拘りワイン通のための表参道フレンチ 8選

拘りワイン通のための表参道フレンチ 8選

筋金入りのブルゴーニュ好き。シャルドネは熟成と樽香が肝と思っている。ピノノワールはまず白いテーブルクロスの上で色を確認、香りだけでワインを表現してしまう。ドメーヌを聞いただけで当主の顔や畑の場所と醸造場所が思い浮かぶ。そんな拘りのワイン通が楽しく通える表参道の気軽なレストラン。

キーワード
ワイン

記事作成日:2015/09/30

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表参道でワインを飲むならこんな店

美味しい料理に美味しいお酒は欠かせない。フレンチならワイン。ワインはワインサービス次第でもある。美味しいフレンチの激戦区、表参道にあって、料理に合うワインと素晴らしいワインサービス、店の雰囲気を兼ね備えた選りすぐりの店を紹介。

全てがナンバーワン レフェルヴェソンス

完璧なスタイルを確立したレストラン。最も料理の質、サービス、ワイン、雰囲気のバランスの取れた店と言っても過言ではない。流れるような淀みのない料理と、泡立つような気持ちの高揚を抑えられないサービスの素適な店でもある。高学歴でビジュアルも良いシェフの考えは、料理からも分かりやすく伝わる。料理をトータルな文化と捉え、全てのバランスを大切にした仕上がり。野菜、魚、肉の素材の選択と火入れ、調理の形式、仕上がったビジュアル、いずれも文句の付けようがない。

西麻布に天才シェフの美しい泡空間

ヴィアンド
 フランスヴァンテ産の仔鳩炭火焼ロティとその内臓のジュ
 エンドウ豆のピュレとスナップエンドウ
 新玉葱 清見のマルムラ―ドとかたばみの葉

改装前のインテリア

お奨めはワインを皿ごとに合わせるデギュスタシオン。秋刀魚には2007年のブリュットミレジメ。松茸にはシェリーのように熟成したジュラの白。鱧には驚くことにピノノワールを合わせる。しかし驚くほど料理とワインが合っている。支配人のセレクションにはただただ頷くしかない。戻り鰹とジュブレシャンベルタンがこれほどのマリアージュを奏でるとは誰が予想できるだろうか。計算され尽くした美しい料理と想像を超えるワインの選択、完璧なサービスに酔いしれることができる。

老舗の中の老舗 ラ・ブランシュ

青山学院の裏手の静かな通りに面した2階。送りの車が店の前に停まり、奥様、お嬢様たちが次々に降りて階段を上る。そんな常連客が愛してやまない店。フランスで修行したあと銀座でシェフを務め、独立してこの店を開業してから既に30年の歳月が経過、多くの弟子たちが巣立っている。未だ若々しく精力的に料理に向き合うシェフの、本格派の中の本格派フレンチ。こんがりした肉の火入れと、手の込んだソースが魅力。

30年の歴史を刻む表参道の王道フレンチ

ヴィアンド
 岩手ランプ牛肉のソテー

長い歴史を感じるオーソドックスなインテリア

ワインのセレクションも料理に似ている。誰もが知るシャンパーニュに、ニッチな狙いの白ワイン。かと思うとコストパフォーマンスにすぐれた赤ワインなど、長年培った料理の技同様、幅の広いセレクトに感心させられる。グラスワインもコストパフォーマンスが素晴らしい。洗練されたクラシックでありながら、料理に合わせてワインを気軽に楽しく飲める、そんな理想的な店。

魚尽くしフレンチ アビス

マルセイユにある魚貝料理の3つ星店、ルプティニースで修行したシェフの料理は、帰国してからスーシェフとして加わった日本の3つ星フレンチを、より南仏に近付けたような味わいとなっている。料理、ワイン、サービスのトータルなバランスは最近御殿山の3つ星店に近いものがあるが、スペシャリテでもあるスープドポアソンのように、シェフの拘りはあくまでマルセイユの3つ星店の料理をそのまま踏襲すること。魚の火入れは日本の3つ星譲り。低温長時間のやわらかな魚そのものの味わいが何とも言えない。

