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京王新宿線は明大前に千歳烏山も割と長く住みましたが、その先は調布くらいしか縁がなく、この仙川駅を利用したのはお初な気が。 そこから10分も歩いてこんな高評価なラーメン店があっても、どんなもんやと正直、なめてましたが、寄り道する機会もそうないので足を延ばすと昼の15時閉店間際で20人以上の行列が…。 ここで並んでまでの人気はいかほどか、最後尾で入店し、丼のスープを飲み干すまで1時間ーーなるほどお見それいたしやした。 地鳥スープに生醤油の深みある澄んだ味、コシとキレのある細麺、やわらかな歯ごたえでなじむ2種の叉焼、と完成度に文句なし。都内近郊では大森の『麦笛』と双璧、遠出して並ぶのも納得な名店です。
2020/01訪問
1回
ラグビーW杯、台風で中止になった釜石での試合に遠征した際、裏テーマでの心躍る訪問となったどぶろく特区の里、遠野のオーベルジュ『要』。 どぶろくの概念を変えて、いや超越して目から鱗の驚きとなった聞きしに勝る美味しさ。ある意味、その夜のスコットランド戦勝利とともに残る去年一番の衝撃と歓喜の記憶となりました。 自ら米作まで手掛けるに至った若主人が研鑽しこだわり抜いた造りは日々、1本1本味わいの異なる奥深さで同じものがない一期一会の魅力。国内でも認められつつ、すでに海外のほうで評判を呼ぶパイオニアに。 田植えや耕作から忙しく、オーベルジュとしてはひと晩に宿泊のMAXが6〜8人という希少な席はどぶろくとのペアリングで天然鰻など地産地消な料理も工夫が凝らされ、空間も接待も居心地よい極上のステイに。 一瞬一瞬の発酵で移ろう味の飲み比べをしにまた再訪したい場所。待ち遠しく切望しながら、扱いの難しいどぶろくの変化を楽しんでしみじみ…しばし感慨に浸るその後です。
2019/10訪問
1回
春に大阪へ引っ越した後輩夫婦の様子を見に立ち寄って、夜は噂に聞いていたこちらを初訪問。予約不可でカウンター12席のみの1巡目に入らないと入店が読めないということで1時間前から店先の丸椅子に陣取る。 先に女性がおり2番手を確保、ここで待合すると他の客と仲良くなるという通り、扇風機の風も涼やかに流れ、なんやかや店情報など会話するうち後輩女子も到着し、待ち時間の苦は全くなし。17:30の店開きで無事真っさらな店内に。 まずは飲むしかないという特製ハイボールをいただくが、こりゃ確かに美味い。ミニグラスで少量ずつちびちび、飲みすぎず酔っぱらわせないのも店の気遣いで、割り方から酔い具合まで客に確認しながらご夫婦と息子さん?が実に細やか。 おまかせにしたホルモンも評判以上でどれもべらぼうに美味で感動。煮込みから始まり、人気のチレ刺しはおかわりしてしまうほど絶品。コールタンにネックスモーク、ミノの湯引き、せんまいにフク、タンシチューと次々供される。 まだ食べれますか?と確認されつつ、結局初っぱなからテール雑炊までこの日の全品を制覇。それでもまだ食欲が衰えぬほど元気になる活力のもつ焼き、テンポよくあっという間の1時間半でここから2巡目の客と入れ替わっていく。 10年、20年と通う常連が尽きないというのも納得。騒がしくもなくやさしい時間が流れるのも店主らの人となりが伝わり、遅い時間に立ち寄り、軽くつまんでハイボールを数杯飲むという二軒目使いもありかと。再訪したい店がまた一軒できました。
2020/08訪問
1回
ついに歌舞伎町の有名店でありながら訪れる機会に恵まれなかった『鳥みつ』が激戦区の荒木町に移転、新店舗2日目に伺う機会を得ました。 店名も一新、御主人の名字である『OHKUSA』に。第2の船出となる意気込みが伝わります。 カウンターのみ8席、洒落たバーのような店内にBGMもジャズなどフュージョン系の音楽が流れ、シックな雰囲気。念願だったというこのエリアにふさわしく、自分好みですべて反映させた造りを実現させたよう。 コースのみの口開けはお通しのオリーブから美味しく、スープで出されたモロヘイヤに焼き茄子も濃厚で香ばしくそそります。 そこからの一本一本はこちらをNo.1に推す声にも偽りない感嘆の妙味。 繊細な焼きはやさしく、鮮度を包み込んで凝縮した如く、肉が輝いて見えるほど。どれもひと噛みを大事に味わいたく、まさに口福で満ちる美味しさ。 特に脂ののったハツ元の旨さは絶品。そこに評判の日本酒ラインナップの中から合う銘柄をペアリングしてもらい、すっきりいただく。 この焼鳥に負けないお酒をセレクトしていったら西日本エリアばかりになったというが、今どきこれだけ揃えて東北の酒蔵が1本だけなのも珍しく。九州・宮崎のご出身なこともあるのかと。 途中で山盛りのサラダが供されるのも嬉しく、女性には素敵なはず。そして〆の親子丼もミニではなく、こちらは男のがっつり心を掴み、満腹感がこの上ない。 ゆっくり間を空けながら、フルコースの2時間半を堪能する心地よさと充足感は人気に違わぬもの。願わくはまた訪れる機会あればと。
2019/11訪問
1回
四谷・荒木町は次々と若手の新しい店が注目され元気になっていますが、ここも5月オープンながらすでに話題で場所も店舗もまさに隠れ家な雰囲気もよし。 南方中華とのことですが、シェフ自ら足繁く訪れるという雲南や湖南の料理を素材からアレンジ、一品一品がオリジナリティに溢れ美味。 海老の紹興酒漬けやソーセージの詰めもの、食感がまるで違うキクラゲなど種類豊富に小皿で楽しめますがいくらでも食べたくなるそそられよう。 パクチーも随所にたっぷり、でもそれ以上に青菜の色鮮やかでシャキシャキならぬゴリゴリした舌触りの噛み応えがたまりません。これはちょっと未体験。 これだけの質とバリエーションでコースが5千円とは。独自の漬けたレモンサワーからグラスでもボトルでも安価な値段設定で頼める紹興酒やワインまでコスパも驚き。 これはあっという間に予約困難店になるのも必然。教えたくなくてもすぐ広まっちゃうだろうし。 台風の中、急なお誘いで声をかけていただき訪問できたのが幸甚!
