あなたも熊を食べに行きませんか?
熊肉の炭火焼、熊の骨で出汁を取った熊茸鍋、昆布出汁の熊松茸鍋、熊スッポンスープ、熊花山椒鍋・・・あなたは熊肉を食べたことがありますか???冷凍しても熊肉を美味しく食べられるようになり、中部地方では熊肉料理満開です。ほのかに甘い熊の脂肪の味!!!あなたも熊を食べてみませんか?
更新日:2021/12/26 (2018/01/31作成)
このまとめ記事は食べログレビュアーによる1925件の口コミを参考にまとめました。
熊肉の脂肪は常温で溶けだしそうになるくらい融点が低く、ほのかに甘いのが魅力ですが、マイナス20℃の冷凍ではこの美味しさが飛んでしまうので、獲れたての熊を味わう以外に素晴らしさを知ることができず、長い間「幻の絶品」として、超ジビエマニアのみがその美味しさを知るだけでした。
ところがマイナス60℃の冷蔵庫が普及して、今度は脂肪のほのかな甘みが冷凍してもある程度残るようになったので、良い熊肉さえ確保すれば、年中食べられるように、また日本中で美味しい熊肉を食べられるようになりました。
鍋に関しては、質の良い熊肉を手に入れるのが困難だった頃は臭みを消す目的もあったのか、現在でも鍋に蜂蜜を大量に入れる有名店もあるようですが、せっかくの熊の脂肪の良さが分からなくなってしまいます。
最近のツキノワクマに関しては、2015-16年のシーズンは10年に一度クラスの熊の当たり年で、16-17年もそこそこ熊が獲れたのですが、今シーズン(17-18)は熊猟が不振でなかなか美味しい熊が見つからないようです。
北海道のヒグマは、私の経験でも何か肉に臭いイメージがあって、今までツキノワクマに比べて数段落ちる印象を持っていましたが、最近は流通も良くなったのか素晴らしいヒグマの肉に巡り合う機会も増えてきました。東京の高級和食店での熊肉人気で、ツキノワクマが少なくなっても困るので、ヒグマにも頑張ってもらいたいです。(たとえ有名店の親父さんが何を言っても(ヒグマはまずいと言っても)食わず嫌いはいけません。鵜呑みにせずご自分で判断してください。)
出典: PLEYELさん
熊肉と言えば、まずは岐阜県瑞浪市にあるこの店をあげない訳にはいきません。
大きな囲炉裏端に座り、串に刺して炭火で焼かれる「脂の乗った熊ロース肉」の大きな塊にかぶりつく喜び!!!他の店では味わえません。
鹿肉や鳥は秘伝の生姜醤油ダレを付けて焼きますが、熊肉や猪肉はほのかな脂肪の甘味を活かすため、基本的には塩コショウ+炭の香りの味付けで、これがまた絶妙です。
出典: PLEYELさん
こちらは小熊のロースです。おそらく1歳でしょう。
冬眠中の母熊と穴の中で暮らす0歳の乳飲み仔熊の肉は絶品ですが、私でも柳家で20年に一度食べられる程の幻です。(食べログに参加する前なので写真はありません)
出典: PLEYELさん
30Kgクラスの小熊のフィレは山葵で食べます。
肉質が物凄く柔らかくて、豚のようにしっかりしていないし、鹿や馬のように緻密な感じもなく、何か肉が崩れるといった感じの食感は、知らずに何の肉だと聞かれても答えられないです。
一頭から片側5人前で計10人分くらいしか取れないでしょうから、この日行った人は滅茶ラッキーですね!
熊鍋は田舎みそ仕立てで根菜がたっぷり入っています。
出典: PLEYELさん
古民家を移築したお店も、内装の改装を重ねてますます使いやすくなり洗練されてきましたが、昔は掘りごたつではなく、板の間にツキノワグマの毛皮を敷いて囲炉裏を囲んで車座で座ると言う、さらにワイルドな雰囲気でした(^o^)
出典: PLEYELさん
熊の脂はあっさりしていてほのかに甘く、常温でも脂肪が溶けそうになります。
こちらは熊肉と猪肉の食べ比べ!
