『①若冲生誕300年記念:「ゆかいな若冲・めでたい大観」 山種美術館』コロコロさんの日記

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山種美術館を知ったのは、昨年のこと。
琳派400年だった昨年は、私にとっては琳派元年の年となりました。
可能な限り、琳派に関する催しには、参加しようと・・・・と思っていました。
そんな中、山種美術館では「琳派400年記念 琳派と秋の彩り」が
行われていて、その存在を知りました。

聞いたことあるような気もするけど、初めてのような・・・・
母体はどこなんだろう? と思ったら証券会社の美術館だそう。

いろいろ見ていたら、なにやら、琳派展ではブロガーを招待して内覧会
行われていたようです。
その内覧会では写真撮影もできたとか・・・・
しかも、参加者のブログは美術関連のブログでなくてもいいらしいとのこと
そんな敷居の低い内覧会が催されていたとは!

内覧会といえば、プレス向け、専門家向けなど、
一部の限られた人たちに向けて行われるものばかりと思っていました。
あるいは、ある程度、実績や影響力のあるアートブロガーが
ご招待されるものだと思っていたのですが・・・

果たして、食べログの日記に、美術館の覚書をしている程度で、
ブログ所有者の仲間に入れるのでしょうか?
これまでも、内覧会は何度も行われているようでした。
また企画されることがあれば、ダメ元で申し込んでみようかな・・・・
と思っていたところに、年末、募集をみつけたので早速、応募。

食べログの日記でも参加できるのか・・・・ 
それは杞憂でした。
先着順ということもあり、選考がある様子もなく
応募と同時に参加申込書が送られてきました。

そのイベントは

  青い日記帳×山種美術館 ブロガー内覧会
    「【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 
     ゆかいな若冲・めでたい大観  ―HAPPYな日本美術―」
  
     (@山種美術館)をリアルタイムでレポートしよう!」  でした。



■何も知らずに参加
山種美術館・・・・
 「やまだね」って読んでました。
 「やまたね」だったんですね。

今回のテーマ「伊藤若冲」「横山大観」名前だけは知っています。
でもただ、聞いたことがあるというだけです。

伊藤若冲は、10年以上前の日曜美術館でOAされたのを見ていて、
なんだか、わからないけど、すごい観察眼の持ち主らしいことが伝わってきました。
一度、その筆の運びを実際に見てみたいな・・・・と思っていたのですが、
その時に思っただけで今に至りました。


横山大観は・・・・・
富士山を描いた人でしたっけ? 
名前は聞いたことありますが、代表的な絵も知りません。
それなのに何で、私は名前を知っているのでしょう・・・・
モナリザのようなものです。絵の詳細は知らなくても誰もが
名前だけは知っている・・・・
歴史の教科書にでも出てきたのでしょうか?

そんな程度の知識しかないのに、無謀にも内覧会へ申し込み。
しかしながら、この催しの敷居の低さが、参加の後押しを
してくれたのでした。




■ものごとには目的や理由がある
年末に、モネ展のことをまとめて思ったこと。
美術展には、主催者側の目的があるということ。

  ⇒○モネ展:(4)2つの《睡蓮》 「赤く染まる深淵な池」&「画面に浮かぶ睡蓮」 (2015/12/12)

上記の冒頭に書いたのですが、
美術作品、美術館を見る時に、いろいろな立場に立ってみることが
ポイントだと思うのですが、その一つに
「主催者の立場」になって見るという視点もあります。

それに照らしてみると、このブロガー内覧会の目的は、
推して知るべしなわけです・・・・(笑)

ですが、私はこの場所を、自分で調べたことやその時の考えを記録する場所。
その時、その時、感じたことや、新たにわかったこと。
あるいは考え方の変化を留めておく場所として利用しています。

テーマとは全く関係ないことでも、自分の中では、
共通項が見えていて、つながりがあると思えば、それを投げ込んで
おいておく場所にしています。

おそらく主催者が考えているであろう、
ブログを見た人が、美術館に訪れてみよう・・・と見る人を
誘発することなどはおかまいなし。
あくまで、自分本位の自分のための記録レポートとして、
記載することをあらかじめお断りさせていただいて・・・・(笑)

主催者側の目的とは、はずれている部分もあるかと思いますが、
そのあたりは、あしからず・・・・・(笑)

