驚きが連続のフレンチ お腹を空かせて行くべし : ブレストンコート ユカワタン

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4.6

¥10,000~¥14,9991人
  • 料理・味4.6
  • サービス4.2
  • 雰囲気4.2
  • CP3.8
  • 酒・ドリンク4.2
2011/12訪問1回目

4.6

  • 料理・味4.6
  • サービス4.2
  • 雰囲気4.2
  • CP3.8
  • 酒・ドリンク4.2
¥10,000~¥14,9991人

驚きが連続のフレンチ お腹を空かせて行くべし

軽井沢でおいしいものが食べたい。そう思って調べると、最近必ず話題になるのがこのユカワタン。ブレストンコート・ホテルの中のレストランである。

ブレストンコートの中にあるとは言っても、メインの建物の中ではなく、離れの一軒家、しかも表からは見えないようなちょっと奥にある。不便と言えば不便だが(正直、雨の日にはあまり行きたくないかも)、非日常感を盛り上げるのはいいかもしれない。

建物そのものは新しく、また特別豪奢なわけではないのだが、大きな窓と高い天井は、いかにもリゾートホテルのレストランだ。(いや、実際リゾートホテルのレストランだからあたり前だと言われそうだけれど、「離れ」であるにもかかわらずそう作っているところがこだわっているのではないかと…) 訪れた日は、前日の雪が上がり、少し積もった雪と真っ青な青空が美しく、暖かな室内からこの静かな冬の景色を楽しめるという絶好のセッティングとなった。

ここでは、昼も夜も同じコースとアラカルトが供される。よってランチのもっとも小さなコースでも12,600円からとかなり強烈な価格設定になっている。星のやに泊まっているお客さんも多いだろうから、そういう方にとってはどうってことないのかもしれないが...  アラカルトで2コースにすればもう少し量も価格も抑えられるが、はじめてのお店であるし、前菜も楽しそうなので、今回は12,600円のコースを試してみた。

アミューズとアントレ、大変申し訳ないことに、そして情けないことに、詳しい内容を既に忘れてしまった(^^;) しかし、見かけの軽やかさと裏腹に、ぎゅっと旨味が詰まった素晴らしいものであったことは確か。初めてのお店では、アミューズないしアントレでその店のレベルがわかるものだが、もちろんここではアミューズを一口食べて「むむ、これは」と唸ったのはたしかに覚えている。

実はなぜここでアミューズの内容を忘れてしまったのかと言えば、隣で友人が食べていたアミューズがあまりに魅力的で、そちらの印象ばかりが強くなってしまったのだ。友人が試した15000円のコースだと、アミューズはコース仕立ての6種類になる。料理にあわせて温度を変えた大理石の上に、6種類の小さなアミューズが並び、自分の皿よりこちらに釘付けになってしまったのである。これを見て、次回は必ず1500円のコースにしようと思った。

ところでこのこの店では、アミューズの感想に従って、その後の料理の塩加減を決めるというのがお決まりらしい。非常に細やかな配慮で嬉しく感じたが、これがどこまでうまく行ってるかは、正直ちょっと疑問。というのも、アミューズの塩加減はちょうどよく感じてそのように伝えたのだが、スープ以降はむしろやや塩加減がきつく感じられたからである。ワインを飲む人に合わせていたのかもしれないが、ちょっと残念だ。

スープはカブのポタージュを選んだが、これも良かった。スープと言ってもかなり固めのフランになっており、その上にトリュフ(だったかな?(^^;))の香り高い泡が添えられ、これを合わせていただくとなんとも言えない食感。塩がややキツイこと、和風の器がスープを食するのはあまり向いていないことが気になったが、なかなかのスープ。

お魚は、安曇野産イトウのポアレ。皮はかなりカリッと固めに仕上げられており、脂がいい感じにのった柔らかい身とのコントラストも良い。川魚の臭味はまったく感じさせず、とてもスムーズな一品。

お肉は、真田丸という信州地鶏と佐久鯉のドゥミドゥイユ。絶妙な火加減の地鶏のもも肉と皮の間に、佐久鯉のピューレが詰められているのだが、言われなければまったく気がつかないほど自然な盛り付けになっている。鶏肉は正直あまり食指が伸びないのだが、これはなかなかの皿だった。ちなみに、現在試作中という肉用のナイフはラギオールのそれのように細身で美しいのだが、あろうことか、まったく刃がついていないようなものが一本混じっていた! もちろんすぐにお店の方に言って、普通の肉用ナイフに交換してもらったが、いろいろと試行錯誤の連続中のようで...(笑)

デゼールは、本来は12000円のコースの場合には二種類からのチョイスなのだが、お好きなものに交換しますよということで、結局はなんでも好きなものをいただける。オーソドックスにクリームブリュレをいただいたが、自家製のアイスクリームなど、どれを取っても上品。パティシェのレベルの高さを感じさせる。

