福島県民ラーメン食べ歩き記録

出典:sen_itoさん

福島県民ラーメン食べ歩き記録

個人的なメモです。ほんとうのほんとうに美味しかったお店だけをまとめています。30店しか入れられないのでなにか中途半端になってしまったかもしれぬ。

記事作成日:2024/05/14

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる66698の口コミを参考にまとめました。

銀座 風見

銀座 風見

いまの「よし田」のビルが入っている室外機のうなり声がするような薄汚れた横道、「篝」とのならびに入っていた。イタリアンのシェフがやっていた。イタリアンやフレンチからラーメンに流れたひとにいい思い出はないのだけれども……。「篝」はインスタント麺を出したあたりから味が落ちてしまったが、酒粕ラーメンの濃厚なスープは、最後の最後まで高い品質をたもっていた。このスープならではのあぶった油揚げの具材。太い麺。ほんとうに愉しかった。

自家製麺 伊藤 銀座店

自家製麺 伊藤 銀座店

食べることと書くこと、またはたんに食べてなにかをおもってしまうこと、の難しさを教えてくれたのがこちらである。最初のうちには、食べても、舌が開発されていないためなんのことだかわからない。けれどもいろいろと食べていくうちに、数年越しに、「ここは美味しくはなかったはずだよな……」と自分を疑問におもうようにまた食べる、食べてみる、すると信じがたいほどに美味しい、これ以上ない美味しさがそこに広がる。その味覚の不可思議、そして一抹の責任意識……。これは煮干しの味わいのように奥深い問題である。

むぎとオリーブ 銀座本店

むぎとオリーブ 銀座本店

ラーメンの食べ比べをはじめた最初期に訪れたお店である。食べ比べ、といっても、簡単ではない。ミシュランをとったお店を片っ端から食べ歩いて舌を修行した。そのうちの一店がこちらであった。最近再訪する機会にめぐまれ、いまでも、とても元気ににぎわっていた。貝の出汁というのはここまで濃厚でなければ、通用しない東京という街の罪深さ。いまはそれを感じるだろうか。

麺処 隆

麺処 隆

地元から一店。ここのラーメン屋、美味しいよな、と「麺処さとう」時代から通っていたお店が、「ほん田」のご出身と知った時には驚いた(または私の目もやぶさかではない、と誇った)。師匠に負けじと、福島の地で、国産小麦をふんだんに使った自家製麺も、いろいろな商品開発も、無茶苦茶がんばっている。食べていて幸せに、元気になれるお店である。

麺処 ほん田 秋葉原本店

麺処 ほん田 秋葉原本店

低温調理のチャーシューを二十一歳とかで開発してしまった天才のお店。あたりまえのことなのだけれども(人間というのはあたりまえのことがあたりまえになり過ぎると、自分を高くみて、なにかを忘れがちなのか――)どの道にもプロフェッショナルというのがあって、そしてそれでも越えられない天性のもんを持ったひとというのがある。ラーメンひとつを前に大仰でともすればばかばかしいけれどもそういうことなのだ。プロの姿を確認をし、私の千鳥足だった食べ歩きはここから再スタートすることになった。感動的な美味しさはいまも健在である。

麺屋ひょっとこ 交通会館店

麺屋ひょっとこ 交通会館店

そっかラーメンってべつにこうでいいやな、と、肩の力を抜かせてくれたのがこちらのお店くらいだっただろう。まだ「交通飯店」がやっていらっしゃるころだった。日本の真ん中でふらっと、さらりと、ラーメンを食べている、という風合い。その佇まいを教えてくれたのが、こちらのお店ということになる。気取らないのだけれども、ちゃんと一手間が効いているいとおしさ。

はやし

はやし

いっぽうで、渋谷の「またこれか」系のラーメンをもとめて入ったお店で、期せずしてプロフェッショナルな、それでいてさらりとしたお店というものに入った。いや、本当に旨い。本当の本当に旨い食べものが、洒脱な手つきで出てくるオソロシサ。お店に並んで、お店に入って、の一連の流れが美になるようなラーメンであった。

