【全国版】新説ラーメン二郎分類学

【全国版】新説ラーメン二郎分類学

ラーメン二郎。北海道から神奈川県まで数えて実に全37軒。全て喰ってみれば同じ味は2つと無いのです。本まとめは、そんな二郎一族をグループ分けしようという不埒な試み。筋金入りジロリアンの方々には異論もあるでしょうが、二郎分類の一事例となるなら本望です(サムネイル画像は、二郎総帥の山田氏)。

キーワード
大盛り
駅前・駅近

更新日:2015/03/24 (2015/03/23作成)

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先ず勝手なカテゴリーを定義します。

カテゴリー定義のためには分類軸を決めねばなりません。ここで厄介なのがスープです。豚汁と呼ばれる二郎のスープ、やはり一般的なラーメンと同じく日内・日間変動が結構あるようです。喰うタイミングでキャラが変わってくるスープは、故に分類軸にするには無理がある訳で、今回の分類では以下の2軸としました。

1. 麺質による分類
 1) ワシ二郎:日清オーション強力粉らしさが全開のワシワシ噛んでから飲み下す麺
 2) デロ二郎:加水率を少し上げることでデロデロとした食感となりズズズと啜る麺
 3) ツル二郎:二郎の麺としては過度な加水率なのでしなやかでツルツル手繰れる麺

2. 全体キャラによる分類
 1) ハデ二郎:目立ってこそなんぼとばかり全部材が主張する壮大盛りイケメン二郎
 2) シブ二郎:総本山三田本店の味を継承しながら熟達の技で仕上げるベテラン二郎
 3) ジミ二郎:二郎のフォーマットに沿いつつも別世界に逝ってしまったジミめ二郎

この2軸でマトリクスを作り、全37軒の二郎をマッピングしたのが下表「新説二郎分類マップ」です。この2軸でそれぞれを定義すれば、例えばワシシブ二郎とか、デロハデ二郎とか、ツルジミ二郎など。もしかしたら結構楽しめる、二郎エンサイクロペディアになりそうな予感も・・・

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ワシハデ二郎の例:八王子野猿街道店2

最も華やかなカテゴリー。二郎の一般的なイメージリーダーとしては、この一杯が最右翼の一例で異論はなかろう。二郎平均を上回る極太麺量の迫力、ガッツリ豚汁に、毒の如き豚塊、それを覆い尽くすヤサイ巨大ドームと来れば、泣く子も黙るスーパー二郎。ここに続くのは、神田神保町店、めじろ台法政大学前店あたりだろうか。いずれ劣らぬ人気店である。正に花形二郎のカテゴリー。

デロハデ二郎の例:横浜関内店

ヤワめな麺ゆえ、ワシワシとかっ喰らう二郎的イメージは少し薄れるが、それでもその盛りは若さ全開のハデさ。とりわけここの大盛り豚入りは、ガッツリ多めの麺量、豚塊のアルトラさで、一際目立つ巨漢二郎で、ハマものらしくない相当なガテン系。どんどん吸水して重くなる麺は、舐めてかかると痛い目にあうのだ。このカテゴリー内だと、茨城守谷店や亀戸店がこれに続くか。

ツルハデ二郎の例:相模大野店

このカテゴリーでは唯一の一杯。その訳は、ちょっとハグレ二郎的な麺質にある。香りや味わいは、紛うことなく二郎センターだが、その食感はちょっと独特。ズズズ~と手繰るのがたやすい二郎ってのは、やはり数える程しかいないのだ。一方、その盛りは相当インフレーションしてて、全ての部材が二郎平均を上回るガッツリさ。流石に元力士の作るちゃんこ二郎はごっつあんです!!なのだ。

ワシシブ二郎の例:三田本店

二郎一族の精神的な拠り所、総本山三田本店の一杯はこのカテゴリー。もはや37軒に膨れ上がった二郎バリエーションにあって、起点の一杯は、もはやそのセンターとは言い難くなっている感は否めない。これも時の流れか。後進による高度に作り込んだ二郎が人気を博す一方で、自らの味には敢えて手を加えず、それらを見送るかのような立ち位置。一方で、本来の二郎らしい妖怪さでは、流石に後進の追随を許さぬシブさが光る。新小金井街道店は、そんな後進の中でも三田本店に迫る妖怪さを併せ持った逸丼。