2018/09訪問
1回
ずっと気になっていたこちら知る人ぞ知る注文の多い料理店『山猫軒』を訪問。ドキドキながら超個性的な魅力で、好き嫌いあるでしょうがこのレアさにハマりました。 この素材と質、ボリューム、バリエーションを旬に提供すべく極力いろいろな無駄を省き、採算ギリギリで提供するというコンセプト。 カウンターのみで厨房を囲んだ15席ほど、これも食材と料理の行程まで説明し講談のようなパフォーマンスで客に納得して楽しんでもらうため合理的な作りにしてるよう。 お酒も選択の余地を幅広く、飲める人、飲めない人、どのジャンルかどこまでのレベルかで料金も細分化。特にワインは料理ごとに日本酒交え、3コースをおまかせで提供。 その中から奮発して、めちゃくちゃ贅沢になるというグラスで3口ほどずつ信じられない銘柄を堪能できる③にしましたが、おおーっ!てなラインナップにちょっと自己満。 この日の料理も噂通り、一品一品がその産地から直送された季節の名産を贅沢に。からすみにこのこ、ばちこ、すっぽん燻製黒レバー、上海蟹にフカヒレスープ雑炊、ふぐ刺盛り合わせは白子とへしこに皮の煮こごりまで珍味尽くし。 さわらの炭火焼き、白トリュフとふぐの吸物は根来の椀に。ここから洋テイストで、トスカーナのチーズ11種盛り合わせとパン、さらにスモーク手羽先からパルマの生ハム、さらに幻の見島牛!のスライスまで。 予約の客が全員揃わないと供しない、事前にルールが守れない方はお断りなど注文は多いけれど、決して危なくも難しくもない…コスパ最高のクセのある、そしてクセになる隠れ家名店。いろんな意味で堪能しました。 ちなみにワイングラスはあの樹-いつき-。これもネタになります。
2018/01訪問
1回
甲殻類のマニアックな創作料理で知られる『うぶか』がテイクアウトでスペシャルなカレーを提供開始ということで早速、ご近所の荒木町に。 気になりすぎて待ちきれぬほどな特製レシピはその名も「たらば蟹と天然海老をたっぷりのせた甲殻類出汁カレー」。これが想像以上の逸品でした。 蟹肉と海老の身だけで贅沢すぎる盛りなのに、出汁のエキスが超濃厚なルーはスープとしてただ味わい尽くしたいほど至高の旨み。 どちらも勿体なくて混ぜて食することに躊躇いを覚えるほど。誇張なくこれまで生涯一のシーフードカレーと断言してもいいか。 しっかり上質なサラダも付いて2千円は逆にもっとお代を取ってくれても…と掛け値なしに心底申し訳なく感じる価値あり。 以前にもてはやされた銀座資生堂パーラーの伊勢海老カレーなんてこの3倍以上したはずだけど、平伏してほしいくらいな匠の絶品メニュー。 とりあえず明日も続けて欲したいほどに病みつきとなる常習性、記憶に残るカレーとの邂逅となりました。 甲殻類に特化したマニアックすぎる愛…蟹と海老尽くしで予約の取れない名店となった荒木町の『うぶか』。ご近所ながらなかなか伺えなかったこちらを初訪問。 ただ素材を与えて食わせるのではないジャンル無用の自在な誂え、旬な食材を各地から取り寄せ吟味された創作の妙。聞きしにまさる楽しさです。 冬ならではなセイコ蟹と唐墨、子ども心にも嬉しい車海老の味噌フライ、松葉蟹の炊き込みもたまらないおいしさですが、それぞれ美しいフォルムの殻を卓上に添えて見せてくれるのもそれをずっと眺めていたいほど魅惑的。 日本酒とワインを好みでペアリングしてくれるのもマッチングがよく、予約の時間を少しずつずらして順に客が入店していくためサーブのタイミングも絶妙。素晴らしいですね。 甲殻アレルギーや苦手な人でなければ一度は堪能してみたい世界。予約が取れなくなるのも致し方なしか…