ボギューズコンクールのコース☆ : ブレストンコート ユカワタン

ブレストンコートホテルにあります。ホテルとは別の敷地にコンクリート打ちっぱなしのシンプルな建物があります。

店内は天井が高く開放感があり広々してます。ディナーだったので暗くて外が見えませんでしたがガラス張りになっていて席がみんな窓側に向いて食事をするような配置になってます。まわりを気にせずゆっくり食事が出来ます。ラグジュアリーで高級感ありありの雰囲気。

頂いたのは￥23100のコース（税込、10％サ別）
・アミューズ
　　（左から順に食べていって下さいと説明されます。左から豆乳のブランマンジェ、そばのクレープ、トマトの器に入ったガスパチョ、鯉のブータンノワール、羊のコロッケ、ブルーチーズと胡椒のシュー。どれも丁寧に作られていて美味しかったです。左から食べてくのはフルコースの構成になっていてこれからユカワタンのコースをっ食べる前のプチフルコースになっているそうです。）

・鮎のカルパッチョ
　　（新鮮な歯ごたえのいい鮎の下には香ばしく焼かれたとろとろの焼きナスが。ナスと相性のよい茗荷と生姜が添えられてます。）

・カダイフに包まれた大山女
　　（カダイフは油っぽくなく細くてさっぱりとしたヤマメと食べても違和感ないです。カダイフの下にはラビコッタソースが。アクセントに茗荷が入ってます。）

・鮎のコンソメスープ
　　（スープですが具がたくさん入っていて食べるスープっぽいです。鮎の炙りと数種類のキノコと野菜が入ってます。キノコの出汁や魚の出汁がコンソメに出るはずなのに素揚げしたものをスープに入れてるので油っぽくてせっかくの出汁が感じられませんでした。）

・平目とオマール　ボギューズドール国際料理コンクール本選の仕立てで
　　（オマールのムースを包んだ平目のフィレには椎茸が飾られ、付け合わせには海苔と紫蘇を合わせた大根のピクルスや胡麻を合わせた物が。オマール海老とフォアグラをキノコに見立てたキノコの付け合わせはカサの部分を割るとオマールの濃厚なコンソメオマールスープが出てきます。オマールのムースが主張しすぎない味なのでサンドしてる淡白な平目と違和感なく頂けます。薄くスライスした椎茸をウロコに見立てたのも美しく付け合わせも抜かりなしです。）

・ボギューズドール国際料理コンクール課題食材　牛肉
　　（牛ヒレ肉のロースト岩塩包み　柚子の香りです。フォアグラとトリュフが入った百合根と紅芯大根の手鞠がかわいらしいです。牛ｂテールのコロッケに添えられた大根のコンフィが着物の帯のようです。牛の方肉と野菜であえた鶏のムースグリンピースと人参のフランセーズ生姜風味が付け合わせです。手に入らないのでコンクールと違う信州牛に変更してるようです。海苔の風味が強すぎて折角の信州牛のうまみがかすんでしまってます。肉の周りには鶏のテリーヌが巻かれてますがテリーヌの味が弱いので居ても居なくてもどちらでもよい感じです。メリハリのバランスがよくなくバラバラな感じでした。見た目は素晴らしいです。）

・信州フロマージュ
　　（チーズは3セットから選べます。ブルーチーズの物とウオッシュタイプの物とフレッシュタイプの物。私はブルーチーズの物をチョイス。チーズを奈良漬けにしたり、イチゴジャムがのってたり、アイスにしたりと食べ方にも工夫がしてあります。）

・グラニテ
　　（鳥の巣に見立てたビジュアルも可愛いグラニテは卵の殻をくり抜いて中にココナッツミルクとパッションフルーツと黄身に見えるのはマンゴーです。ゼリーのようなもので丸く黄身のようにしてあり口に入れると濃縮マンゴーが口の中に広がります）

・サクランボのコンポジション
　　（サクランボづくしのデザートです。サクランボのゼリー、コンポート、ムースなど様々なサクランボの調理方を飴で作った筒の中に詰めたデザート。飴をパリパリと割って全てを口の中に入れると酸味や甘味に食感も楽しめてサクランボを堪能出来ます。）

・小菓子とコーヒー
　　（スケールの大きさに驚いてしまいました。この中から選ぶんですよね？って思ってしまうくらい種類も数もあります。一つ一つが手が込んでいて妥協のない出来栄え。驚きと感心は感じられましたが、お腹がいっぱい過ぎて感嘆はそんなに感じられませんでした。残念です。）


￥23000のコースにしての満足感はかなり高いです。コンクールに出したお皿を頂ける機会なんてめったにありませんから。見た目はもちろんの事付け合わせの小さな料理にも手がかけられてるので心地よいです。
コースの全てを長野県産の食材を使ってるそうですがそれはそれでこだわりを持っていいことだと思うのですが、魚は川魚しか食べられないし野菜も限られてくるし食材の幅が狭まるだけでなく味も似たり寄ったりでコースでもカブってしまうものも多くすばらしいシェフなのでもっといろんな食材を使った料理を頂いてみたいなと思ってしまいます。コンクールの料理以外のお皿もため息が漏れる程の盛り付けとお客さんに楽しんでもらいたいという思いが伝わって来る料理は頂く方も気持ち的に豊かになれます。
また軽井沢に行った際には普通のコースも頂いてみたいと思います。