デロシブ二郎の例:西台駅前店

デロった麺をズドドといなす快感、ガツンと舌に来るカネシ醤油全開のシャープな豚汁。豚はデフォルトでも十分満足できる、極厚のガシガシの肩豚。それでいて、敢えて盛りのインパクトに頼らぬ風情の控えめなヤサイ山。手慣れオヤジのこんなデロシブ二郎こそ、二郎マニア向けと言いたい。赤羽店、京急川崎店、目黒店など、思わず唸ってしまう秀作二郎が目白押しの二郎銀座的なカテゴリー。

ツルシブ二郎の例:仙川店

このカテゴリーも、ここの一杯くらいしか思い浮かばぬレアゾーン。そもそも二郎一族でツル麺ってこと自体がレアなのだ。ちょっと他ではお目に掛かれぬ、ズルルル~と手繰れる二郎麺に、カネシ醤油と、みりん風調味料全開のシブい豚汁が組み合わされる。麺の趣がズレてるだけで、かなり印象が変わって来るハグレ二郎。こんなのも生息するからこそ、二郎一族のバリエーションが豊かになるのかも。

ワシジミ二郎の例:品川店

シブさを通り越したジミ風情。二郎一族内では、麺、豚汁、豚の3要素はいずれも相対的に線が細め。盛りの壮大さでも、部材のガッツリ仕上げでもない。なので二郎をそこそこ喰い歩いてしまうと、埋もれてしまって目立ち難い存在。何気に普通の中華そば感すら漂う佇まいに映る。この一杯とワシハデ二郎代表の八王子野猿街道店2辺りを、もしも同じ机上に並べたなら、その余りのかけ離れ方に仰天すること請け合い。でもどちらも紛うこと無く二郎、それがまた堪らない。

デロジミ二郎の例:小滝橋通り店

二郎一族でダントツのハグレ二郎度を誇る一杯。そのせいか、ジロリアン諸氏の間では、あまり評価が芳しくない。その理由の一つは、もはや煮込みうどんと形容したくなる、ド級にヤワなデロ麺によるところが大きかろう。ここまで来ると、麺が伸びるという概念は通用せぬ領域。だけどもこれは、どう考えても店主殿の狙いなのであって、出来損ないでは決してない。ハグレ二郎になりたくてなっている。それもまた面白いじゃないか。

ツルジミ二郎の例:歌舞伎町店

いよいよ最後のカテゴリー。麺はツル系で、二郎らしいとは言い難く、しかも豚や豚汁もどこか影が薄い。盛りだって「そのまま」コールに留めると、通常ラーメンの範疇内と言って良い控えめさ。こうなると二郎マニアにはちょっと物足りないってのが正直な印象。逆に二郎にとっつき難さを感じる方々には、かなり敷居の低いお店である。決して綺麗ではないけれど。そこに期待しちゃいけない。あくまで二郎なんだから。

ここまでのめり込んでしまう二郎の魅力とは?

1. ドパミンどば~
 やはりこれでしょう。日頃は摂取カロリーを調整してますが、今日は二郎の日だ!!と一切を忘れて喰えるだけ喰う。もう喰ってる最中から、ドパミンがどよよよよ~と分泌され始める訳です。食後つかの間、ドパミン最大分泌状態となるにつれて訪れる、得も言えぬ至福感。これはもう麻薬です。

2. 不滅のスピリット
 有名大学の門前に二郎あり。その訳は、「貧乏学生をお腹一杯にしてやりたい」そんな二郎創始者、山田総帥の意思が脈々と伝承されているからに他なりません。安くて沢山。満腹の幸福感。それをいつの時代であろうとも、黄色の看板として掲げ続けるのは、並大抵のスピリットでは出来ないと思います。

3. 作り手と喰い手の真剣勝負
 二郎では作り手も喰い手も必死です。爆量故の低回転率で始終行列。それを必死で捌くので、おいそれと休憩すらできません。必ず店長が調理する、という鉄の掟を破れば即破門です。一方、喰い手も丼と無言で格闘せねばなりません。後ろにはジロリアン背後霊(店内行列)が控えてるから。それがとても清々しい。

4. 対等目線で対峙する
 両者真剣勝負だからこそ醸成される空気感。それは、金を払って喰ってやってるとか、稼ぎを気にして嫌な客にもニコニコとは相容れぬもの。その結果、両者の間に暗黙のルールができるのです。それに馴染めるかどうかで二郎に対する評価は大きく変わるでしょう。それが正しいって言うつもりは毛頭ありません。

※本記事は、2015/03/24に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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