新鮮野菜たっぷりの美形フレンチが軽井沢の魅力を倍加させてくれました。 : 無彩庵　池田

軽井沢に来た目的は、ここ無彩庵池田で食事をすることです。

ちょうど三連休の前日に予約が入りました。

それからホテルの予約に入ったわけですが、軽井沢駅前のホテルも空室があってしかも９０００円。翌日からの連休に入ると１６０００円に跳ね上がりますから、もうこの日に行くしかないのピンポイント遠征。天気に恵まれていいショートトリップが出来ました。

さて、旧軽でおいしいジェラートを食べて、そのまま駅まで歩いてチェックイン。ホテルを出て無彩庵に向かうまでの時間は１時間少々。レビューを１個上げるくらいしかやることはないなあ、って。

しかし、泊まったのはこのホテルの一番安い部屋でしたがこれが９０００円？ってびっくりする狭さです。これじゃあ、無彩庵が終わっても絶対に帰ってこないでヨッパで帰ってこよう、とマイレビュアーさんと意見が一致。アカんなあ。

無彩庵にしばしば行っている遊香さんが、その都度忠実に料理をＵＰしてるのを見てこの店には絶対に行ってみたいと思ってました。手の込んだ料理。ウツクシイパフォーマンス。そしてシンジラレナイＣＰ。値段を知るまでは、軽井沢でお金を使いたい人が行く店なんじゃないの、って思っておりましたがとんでもない。

ディナーコースで肉、魚のダブルメインで８０００円台、魚か肉の片方メインで前菜なども少なくなって５０００円台です。食材や調理方法を見ても、そのＣＰの高さは驚きです。

ホテルからはタクシーで。思ったよりもずっと近くて、タクシー代はホテル宿泊費の誤差の範囲。建屋の感じはちょっと想像とはちがってステキモダン。前面のガラス張りがぬくもりのある室内を見せてます。背の高い建屋ですね。建屋を木々がデコレートする姿は軽井沢仕様。そう言えば外観写真てみたことがありませんでした。

入口にさしかかると店から人が出てきて入店を手伝ってくれます。

店内は天井が高く、正面は鏡張り。カウンター席がその鏡に向かってしつらえてありますので、食べる人は己の姿を見て油を流す筑波山のガマ同然？座りませんでしたので、実際はどうなのか知りません。

飲物はと訊かれ、迷いましたがボトルを選びました。この店では料理に合わせたＶＩＮセットと言うのも用意されてます。

コースは５０００円台の方をチョイス。肉と魚は二人でシェアするので、量的にもこれでいいかなと意見が一致して。カンパイをして話をしていると、いよいよ始まりました。この時間帯は運がいいことに？お客さんは席の半分くらいしか埋まってなくて、ゆっくりと食事を楽しめました。

＊＊アミューズ
＊酒粕（佐久の花）のブランマンジュ、信州サーモンのレモン塩〆、筋子、おこげ

最初の皿って大事ですよね。ここで、ぐ～んとシェフの世界に引きずり込まれます。地元長野県の食材を使いつつ、酒粕、サーモン、筋子、そしておこげのシンフォニックな組み合わせ。まあ、ジブンはうま～くらいしか表現できませんが（笑）。

ここからは選択していきますので、二人で別のものをチョイスします。

＊＊前菜
＊里芋の軽い米ワラ燻製とモズク蟹（山口県萩）・バイヨンヌハムのプレッセ
＊フランス　ランド産フォアグラのテリーヌ・ナガノパープル・白バルサミコ・バニラ風味

プレッセとテリーヌです。甲乙つけがたいといったところでしょうか。どちらもすっごくおいしくて、こういう料理こそ自作できませんから身をゆだねるしかありません。料理はセンスとアイデアと忍耐。忍耐には脱帽です。

＊＊二皿目の料理
＊冷製・溝口さんバターナッツカボチャのパリソワール　雲丹コンソメジュレ
＊フォアグラのフラン　ナメコ入りコンソメスープ

これまた、いい勝負（笑）。バターナッツカボチャちゃってたまーに見かけますが、いい仕事するんですよね。ナメコもおいち～。熱々のフォアグラのフラン。うししです。

＊＊メインディッシュ
＊本日の魚のポアレ　天使の海老のジュをソースに
＊ハンガリー産食べられる国宝・マンガリッツァ豚肩ロースのグリエ　マデラ酒とクルミオイルソース

魚は何だったか失念（笑）。白身のおいしい魚でした。姿からは２，３魚の名前が出てきますが、推理はやめておきます。この日だけの料理ですから、あまり意味ないしと言い訳しつつ。肉は、食べられる国宝、の名前に惹かれて。

検索してみると、ハンガリーの固有種で放牧で育てるそうですよ。すごいのは、体毛がカールしていて羊ライクなこと。謹んでいただきました。これこそ、とってもおいしかったと語彙パワーのない貧弱な表現で申し訳ありませんが（笑）。牛肉みたいでしたよ。

＊＊デザート
＊バローナエクストラビター　生チョコ　白味噌のグラス
＊茄子のコンポート　焼き茄子のグラス　ジュレ

＊＊カフェ

想像通り、期待通りのすばらしいお料理でした。ココロもオナカもイッパイになった二人。朝食と言いこの無彩庵といい、また絶対に来ようねって言葉が出て来たのは自然の成り行きですね。

さ、ここでホテルに帰ってゴロンしたいところですが、ヨッパになりにいきましょう（笑）。