南青山にマルセイユの風

ポアソン
 静岡県産金目鯛 山口県萩産イサキ
 新玉葱とベルガモットの白醤油ソース
 ホタル烏賊

海の底を思わせるインテリア

ワインはフランスを中心にイタリアなども一通り。国境辺りを北から南まで行ったり来たりするところは、シェフ同様、ソムリエも在籍した日本の3つ星フレンチに習っている。ワインリストには、その店と全く同じ銘柄もラインナップしていて驚いた。シェフ、ソムリエ同士の個人的な深い繋がりと交流を感じる。

美しいフレンチ ランベリー

表参道の駅からすぐのフレンチは、日本とフランスの懸け橋のような存在。日本の旬の素材を縦横無尽に使いこなす技が素晴らしい。季節の野菜は国産に拘り、クラシックを知り尽くした上でのモダンで美しいビジュアルと流行りの軽やかな味わいは、2008年の初版からミシュランの星を取り続けるシェフの本領を伺わせる。スペシャリテはお花畑の装いと名の付く美しい一皿。季節の山菜と15種類の国産の野菜を使い、青柳や帆立など様々な貝類を合わせている。草原と海の香りが交錯する冠飾りのようなビジュアルは、洒落たフレンチらしさ満載。

南青山らしいエレガントなフレンチ

ヴィアンド 
 松坂牛脛肉のブレゼ
 バジルとノワゼットの香り
 モアルと小さな野菜
 マスタードソース

料理同様にインテリアも美しい

ワインはブルゴーニュ、ボルドーとも充実している。各皿に合わせたグラスワインのデギュスタシオンコースも用意され、王道のワインをグラスで手軽に楽しめる。フロマージュのワゴンサービスやディジェスティフもコストパフォーマンスが良い。かゆい所に手が届く徹底したサービスなど、全てにバランスが取れていて居心地の良さに溢れている店。

優しいフレンチ ルメルシマン オカモト

北海道出身のシェフが北海道の食材に拘り北海道のワインも用意しているフレンチ。とは言えフランス産の旬な魚介や肉を絶妙なタイミングで仕入れていて、必ずしも北海道だけに囚われているわけではない。エレガントな雰囲気のインテリアと、エレガントなビジュアルの料理がシンクロしていて女性受けも頗る良い。味わいはバターのソースや肉のジュを使ったしっかりとした素材重視の本格クラシックフレンチ。京橋の老舗フレンチにいたことからも分かる、まさにオーソドックスな料理の数々。本場フランスでの長年の修業で叩き込まれた基本はブレを感じない。

表参道にエレガントフレンチ

ポアソン
 北海道産アイナメのポアレ
 エシャロット
 レモンバターのロイヤルソース
 トマトとキャベツ添え

コンパクトながら白を基調にエレガントなインテリア

ワインはブルゴーニュ、ボルドーを中心にフランス全土とシェフの出身地である北海道産まで一通りが揃っている。グラスワインはシャンパーニュが1種類、白、赤ワインがそれぞれ3種類ずつ開いている。乾杯は女性オーナーのレコルタンマニュピラン、ルネッサンス。かなり通な感じ。シャルドネはピロ、ピノノワールはモレコフィネと新進気鋭のドメーヌをセレクト。ブランドよりも美味しさで選んだコストパフォーマンスが素晴らしい。

野菜が美味しい プレヴナンス

オーナーシェフは、丸ビル最上階のフレンチや仏ニースの日本人シェフの店で修行した後、原宿に進出したニースの店の系列店でシェフを勤め、日本でもミシュランの星を獲得した。そのシェフが再渡仏後に独立した店らしく、料理の端々にフランス最先端の香りを感じることができる。日本の食材に拘りを持ち、特に野菜への思い入れは、ニースや原宿の店にも通じる。料理の美しいビジュアルは懲り過ぎず、塩加減もしっかりした素材を邪魔しない軽めが丁度よい塩梅。