不適切な部分がありましたらご指摘いただけましたら幸いです。



■予習はどうするか・・・・
さて、美術館を訪れるにあたり、
予習はしたほうがいいのか、しない方がいいのか。
いろいろ意見の分かれるところだとは思うのですが、
私の結論は、どっちでもいい・・・  好きにすればいいです。(笑)

    ⇒○琳派 京を彩る・・・・ 予備知識は必要? (2015/11/18)


事前に知識を入れることができれば予習をすればいいことだし、
できなければ、できないでままでいい。

今回の内覧会に参加するにあたり思ったのは、
気にかかること知りたいことがあればそれを調べておく程度でいい・・・
ということでした。

このような催しですと、詳しい方も当然、多いと思われ、
最低限の知識がないと、恥ずかしい思いをしてしまいそう。
と考えてしまいます。
しかしながら、返す返すも、敷居が極端に低い募集とお見受けしました。
そんなことは全く気にする必要はないと開き直って参加することができました。

訪れて、感じるままに感じて帰ってくればいい・・・・

と思ったのですが、年末にモネ展のことをまとめていて、
いくつか、自分なりの閲覧のポイントをみつけていました。
そこで、気になることだけ、事前に情報を収集してみることにしました。



■準備したこと
作品リストの入手
どんなテーマでどんな展示が行われているのか
どんな画家がいて、どんな作品が出ているのか・・・・

幸いにもこちらの美術館は、出品リストが掲載されていました。

    ⇒「ゆかいな若冲・めでたい大観」出品リスト

このリストを見て思ったことは、「若冲」と「大観」以外は、
知らない人ばかり・・・・
あっ、でも国芳は知っています! そごう美術館で、昨年見ました・・・・
でも、見たという程度です・・・


   ⇒○浮世絵師 歌川国芳展 (2015/08/21)


そんなわけで、重点的に見るアーティストは「若冲」と「大観」かな・・・・
今回の企画タイトルも、この2人ですし・・・・



作者の一生
いつも美術館の展示を見て頭を悩まされるのは、時代の相互関係。
主催者はテーマに沿って作品を飾っていきますが、
作品の前後関係がバラバラになるので、作者の制作の前後関係がわからなくなります。
また、作者の人生の中でどのあたりの作品なのか・・・・
ということが、わからないのです。
これは、作者の生没年と、年齢によってある程度、把握ができます。

そこで、モネ展では、モネの生没年から
「西暦」を記入した列の横列にモネの「年齢」を記した相対表を準備しました。

   ⇒○モネ展:(1)夜間展示を狙って再訪  美術館利用のコツの備忘録 (2015/12/12)


今回は、名前を知っている、「若冲」と「横山大観」だけ、
年譜表のベースを作ってみることにしました。

ところが、日本の作品は、西暦表示をしても、何時代なのかわかりません。
横山大観のように、大正・昭和の時代の画家は、和暦があると身近です。

そこで年齢とともに、まずは和暦の列を加え相対できるような表にしようと思ったら、
作品リストには、西暦だけでなく和暦も記載されていました。
これは、痒いところに手が届く配慮だと思います。

ただ、若冲は、江戸時代・・・・・
300年続く江戸時代のいつごろにあたるのか。
一部、和暦が表示されているのですが、江戸時代の和暦を表示されても、
いつごろか全くわかりません。



時代区分
そこでこれをいい機会と受け止め、
江戸の初期、中期、後期って、大きく分けると
年代としては、どのあたりで区切られているのでしょうか?
調べてみようと思いました。

ちょっと脱線しますが、琳派400年の時も、時代感覚のなさを痛感しました。
本阿弥光悦が始祖と言われますが、その年代は時代にしたらいつのこと?
光悦は何時代に生きていた人?
江戸時代初期に活躍と言われていますが、江戸の初期っていつごろまで?
さらに、生まれていたのは、江戸時代の前だったことをあとで知りました。

江戸時代の前は、何時代だっけ?
江戸時代って何年から始まったの?

