【あべの・天王寺】きつねとたぬきの化かし合い
古くから昔話や落語などに登場して親しまれてきた動物、きつねとたぬき。うどんやそばにもその名は使われています。あべの・天王寺周辺で、きつねとたぬきを集めてみました。きつねとたぬきに親しみを込めたお料理を味わってみませんか。
記事作成日:2024/09/28
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このまとめ記事は食べログレビュアーによる613件の口コミを参考にまとめました。
目次
悪賢い者どうしが互いに騙しあうことを「狐と狸の化かし合い」と言い表されます。これは、狐も狸も人間を騙す悪賢い動物だと言われているところからこのような表現になったようになったようです。本当に人間を化かすかどうかはともかく、古来より狐と狸は身近なものとして日本人に親しまれていたのです。
料理では砂糖や醤油で甘辛く煮た油揚げのことを「きつね」と呼ばれ、これをかけうどんに乗せたのが「きつねうどん」。油揚げが稲荷神の使い「キツネ」の好物とされていることが、「きつね」という名前の由来なのだとか。油揚げがキツネの蹲っている姿に似ているからという説もあります。
いっぽう、料理での「たぬき」とは、かけそばやかけうどんに天かす(揚げ玉)を散らしたのが一般的です。天かすには天ぷらのタネがないため「タネを抜いた=たぬき」という説や、濃い色のだし汁を含んだ天かすの色が「タヌキ色」だからという説など、由来の説は様々です。
ところが関西では、天かすを散らしたうどん・そばを「たぬき」とは呼ばず「ハイカラ」と呼び、「たぬき」は別にあります。大阪の「たぬき」はかけそばにきつね揚げを乗せたもの、つまり関東でに「きつねそば」なんですね。さらにややこしいのが、関西でも京都ではきざみ揚げと九条ネギのあんかけを「たぬきうどん」と称しています。
出典: kurodaさん
あべのハルカス近鉄本店のデパ地下には、上層階のレストラン街とは別に「あべの市場食堂」と称する軽食堂街があり、気軽に食事することができます。
このうどん店の店内は、中央に大テーブルと、その周りのテーブル席で40席余り。テーブル面はLEDのスポットライトで料理が映えるように設えられています。
「きつねのおうどん」(850円)は、お出汁を啜るとメジカかサバか…最初に節系の風味が立ってきます。深みのあるまったりとした美味しいお出汁です。
横たわっているきつね甘あげは2枚、肉厚でしっかりとした食感。かなり甘めの仕上がりになっていて、溢れ出す煮汁がうどん出汁に移って、出汁全体が徐々に甘くなっていきます。
饂飩はやや細め。コシは弱いがツルツルしこしこした典型的な大阪饂飩です。
83人
1317人
06-6625-2391
「たぬきそば」(400円)は、食券をカウンターに差し出すと、1分ほどで差しだされました。
先ずはお出汁を啜ってみる…昆布を使わず鰹などの節から引いた出汁は、風味の立つ切れのいい味わい。このお出汁は饂飩より蕎麦の方が合ってるような気がします。
蕎麦は袋麺を使用していてモチっとした食感。歯切れがいいとは言えないが、立ち喰いらしい風合いです。
きつね揚げは甘く煮こまれ、ふっくらジューシー。これは案外上質です。
203人
998人
06-6772-4104
出典: kurodaさん
JR天王寺駅の北口出て右、玉造筋を1分ほど歩いたところの、吉野家の隣にある大衆食堂…っちゅうか、いわゆるめし屋です。
店内はテーブル席が並ぶ30席足らず。昭和から時代が止まったままの佇まいで、今にも岡八郎や花紀京が扉をガラッと開けて入ってきそうな雰囲気です…
きつね丼(500円)は、中盛りのご飯の上に甘辛の出汁で煮込まれた薄揚げの刻みと青葱、蒲鉾が乗せられています。味付けは濃いめでどこか懐かしい風合いです。
玉吸い(210円)を一緒にいただくのもいいですね。お汁はやや濃い味で、昔ながらの定食屋風。お店の雰囲気とともに、ノスタルジーに浸れます。
189人
6052人
06-6771-1181
出典: kurodaさん
近鉄大阪あべの橋駅直結、各線天王寺駅直近。あべのハルカス近鉄本店のウイング館B2Fにある、いわゆるデパ地下のうどん・惣菜のお店です。
ここはその名の通り大阪の老舗うどん店「道頓堀今井」が運営しています。
「たぬきそば」(918円)は折詰になっていて、生蕎麦と出汁のパック、パウチされたきつね揚げ、葱、七味唐辛子が箱詰めされています。
説明書きに従って調理すると、簡単に「たぬき」ができ上がります。
お出汁をすすると上品な薄味の中にふくよかな香りと旨味。蕎麦を手繰ってみると、滑らかな口当たりながら、適度な歯ごたえもある。
蕎麦自体に香りはそれほど感じないが、蕎麦の風味が出汁に染みていて、全体で良好な風味を造り上げています。
きつね揚げは2枚で甘く煮つけられているが、上品な甘さでジューシーな仕上がり。この甘さが徐々にお出汁に移ってくるのが「たぬき」の醍醐味です。
5人
152人
06-6624-1111
出典: たぬきのちんちゃんさん
地下鉄谷町線・阿倍野駅の7号出口直結、阪堺電車・阿倍野電停の目の前、阿倍野再開発のはしりとなった複合ビル、あべのベルタの地下2階にあるお店です。
店内は厨房に面したカウンター席が9席、お店中央と入り口辺りに大きなテーブルがあって、それぞれ10席ほどの全30席ぐらいです。
「白たぬき」(580円)は何のことことやと思いきや、きつねうどんのこと。店名が店名だけに「きつね」とは名乗れないのでしょう。店名の記された黒っぽい器にお出汁が満たされ、やや太めの饂飩の上にきつね揚げと蒲鉾が乗り、刻み葱と揚げ玉が散らされています。そして小皿と貝杓子も添えられています。
お出汁をすすると昆布出汁の風味が広がるとともに深いコクが感じられます。きつね揚げから浸み出す甘みが合わさって、まろやかな風合いです。
饂飩はやや太めで不揃いな部分もある。コシが強くてしなやかな歯触り。大阪の饂飩とは対照的なごつごつとした風合いで、しっかりとした噛み応え。
甘く煮付けられたきつね揚げは実にジューシー、そして驚異の甘さです。この甘さ、なんだか懐かしい感じがするのはなんででしょう。これは上白糖のストレートな甘さなのかもしれない。この素朴な感のある甘さに琴線が刺激されます。
29人
505人
06-6634-3378
出典: kurodaさん
近鉄南大阪線・北田辺駅から松虫通を東方向、JR大和路線・東部市場前駅からは今里筋を南方向。松虫通と今里筋が交差する今川2交差点から西にすぐのところにあるうどん店です。
店内は厨房に面したカウンター席と、その背後のテーブル席からなる全30席ほどの意外な収容力です。
「きざみあんかけうどん」はあんかけ仕立てできざみ揚げが散らされるとともに、おろし生姜と塩昆布がトッピングされています。
まずはお出汁をすすってみる…昆布出汁の風味が広がるとともに深いコクが感じられます。さらに塩昆布から浸み出す風味と生姜の爽やかさが合わさって、独特の旨味が感じられます。
饂飩はもちろん手打ちで、平打ちならではの歯触りがあり、もちもちとした食感の中にコシを感じます。どことなく無骨な風合いで、出汁とのマッチングも良好です。
104人
2107人
06-6703-9568
※本記事は、2024/09/28に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。