【マイベストレストラン2020】この店、この酒、この料理10選

出典:voke-teenさん

【マイベストレストラン2020】この店、この酒、この料理10選

その店ならではの酒と料理の組み合わせをまとめてみました。

記事作成日:2021/01/17

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2512の口コミを参考にまとめました。

マッシュルーム

マッシュルーム - フォアグラプリン マッシュルームのポタージュとトリュフのクーリ

キノコフレンチとして有名な店。
ワインリストはブルゴーニュが充実しています。

グラスワインでもブルゴーニュを出すのがこの店のこだわりです。定期的に銘柄は変わるのですが、私が通い始めた2004年以来、ずっと出している作り手があります。それは、ドメーヌ・ド・ラ・ボングラン。マコネー随一の作り手で、遅摘みを信条とし、飲み頃になるまで出荷しないというこだわりがあるのですが、全世界のファンから「そんなに待てない」という要望が殺到したため、熟成期間を短くした廉価版としてテヴネ・カンテーヌをリリースしています。遅摘み由来の程良い甘さは、この店のスペシャリテ「フォアグラのプリン マッシュルームポタージュとトリュフソース」にベストマッチです。

フランス料理 ル・クール

フランス料理 ル・クール - 前菜盛り合わせ(肉系):猪のリエット、ミュゾードポール、パテドカンパーニュ、短角牛のサラミ、和牛ハツスモーク、猪のメンチカツ

ジビエとシャルキュトリが評判のフレンチレストラン。和歌山から一年中届くイノシシと、パテアンクルートがおすすめです。

シェフは様々なシャルキュトリを作ってくださるのですが、個人的にはクネルが好きです。オマールブルーのクネル、地元千葉県の食材であるイワシのクネルや、ハモのクネルに九十九里産のアメリカザリガニのソースなんてのもありました。
ワインは、タヴェルの鬼才エリック・ピュッフェルリングのラングロールがオンリストしています。ロゼワインの概念を変えてくれること請け合いです。何より、クネルにぴったりです。

ラカーヴデランパール

ラカーヴデランパール - アンドゥイエットversion TADA ジャガイモのピュレとシャウルス風味のマスタードソース

1年で2度もシェフが変わるという激動に見舞われましたが、ワインと本格フレンチのマリアージュを楽しめる良店です。

今のシェフで4人目ですが、初代シェフよりずっとオンリストしている料理があります。それは、アンドゥイエット。歴代シェフによってそれぞれ個性がありましたが、今のところ、シャンパーニュ地方のチーズであるシャウルスを使ったソースと共に出されています。
ワインは、オーナーソムリエの意向により、フランス産しか置いてありません。イタリアワイン愛好家やスペイン好き、はたまた日本ワイン応援団は受け付けてませーん(ってこともないか)
オーナーが修業したブルゴーニュが多いですが、ジュラやコルスなどのマイナーな地域も充実しているのが素晴らしい。ちなみにオーナーの修業先はドメーヌ ジャン・ノエル・ガニャールで、もちろんオンリストしています。

ワインとお料理 ことり

ワインとお料理 ことり - 2016 ク・ド・ピィ /ヴァランタン ヴァルス

店主は東京三大煮込みで有名な山利喜から独立した方で、山利喜と同様、自然派ワインが充実しています。

ラーメン好きには良く知られた製麺業者の浅草開花楼は、実はパスタも作っているのです。その「低加水パスタフレスカ」で作る創作パスタは、モチモチ感が比類ありません。
ワインは、身体にスーッとしみ込むような自然派ワインが多数飲めます。その中でも、小鳥のエチケットが印象的な南仏のヴァランタン・ヴァルスを挙げたいです。店の象徴とも言える小鳥のエチケットのボトルは、店内のカウンター隅に常時置いてあります。

サラマンジェ ド イザシ ワキサカ

サラマンジェ ド イザシ ワキサカ - サラディエ リヨネ

リヨン料理の有名店。リヨン名物の「ブロシェのクネル」は正しくカワカマスを使い、ナンチュアソースにはザリガニを使用している。ルセット(レシピ)通りに古典料理を作る正統派のフレンチレストランでもあります。

超有名店なので、あえて書くことも無いのですが、初めてなら前菜に「サラディエ・リヨネ」、主菜に「ブロシェのクネル」がおすすめです。特にサラディエ・リヨネにはファンが多く、私も前菜はたいていコレにします。すごーくボリュームのあるサラダで、肉や魚がいっぱいでワインのアテにもなります。
この店なら、ワインは「ポ・リヨネ」をオーダーしてみてください。ワインの名前ではなく、リヨン独特のデキャンタのことです。460mlという半端な量なのですが、ものすごい上げ底なのが可笑しい。一見の価値はあります。

