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店名 |
ごだん 宮ざわ
|
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受賞・選出歴 |
2019年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2019 Bronze 受賞店
2018年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2018 Bronze 受賞店
2017年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2017 Bronze 受賞店
日本料理 百名店 2021 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
075-708-6364 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
京都市営地下鉄烏丸線・五条駅1番出口より徒歩約3分 五条駅(京都市営)から302m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
¥20,000~¥29,999 ¥15,000~¥19,999 |
予算(口コミ集計) |
¥20,000~¥29,999
¥15,000~¥19,999
|
支払い方法 |
カード可 (JCB、AMEX、Diners) 電子マネー不可 |
サービス料・ チャージ |
10% |
席数 |
8席 (カウンター8席の他、個室あり) |
---|---|
個室 |
有 (4人可) |
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
ドレスコード | なし |
ホームページ | |
オープン日 |
2014年7月14日 |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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初夏の京都旅行①
美人広報ちゃんと京都旅行。
こちらのお店は美人広報ちゃんが、予約してつれてきてくれました。
美人広報ちゃん、以前に行って感動して、もう一度行きたいとずっと思っていたと聞いて、藤猫も行ってみたくて…
新幹線を降り立ち、京都駅から地下鉄に乗り換え、最寄り駅へ。6月のよいお天気。駅からさほどの距離でも無いですが、眩しい日差しに歩いている間に汗ばみます。
お店の前に立ち、一呼吸おいて、扉を開けると…
お店の方が出ていらして、次の扉へ。合掌で出迎えられました。
店内は、僅かながらお香の香り。過度な装飾は無く、かと言って簡素でない内装。店内の隅々まで、目が届いています。空気さえ凛としているような空間。12時スタートのお客様が揃ったところで、本日のコースがスタートいたしました。
はじめに、冷やされた炒り米のお茶でのおもてなし。レトロな趣きのある六角の形の不思議なグラス。グラスの形はユニークだけれど、グラスの青は深い日本の青。喉へ涼が滑りおります。炒り米の芳ばしさと僅かな塩気が、身体の感覚を目覚めさせるかのよう。
次に、ご挨拶のおしるしとして、日本酒を一献。
お店の空気感がググッと濃く感じられます。
最初のお料理は、蛤と夏野菜。とろみのある貝の旨味と出汁の柔らかさが、トマトやアスパラガスなど野菜の旨味と合わさり、不思議な引力がある一皿。せっかくなので、京都伏見の日本酒と合わせます。お酒を一口いただくと、旨味がさらに広がっていきます。トマトの酸味に妙な居心地を感じながらも、お料理に引き込まれます。
次はお椀。丁寧に引かれた出汁に、香ばしく火を通された稚鮎。幾層も重なる香りとたっぷりの旨味。ギリギリの塩加減。しゃきしゃきとしたおかひじきの歯応え。このバランスの絶妙さ。口の中が温まり、感覚が鋭敏になっていくことに驚きます。先程の違和感は、身体がこの場所に馴染んでいなかったようです。
カツオのタタキが参ります。無農薬餅米の藁で炙ったというカツオは、切口さえ凛々しい。ほのかな甘さのある燻香と、薬味のたっぷりのぼうみょうがと山口県吉岡産地ネギの香りで、さっぱりといただきます。
さて真打、うすい豆のあんの焼き胡麻豆腐! これは、目を見張るお料理でした。看板のお料理とは聞いてはいましたが、これほどまで強烈な印象を受けるとは、想像外。この胡麻豆腐をつくる手間隙。そしてそれを焼き上げ、さらに熱々の2種類の餡をかけて、熱々のうちに…
それを口にした時の衝撃! 感動を伴うお料理。この餡の味の塩梅が絶妙なのです。我を忘れて引き込まれてしまうお料理…
藤猫は、東京に帰ってきた後、このお料理の真似をしてみました。胡麻豆腐から作るのは無理なので、百貨店で高級な胡麻豆腐を購入し、粉をはたいて丁寧に焼き上げ、削りたての鰹節ととっておきの羅臼昆布で、丁寧に丁寧に出汁を引いて餡をつくり… たった一皿を仕上げるのに、どれだけの労力が… しかし、できたものは、関東風に味が濃すぎて… もう、お醤油の種類自体が間違えていました。何度も何度も味見をしたのですが、なんとバランスの難しいお料理かと。
さらにからすみ蕎麦、金時草とじゃこのおなべと続きます。
金時草は初めていただきました。金沢の地野菜とのこと。ぐつぐつジュワッと音を立てる鍋、金時草から色が溶け出し、とろみのついた汁が徐々にピンクがかってきます。ライブ感のあるお料理。
ご飯と香の物、白味噌仕立てのちりめんじゃこ、味噌汁。
炊きたてのご飯は、僅かに芯を残す炊きたてより、時間を置き3段階を一口ずつ供されます。ご飯の香り、甘さ、食感…。僅かな時間で次々と変化していきます。ここまで米と向き合う時間は、今まであったかしら⁇ そして、香の物とちりめんじゃこ、飯の友の素晴らしさ。しみじみといただく、赤出汁の味噌汁。
口直しの氷菓。初夏らしい紫蘇のシャーベットにいちごと柑橘、ジュレが添えられています。ここでも、香りの多重奏が‼︎
目の前の炭火で、丁寧に丁寧に焼き上げられた最中の皮に餡が挟まれ… 店主自らがたてたお薄とともに…
心より「ご馳走様でした」の言葉が出ると、合掌で挨拶をかえされました。
このギリギリのところの味わい、細い糸のにつながれたかのような僅かな香りの重なり、五感を鋭敏にさせ、さらに身体の奥に眠る何かを呼び醒ますかのようなお料理。
お料理の器も素敵でした。お料理を引き立て、自らを主張しない器の数々。中には骨董品らしきものも。
特に心を惹かれたのは、ご飯の器。口の端近くがギリギリまで薄く仕上げられていて、手した感触に米の温度が伝わり… 器の端に唇をあて、じゃことともにご飯をかきこみたい衝動! この器でお茶漬けを一口いただきたい…
もし、海外からいらしたお客様がいたら、この器は手にとって召し上がって欲しい。器を手にしてご飯をいただく日本の文化を感じて欲しいと思った。
食事を終えてお店の扉をくぐり外へ出ると、ひとつの旅をしてきたような感覚。