麺屋一燈

麺屋一燈

そして、ここでぎょえーとなる。ひとつひとつの手間の掛かりかたが半端ではない。肉団子の具材 ひとつも熱々のものを出す、ひとつびとつ、具材の活きた汁で麺を食わせる、という心意気、お店の構えは、本当に名実違わぬものだった。有名店だけれども、ほんとうにほんとうに頑張っている、そのことがすごい。その看板の一枚を作り上げ守ることに、どれだけの時間がかかることか……。

つけそば 神田 勝本

つけそば 神田 勝本

ここも……清湯のつけ麺の楽しさを教えてくれたお店で、麺といい汁といい、みごとだった。つけ麺はほんとうに今、むずかしいと思うんだよな……。古本の紙袋片手に入って、つくづく旨かった。

つけ麺 五ノ神製作所

つけ麺 五ノ神製作所

つけ麺の美味しさ……千葉のあそこのあれもあって食べたけれども、新宿でいざ、と構えて入りにいく心楽しさ。きびきびとした接客の美しさ、出てくるつけ麺のたしかさ、そういうのがあったお店だった。

六厘舎

六厘舎

六厘舎のつけ麺。東京のいろんな名店が詰まっているショッピングストリートで、田舎者相手にもなれているような店員さんの接客うけて、つけ麺すすって、うん、たしかだ、と言ってすする楽しさ。東京駅のあそこっていう立地が個人的によい。頼んで、食べて、スープ割り頼んで、帰って。楽しく、前向きにゲップをして。

ラーメン二郎 神田神保町店

ラーメン二郎 神田神保町店

三田本店につぐ勢いで、二郎のなかで人気店となっている二郎が、こともあろうに、神保町にある、あってしまう……。しかたもなしにいちど、入った。当然のように美味しくってびっくりとした。盛りのよさも人気の秘訣らしいが、そういうサービス、接客ともに、心があったまる二郎ですな。

らーめん 鴨to葱

らーめん 鴨to葱

上野で美術館に行く前の腹ごしらえ、あるいはTOHOシネマズの待ち時間に……いつでも、通しでやっていて、なおかつこのクオリティーであることの驚きといったらない。店の前で待っている間にも炊き出しのスープの濃厚な匂いが、軒先に漂ってくる。お店の内装なども凝っていて、全体の完成度が、ここまでラーメン店はしっかりせねばならんのか、と愕然とさせられる。

神保町 黒須

神保町 黒須

神保町さえもがカレーだけの街ではなくなってしまったのだったから(「キッチン南海」のカレーが二十年前の昔にも、今にも、好きです)、ラーメンの業というのはオソロシイ。神保町がそれだけ寛容だということでもあろう。しっとりした店内の雰囲気がまず唯一無二、そして出てくる麺を、どう楽しませるのかというそのスタンスの時点でまずちがっていた。面がめえがちがっていたわけである。

中華蕎麦にし乃

中華蕎麦にし乃

いっぽうで煮干しをしっかりと使いながら、さらりと食べさせる、中華蕎麦系。これも美味しい。過不足ない、オールラウンダーみたいなラーメンだ。

麺屋鈴春

麺屋鈴春

鶏出汁というのは、極限までその旨味を引き出すと、こうまでストロングなスープに仕上がるのか、と嘆息させられるお店。麺とスープだけで延々食べていたくなるような一杯の、至高の丼。低温調理のチャーシューの食感がどう、とか、なんとか言うのもバカバカしいほどに、完成度が高い。鶏のスープはここに極まっている。

四川担担麺 阿吽 湯島本店

四川担担麺 阿吽 湯島本店

本郷からはすこし歩くが、こちらのお店も外せない。痺れと辛味のバランスでカオスになったスープが、食べすすめるほどに、どこまでも変化に富んで、食べていてほんとうに愉しい。

渡なべ

渡なべ

このへんも大分食べ歩いた。器の時点で、すばらしい。シックな店内。ごりごりとかじるように食べる肉厚なメンマの食感と麺のこだわり。ちゃんと驚けた一杯だった。

麺処 晴

麺処 晴

煮干しラーメンをいくら食べても、ここに還ってくる。上野公園とはさかさまの入谷方面という個人的な立地の不便さはあっても、この至高のラーメン一杯をいただくためだけに、歩いてみる値打ちがある。世にある煮干しをつかったラーメンとはここの一杯を生み出すために、生まれてきたのではないかと、このお店については、絶賛の言葉がいくらでも出てくる。本当の本当の最高のお店である。

