【川崎区その他】江戸の洒落の集大成『おかめそば』

出典: ランチ向上委員会さん

【川崎区その他】江戸の洒落の集大成『おかめそば』

みなさんは、おかめそばをご存知でしょうか?首都圏にある老舗の蕎麦店なら多くのお店のメニューに載っているので見かけたことはあるかと思いますが、食べたことがある人は少ないかと思います。「いったいどんな蕎麦が出てくるんだろう」といった、みなさんの好奇心に応えるまとめの第二弾です。

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ランチ
お一人様

更新日:2018/10/28 (2018/06/28作成)

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そもそも、『おかめそば』とは??

おかめそばの発祥は、幕末までさかのぽります。
下谷七軒町(上野の不忍池に面する、現在の台東区池之端付近)にあった『太田庵』の発案とのこと。
蝶型に結んだ湯葉、マツタケ、三ツ葉、かまぼこなどを使い、おかめの顔に見立てて盛り付けるという、種もの(具の入るかけスタイルの汁そば)です。
また、「岡目(傍目)八目(当事者よりも第三者のほうが、冷静で客観的に物事を見れるという意味の四字熟語)」からの酒落で、「五目より、三目多い、岡目八目」ということで、「岡目=おかめ」としたという説もあります。
福を呼び込む『おかめ』にちなんだ、何とも縁起のいいメニューですね。
現代においては、「具のバラエティが豊富で自由度の高い種もの」というぐらいのメニューですが、その分、お店の個性が出ますね。
江戸の酒落が効いたメニューは、お店の個性があふれる楽しい蕎麦です。川崎区その他エリアは、工業地帯を有する下町な場所です。気取らない個性あるおかめそばをご覧ください。

長寿庵

鋼管通にある『長寿庵』です。
『長寿庵』という屋号ですが、首都圏には非常に多く、みなさんも見かけたことがあるでしょう。
他の屋号とは異なり、修行して暖簾分けしたものではなく、商標の使用料を払えば名乗れる自由なお蕎麦屋さんです。
そのため、あちこちで見かけるお店となっています。

石臼挽きの蕎麦がいただける

どちらかというと、『長寿庵』は、庶民派であることが多いのですが、こちらのお店は、価格とボリュームは庶民派ですが、高品質という、優良店です。
お店の入り口付近には、石臼があります。これで挽いた蕎麦をいただけます。

具には、かまぼこ、なると、伊達巻、しいたけ、麩、たけのこ、ほうれん草、海苔が入ります。
「五目より、三目多い、岡目八目」という洒落で「おかめそば」といいますが、本当に8種類の具が入るお店は少なく、貴重な存在です。
また、おかめ顔のように具を盛り付けるという説もありますが、2個入る麩を目に見立て、たけのこを鼻とすると、顔にも見えなくもないですね。
麺がいいだけでなく、具も総じて良質、レベルの高いおかめそばです。

桐生庵

お店は、明るくて入りやすく、メニューは総じて安いですがボリュームがあり、出前もしてくれるという、典型的な街の便利なお蕎麦屋さんです。

お蕎麦とご飯ものがセットでいただける『弁当』は、ボリュームがあるので川崎の労働者に大人気です。かつ丼弁当は900円、親子丼弁当は800円という安さも魅力です。

コストパフォーマンス抜群のおかめそば

おかめそばも600円と低価格。

2枚のなるとが、おかめ顔の頬の赤さに見えなくもない感じです。ローコストながら、おかめっぽい盛り付けを実現した、優良なおかめそばですね。
器も立派なものを使っていて、趣きがあります。

蕎麦処 酒席 大正庵

建物こそ新しいですが、大正3年の創業という老舗です。そのため、屋号を『大正庵』と言います。
倉のような感じのなかなかお酒落な現代的な和風の建物です。店内も外観同様に和モダンという感じです。

美味しい蕎麦がいただけるのはもちろんのこと、にしんの棒煮等の蕎麦屋らしい肴があり日本酒が楽しめます。流行りの獺祭50がおひとり様1杯限定で1,000円でありました。

飾り包丁に老舗の技が光るおかめそば

具は、かまぼこ、なると、伊達巻、しいたけ、たけのこ、麩、青菜の7種類。
両眼あたる部分にかまぼこを使っていますが、ここに飾り包丁が入っていて、技術力の高さを感じますね。
なるとのピンクを頬に配しているのもあって、全体的にも顔に近い仕上がりになっていて、おかめそばとしてのクオリティも高いでしょう。
蕎麦が良質なのと、優しい味の汁で身体に染みこむ感じがするのが、老舗の味わいですね。

