旅浪漫が全国各地で食べた個性的なご当地ラーメン

出典:旅浪漫さん

旅浪漫が全国各地で食べた個性的なご当地ラーメン

美味しいラーメン店や行列が絶えない人気の中華そば屋さんは全国各地にいくらでもあります。旅浪漫が紹介するのは、実際に現地を訪問し並んで食べた個性的なラーメンの数々。美味しいだけじゃ物足りない、一風変わったラーメンが食べたいという方は是非ご覧ください。

記事作成日:2018/05/26

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる11140の口コミを参考にまとめました。

旭川、札幌、函館、喜多方、佐野、富山、高山、京都、和歌山、徳島、尾道、博多、久留米、熊本、鹿児島など全国には、人気のご当地ラーメン&中華そばがいっぱいあります。地元の食材や調味料を使った個性的で特徴あるネーミングの名店(?)を20店ご紹介しましょう。

味の札幌 大西

味の札幌 大西 - 味噌カレー牛乳ラーメン(バター入り) 830円 (2018.1)

青森には、味噌カレー牛乳ラーメンという凄い名前のラーメンがあります。約50年前に好奇心旺盛な中高生の間でラーメンにいろんなものを入れることが流行しました。その中で味噌ラーメンにカレーと牛乳を入れると美味しいという噂が立ち、実際に食べてみると実に美味しい。これがあっという間に客の間で話題になり青森のソウルフードとして愛され続けているラーメンなんです。

注文した味噌カレー牛乳ラーメンバター入りは、黄色いグラデーションのスープが、味噌とカレー、牛乳の色を表しています。
恐る恐るレンゲでスープを一口すすると、味噌や牛乳よりカレーの味が勝っているようです。まろやかで個性的な味は、青森でしか食べられません。地元の石塚製麺所製の中太ちぢれ麺との相性もバッチリ。バターを溶かすと濃厚な味に変化します。食後に食べるカリカリの梅干しのサービスもあります。

味の札幌 大西 - 外観

JR青森駅から歩いて8分のところにあります。もうひとつの人気店 味の札幌 浅利にはあの古坂大魔王ことピコ太郎が学生時代よく訪れたと言われています。

栄屋本店

栄屋本店 - 冷しらーめん 810円 (2016.5)

栄屋本店のある山形市は、夏は暑く冬は厳しい寒さという盆地特有の気候で、2007年8月16日に熊谷市(埼玉県)と多治見市(岐阜県)がともに40.9℃という最高気温を出すまで74年間も破られていなかった40.8℃の日本最高気温を保持していたことでも有名です。 
栄屋本店が夏に食べやすいようにと冷たいラーメンを開発したのが1952年。それ以降氷の入った冷しラーメンは山形の郷土料理となって市民に親しまれています。

蕎麦やうどんのメニューもある栄屋本店。冷しラーメンにはチャーシュー、胡瓜、海苔、もやし、メンマ、蒲鉾、白ネギが丁寧に盛り付けされていました。蔵王連峰から流れ出る清らかな水から作る氷は、濁りのない純氷です。醤油ベースで胡麻油や日本そばのダシを加えたスープはあっさりとしています。酒井製麺所製の中太麺はコシが強く歯応え抜群。食べていくと鳥肌が立つほど身体が冷えてくるラーメンです。

栄屋本店 - 緩やかな坂をのぼった七日町一番街にあります。

七日町の一番街にお店があります。七日町バス停からだと歩いて3分。緩やかな上り坂を歩くと右手に見えてきます。店の前には車が2台ほど停められるスペースがあります。

坂内食堂

坂内食堂 - 肉そば 900円(2014.1)

札幌ラーメン、博多ラーメンと並んで日本三大ラーメンのひとつである福島県の喜多方ラーメン。昭和2年に源来軒の藩欣星(ばん・きんせい)青年が、手打支那そばを屋台で売り歩いたのが発祥です。
旅浪漫が喜多方で何軒か食べた中で一番インパクトがあったのが、坂内食堂の肉そばです。写真の通り自家製のとろけるチャーシューが12枚のせられていて麺が見えません。あっさりした醤油ベースの豚骨スープともっちり食感の多加水の平打ちちぢれ太麺も絶妙な旨さ。ここのラーメンは旅浪漫イチオシのラーメンなんです。