家系総本山 ラーメン 吉村家

家系総本山 ラーメン 吉村家

いったん、横浜に飛ばせていただく。家系をいくつか挙げるべきかともおもったが、ひとまずは吉村家を入れておけば不足はないだろう。スープと麺が旨いのは当然。ほうれん草や海苔の一枚一枚におけるまで、隙間なくディテールのひとつびとつが、完成度の高さを押し上げている。さすが、と唸るほかなくなる。いや、唸っているだけではなく、なにか圧倒されてしまう。

らぁ麺やまぐち

らぁ麺やまぐち

ここも「鈴春」系統に、鶏出汁をしっかりとがんばっているラーメン店であるが、ラーメンの旨さもさることながら、いちばん驚いてしまうのは、接客の素晴らしさである。素晴らしい声かけ。そのなかでこの盛りつけからして美しい、本当に旨いものを食える。えもいわれぬふわふわとした満足感とともに店を出ることができるお店である。

中華麺店 喜楽

中華麺店 喜楽

喜楽のラーメンのことを思い出すだけでほっこりとしてしまう。日本の中華蕎麦とは異なるルーツを持ちながら、町中華のようなちょいとだらしない風情のラーメン店なのであるが、その先入観のぶんだけ、食べてみて、驚くはめになる。驚倒する。まったく食べたことのないものが、こんなさりげないかたちで出てくるだなんて。

風雲児 新宿本店

風雲児 新宿本店

ドロッドロのつけ麺。このつけ汁を知ったあとでは、「天下一品」など入れたものではない、となる衝撃と、一回的な体験を与えてくれるつけ麺。濃厚さに驚き、なんでちょうどつけ汁、足りたんだ、と驚き、……とにかく、いちど食べたあとと、その前とでは、つけ麺にかんする考え方が変わってしまう。

トナリ 丸の内店

トナリ 丸の内店

いきなり、フツーのトナリであるけれども、タンメンってなんじゃろ。と考えた時の、答えのひとつがトナリだとおもっている。麺はだらしなくっていい。おもに野菜を食べるのだから、と。ほかのいいタンメンを食べていてもそうなのですよね。タンメンにかんしてはタンメン独自路線の麺が必要になってくる。ここはかまぼこをひょいっと置くことで、盛りつけにもちゃんと華がある。

銀座 篝 本店

銀座 篝 本店

篝……。カップ麺ができて、外国人が並ぶだけではなく外国人が接客をするようになってこのかた、すっかりと味が落ちてしまった。最初に食べた時には、じつに旨かったなァ……。

真鯛らぁめん まちかど

真鯛らぁめん まちかど

鯛出汁をつかったラーメン店はいっぱいあって、ここ、評価されていないのだけれども、私はここがベストだとおもっていた。今は移転をしたらしい。チャーシューかわりの鯛の切り身、檸檬……。トッピングが素晴らしいし、スープの濃密さも、しっかりと鯛の良い部分が出ていた。もっちりとした麺の味わいもたのしかった。

麺屋 翔 本店

麺屋 翔 本店

塩はむずかしい……ここは塩のミネラルを、これぞ塩だ、というキック感をスープに感じさせてくれたのだった。

麺や 佐市

麺や 佐市

ここも人気店ではなくすっと入れるが、牡蠣の出汁がポタージュ状になるまで、どっしりと効いており、具材もそれとしっかりとかみ合っている。シンプルな良店である。

メンショー サン フランシスコ

メンショー サン フランシスコ

篝にかわって、鶏白湯が食べたい時には、場所も私には都合がいいというので、メンショーサンフランシスコへゆく。やはり、鶏白湯というのは味を単調に感じさせるから、トリュフで奥行きをもたせるのは理にかなっている。そこに和牛のチャーシュー。これはもう素直に美味しい。

ラーメン巌哲

ラーメン巌哲

さて、私はいろいろなラーメンを食べてきた。ここまで食べてきて、もうラーメンに驚きはあまり求めなくなってきたフシがあるのだけれども……やはり、出会ってしまう。すさまじいもの、食べている途中で泣きたくなってしまうような一杯、ラーメン。それを必死でつくっていたのがこのお店だった。食べ歩きをしていて良かった、という慨嘆ともつかない、でっかい感動を巌哲さんは与えてくれた。

※本記事は、2024/05/14に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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