【大阪・寺田町】とんかつ5態【サクっ・ジュワっ】

出典:kurodaさん

【大阪・寺田町】とんかつ5態【サクっ・ジュワっ】

大阪市内をぐるっと一周する大阪環状線。この環状線を時計に見立てて5時あたりぐらいのところにある寺田町駅の周辺には庶民的なお店が多数営業しています。そんな中から「とんかつ」のおいしいお店を集めてみました。さまざまな姿のとんかつを味わってみませんか。

記事作成日:2022/11/10

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる610の口コミを参考にまとめました。

西洋料理の日本化の姿

 ロースやヒレの厚みのある豚肉を、小麦粉・溶き卵・パン粉をまとわせて食用油で揚げた料理が「とんかつ」。文明開化の明治の日本では、徐々に西洋料理が普及していく中で、東京銀座のフランス料理店「煉瓦亭」が牛肉で作られていた「カツレツ」を、牛肉ではなく豚肉とする料理を考案し「ポークカツレツ」と名付けたのが「とんかつ」の原型とされています。
 当初は薄切りの豚肉を使用し、デミグラスソースを掛けて温野菜を添えナイフとフォークで食べるものでした。昭和初期に、デミグラスソースの代わりにウスターソースを、温野菜の代わりに生の千切りキャベツを添えて皿盛りの御飯と一緒に提供するようになりました。これが「とんかつ」の嚆矢です。最初から切り分けて提供し、箸で食べることにより、「とんかつ」は日本料理となりました。

勝つのや

勝つのや

 JR大阪環状線の寺田町駅から国道25号線を東へ3分ぐらいのところにあるとんかつ店です。
 店内はL字型のカウンター席にボックス席を組み合わせた全24席。入口にある券売機で食券を購入する方式はファストフード店のようなスタイルです。

ボリウムに満足の「厚切りとんかつ定食」

勝つのや

 「厚切りとんかつ定食」(800円)は、トレイの上にとんかつのお皿とお漬物、ご飯、お味噌汁が並んでいます。ご飯は頼んでもないのに漫画みたいな大盛りサイズです。
 黒い平皿の油切り網の上に厚切りとんかつが横たわり、その横に千切りキャベツがこんもり盛られています。とんかつの断面を見るとその分厚さが判ります。

勝つのや

 とんかつをひと口かじると、サクッと軽い口当たりの衣に包まれたお肉は、ロースらしくジュワッと脂が広がるとともに、旨味も一緒に広がります。
 肉質は脂と赤身のバランスが取れていて、適度に柔らかく豚肉の持つ繊細な味わいが口に広がります。ブランドのある豚を使ってるわけではなさそうだが、それでも充分に旨い。

お食事処 大宝

お食事処 大宝

 寺田町駅の北口から国道25号線を西に進み、次の角を北にしばらく進んだところにある定食屋さんです。
 店内はテーブル席ばかりで30席以上はあるかな。かなりの収容力。壁一面にお品書きが貼り付けられています。夕方の落ち着いた時間帯では、厨房のご主人と、ホールの奥さんとの二人で営業されています。

ボリウム自慢の「特製定食」

お食事処 大宝

「特製定食」(890円)は、大きな定食皿の上には豚カツ、オムレツ、サラダ、冷奴が載っています。これにご飯、お味噌汁が付きます。

お食事処 大宝

 大ぶりながら薄めの豚カツには、とんかつソースが最初っから掛かっています。一口かじると、サクッと揚がっていて、肉感もほどほど。
 このオムレツが面白くて、ハムと一緒にロールされています。これはこれでなかなか美味しい。それにしてもご飯が美味しいのはいいですね。

とんかつ 薩摩 四天王寺

とんかつ 薩摩 四天王寺

 JR大阪環状線・寺田町駅から西方向、地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽丘駅から東方向。それぞれ10分ほど歩いたところ、四天王寺の南大門近くにあるトンカツと串カツの店です。
 店内はテーブル席が並ぶとともに、4席のカウンター席のある全22席。居抜きとはいえまだ新しいだけあってクリーンです。

値段以上の価値のある「定番国産ロースかつランチ」

とんかつ 薩摩 四天王寺

 「定番国産ロースかつランチ」(900円)は、トレイの上にカツのお皿、とんかつソースと塩の小皿、ご飯、赤出汁、お漬物が並んでいます。
 カツのお皿には金網に乗せられたロースカツとともに、キャベツが盛られています。ロースカツは割と淡い色に揚げ上がっています。

とんかつ 薩摩 四天王寺

 カツは細目のパン粉で包まれた肉厚のもの。肉の味がしっかり封じ込まれていて、ジューシーに揚がっています。肉の質はまずまずで適度な噛み応えがあります。
 とんかつは塩だとあっさりした風味で、ソースでは濃厚な風味が楽しめます。ソースに小袋の辛子を混ぜ込んで、これをたっぷりつけていただくのがワタシの好みです。

銀座亭

銀座亭

 寺田町の駅から北西方面、興国高校の近くにあるとんかつとカレーのお店です。
 喫茶店のような店内にカウンターが10席程度、奥に大テーブルがあって8人ほどが掛けられるようになっています。女性2人で営業されているようで、まったりとした雰囲気です。

シャープな香味が小気味いい「ロースかつカレー」

銀座亭

 「ロースかつカレー」(1,000円)は、最初にサラダが出されます。かつカレーだけだと野菜不足になるのでありがたい配慮です。
 とんかつも専門のこのお店、当然のようにカツカレーも供されています。とんかつカレー(1,000円)は、このシャープなカレーに、しっかりした味わいの分厚いとんかつが載っています。

銀座亭

 カツは肉厚で赤身の多いタイプ。肉の味がします。
 カレーはシャブ系なルウが横がけされている。店の雰囲気とは対照的にスパイシーです。辛さは控え目だがシャープな香味が小気味いい。

とん亭

とん亭

 JR大阪環状線・寺田町駅から国道25号線を西に少し歩いたところ、寺田町交差点の手前にある人気とんかつ店です。
 店内はカウンターだけで15席ぐらい、奥に細長い鰻の寝床のような造りです。席数が少ないため、行列ができることも多くあります。

寺田町の 人気店で「ロースミックス定食」

とん亭

 ロースミックス定食(1,450円)はやや小ぶりのロースカツに、エビフライ・カニコロッケ・イカフライの中から2品のチョイスです。ロースカツはパン粉の立つサクサク感ある仕上がりで、豚肉の味わいはしっかり主張するも決して脂っこく無い。肉の味が濃いなぁ…
 エビの身はプリプリしていて、カニのほうはクリーミー。タルタルは軽めの仕上がりです。

とん亭

 ガッツリお肉を食べたいときはロースかつ定食(1,100円)を。ロースカツはパン粉の立つサクサク感ある仕上がりで、豚肉の味わいはしっかり主張するも決して脂っこく無い。

※本記事は、2022/11/10に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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