坂内食堂 - すでに20人ほど待っていました(汗)

JR磐越西線の喜多方駅から歩いて15分。行列を覚悟の上訪問したい名店です。

塚田そば店

かけそば つかだ - 天玉中か 310円

全国的にはあまり知られていませんが、直江津の「かけ中華」は上越市民のソウルフード。和風の出汁に中華麺が入っているのが特徴です。姫路駅のえきそばとよく似ています。
創業は80年以上前の昭和の初期というから驚きです。以前は直江津駅で営業されていました。食券を購入していただいてみます。
選んだのは、天玉中か(中華)。
大きなかき揚げと生卵、刻みネギの下には黄色い中華麺があります。スープはそばつゆといわれる黒っぽいカツオ出汁と醤油の和風スープ。あっさりしているのでスープも飲み干せます。もっちりとした自家製の中細ストレート麺も美味しかったです。

かけそば つかだ - 直江津駅南口から徒歩5分

JR信越本線の直江津駅から徒歩5分。関川沿いに立つ塚田そば(つかそば)。元は駅そばらしく皆さんはサッと食べてサッと出て行きます。

手打らーめん 大進

手打らーめん 大進 - スタミナ冷し 650円 (2016.8)

茨城県ひたちなか市には、スタミナラーメンというご当地ラーメンがあります。その元祖といわれているのが、常磐線の勝田駅前にある手打らーめん 大進。
昭和50年代に大進のオーナーが餡かけラーメンを発案し、当時の店長が作り上げたのが始まりです。
30分ほど並んで店内へ。 カウンター席8席とテーブル席10席のコンパクトな店内。訪れたのが暑い夏の日だったので、スタミナ冷しをオーダー。豚レバー、キャベツ、きくらげ、人参、かぼちゃ、にら、もやしなど具がたっぷり入った熱々の餡かけは激辛! 汗が吹き出し舌がひりひりします。これのどこが冷しやねんと、水を何杯も飲みました。ティッシュで鼻水をかむ人も多かったです。冷水で〆た太い多加水麺との相性も良く、確かにスタミナが付きそうな餡かけラーメンでした。また食べてみたいです。

手打らーめん 大進 - JR勝田駅から徒歩3分

JR常磐線 勝田駅から歩いて3分。少々アウエー感が感じられたラーメン屋さんです。

だんござか珍達

珍達そば - 珍達そば 700円 (2017.8)

秩父鉄道 通称ちちてつの御花畑駅を出て踏切を渡ると現れるのが、急な上り坂。日本三大曳山祭りのひとつ秩父夜祭は、この団子坂を20トンもある笠鉾や屋台を坂を上ったところにある御旅所に引き上げるのが最大の見せ場だそうです。
その坂の上にだんござか珍達があります。
関東甲信越では有名だそうです(笑)

珍達そばをいただきました。
名前からしていかにも元気になりそうです。鶏ガラ醤油系のスープには、粗目にカットされた太い青ネギがたっぷり。チャーシュー代わりに細切りされた豚肉が入っています。麺は素麺のような極細麺ですが、ちゃんとコシも歯ごたえもあります。ねぎの甘みがするあっさり味のスープは少しあんかけのようなとろみもありました。エレクトするような美味しさのラーメンです。

珍達そば - 行列が出来ています。

午後2時頃の訪問でしたが、店の前にはお客さんが並んでいました。さすが関東甲信越では人気があるラーメン屋さんです。

萬珍軒

萬珍軒 - 玉子とじラーメン 700円

名古屋地下鉄桜通線の中村区役所前の4番出口を出て太閤通りを西へ歩いて3分。
昭和41年に屋台で創業し、二年後の43年からは名物の玉子とじラーメンを出しています。何度もテレビや雑誌などでも取り上げられていつも行列が出来ている超人気店。

かき卵のスープの個性的なビジュアルのラーメンです。一度見たらビックリすることでしょう。チャーシューが2枚、胡椒のかけられた海苔、刻みネギが添えられています。豚骨と名古屋コーチンの鶏ガラをじっくり長時間煮込んだスープに醤油だれと溶き卵を混ぜ合せて作られたまろやなスープ。極細麺はやや硬めで、とろりとしたスープが絡むと絶妙な味わい。これはクセになる美味しさです。老若男女問わず万人に好まれる優しい味のラーメンです。