尾張屋

川崎区内でも有名な追分交差点にあるお蕎麦屋さんです。
角にあるので、ここを通る人なら見たことがあるお店でしょう。

地元向け、食事向きのお店です。

やや甘く、醤油も効くのが下町流

具は、かまぼこ、麩、なると、いんげん、伊達巻きです。五目と種類こそ少ないですが、2個ずつ入るものが多く、ボリュームは申し分ありません。
こちらのお店も、なるとはおかめの頬になっています。また、いんげんが入るのが珍しいですね。

下町らしい、醤油の塩気と甘さがしっかりとした汁が特徴で、川崎っぽい味わいですね。

新月庵

小田にある、建物こそ新しいですが、年配の方が熟練の技で切り盛りするお蕎麦屋さんです。

『新月』は、この周辺でしか聞かない屋号です。まさに、地元、川崎のお店です。

紅白のかまぼこがおめでたいおかめそば

具は、紅白のかまぼこ、昆布巻きのかまぼこ、なると、伊達巻、たけのこ、麩、しいたけ、いんげん、海苔と具だくさんですね。
薬味のネギは最初から丼に盛り付けられています。
いんげんを目か眉に見立てて、たけのことその上にある海苔を鼻筋に見立てれば『おかめ』に見えなくもない、比較的完成度の高いおかめそばです。
また、昆布巻きのかまぼこはおかめそばに入るのも珍しいですし、

新月そば屋

京町のマンション『セソール』の1階に入るお蕎麦屋さんです。
マンションのテナントなので、建物も古びた様子は無く、店内も明るくて誰にでも利用しやすいお店です。

その分、単価はやや高めですが、ボリュームもあるのが、川崎の下町らしい特徴です。

醤油も甘さもしっかりのおかめそば

具は、かまぼこ、玉子焼き、なると、たけのこ、しいたけ、三つ葉です。
かまぼこは、厚みが他店とは違い、他店の2倍ぐらいのサービスです。たけのこも立派で歯ごたえもあります。
汁は、醤油と甘さが強いのは、地元では『新月』の特徴として織り込み済みです。
額に汗して働いたら、塩分とカロリーを欲するものなのです。

とよもと庵

渡田向町にある和モダンという感じの雰囲気があるお蕎麦屋さんです。

正統派の蕎麦店というよりも、お店の雰囲気どおりで少し上品で女性向きな料理を提供してくれます。
一部メニューにはコーヒーが付き、ママ友のランチにもいいですね。

豚肉が入る珍しいおかめそば。しかも、ご飯付き

具は、かまぼこ、お麩、たけのこ、しいたけ、豚肉が入り、三つ葉が載せられています。
盛り付けには「おかめ」っぽさが感じられませんね。
豚肉が入っているのは大変珍しいですね。
素材のひとつひとつのレベルが高く、かまぼこも「蕎麦屋のいいもの」といった印象のものが厚く切られているのが特徴です。
ご飯が付いてくるのは、ボリュームを大切にする川崎っぽさですね。

浅野屋

臨港警察署近くのお蕎麦屋さんです。

立派な外観の建物は、いかにも名店の風格がありますね。

店内も落ち着いた雰囲気で、お値段もちょっと高めですが、ボリュームがあるセットメニューも充実しているのは川崎らしいですね。

具は8種入り!名店の風格あるおかめ

具は、かまぼこ、なると、伊達巻、鶏肉、しいたけ、たけのこ、インゲン、麩です。盛り付けこそ、乱雑ですが、ちゃんと8種類入っていますね。
かまぼこは、1枚を飾り切りしているのが特徴です。

五郎庵

総合川崎臨港病院の裏手にあるお蕎麦屋さんです。

街の小さなお店という感じで、座席数は少ないですが、出前注文で賑わっているお店ですね。

カラフルな色合いが美しいおかめそば

具は、かまぼこ2枚分、なると2枚、麩、しいたけ、鶏肉、ほうれん草、三つ葉です。

緑が多く、花麩を使い、なるとも2枚入っているので色鮮やかな印象のおかめですね。

会いたくても、なかなか会えない、おかめ顔

7杯のおかめそばを紹介しましたが、完全に顔のごとく盛り付けているお店は無く、顔っぽいのも1~2軒ぐらいと、実はこのぐらいが現実です。だからこそ、どんなおかめそばが提供されるか食べて見ないとわかりません。
好みの具が入れば良し、味が良ければ良し、おかめ顔が出てくれば、なお良し。「おかめそばは、一期一会」あなたも蕎麦屋で小さな冒険をしてみませんか?

※本記事は、2018/10/28に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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