【大阪】欧州の各国料理【CP重視】

出典:kurodaさん

【大阪】欧州の各国料理【CP重視】

欧州の料理といえばフランス料理、イタリア料理だけではありません。それ以外の各国にも特徴的で美味しいお料理がいっぱいあります。大阪市内でエコノミー価格でいただける、欧州の各国料理を集めてみました。料理を通じて欧州各国の持ち味に触れてみませんか。

更新日:2024/11/09 (2019/02/05作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる709の口コミを参考にまとめました。

欧風料理は仏・伊だけではない

世界三大料理のひとつとされるフランス料理、気軽に味わえて馴染みの深いイタリア料理。欧風料理といえば日本では仏・伊の2種が主流だが、それ以外の各国にも特徴的で美味しいお料理がいっぱいあります。大阪市内でエコノミー価格でいただける、欧州の各国料理を集めてみました。

【仏】ディーバ

ディーバ

 まず最初はフランス料理。大阪環状線・天満駅から北方向、市営地下鉄天神橋筋六丁目駅から南東方向。天満市場の北側にある古い雑居ビルの2階にあるビストロです。
 店内はテ-ブル席のみの16席。紅白のギンガムチェックのリネン類がフランスの大衆食堂っぽい雰囲気を演出しています。

質実剛健のフレンチ

ディーバ

 ランチメニューはコース仕立て。3500円では前菜、主菜、チーズorデザート、コーヒーor紅茶、それに250ccのワインまでついています。
 4種の前菜のうちから田舎風パテをチョイス。まずその分厚さに驚かされます。見た目も純朴でまさに「田舎」。ナイフを入れればスッと切れる。肉の旨みとレバーの風味が溢れ、素直な味付けは素材を活かしています。
 添えられてるグリーンリーフには酸味の強いドレッシングが掛けられ、その爽やかさとやや癖のあるパテとの相性が抜群です。

ディーバ

 メインは鴨モモ肉のコンフィです。皮目がパリッと焼かれていて、ナイフを入れるとホロホロと身がほぐれる。コクのある鴨肉の旨みを活かした仕上がりです。
 添えられてる野菜は、これまた大量のジャガイモと芽キャベツ。こんなボリウム感のあるフレンチは日本では見たことがない…

ディーバ

 メイン料理の後はお楽しみのチーズです。デザートの代わりにチーズを選べるというのがいいですね。チーズは青かび、シェーブル、ウォッシュの3タイプ。セットのワインとのマリアージュが楽しめます。

【伊】トラットリア イル カンポ ダ シゲ

トラットリア イル カンポ ダ シゲ

 地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘駅の4号出入口から東方向に少し歩いたところ、天王寺警察署の筋向いにあるイタリアンのお店です。
 エントランス近くに誇らしく石窯を据えられた店内は、カウンター席、テーブル席からなる30席足らず。カウンター席は珍しくも対面式になっています。

味も雰囲気も上質なカジュアル・イタリアン

トラットリア イル カンポ ダ シゲ

 「ペアセット」(2名で3,400円)の前菜は、イタリア風オムレツ、ハム、自家製オイルサーディン、やげんの軟骨、ブロッコリーなどが盛り合わされています。
 オムレツはトルティージャと同様じゃが芋入り。オイルサーディンは丸々と太ったイワシを漬けていて魚の旨みに溢れています。軟骨は独特の食感が面白い。盛りの美しさも見ものです。

トラットリア イル カンポ ダ シゲ

 パスタの「本日の鮮魚とカラスミのオイルソース」は、魚はタラかな?優しい味わいで、カラスミが独特の風味を加えています。底に残ったスープはフォカッチャで掬い取りました。

トラットリア イル カンポ ダ シゲ

 ピッツァの「アンチョビ・オリーブ・ケイパーのトマトソース」は縁がモチモチのナポリ風。アンチョビの塩気がアクセントになっていて実に美味しい。焦げ目が香ばしいのも良いですね。ペペロンチーノオイルを掛けてピリ辛にしてもいいですね。

【独】Traum

Traum

 地下鉄谷町線、千日前線・谷町九丁目駅の5号出入り口から南に少し進んだところにある、ドイツ風のレストラン・バーです。
 お店はビルの2階。店内はカウンター席が6席、テーブル席が18席の全24席。ドイツ風というか欧風の装飾が抑制的でしつこくないのがいいですね。