写真のように、あえて鍋を別にして食べ比べると、脂肪が溶け出すので、熊肉の鍋の方がほのかに甘いことが良く分かります。
脂肪のほのかな甘さに関しては、質は違いますが、ツキノワグマ>>極上のヒグマ>ドングリを食べている猪>自然薯を食べている猪・・・と言った感じでしょうか。
出典: PLEYELさん
招福楼出身の店主が作る料理は、洗練されていて、熊料理も抜群です。
12月は和風出汁の熊茸鍋
出典: PLEYELさん
熊ロース肉と松本一本葱のすき焼き!!!
出典: PLEYELさん
1月は、熊の頭骨と和風だしのスープで、セリと熊肉の鍋を・・・
出典: PLEYELさん
スープを取った後の熊の頭からは、頬肉を削いで食べます。
出典: PLEYELさん
桜の時期は、熊花山椒鍋
出典: PLEYELさん
夏は熊スッポンにゅう麺です。「月とスッポン」とでも名付けましょうか(^o^)
熊肉とスッポンの組み合わせは今のところ柚木元でしか食べたことはありませんが、素晴らしい組み合わせです!
これから他店でも流行るかも・・・
出典: PLEYELさん
牛タンならぬ「熊タン」なども運が良ければあります(^^)
出典: PLEYELさん
岐阜県山県市伊自良湖手前にある「かたつむり」は、至高の食材を誇るジビエ肉の聖地のひとつです。
こちらは熊の手の煮込み!です
出典: PLEYELさん
こちらはツキノワグマとヤマドリタケの熊茸鍋です。熊の頭骨や熊の手で熊出汁を取ります。
キノコ採り名人の清水仙人は、日本のポルチーニと呼ばれるヤマドリタケで熊茸鍋を作ってくれますが、これが絶品!!!
ツキノワグマとヤマドリタケの出会いは、日本人の私達だけに与えられた「神の恵み」です・
出典: PLEYELさん
熊の頭骨と前足
ちなみにクマの爪は、骨に直接がっちりついています。恐ろしいですね(^^;)
出典: PLEYELさん
熊の骨でスープを取ります
出典: PLEYELさん
私が知る限り、他の店では解体済みの獣肉を仕入れますが、こちらの店では猟師が動物を持ち込んで、店でも解体します。
出典: PLEYELさん
こちらは名古屋の繁華街「錦」にある柳家錦の、昆布出汁の松茸入り熊鍋です!
想像つきますよね(^o^)
美味しくない訳ないですよね!
出典: PLEYELさん
今回はヒグマのバラ肉でしたが、素晴らしいクオリティでした。
北海道では今まで銃で撃った後のヒグマの処理があまりうまくいってなかったのと、中部や近畿地方まで送られてくる流通にも問題があったので、近畿地方では、ヒグマはツキノワグマより数段落ちる臭い肉と考えられていました。
最近は柳家の努力によるものなのか?ヒグマでも素晴らしいクオリティの肉が手に入るようになりました。
出典: PLEYELさん
シャキシャキした松茸と熊の鍋!!!これまたやめられません。
「瑞浪の柳家」と「名古屋の柳家錦」には、晩秋の子持ち鮎と松茸を使った「鮎松茸雑炊」と言う絶品鍋があるのですが、今シーズンから「熊松茸鍋」と言う、これまた凄い鍋が加わりました。
出典: PLEYELさん
超絶品!!!昆布出汁の熊松茸鍋です。一年前からお願いして、昆布出汁熊鍋を特注で作ってもらいました。
名古屋の「柳家錦」は基本的に岐阜県瑞浪の名店「柳家」と同じ料理ですが、熊鍋に関しては、本店は田舎味噌の鍋で、こちらの「特注の熊茸鍋」が、本店を上回っています。
出典: 辣油は飲み物さん
中部地方ではありませんが、全国的には有名なのであげておきます。
月鍋という名前で有名な熊鍋です。
以前は良質の熊肉の量が限られていたため、基本は熊猪鍋でしたが、最近は素晴らしい熊肉が大量に保存できるようで、熊鍋を食べられるようになりました。
蜂蜜を入れていて甘いので、嫌いな人もいるようで、賛否両論あります。
※本記事は、2021/12/26に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。