【鳥取食文化遺産】天然物のたい焼き(おまけ:天然物バナナ)

【鳥取食文化遺産】天然物のたい焼き(おまけ:天然物バナナ)

2002年、宮嶋康彦著「たい焼の魚拓 絶滅寸前『天然物』たい焼き37種 」が刊行され、『天然物』という名前が世に広まりました。『天然物』とは、たい焼きを一丁ずつ焼き型で焼くたい焼きのことです。この本に全国の34店のたい焼きが紹介されていますが、鳥取県のたい焼き2種が紹介されています。

記事作成日:2016/10/03

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絶滅危惧種といわれる天然物のたい焼き

 鳥取県では、小さな県でありながら製餡所も多くあり、雑煮にも小豆雑煮がある地域です。そういう土地柄であっても、新規のたい焼き屋さんは長く続かないのが現状です。そんな中にあって、天然物を扱っているお店がこうやって残っていることは嬉しく思います。

 「たい焼きの魚拓」には、「たこ屋」(境港市)も紹介されていますが、こちらは2連型で天然物ではなかったようです。たこ屋さんは、本を刊行する際にはすでに閉店しておられました。(2000年には閉店されています)

 鳥取県内には、かつて「金魚焼き」と言われる亜種もあったようですが、今は残っていません。
また残念なことに、天然物のたい焼きを作っておられた「小谷たい焼き店」(琴浦町)が平成25年に閉店をしました。(トップの画像は、小谷たい焼き店です)
http://tabelog.com/tottori/A3103/A310302/31002764/
 「たい焼き くろちゃん」(琴浦町)は、「小谷たい焼き店」が一時休業をされたときに、天然物のたい焼きをされていたことがあったようですが、今はやっておられません。

 2015年10月に、宮崎さんが指南役としてまとめられたDIMEの記事、「今、食べておくべき“天然物”たい焼き15選」には、今回挙げた4店が選ばれています。
http://news.livedoor.com/article/detail/8768617/

天然物のたい焼きは、歴史的食文化遺産であると思います。

らっぱや 大谷商店

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 大正末期に創業された老舗で、鳥取市にあるたい焼き屋さんで、「たい焼きの魚拓」に掲載されています。
 たい焼きのサイズは小さめですが、ほどよい甘さです。
 文様がすり切れていて鮮明ではありませんが、このお店の歴史を感じさせてくれます。
 店内でいただくこともできます。

 1952年の鳥取大火の時には、たい焼きの型を持って逃げたという話が残っております。

米沢鯛焼店

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 1948年(昭和23年)に創業されたお店で、倉吉市の白壁土蔵群近くのたい焼き屋さんです。店頭で焼いておられる様子を眺めることができます。
 白い肌が美しいたい焼きで、薄皮なので餡子がちょっと見えたりもします。
 店内のテーブル席でいただくことができます。

林たい焼き店

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 1978年(昭和53年)に創業されたお店で、西伯郡大山町御来屋にあるたい焼き屋さんです。10月から5月の間の寒い期間に営業をされていて、16時ごろに店が閉まります。
 たい焼きは、出来立てをその場でいただくと、パリッとした感じで、文様がとても美しいです。餡子がおいしいたい焼きです。
 店内に椅子があり、そこでいただくことができます。

甘党の店 あんあん

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 1986年(昭和61年)に創業されたお店で、鳥取県米子市にあるたい焼き屋さんです。店内では、チャイや紅茶、珈琲をいただくことができます。
 たい焼きは薄皮で、餡子が透けて見えます。ちょっと尻尾が大き目なのが特徴です。

だるまや

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 昭和26年に創業され経お店で、倉吉市の関金温泉近くにある和菓子屋さんです。石井菓子店というお店の建物の中、左側にバナナ菓子を製造する「だるまや」さんがあります。
 「BANANA」の文字がはっきりとわかります。こちらの餡子は白餡で、バナナの香料が使われていて、仄かなバナナ風味がします。

 こちらのバナナ菓子(バナナカステラ)は、一丁焼きで焼かれていますので、『天然物バナナ』となり、たい焼き以上に珍しいのではないでしょうか?

小谷たい焼き店

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【閉店】
 こちらのお店は、2013年(平成25年)に閉店しました。
 たい焼きのサイズは小さ目です。文様は不鮮明な部分があります。擦り切れた型に、お店の歴史を感じさせてくれます。
 

※本記事は、2016/10/03に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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