恥ずかしながら、日本史の知識のベースが全くないのです。
大昔、一生懸命、語呂合わせで年代を覚えたはずなのに、
江戸時代がいつから始まったのかも忘れており、
そんな状態で日本画を見ているというのは、いかがなものか・・・・・
と心の奥底でずっとひっかかっていました。

  本阿弥光悦  1558年~1637年
  江戸時代   1603年~1867年

本阿弥光悦は、江戸時代より前に生まれていた・・・・
「安土桃山時代」 (1573年 - 1603年)に生まれたのかと思っていたら、
「室町の戦国時代」(1493年 - 1573年)だったのです。

安土桃山時代の始まり1573年には、15歳。
江戸時代が始まる1603年には45歳でした。 ということは、
15歳までは、安土桃山(桃山文化)
45際までは、室町(東山文化)の影響を受けていることが考えられ、
江戸時代の初期に活躍したと言われていますが、
それらの作品の根幹には、室町、安土桃山の文化が、
ベースを担っていることが考えられそうです。

そんなことを感じていたので、年号と時代を一緒に捉えておくことが、
重要だと思い始めていました。



◆江戸時代の区分
若冲の絵に触れるにあたり、江戸300年を前期、中期、後期に分け、
将軍と、代表的な年号と史実ぐらい理解しておいた方がよさそう・・・・
ということで、いつまでが前期で、中期はいつからなのか・・・・
と調べてみたら、明確な区分というもはないらしいです

何で分けるかによって違うとのこと。
「経済史的視点」「文化史的視点」そして執筆者の論点により変わるため、
厳密に何年から何年ということは言えないだろうと・・・・
もしかしたら、「絵画的な視点」での区分というのもあるかもしれません。


そんな中で下記を参考に分けることにしました。


      1568年~1600年(織田信長入京~関ヶ原の戦い)
江戸初期  1600年~1644年(関ヶ原の戦い~寛永)[44年間]
江戸前期  1644年~1716年(正保~正徳) [72年間]
江戸中期  1716年~1789年(享保~天明) [73年間]
江戸後期  1789年~1853年(寛政~ペリー来航) [64年間]
幕末期   1853年~1868年(ペリー来航~明治維新) [15年間]


参考:
時代区分 は、日本の道の歴史のサイトの区分資料を参考
江戸時代年号表 将軍 天皇 暦


若冲の生きた年代に、上記の区分をあてはめて表を作ると、
1714年~1800年は、江戸前期のほぼ終わりから中期にあたり、
そして後期の始めにさしかかります。
江戸中期を生き抜いた画家だということがわかります。
そして若冲の年齢を併記し、その時代の将軍名、大きな史実を相対させた表に、
今回の作品を表示してみました。

ところが・・・・



◆制作年不明
今回、出品された若冲の制作年は、ほとんど不明なのでした。
明確にされているのは2点のみ。

   若冲 84歳の生涯 (1716年 - 1800年)

没年(1800年)84歳の直前作品、2作品。
 ・「群鶏図」  (1795年) 79歳  没年の5年前
 ・「伏見人形図」(1799年) 83歳  没年の1年前

今回の展示作品の制作年が、わからないものばかりだったのか、
若冲の作品そのものが、制作年代がわからないのか・・・
あるいは、没年に近いため、新しいものだけが、時代が判明しているのかわかりませんが、
作品の前後関係は、全くわかりません。



横山大観も同様に表にしてみました。

   大観 89歳 (1868年 - 1958年)

・1918年(大正7年)50歳「竹」・・・・今回、一番、若い時の作品
・1955年(昭和30年)87歳「松」・・・・没年の2年前の作品。

昭和を生きた画家は、和暦で表すと、時代感覚がぐっと身近になります。
西暦では、すぐに年齢に換算できませんが、
制作年齢がわかれば、何年に描かれたかがわからなくても
長い制作歴の中の時代背景が把握しやすくなります。

「何歳」の作品かというのは、全体像を理解するのに貴重な情報だと思います。


◆長寿な画家たち
そして若冲、大観ともに80歳を超える大往生の画家でした。
長生きの画家と言われたモネも86歳で(1840年~1926年)
同じくらい長生きをしました。長生きトリオ(?)
モネと大観は、生きた時代が重なっていたということがわかりました。


若冲:(1716年 - 1800年)【江戸中期~後期始め】84歳
モネ:(1840年~1926年)【江戸後期~昭和元年】86歳
大観:(1868年 - 1958年)【明治元年~昭和34年】89歳