とっつきやすいドイツ料理

Traum

 ランチメニューのカツレツランチ(900円)では、まずはサラダが出されます。薄切りの鴨ロース、生ハム、スモークサーモンが添えられています。レモンの酸味が爽やかなドレッシングがいいですね。

Traum

 カツレツは細かいパン粉を纏った薄い豚肉のカツレツで、デミグラスソースが掛かっています。メニューではカツレツと称しているが、これは豚肉のシュニッツェルですね。豚肉らしい歯ごたえがあって、濃厚なソースとの絡みも良好。
 デミグラスソースは強いコクを持ち、旨みが凝縮した風合い。ただこのソースもガーニッシュも塩味が強くて田舎くさい感があります。しかしこの素朴さがドイツ料理らしさなのかも…

Traum

 パンは自家製かな?ドイツパンらしからぬ軽い焼き上がり。最後にミニアイス。バニラアイスに水飴とシナモンが掛っています。

【英】ウィステリア

ウィステリア

 地下鉄御堂筋線・昭和町駅からすぐ近く。昭和町の交差点から松虫通りを東に少し進んだところにあるイギリス料理のお店です。
 白を基調にした店内は、テーブル席と壁に面したカウンターがあるのみの10数席。加えて2階にも席があるそうです。ところどころ抑制的にイギリス風の装飾がされているが、やや殺風景なのは否めないかな?

大阪では稀有なイギリス料理のお店

ウィステリア

 日本の欧風料理、特にカレーやシチューはイギリスから導入されたもの。こちらのビーフカレー(972円)は、楕円形のお皿にカレーが横掛けされ、大ぶりのラッキョウが添えられています。カレーにはビーフが見え隠れしています。
 「100時間煮込んだ!」というカレー、野菜類は姿を失い、おそらくバラ肉らしきビーフが口の中でほろほろ解ける…肉の質感は充分です。辛さは抑制的ながら、スパイスの香味は充分です。

ウィステリア

 カレー、ライスともに量的にも充分で、結構お腹いっぱいになるとともに、額から汗が滲んできた。スパイスが効いているんでしょう。
 イギリス料理は食材や調理法が貧弱なことから、イギリスで旨いものを食べたいならインド料理店か中国料理店へ行け!っと言われたりするほどイギリス料理の評価は低いが、やはり伝統のビーフカレーは間違いないですね。

【葡】カーザ ダ アンドリーニャ

カーザ ダ アンドリーニャ

 地下鉄本町駅と阿波座駅の中間ぐらいのところにあるポルトガル料理のお店です。店頭にポルトガルの国旗を出しているのと、赤いエントランスが目立っているのですぐに判ります。
 店内はカウンター席7席、テーブル18席の全25席、シンプルかつ洗練されたインテリアです。

カーザ ダ アンドリーニャ

 日替りランチメニューのシラスの炊き込みご飯(900円)では、最初にサラダとスープがやってきました。サラダはレタスとキュウリなど青物中心。酸味の利いたドレッシングが美味しい。スープはニンジンのポタージュです。

カーザ ダ アンドリーニャ

 炊き込みご飯は深めの器に煮干の混ぜ込まれたたっぷりのライスが収まり、天にシラスとコリアンダーリーフが散らされています。
 ライスはふっくら炊きあがり、油分、味付け、コリアンダーの風味ともに控えめなので、小魚の風味が活きています。出汁の風合いとあっさりした味付けは、何だか和食の炊き込みご飯を食べてるよう…やっぱり米と出汁と魚というのは日本人の琴線に触れますね。

カーザ ダ アンドリーニャ

 マディラ酒は「レインウォーター」(400円)を。マディラにしては辛口で実にいい香り。酒精強化酒なので、アルコールも強めです。これは食前酒にいいですね。

【露】カフェ・ボーチカ

カフェ・ボーチカ

 地下鉄谷町線、長堀鶴見緑地線・谷町六丁目駅すぐ、谷六の交差点の南側、谷町筋の西側に面したところにあるロシア料理のお店です。
 2人掛け、4人掛けのテーブルが並ぶ店内はこじんまりているが、ヨーロッパの田舎風で落ち着きます。所々に置かれているマトリョーシカ人形とギンガムチェックのテーブルクロスがラブリーですね。

味も雰囲気も抜群のロシア料理

カフェ・ボーチカ

 ランチメニューの「ボーチカランチ」(1,200円)は週替わりメイン料理、パプリカサラダ、ミニボルシチ、パンorライス、飲み物の構成で、この日のメインはビーフストロガノフです。

