【あべの・天王寺】中華料理店のオムライス

出典:kurodaさん

【あべの・天王寺】中華料理店のオムライス

ふんわり美味しいオムライス。オムライス発祥の地・大阪では、オムライスが人気メニューとなっている中華料理店も存在します。あべの・天王寺周辺で、中華のお店でいただける日本生まれの洋食・オムライスをピックアップ。ここに紹介します。

更新日:2024/08/08 (2021/12/09作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる544の口コミを参考にまとめました。

中華料理店でオムライス

 オムライス発祥の経緯は明治期のこと、大阪の洋食店「北極星」の店主が、毎回オムレツとごはんを注文する胃弱のお客さんのために、ケチャップライスを薄焼き卵で包んで提供したのが嚆矢とされています。
 ほぼ同時期に東京銀座の「煉瓦亭」でも卵に白飯や具を混ぜて焼いた賄い料理を、「ライスオムレツ」として供されたのが発祥との説もあります。
 「オムライス」という、「天六」とか「上六」とか 、なんでも略してしまう癖のある大阪人らしい命名でその名が全国に広まったのだから、大阪こそオムライスの発祥の地なんだと信じて疑いません。
 あべの・天王寺周辺で、中華のお店でいただけるオムライスをここに紹介します。

大一楼

大一楼

 阪堺電車・北畠電停から東方向、大阪シティバス・北畠公園前BSのすぐ近く。北畠公園本通商店街に入ってすぐのところにある中華料理店です。
 店内は入って右側に3卓のテーブル席と、厨房とを仕切る壁に向かったカウンター席4席の全16席。年かさのご主人とそのご家族による、地元密着のお店です。

ぼってり厚い玉子のオムライス

大一楼

 中華料理店のオムライス(500円)は、厚めに焼かれた玉子がライスに巻かれ、たっぷりのケチャップが掛けられています。

大一楼

 スプーンではなく散蓮華でざっくり割って口に運ぶと、ほんのりケチャップを纏ったライスはパラパラで香ばしく、ぼってり厚い玉子が風味を高めます。
 ライスにはぶつ切りの鶏肉がたっぷりで存在感を示しています。これは洋食屋さんではあり得ない味わいです。

チャーライ極

チャーライ極

 各線天王寺駅から国道25号線を西に向かい、大阪市立大学病院前の坂をほぼ下り切ったところにある「チャーライ」のお店です。
 店内は両側に壁に面したカウンター席8席と、その奥にかなり広めの厨房があり、まだ新しいだけあって気持ちいいですね。

ふんわり玉子がいい仕事をしているチャーライ

チャーライ極

 「チャーライ」とは、このお店のちょっと東寄りにあるラーメン店「ラーメン極」の本店で、ラーメン以上に人気となったサイドメニューの炒飯のことです。チャーシューとライスで「チャーライ」。賄い料理から偶然に生まれたこの料理の人気のおかげで「チャーライ」だけの専門店をオープンされました。
 とろっと半熟の玉子がオムライスのように乗っかっている出来たてのチャーライを目の前にするとどうにも堪らん。

チャーライ極

 中のライスには解されたチャーシューがたっぷり混ぜ込まれ、お肉の旨みがラードの香ばしさとともに口の中に広がります。
 ライスだけなら荒々しい風味だが、ふんわりとした玉子に包みこまれると、癒しの味に変化する。ああ美味しい…

来々軒

来々軒

 JR大阪環状線・寺田町駅の南口を出て、近鉄・河堀口駅方面に延びる商店街を5分ほど歩いたところにある中華料理店です。
 店内はテーブル席が無く、L字型のカウンター席が10数席あるだけの小ぢんまりした造りで、店主とその奥さんのお二人で営業されているようです。

香ばしくてコクのある中華のオムライス

来々軒

 「オムライス」(680円)は、薄焼き卵で巻いた昔ながらのタイプ。ケチャップはドロッと掛けるのではなく、波波の線を描いて掛けられています。添えられるのはスプーンではなくレンゲです。
 一口レンゲで口に運ぶと、薄焼きとはいえ微妙に半熟感が残っています。中身は牛肉とタマネギによるケチャップライス。薄めの味付けが好ましいですね。

来々軒

 炒め油はラードかな?丁寧にじっくり炒められたライスは、程よく香ばしくてコクも上々。そのくせ重さを感じさせない上々の仕上がりです。
 ノスタルジックな味わいは心なごみます。

明洋軒

明洋軒

 JR阪和線の美章園駅から東へ少し進んだところ、疎開道路の延長部分と交差する角にある大衆中華のお店です。
 店内は6人掛けと4人掛けのテーブルが7卓ほど、2階には30人ぐらいが入れるお座敷がある様子です。

中華風オムライスの「オムチャーハン」

明洋軒

 「オムチャーハン」(780円)は、薄焼き卵でライスを巻いたのではなく、ライスの上に薄焼き卵を広げて形を整えたタイプです。
 菱形をした器の真ん中に盛られ、ケチャップで縞模様を描いています。キュウリが添えられてるのがユニーク。
 包んでいる卵はやや薄目ながらふんわりしています。

明洋軒

 スプーンで割ると中はケチャップライス。しっとり柔らかく炒められています。具材は細かく刻んだ人参、玉ねぎ、ハムといったところ。
 少し中華の風味があるので、玉子ではなくケチャップでご飯と具材を炒めている炒飯だと思います。

笑福亭

笑福亭

 各線天王寺駅から大阪シティバスの北巽バスターミナル行きのバスで生野八坂神社前BSを降りてすぐのところにある中華料理店です。
 店内はテーブル席と小上りからなる20数席、老齢のご夫妻で営業されています。

パワフルかつノスタルジックなオムライス

笑福亭

 オムライス(650円)は、最近よく見かけるフワトロ系ではない、薄焼き卵でパッツンパッツンに巻いた昔ながらのタイプ、そして当然のごとく上に掛っているのはケチャップです。
 一口スプーンで口に運ぶと、薄焼きとはいえ微妙に半熟感が残っています。ただしこれは最初だけ。僅かなフワ感は余熱ですぐにかき消されてしまいます。

笑福亭

 中はミンチ肉とタマネギによるケチャップライス。薄めのケチャップが好ましいですね。炒め油はラードかな?程よく香ばしくてコクも上々。
 深い旨味のある味わいは実にノスタルジック、心なごみます。

ニコニコ亭

ニコニコ亭

 近鉄南大阪線・今川駅を出て、西方向にすぐのところ、ちょっとした商店街にある中華料理店です。正面のテント看板に「笑々亭」と記されていて、これで「にこにこてい」を読ませるようです。
 壁面どころか天井にも目いっぱいメニュー貼り出されていて、やや雑然とした店内は、テーブル席と小上りからなる20数席です。

えげつないボリウムのオムライス

ニコニコ亭

 「オムライス」(750円)は、大きな平皿に茶色のソースが掛かったどでかいオムライスがデーンと横たわり、福神漬とパセリが添えられています。
 オムライスは巻かれてるのではなく、ライスの上に玉子の両面焼きを被せるタイプのよう。ライスが大量すぎて玉子で巻ききれないようです。

ニコニコ亭

 ライスは豚肉ときのこが混ぜ込まれているケチャップライスながら、色はなぜか黒っぽい。
 上に掛かるソースもデミグラスのような色だが、ケチャップとウスターのブレンドだと思います。

※本記事は、2024/08/08に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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