外苑前に薫るニースの風

ポアソン
 五島列島直送 イサキのポアレ
 ズッキーニのクーリとヌイユ
 花ズッキーニ 浅利のエミュルジョン
 五島列島の粗塩とカラスミ

シェフの友人ハンターが秋田県で仕留めてくる鹿肉を使う

ワインは料理の各皿に合わせたお任せのデギュスタシオンコースが気楽でお勧め。軽いつまみとして鶏レバーのエクレアと供に出されるシャンパーニュに始まり、ロンドンにある会社が畑を所有するシャブリ、辛口のアルザス、南仏らしい白に、南西地方の赤と続く、ニースの風を感じる料理に合わせた品揃え。爽やかな料理と爽やかなワインのマリアージュが楽しめる。

パーフェクト マノワール・ディノ

シェフのクラシックを極めた分かりやすい料理のバリエーションも、京橋の本店同様にワインを楽しむのに文句が無い。マネージャーやソムリエの対応の肌理細やかさにも脱帽。しかし何よりシェフの仕切る京橋の店よりも、マダムの仕切るこの店の完成度は全てに渡って高くなっているのに驚かされる。仔羊のローストのような古典的な料理にこの店らしさはある。今流行りの柔らかさを求めた低温長時間とは対極にある、しっかりと隅々まで均一に入れる火加減の安定感。プロヴァンス風ソースの、濃過ぎず、なおかつ控えめ過ぎない丁度良い味わいが素晴らしい店。

青山学院近くに完璧フレンチの館

ポアソン
 黒ムツのポアレ アルベールソース
 丹波産シメジとジロール茸のソテー

青山の閑静な住宅街に佇む一戸建フレンチ
 中庭には樹齢200年の楠の木がライトアップされて美しく浮かび上がっている。

これほどボルドーワインが似合う料理はないのではないだろうか。シェフが叩き込まれてきた修行時代の記憶が、まさに今に受け継がれている。フロマージュのバリエーションも豊富で、ワゴンでサービスされるこの楽しい祭りのような締めを欠かすことはできない。エポワスやシェーブルはもとより、コンテではなくボーホールを奨めるソムリエ。薩摩芋のようにもさっとした見た目と口当たりと味わいのボーホールと、ボルドーを合わせるよう自信を持って奨めるソムリエの知見の深さに感心する。

原宿のニース KEISUKE MATSUSHIMA

東郷神社の並びに、マンションの1階でありながら森の中と錯覚するような緑豊かな空間がある。森を歩くように橋を渡り、ウッドデッキ沿いに歩くと、全面ガラスの向うに洒落たダイニング空間が見える。フランスのニースでミシュランの星を持つ日本人オーナーシェフの日本店。日本でもミシュランの星を獲得している。ニースの姉妹都市、鎌倉をテーマにしたお任せコースがお奨め。東京キュイジーヌをテーマに、地物野菜を使いこなす料理の数々に、南仏と鎌倉のイメージが重ねる。

原宿にミシュラン星付き森のレストラン

ポアソン
 太刀魚のフリット
 花ズッキーニの天麩羅
 ピストゥソース

森のような庭に面する真っ白なインテリアのメインダイニング

ワインのコストパフォーマンスの良さに感激する。3800本入るというワインセラーでは管理状態もかなり良い。シェフソムリエはあの世界コンクールで入賞を果たし、デュカスの日本店で総支配人を勤めていたとのこと。ブルゴーニュは日本では希少な造り手を揃え、買い得価格で供している。東京伝統野菜を中心に、ニース風に味付けされた料理の数々が、ブルゴーニュワインとマリアージュしている。

※本記事は、2015/09/30に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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