萬珍軒

警備員が常駐する駐車場が店のすぐ隣にあります。行列は常に出来ているので、待つ覚悟で出かけたいものです。

今池呑助飯店

今池呑助飯店 - 伝統の油こってり濃口 ラーメン 600円

名古屋の繁華街 今池にも個性が光るラーメンがあります。それが重油ラーメンと呼ばれるブラウン系のオイリーな一品。
見ての通り湯気は全く上がっていませんが、スープは高熱となっていて知らずに食べると舌を火傷してしまいます。
それは表面に油の膜が張っているので湯気が抑え込まれているんです。旅浪漫も火傷をしてしまいました。チャーシュー、シナチクが重油の中に沈み、刻みネギがかけられた灼熱なラーメン。食べてみると油ぎっているいる割にあっさりとした味のラーメンでした。

今池呑助飯店

三角形に見える特製餃子は具は少なめですが、クセになる美味さ。パリッとしていてビールによく合います。

味仙 矢場店

矢場味仙 - 台湾ラーメン 680円

名古屋で特に有名なのが、台湾ラーメン。1970年代に味仙の台湾人店主 郭明優が台南名物の担仔麺(タンツーメン)を元に賄い料理として辛く味付けして作ったのが起源とされています。80年代の激辛ブームで一躍脚光を浴びて大人気となりました。
味仙の矢場店は1階と2階で320席のキャパがあり、店員さんが入口で何処のテーブルに座るかを案内してくれます。おひとり様は8人掛けの円形のテーブルにひとつ飛ばしで4人座らされました。名物の台湾ラーメンは普通の台湾ラーメンと辛さ控えめのアメリカンの2種類が選べます。デフォの台湾ラーメンをチョイス。まず冷水が入ったビール瓶のような茶色い瓶が供されます。お客さんが多い割に提供もスピーディで10分とかからず出来上がってきました。
直径15cmほどの小ぶりな丼に入った真っ赤な唐辛子がいかにも辛そうです。他には炒めた挽肉と緑色のにらがいっぱいのせられています。レンゲで一口脂っぽい鶏ガラのスープをすすると、美味さの次に辛さがやって来て思わずむせてしまいました。
おでこや頭からは汗がドッと拭き出してきます。中太サイズの麺は硬めの仕上がり。ボリュームはあまりありまんが、この辛さは病みつきになりそうです。オオバコの店内なので雰囲気はイマイチですが、この激辛の台湾ラーメンは美味しいと思いました。

矢場味仙 - 味仙 矢場店の外観

凄い数のお客さんが並んでしましたが、オオバコなお店なので全員が店内へ入れました。緑地帯のある若宮大通に面して建っています。

中嶋

中嶋 - 特製 富山ブラックラーメン 800円 (2017.11)

富山ブラックは、食べ盛りの若者や肉体労働者の塩分補給として出来上がった醤油を濃くしたスープのご当地ラーメンです。ここ居酒屋 中嶋のマスターは脱サラしたのち、やぶそばで修業し富山の西町にある大喜本店でラーメン作りを学び、新たにラーメン店喜八を立ち上げました。共同経営者にその店をゆずり、老舗 大喜本店本来の味を受け継ぐ御仁であります。
居酒屋さんなので本来はラーメンだけの注文はお断りしていると言われましたが、遠くからおいでになってからと特別に作ってもらいました。最近流行りの塩っぱくない富山ブラックは本物ではないと言い切るマスター。濃口醤油と薄口醤油の4種類をブレンドして寝かせた中嶋特製醤油で作られた富山ブラックは、最初は塩っぱく感じられなかったんですが、後から塩辛さがやってくる本物のブラックラーメンです。しかし塩辛さは後を引きません。
地元富山にある新村製麺のウエーブのかかった中太麺を使用。チャーシュー、シナチク、白ネギというシンプルなラインナップ。やはり白ご飯と一緒に食べるのが一番合う食べ方だそうですね。

