【期間限定の中華を食べに】 : コンチネンタルルーム

毎年、夏に軽井沢「ホテル鹿島の森」のコンチネンタルルームにて食べることの出来るホテルイースト21東京（東京東陽町）の中国料理『桃園』のランチを予約して食べに行ってみた。

今年の期間は、2025年7月12日（土） 〜9月15日（祝・月）

本来フレンチのコンチネンタルルームを一部仕切って中華料理を提供する方式。

軽井沢には美味しい日本料理や中華料理、焼肉があまりないので、助かる企画。フレンチやイタリアン、ピザはたくさん美味しいところがあるんだけどねぇ。

さてさて、ランチメニューはアラカルトのほか、コース的なAランチ（税込5200円）、Bランチ（税込6500円）があり、大きな違いはAはスープが「蟹肉入りとうもろこしスープ」に対してBは「蟹肉入りフカヒレスープ」、メインがAランチは「和牛肉のやわらか煮込み」に対してBランチは「大海老のチリソース煮込み」。…海老好きの僕としてはやはりここはBランチをチョイス。

飲み物は、サービスの温かい中国茶で進行する事にした。

料理は❶《前菜5種》からスタート。
❶-①「クラゲの冷菜」…コリコリ食感の定番。
❶-②「豚肉、香味醤油漬け」…シャキシャキ食感の水菜とそれを巻いた柔らかな豚肉のバランスが良く、香味醤油の味付けも美味しい。
❶-③「ヤングコーン、ミョウガ、胡瓜の甘酢漬け」…甘酢で、口直しに効果的。
❶-④「チャーシュー、ピーカンナッツの甘炊き」…割と普通かな。
❶-⑤「蒸し鶏のネギソース掛け」…美味しいネギソースを食べると今日は中華を食べて良かったと感じる。

❷《点心3種盛り合わせ》
❷-①「ニラ餃子」
❷-②「フカヒレ海老蒸し餃子」
❷-③「海老蒸し餃子」
…それぞれ下味はついているが、やや薄味だったので、少しだけ醤油を足していただく。ニラ餃子は強めの味ながらなかなか美味しい。フカヒレ海老蒸し餃子はフカヒレは少しで、海老が主役な感じ。でも好きだからオッケーだけど。

❸《蟹肉入りフカヒレスープ》
…こちらもフカヒレよりも蟹肉（多分紅ズワイガニ）がたっぷり。少し塩気が強めだった。

❹《大海老のチリソース煮込み》…プリップリの海老。チリソースは高級中華に多いわりかし甘いタイプ。当たり前に美味しい。中華料理でよく出る蒸しパン的な「饅頭（マントウ）」があったら嬉しかったなぁ。

❺食事もので《ご飯か麺か》二者択一。
❺-①「もち米と五目の蓮の葉包み」…相方はこちらをチョイス。少しだけシェアしてもらい食べたが、餅米のもちもち感と味付けがなかなか美味しい。
❺-②「チャーシューの細切り入りねぎそば」…高級中華にありがちの少しスープはぬるめ。チャーシューとネギのコンビネーション、麺のスープへの絡み方はグッド。ホワイトペッパーをたっぷりかけていただく。味わいはなかなか美味しい。メニュー構成的にも自信がある感じのする一品。

デザートも二者択一。
❻-①「杏仁豆腐」
❻-②「マンゴープリン」
相方は「杏仁豆腐」をチョイス。僕は「マンゴープリン」をチョイス。…二層に分かれていて下層がマンゴープリン。上にはクリーム状のものがかかっていて全体に美味しい。マンゴーの果肉も数片乗っているのも嬉しい。

全体的に驚くほどの料理はなかったものの、安定したクオリティ。期間限定のポップアップではあったが、軽井沢では貴重な中華料理を食す機会をもらって嬉しい。

鹿島の森ホテルの中のフレンチレストランへ、二度目の訪問。前回は5年前に宿泊。その時、夜の部のディナーコースをいただき、かなり美味しかった記憶が残っている。

今回はゴールデンウィークのランチで、軽めに利用。
『コンチネンタルランチコース（¥4,000）』…この値段に10%の消費税、13％のサービス料も含まれている事を考えるとかなりお得。

コース内容としては❶「本日の前菜盛り合わせ」…
内容としては①「鴨のパストラミ」…それ程期待してなかったら、スパイス、燻製が効いてかなり美味しい。
②「スモークサーモン」…サーモンのしっとり感と玉ねぎのシャキシャキ感が合う鉄板メニュー。
…なんだか、これらを食べて、シャンパンとかでゆっくり昼間を過ごすのも良いなぁ、なんて思ってしまった。
…飲んでいたのがノンアルビールだから、ちょっと合わないけど…。

車の運転があるので、「サントリーオールフリー（税込1100円）」をチョイス…どのメーカーも『糖質ゼロビール』は美味しくなったけど、『ノンアルビール』はまだまだ進化の余地はあるなぁ〜。

