【山口】クセのある『とんこつラーメン』

【山口】クセのある『とんこつラーメン』

クセになる『とんこつラーメン』が今回のお題。クセになるにはクセがなきゃと解釈。で、クセのある『とんこつラーメン』を摘まんでみた。もしも好みに合うなら、きっとクセになる『とんこつラーメン』になるはず。無くて七癖じゃなくて、何処かポイントをキッチリ主張してる、山口県のとんこつ系ラーメン六杯。

更新日:2016/05/02 (2016/05/01作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる262の口コミを参考にまとめました。

狙ってない所に魅力あり。

今回の六杯、とんこつ主流の山口にあって、保守本流とは言えぬ微妙な偏差度。決して受け狙いでハズしてる訳じゃない所が魅力なのかと。創業以来の普遍味、研究の果ての終着点、無意識の意図、賄的な局地裏メニューなど。決して受け狙いじゃないところがポイント。

中華そば スエヒロ 南岩国店

【チャーシューメン(大盛、カタ、やさいマシ、背脂トリプルマシ)】
ベースは広島西部~山口東部に生息する、とんこつ醤油ラーメンの王道的仕上がりの伝統味。背脂マシ度に応じてクセありな一杯に変身して行く。因みに画像は最大のトリプルマシ、スープ液面が見えぬ程の極厚背脂層は、息を飲む異景。こりゃあ胃もたれ必至のデス・スープである。

たちばな

【ラーメン並】
実はとんこつスープとは言えぬ一杯。豚肉主体で丁寧に出汁を取り、そこにいりこ出汁を絶妙に合わせる、山口では稀有な手の込んだスープ。骨よりも肉を感じるリッチマイルドな風味と絶妙な魚介臭。一本調子のとんこつ出汁に比べれば、かなりインテリ度が高い絶品スープ。山口ではちょっと比肩できるものが他にない。

台湾

【汁そば(特)】
汁そばとは言うが、実態はとんこつベースのチャンポン麺である。画像はその野菜山を平らげた後の麺姿。クセありはこの極太麺である。チャンポン用の揚げ麺を茹で戻したような風味と、歯応えと言うには程遠いボソボソの食感。初食では「???」必至の味わいかも。正にハマるとクセになる一杯。

ラーメンセンター三宝

【ラーメン】
お店の周辺には、懐かしい昔とんこつ特有の獣臭が立ち込めている。その臭気は「ご近所さん大丈夫なん?」と心配してしまうほど。環境影響ばかり騒がれる昨今、この手の獣臭とんこつはほぼ消滅してしまった。局地味なお店だが、いにしえとんこつラーメンの生き残りとしては貴重な存在かも。伺えば、コンロの火力が弱く、豚骨を強火煮出しできぬが故の意図せぬ獣臭とか。その余りの狙いのなさに泣ける。

大阪屋

【ラーメン】
とんこつ発祥の地、福岡久留米から伝来したとされる宇部ラーメン。その源流に最も近い一杯じゃなかろうか。強煮出しのとんこつ出汁に控えめのカエシと強めの塩で整えられる強乳化スープは、バッチ終盤になると煮出された骨髄が分散した、独特のスラリー的なタポタポ性状。この独特の重さこそ宇部とんこつスープの真骨頂じゃなかろうか。

博多金龍 厚狭店

【ねこまんまラーメン】
メニュー名のまんまである。ご飯と削り節が多量にぶち込まれたとんこつラーメン。受け狙いのなんちゃってメニューに見えるけれども、実際は、数多ある博多金龍チェーンの中でも、厚狭店でしか見られぬ局地ほぼ裏メニューであり、決して商売気がある訳じゃないところが惹かれるポイント。喰い手の頭の柔らかさが問われる一杯ではある。何事も常識で縛られぬ柔らか頭なら、ネコラーメンな世界に浸れるかも。

※本記事は、2016/05/02に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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