カフェ・ボーチカ

 パプリカサラダに続いてミニボルシチとパンが出されました。ビーツで真っ赤になっているボルシチは中心部にはサワークリームとディルがトッピング。赤、白、緑の色合いがいいですね。適度にゴロゴロとお肉が入っていて素朴な味になっています。
 パンは黒パンとライ麦パン。黒パン特有の強烈な酸味は薄く、対照に塩味が強いかな。ライ麦パンはほんのり甘く、プチプチした食感が楽しい。

カフェ・ボーチカ

 メインのビーフストロガノフには大量のマッシュポテトが添えられていて、クリーム色のソースに細切牛肉が入っています。ソースはクリーミーで優しい味わい。お肉は煮込むことによって柔らかくなっています。田舎風の素朴な味わいです。

【希】ガスビル食堂

ガスビル食堂

 地下鉄・淀屋橋駅の13号出口を南へ少し歩いたところ、大阪ガスの本社ビルであるいわゆる「ガスビル(大阪瓦斯ビルヂング)」の8階にある老舗洋食堂です。
 ここは昭和8年(1933年)のガスビル竣工と同時に開業し、当時、モダンシティー大阪を代表するレストランとして、市民の人気を集めた食堂です。

ガスビル食堂のスペシャリテはギリシアの「ムーサカ」

ガスビル食堂

 「ムーサカ」はギリシアの伝統的な料理で、昭和30年代、3代目の料理長が「自慢のソースを活かしつつ日本人の味覚に合うように」と、本来の羊肉を牛フィレ肉に代えてメニューに加え、以後、ガスビル食堂の名物となったとのこと。
 深めのステーキ皿に野菜とともにデミグラスソースで煮込まれた牛フィレ肉を並べ、高温でグリルしているようです。そしてその周囲に大量のマッシュポテトが絞られています。
 フィレ肉はたっぷりで柔らかく煮こまれています。野菜はトマト、ピーマン、マシュルームなど。ソースは重厚な風合いで、フィレ牛の旨味を高めています。

【丁】カフェ オッテ あべのハルカス店

カフェ オッテ あべのハルカス店

 近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅に直結、各線・天王寺駅の直近。あべのハルカス・ウイング館2階の婦人洋品雑貨売場の一角にあるデンマークスタイルのカフェです。
 白木調のテーブルと椅子が並んだ客席は北欧感たっぷり。明るいながらも落ち着きがあり、座席の間隔もゆったりとしています。

スメアブロはデンマークのオープンサンド

カフェ オッテ あべのハルカス店

 「スメアブロプレート」(1,650円)は、2種のスメアブロとともに、ベビーリーフのサラダ、バルサミコソースのポテトフライが盛られています。スープは具沢山のミネストローネですね。
 スメアブロは密度の詰まったライ麦パンの上にバターが塗られ、サーモンにクリームチーズが乗り、ディルと輪切りのレモンが重ねられています。さっぱり爽やかな風味です。

カフェ オッテ あべのハルカス店

 もうひとつは細かくカットされたチキンとオレンジが盛られ、ニンジンのラぺが重ねられています。こちらも軽い風味です。オレンジがいい仕事をしています。
 ポテトフライはビーツのラぺやクリームチーズが添えられてバルサミコが主体のソースが掛かっています。甘酸っぱいソースが軽やかです。

【愛】トラム

トラム

 阪堺電車上町線・松虫駅のすぐ近く、地下鉄谷町線・阿倍野駅からは南に5~6分ほど歩いたところ。あべの筋の阪堺電車が路面から分かれて専用軌道に入る信号をさらに南に進んだところにあるパブです。
 店内は手前に6席ほどのカウンター席と厨房、奥はテーブル席とソファー席がある様子。全部で20席ぐらいです。

アイリッシュビアとともに味わうフィッシュ&チップス

トラム

 フィッシュ&チップスは、奥に大ぶりのフィッシュ、右手前にチップス、左手前にタルタルソースが添えられるとともに、モルトビネガーの瓶を置いてくれました。
 フィッシュは衣がカリカリ、中の魚はジューシーに仕上がっています。魚はタラかなぁ…オヒョウかもしれません。チップスはホクホクに揚がっています。

トラム

 タルタルソースは自家製。エシャロットがピリリと爽やかです。
 タルタルもいいが、やはりモルトビネガーの抑制された酸味がいいですね。これがなければ頼りない。

※本記事は、2024/11/09に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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