※パンは『全粒粉』と『米粉』の2種。…少し温かく、柔らかでどちらも美味しい。添えられたバターも美味しく、流石のホテルクオリティ。米粉の方はお代わりさせてもらった。

❷オプション、＋800円で「野菜のポタージュ」を追加注文する形で、これをオーダー。…出てきたのは「かぼちゃのポタージュ」で濃厚で甘くてなかなか美味しい。

❸メインディッシュは、次の3種のうちからひとつを選ぶ方式。大雑把に言って「豚肉、魚、牛肉」からひとつ選ぶ。

①「豚バラ肉の白ワイン蒸し焼き　粒マスタードソース」
②「ノルウェーサーモンのロースト」
　山椒とケッパーのレモンバターソース+1,000円
③「牛フィレ肉のソテー」
　トリュフソース　キノコ添え　＋¥1,500

デフォルトは豚肉。あとの二つはプラスでお金がかかるメニューになっている。しかし、僕も相方も豚肉よりは別のモノ…と考えて、僕は③を、相方は②をチョイス。
…牛肉はまずまずの美味しさ。シメジや椎茸のソテーが肉の上に乗り、トリュフ風味のソースが鼻をくすぐる。
相方のノルウェーサーモンは分厚くてボリュームたっぷり。

❹「デザート」は、下記より1品をチョイス。
①「レモンシャーベット」
②「プリン　アラモード＋¥500」
③「クリームブリュレ　＋¥500」
④「ティラミス　　　　＋¥500」
僕は②を選択、相方は③を選んだ。
②のプリンは昔ながらの硬めのタイプ。甘さは控えめ、カラメルもそれ程主張していない上品な味。イチゴやキウイやピンクグレープフルーツ、ブルーベリーなども添えられ華やか。甘さが少し足りないが、クオリティは高い。

③の「クレームブリュレ」は表面のパリパリ食感のカラメリゼが美味しい。中も冷たいクリームで、これも甘さが少し物足りない。
僕的には当該メニューに関しては、ポール・ボキューズで出しているモノが頭ひとつ抜け出している感じがする。

ドリンクは「コーヒー　または　紅茶」…2人ともコーヒーをいただく。お代わりも出来るのでさらにカップ半分の量を追加してもらった。食事後もなかなか充実。

ただ、デフォルト通りのメニューを選ぶのは難しく、結局4000円のコースが飲み物とそのオプションチョイスでだいたい倍の7000円近くになってしまった。なかなか上手なアップセリングマーケティング。

味もちゃんと良いし、店内の雰囲気もいいし、外庭の眺めもよく、レストランの客層も良いし、店内は混んでいるわけではないし、サービスのホスピタリティの質も高い。観光客が多過ぎる軽井沢でゆっくり落ち着ける穴場レストラン。知っておくと便利だと思う。

軽井沢レストランの予約に困った時には、またここに来ようと思う。

上皇、上皇后夫妻も天皇皇后の時代にお泊まりになっていたホテル「鹿島の森」。

僕はこの敷地内にある湧水ご素晴らしいと噂を聞いていた場所。なんでも江戸時代の大名や公家の食事にここの水が使われ「御前水」と呼ばれるようになったとか。
明治天皇も明治11年に軽井沢宿で昼食をとられた時も、この湧水が御膳水として使用されているそうだ。

シャンパンで乾杯後、宿泊客だけのアミューズと言ってサービスされたのが「スモークサーモンサラダ仕立て」…シャキシャキ玉ねぎと野菜とオリーブたっぷりのスモークサーモンが食欲を軽く刺激する。

「イベリコ豚の生ハム」…赤ピーマン、アメーラ生トマト、バジルチーズの前菜。生ハムがかなり美味しく、舌も胃袋も喜んでいる。

「米粉入りのパン」…温かいパンもちゃんと美味しく嬉しい。

本日のおまかせスープは「トマトのポタージュ」…トマトのクセもなくとても飲みやすく美味しいスープ。結構お気に入り。

「真鯛のムニエル、木の実ソース、蓮根乗せ」…木の実ソースが最後にやや足りなくなったが、シャキッとした蓮根の食感と真鯛の柔らか食感コントラストが楽しく美味しい。
ソースの足りなくなった後半は牛肉に行く前哨戦の期待感。

そしてメインの「国産牛フィレ肉のソテー」…牛蒡チップが乗り、醤油漬けした牛蒡と、旬の温野菜添え、野菜にはズッキーニ、ブロッコリー、カリフラワー、ズッキーニ、人参、下にジャガイモのガレットが敷かれ、ソースは赤ワインソース。

肉の火入れも上手でソースの味付けも良い。
かなり印象深い美味しいひと皿。

最後にデザートとコーヒー。
フランボワーズをパウダーにしたアイスクリーム、ラズベリー、ブルーベリー等が添えられた盛り合わせ。…〆のデザートとしてそこまでしゃしゃり出ずにいい具合の主張。しっかりコースを支えている。

全体的にちゃんと美味しくて、ホントここまで期待してなかったがレベルが高く、大満足。
また食べにきたいと思う。