展示会のテーマが吉祥のモチーフだと、時代性は関係ない?
ところが、この作業は今回、全く(?)意味をなしませんでした。
全くということはないとは思うのですが・・・・

今回の企画は、時代の変遷を追うものではなく、
おめでたい「モチーフ」の集合なので、
特に時代を気にすることなく、その表現を見たまま楽しめる構成でした。



◆年齢の表記
そして、山種美術館の展示の表記に感心したことがありました。
美術展を見ていて、いつも、「何歳ぐらいの時の作品なの?」ということが
気にかかっていたのです。しかしそのままスルーしていました。

前回のモネ展では、相対表をあらかじめ作っておくことを
思いつきました。

ところが、山種美術館では、解説プレートに、
和暦のみでなく、作者の年齢も表示されていたのです。
このような配慮は、おそらく私は初めてだと記憶しています。
絵を理解する上で、とても、有効な展示法だと思いました。



【参考】時代を把握するのに役立ちそうなサイト
下記は、歴史に疎い自分のための、時代を確認するツール

日本史区分表
絵画史をまとめました。



テーマを決める
そんなこんなの予習をしつつ、何をポイントに見るのか・・・・
昨年12月に見たモネ展で、美術館を見る上でいろいろなポイントを
みつけていました。
今回、それを参考に次のようなことに着目しながら・・・・


注目する画家は・・・
今回、知らない画家も多いので、「若冲」と「大観」に的を絞る。
おまけとして「国芳」・・・・


注目のテーマは・・・
やっぱり、日本人の心のよりどころ「富士山」でしょ・・・

7年ほど前でしょうか。
フジヤマミュージアムに行ったことがあります。
そこで見た数々の富士山の絵。
富士山の見方をちょっとばかり学習してきました。
果たして5人の表現する富士山はどんな富士山なのでしょう・・・・

そして「松竹梅」の梅。
昨年、尾形光琳の紅白梅図屏風を見たつながりがあるので、梅を中心に・・・・
3回見ても、光琳の梅のすごさがわからず、
やっと絵を理解する入口に立てたことを感じた記念でもある「梅」です。

   ⇒○尾形光琳 『紅白梅図屏風』って何がすごいの? (2015/05/22)

 

屏風をいろいろな方向から
今回、作品リストからはわかりませんでしたが、きっと屏風があるはず。
ブロガー内覧会の最大の特典は写真撮影ができることです。
撮影の効果を発揮できるのは、屏風だと思いました。

昨年、琳派を理解するにあたり、
屏風についての基礎知識のなさを思い知らされました。
それと同時に、屏風の状態で展示を見ることができるのは
美術館にいる時だけなのです

図録になったものは、平面になってしまうので、
見た状態とは違ってしまいます。


屏風は方向性があるのか
屏風を描く時に、絵師は左右から見た構図も、考慮しているのか・・・

ずっとそのことが疑問でした。

図録の写真で、屏風の状態で撮影されたものや、
屏風の左右からいずれかの側から撮影されたものを見たことがありません。

個々で撮影できる内覧会の最大のメリットだと思い、
点数を絞って、いろいろな角度から撮影をしてみようと思いました。


座位で見る
屏風はもともとは座位で見るもの。
しかし美術館の展示は、その状況で見れないことが多い気がします。
展示の高さが比較的高いことが多いような・・・・
今回は、どのようなシチュエーションの展示なのかわかりませんが、
座位の目線からの撮影もしてみようと思いました。



細部をズームで
若冲と聞いて思い浮かべるのは緻密な鶏の絵。
その細部の表現は、定評があります。

ところが、今回の若冲は、色はなく墨絵のようです。
   ⇒出展作品例

心の奥の方で、な~んだ・・・・・・ 着色なしなのか・・・・
残念・・・・という思いがよぎるのを抑えて(笑)

この墨絵があるからこその、あの有名な群鶏図に
つながる何かがあるはず・・・

(と思っていたら、制作年は、着色された郡鶏図が
 1761~65年で先だったのです)


モノクロの墨画をズーム撮影をしてみよう



ライティングを見てくる
モネ展でわかったこと。
絵には意図的なライティングがされているということ。
それは、モネが光の画家所以でもあると思うのですが、
若冲、大観に対しても、どのようなライティングの工夫があるのか・・・・

