おいしい (うな重/鰻) が見つかった(東京編)

おいしい (うな重/鰻) が見つかった(東京編)

「江戸の流儀」もしくは「江戸城の前にある東京湾で獲れた魚介」と解釈されている「江戸前」という言葉は、現在、すし (鮨、寿司、鮓)の枕詞となっていますが、江戸城が築かれた頃は、鰻の蒲焼に使われた詞でありました。

記事作成日:2017/05/09

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる10566の口コミを参考にまとめました。

思い返してみれば、この歳になるまで鰻を”真剣に”食べたことがなかった。

おいしいことは分かっているのですが、なぜ真剣に食べていなかったのでしょうか。
醤油と味醂や砂糖で作られた甘じょっぱいタレ(かえし)で焼かれた鰻の白身と脂身と皮の焼けた蒲焼が、私たちの五感を擽ぐり、鰻喰いの楽しみの一つである出来上がりを ”待ち” 、うな重に対する期待感が絶頂期を迎えたところに現れる重箱もしくは丼の蓋を取ると、立ちのぼる湯気と芳香が鼻を擽り、目に飛び込んで来るふっくら艶々の蒲焼に箸を入れたくなる衝動は抑えることができず、誰もが一気に食べてしまいます。『もっと、ゆっくり食べればよかったのに』と思った頃には、間脳の視床下部にある満腹中枢がONとなり、もりそばのように追加注文することもできず、どこか満たされないまま店を出ることになっていました。

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今回、訪れた19軒を私なりの評価順で上から並べます。
「見たい、知りたい、分かりたい」を繰り返し、何故、如何、と真剣に食べた結果、「本当においしい鰻は、大店より家族で営んでいる小さな鰻屋で食べることができる。」という結論に達しました。

東京のおいしい鰻(うな重)の必須条件とは、

1、細口の鰻を使うこと(太口の鰻は見た目に豪華だが、おいしい鰻は稀。鯛や鯵も他の魚も同じ)
2、姥目樫の備長炭(白炭)で焼くこと(ガス、電熱器では芯まで焼けず、香りが出ないうちに焦げてしまう)
3、鰻の香りが無くなるまで蒸さないこと
4、甘過ぎるタレ(かえし)は田舎っぽく、鰻本来の甘みを生かすスッキリした江戸前のタレであること
5、ご飯の硬さは好みだが、炊き立てであること
6、客を「待たせる」「待たせない」は、経営者の心構えの差であり、意図的に待たせる店に良い鰻店はない
7、子母澤 寛の著書「味覚極楽」に出てくる言葉「下手味(ゲテミ)」を感じさせること
 (気取ったキザな店は江戸前ではない)
8、食べたい時に食べることのできる店であること
 (お大尽が食べるものではないので、何ヶ月も一年も先の予約しか受け付けない店は論外。鮨屋も同じ。)

です。


初小川

初小川

No,1

これぞ、江戸前の鰻。
浅草っ子らしい接客に心和む店。

初小川

初小川

自在鉤にぶら下がった鉄瓶を使い、自分で燗をつけて呑む。いいね〜。

信川円

信川円

No,2

東京郊外の国立市にある”粋”で端正な鰻屋。
誠実なご主人が、姥目樫の備長炭で焼く香り豊かな鰻。

信川円 - 手作りこんにゃく

自家製こんにゃく

信川円

小上がりとテーブル席が選べる

石ばし

石ばし - 鰻重 特上

No,3

江戸川沿いの一軒家。
少し気取った格式を演じているが、香りの良い正統な江戸前鰻を食べることができる。

石ばし - 門構え

一軒家です。

小満津

小満津 - うな重は、天然木の重箱に入っている

No,4

串の跡を見れば分かる鰻の香りを飛ばさないギリギリまで蒸された柔らかい蒲焼。汁だくは?。酒呑みには、串焼きもお奨め。

小満津 - 焼く前の串

各種串焼き(焼き前)

小満津 - 先付け

う巻き、先付け

甘めだが、ふわふわで最高においしい う巻き

はし本

はし本

No,5

江戸川沿いにあるもう一軒の老舗鰻屋。
丁寧に仕上げられたうな重

はし本

当たり前だが、注文を受けてから焼く う巻き

はし本

此処も一軒家

竹葉亭 本店

No,6

全国展開の大店であるが、鰻職人と給仕人の教育が徹底しているブレのない江戸前鰻。
CP抜群。

竹葉亭 銀座店

No,7

本店の近くにあり、晴海通りの歩道に行列が作られる鰻店。正統な江戸前鰻。

竹葉亭 銀座店

晴海通りの歩道には行列ができる

かぐら坂 志満金

かぐら坂 志満金 - 鮃の薄造り

No,8

うな重も美味しいが、白身の薄造りや銀杏の焙烙焼きに窺える確かな料理人の腕前と美的センス。ゆっくり飲める美味しい鰻店。

かぐら坂 志満金 - 鰻重(雅)

うな重(雅)です。

かぐら坂 志満金 - 銀杏

銀杏

うな藤

うな藤 - うな重特上 (肝吸い、香の物付き、3,300円)

No,9

井草八幡宮の前にある鰻店。
以前、共水うなぎを扱っていたが仕入れ値が上がり止めてしまうという良心的な店。
蒸し、焼きのバランスが絶妙。

うな藤 - 肝焼き

肝焼きは小さい

うなぎ大久保

うなぎ大久保

No,10

カウンターに座ると「割き」から「焼き」までの工程を見ることができる鰻店。
ちょっと甘いタレが気になるが、ふっくら太口を食べたい人にお奨め。

うなぎ大久保

うな重

宮川本廛

つきじ宮川本廛 - うな重 ニ

No,11

築地の老舗鰻店。
仄かにバターの香りがする蒲焼。

つきじ宮川本廛 伊勢丹新宿店

つきじ宮川本廛 伊勢丹新宿店 - うな重(蘭)

No,12

ここも共水うなぎ止めました。
美味しかったのに。

尾花

尾花 - 5,300円のうな重

No,13

有名になり過ぎて、たくさんの客を効率よく捌くためにたくさんの使用人がいる店。
CP悪し。

尾花

営業上手。

尾花 - 鯉のあらい

鯉の洗い

五代目 野田岩

No,14

七本も串を打たなければならないほど蒸された鰻は、本当においしいのだろうか?
匙でも食べることのできるうな重。

入谷鬼子母神門前のだや

入谷鬼子母神門前のだや - 共水御膳

No,15

尾花、野田岩を意識して頑張っています。

うなぎ四季の詩

うなぎ四季の詩 - うな重「詩」3,150円

No,16

美味しいものが少ない多摩ニュータウン内にある美味しい鰻店。

天然うなぎ 町田双葉

天然うなぎ 町田双葉 - 特選うなぎ蒲焼き 極(きわみ)共水うなぎ

No,17

共水うなぎなんだけれど。

神田きくかわ 上野毛店

神田きくかわ 上野毛店

No,18

業務用電熱器で焼かれる大店の鰻丼。
高級車を乗り付ける客で繁盛しています。

うなぎ藤田 白金台店

うなぎ藤田 白金台店 - うな重(山)

No,19

静岡県の鰻店が白金台に進出。
江戸前になっていない関東風蒲焼とファミリーレストランのような接客。

うなぎ藤田 白金台店 - 入り口

入り口

※本記事は、2017/05/09に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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