食後にはいつもエスプレッソをいただくのが、このお店では、コーヒーならば、コーヒーハンターの川島さんの手によるグラン・クリュ・カフェか、紅茶の場合には、ぶどうの葉から作ったティーのどちらかを選ぶシステム。迷わずコーヒーをお願いしたのだが、色からしてかなり薄めであれ!? これをクリームも砂糖もなしで味わうということのようだが、正直それほど感心しなかった。あるいはもっと濃く入れれば違うのかもしれないけれど、すっきりしている以上の特徴をあまり感じられなかったのは飲む方の問題なのか? 連れが頼んだティーも、たしかに葡萄の葉という味で、ハーブティーとしては悪くないが、紅茶好きには物足りないのではないだろうか。

そんなわけで食後のコーヒータイムがややパンチ不足だったのが、それを補って余りあったのがプチフール。10種類ぐらい準備されているのだが、それが4人分となると40個! 丸太を半切りにしたような台にずらりと並ぶ姿は壮観であると同時に、え、こんなに食べるの? すでにお腹は一杯になっているが、どれもが外観からではどんな味か想像しがたいので、結局全部食べてしまった! どれも非常に軽やかなので結果的には食べられたのだが、それでもさすがにお腹は苦しい! 実は食べきれなければ包んでいただけるそうなので、その方が正解かも。また、クリスマス前ということで、ヒイラギの形を模したチョコレートも添えられていた。これは姿も本物のヒイラギの葉にそっくりで驚いたのだが、その滑らかな口融けにもびっくり。プチフールもおいしかったけれど、実は味だけで言えばこのシンプルなチョコレートに軍配が上がるだろう。

ディナーと同じ内容なので当然と言えば当然だが、さすがにこれだけをいただくと3時間近くかかってしまう。店名(Yukawa Temps)の通り、湯川のそばでゆったりした時間をお過ごし下さいということなのだろうが、食事の後に遊ぶ予定のある方はご用心だ。(ちなみに、湯川からは少し離れた高台の上にあるので、湯川も店からは見えない(^^;)) 逆に、リゾートで、日々の忙しさから解放され、ゆっくりした時間を思いっきり堪能したいという向きには最高のランチになるだろう。ディナーでも楽しいだろうが、これだけのボリュームと時間を要する内容は、むしろランチの方が健康的でいいかもしれない。その意味でランチにもディナーと同じ内容が楽しめるというのはリーズナブルである。一方、この素晴らしい内容をまずは軽くお試しでというためには、ランチ専用の小さなコースがあってもいいのかもしれない。

いずれにしろ、この繊細極まるいかにも日本的なフレンチが軽井沢で話題になるのはなるほど頷けるし、これは食べに来るために軽井沢に来る価値があると言ってもいいだろう。それは単に旬の信州の素材をふんだんに使っているからということではなく、この細やかな技を試してみる意味があるということだ。

最後にあえて再び難点を言えば、随所にこだわりを散りばめているのはいいのだが、いくつかの点でそれが裏目に出ているのは残念だ。例えば、サービス陣の説明がやや饒舌なのが気になった。普通に説明を聞いている分にはまだいいのだが、こちらがちょっと質問しようものなら、止まらなくなってしまう。あくまで料理が主人公なのだから、食べるタイミングを逸してしまいかねないサービスはいかがなものか。また、これもなるべく地元のものを使おうと挑戦しているお皿やカトラリーだが、料理とあっていなくて食べにくかったりするのも、ちょっとやり過ぎ感がある。その一方、寒い中、こちらの姿が完全に見えなくなるまで建物の外で見送って下さったシェフは、あくまで寡黙であった。料理は間違いなく素晴らしいので、あとはこうしたサービスをいかにナチュラルにするか。それが課題なのではないだろうか。それにしても、今後どうなっていくのか、楽しみなレストランだ。

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店舗情報(詳細)

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店舗基本情報

店名
ブレストンコート ユカワタン
受賞・選出歴
2025年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2025 Bronze 受賞店

2023年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2023 Bronze 受賞店

2022年Bronze受賞店

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食べログ フレンチ EAST 百名店 2021 選出店

ジャンル フレンチ
予約・
お問い合わせ

050-5282-2267

予約可否

完全予約制

住所

長野県軽井沢町星野 軽井沢ホテルブレストンコート

交通手段

軽井沢駅からタクシーで約20分
中軽井沢駅からタクシーで約5分

中軽井沢駅から1,310m

営業時間
  • ■ 営業時間
    ディナー 17:30~

    ■ 定休日
    不定休
予算

¥30,000~¥39,999

¥30,000~¥39,999

予算(口コミ集計)
¥40,000~¥49,999

利用金額分布を見る

支払い方法

カード可

電子マネー不可

QRコード決済不可

サービス料・
チャージ

10%

席・設備

席数

24席

(9卓)

個室

貸切

禁煙・喫煙 全席禁煙
駐車場

空間・設備

オシャレな空間、落ち着いた空間、席が広い

メニュー

ドリンク

ワインあり、ワインにこだわる

料理

野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる

特徴・関連情報

利用シーン

ロケーション

景色がきれい、ホテルのレストラン、一軒家レストラン

サービス

お祝い・サプライズ可、ソムリエがいる、複数言語メニューあり(英語)

お子様連れ

未就学児童は不可

ドレスコード

スマートカジュアル
男性の半ズボンやサンダルは不可

ホームページ

https://yukawatan.blestoncourt.com/

公式アカウント
オープン日

2011年3月6日

初投稿者

Bush WarblerBush Warbler(14)

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