   ⇒○モネ展:(3)「サンラザール駅」の煙ってすごいの? 離れて見ないとわからない (2015/12/12)

ライティングの確認は私の中ではおまけのテーマでした。
1時間半の見学時間では、おそらくここまで見る余裕はないはず。
でも、ちょっと気にかけて頭の隅にでも置いておけば、
何か気づけることがあるかも・・・・




ブース割
これも、モネ展で気づいたこと。
主催者は、展示の際のブース分けについても
いろいろ意図が込められているらしいことがわかりました。

   ⇒○モネ展:(4)2つの《睡蓮》 「赤く染まる深淵な池」&「画面に浮かぶ睡蓮」 (2015/12/12)


山種美術館の展示でもおそらく、そういう部分があると思われるのですが、
そこまでは、自分のキャパシティーはオーバーしてしまうかな・・・・
というより、多分無理そう・・・・
事前に行ったことのある友人が、こじんまりとした美術館と言っていたので、
特筆するような特徴あるブース分けを感じるのは難しいかも・・・・

でも、ちょっと心の隅には置いておくことにして・・・・

ただ展示のパーテーションの壁構造が、どんなものなのか。
そのあたりはチェックしておきたいと思いました。
東京都美術館では、まんまと壁だと思ってしまうくらい
しっかりした構造でした。


美術館のパーテーション構造を撮影する。
こんなところの写真を撮影するなんて、通常はできないもの。
撮影がフリーというのは、願ってもないチャンスです。



そんなことを思いながら、私なりの見所のテーマを絞っていました。
画家の生涯となる自作年譜表を用意し、
行きの電車では、wiki pedhiaで若冲と大観をざっと流し読みしました


そして、過去の山種美術館のブロガー内覧会の様子を見たり、
すでに今回の展示を見学した方のブログを見たり・・・・


ゆる~く、気になることだけ、調べた状態での参加です。



■山種美術館のテーマと見所ポイント
今回の企画のテーマは、HPでもパンフレットでも紹介されています。

2016年は、開館50周年の山種美術館。
新春にふさわしい吉祥画題から、長寿や子宝、富や繁栄などを
象徴する美術に焦点をあて、鶴亀、松竹梅、七福神など
ラッキーアイテムを描いた絵画を紹介。
ユーモラスな表現、幸福感のある情景を見て、
HAPPYな気持ちを感じようというのが狙い。


「本展のみどころ」などもチラシやHPにまとめられており、
初心者にやさしい美術館なのだと感じさせられました。
美術館がよくわからない手の届かないところにあるものでなく、
身近に感じさせられるような工夫を至るところでしている・・・・
そんな印象を受けました。


■目的が急遽変更  ライティングに注目・・・
以上のような予備知識や鑑賞の目的を持って参加したのですが、
おもいがけないサプライズがありました。

なんと、この建物の設計をされた建築家の方から
山種美術館の照明をいかに工夫したかというお話がありました。

さらに、今回の展示のライティングに担った方も、
参加されており、この美術館の照明のポイント
そして、今回の企画展で工夫されたことなどのお話があったのです。
願ってもないお話でした。

急遽、目的は変更・・・・・
モネ展で興味を持った作品へのライティングを、
日本画というジャンルで、照明を担当された方に直接、
お話を伺うことができました。
こんなチャンスは、おそらくあとにも先にないことでしょう。

伺ったお話などを含めて、おいおい、紹介していこうと思います。
(続)



■ブロガー内覧会 「ゆかいな若冲・めでたい大観」レポート 
若冲生誕300年記念:「ゆかいな若冲・めでたい大観」 山種美術館 (2016/01/12) →ここ
「めでたい大観」が描いた「竹」の屏風・・・・竹林に迷い混む (2016/01/14) →次
めでたい大観:「竹」 屏風という特徴が生かされた構図の妙 (2016/01/15)
ゆかいな若冲:「群鶏図」・・・左右の印象が違う? 踏ん張るニワトリ?   (2016/01/16) 
山種美術館:照明の秘密 (2016/01/17)
山種美術館:照明の秘密 からのつながり (2016/01/19)
山種美術館:ブロガー内覧会で学んだ美術館見学のポイント (2016/01/20) 



特典の生菓子は、食べログの本家でレビューしました。
   ⇒「おもしろい若冲 おめだたい大観」 吉祥の上生菓子
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