成田家 下石井店

成田家 下石井店 - 塩鯖

岡山県内にしかないローカルな居酒屋チェーン店ですが、その実力は侮れません。各店舗に個性があるので、成田家だけでハシゴをするのも面白い。

岡山駅周辺の成田家で、圧倒的な人気を誇った田町店がテイクアウト専門店になってしまい、次点はどこかと問われれば、下石井店を挙げたいです。年季の入った料理人2名がいて焼き物に定評があります。もちろん、成田家名物の「とり酢」と「湯豆腐」もあります。
酒は成田家御用達の加茂五葉。津山の地酒です。冷やで良し、燗で良し、小瓶の生酒も良し。これに瀬戸内の魚介を合わせれば、もう言うこと無いです。なお、加茂五葉を作る多胡本家酒造場は2020年3月に倒産寸前になりましたが、その後、地元5社の援助を受けて事業再生に取り組んでいる状況です。飲兵衛としては、できる限り飲んで応援したいものです。

一平

一平

50年来の歴史がある船橋の名酒場。吉田類の酒場放浪記でも紹介されました。名物の牛煮込みとマグロのうてん刺が人気の店。

ここの煮込みは独特で、結構クセがあります。ぶっちゃけドロッとして臭いです。だがしかし、それがいい。酒はキンミヤベースのハイボールが人気ですが、煮込みに合わせるには芋焼酎がおすすめです。ここにはオガタマ酒造の「鉄幹」があります。男っぽい名前とは裏腹に、カメ壺仕込みでまろやかです。冬はお湯割り、夏はロックが美味しい。とろけるようなマグロのうてん刺にも良く合います。

眠庵

眠庵 - 盛り蕎麦 栃木県産

古民家を改装した店舗は、都会の真ん中に突如出現した異空間です。〆のざる蕎麦は2種盛りで、産地を比較しながら食べられるのが楽しい。

蕎麦でミシュランのビブグルマンを取得した店主は、若い頃から修業を積んだ職人かと思いきや、大学で応用微生物学を専攻し、化粧品会社で研究員をしていたという異色の経歴の持ち主です。とはいえ、自家製の豆腐や、牛肉と大根のバーボン煮といった飲兵衛心をくすぐるアテがあるので、店主が酒好きであることは間違いないでしょう。
静岡の地酒がそろっていますが、店主の出身地ではないようです。有名な焼津の磯自慢のほかに、沼津の白隠正宗、藤枝の志太泉など珠玉の銘酒が飲めます。

モンタンベール

モンタンベール - やわらか焼きポークカレー

恵比寿を代表するカレー店であり、ホテルで30年フレンチの研鑽を積んだシェフによるカジュアルフレンチの店でもあります。ふわっとオムレツカレーは、この店のスペシャリテです。

カレーに合うワインってなんだろう?その答えがこの店にはあります。赤ワインに合うと明言されているのは「やわらか焼きポークカレー」です。そして、グラスワインリストのトップにあるのはコスティエール ド ニームの赤。確かに南フランスのシラー主体のワインなら、スパイシーかつジューシーで、カレーにぴったり合うことでしょう。もちろんバラ肉を使った焼きポークにも。

サントリー山崎蒸溜所

サントリー山崎蒸溜所 - 試飲セット

日本のウイスキーの最高峰であるサントリー「山崎」の蒸留所。厳密に言えば飲食施設では無いのですが、あの入手困難な山崎がカウンターで手軽に飲めるという奇跡のような場所なのです。もちろん、ここならではのウイスキーに合うアテもあります。

売店利用だけでも要予約という超人気施設。かく言う私も、訪問の2ヶ月前に有料ツアーの予約を入れました。せっかくなので、バーカウンター利用だけではなく、試飲付きの有料ツアー(1000円)に参加をおすすめします。上手いハイボールの作り方も教えてもらえます。山崎シングルモルトはここでしか飲めない貴重なものです。(100円/15ml)
ウイスキーに合うアテとしては、ウイスキー樽を使って燻製をかけたドライフルーツ「TARUKUN」等があります。
なお、周辺にはもう一つ名所がありまして、2020年大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公である明智光秀が大敗した「山崎の戦い」で有名な天王山は、蒸留所のすぐ近くで、JR山崎駅から頂上まで登り約1時間ほどです。

※本記事は、2021/01/17に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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