中嶋 - スナックのような外観

スナックのような外観。巨泉似の店主の富山ブラックの蘊蓄は、なるほどと納得させてくれる内容でした。今度は一杯飲みにいかせてもらいますね。

川原

川原 - UFO冷ラーメン 900円

能登半島の付け根にある街 羽咋市は、UFOの街としても有名です。江戸時代から空飛ぶ円盤が目撃されていたという伝承があるそうなんで、それは「そうはちぼん」と呼ばれる仏教の真言宗で使われるシンバルのような形をしていたそうです。
UFOの街である羽咋には、UFOラーメンがあります。羽咋駅から歩いて10分のところにあるお食事処 川原。写真はUFOの円盤状の皿に盛られた冷しラーメン。透明なプラスチックのカバー(ハッチ)がかぶせられて出てきたのは、まるで本物のUFOのよう(笑) 錦糸卵、ハム、かにカマ、胡瓜、ワカメ、クラゲ、シナチク、UFOに見立てたホタテ、そして火星人のイイダコ(笑)
酢の酸味の効いた冷し中華です。味はまあまあ。昭和の終わり頃に作り始めたご当地ラーメンです。最初は凄い人気で店の前に行列が出来ていたそうですが、今はあまり出ないそうです。 未確認飛行物体ならず「味覚人不幸物体」に成り下がらないよう皆さん食べに行ってあげてくださいね。

川原 - 宇宙人と逢える食堂 川原さん(笑)

羽咋駅にはレンタサイクルもあります。
あなたも羽咋に来るとUFOに遭遇出来るかもしれませんよ~♪

丸デブ 総本店

丸デブ 総本店 - 中華そば 400円 (2018.2)

岐阜の繁華街 柳ヶ瀬にあるのが、丸デブ総本店。これまた凄い名前のラーメン屋さんです。大正六年の創業というから百年の歴史があるお店です。メニューは中華そばとワンタンのみ。6人掛けのテーブル席がずらりと並ぶ店内。相席は必至ですし、下手したら離れ離れになる可能性もあります。
リーズナブルな値段の中華そばは、深めの丼からスープと麺が溢れそうです。和風出汁の香りが漂うスープは、まるでうどんの出汁のよう。中太ストレート麺も柔らかな食感です。小さめにカットされたもも肉のチャーシュー、蒲鉾とネギというシンプルさ。うどんとラーメンの中間のような食べもののようです。かなりあっさりとした味なので、テーブルに置かれた唯一の薬味である胡椒をかけて食べるのがいいかもしれません。岐阜っ子のソウルフードで人気があります。

丸デブ 総本店 - 入口

JR岐阜駅北口から歩くと、金華山通りを北上し金町3交差点を左手に曲がるとすぐにあります。開店前は行列が出来ています。

丹頂

丹頂 - 茶碗蒸しラーメン

旅浪漫が住む大阪市にも個性的なラーメンがあります。大阪の郷土料理である「おだまき蒸し」からヒントを得て作られた茶碗蒸しラーメンがそれです(笑)
おだまき蒸しとは、うどんが入った茶碗蒸しのことですが、茶碗蒸しにラーメンが入っているのは丹頂さんの茶碗蒸しラーメンだけ。深めの丼に蓋をされて出てきました。蓋を取ると・・・ほんまもんのデカい茶碗蒸しです! 蒲鉾と三つ葉がのったプリンプリンの茶碗蒸し。箸を差し込み中から麺を取り出します。もやしやニラと一緒に中太の麺が顔を出しました。鶏肉の醤油煮や蒲鉾が中から出てきました。中が見えない分なんか宝探しのようで面白いです。鶏ガラスープの優しい味わいなので子供たちも美味しく楽しく食べられると思いますよ~♪

丹頂 - 海遊館の近くです。

大阪メトロの大阪港駅から4分ほど。海遊館の手前にあります。

プノンペン

プノンペン - プノンペンそば(焼き豚入り) 1300円

大阪の堺市宿院にも一風変わったラーメンがあります。創業者が高校生の時に食べたインドシナ半島からの復員兵が出征先で覚えたエスニック風のラーメンを屋台で出していた味が忘れられずに自分自身で試行錯誤を重ねながら約三年がかりで作り上げたのが名物のプノンペンそばです。カンボジアに渡り会得した料理ではなく、日本独自の創作ラーメンということです。
プノンペンそば焼豚入りをオーダー。使い込まれた中華鍋に油がひかれて火をいれると、ゴーゴーとバーナーの咆哮が始まり、その中にセロリ、豚肉、トマト、にんにく、調味液が入れられ、最後に大量の杓子菜が投入されて一気に炒められます。
店主が毎朝収穫してくる堺産の杓子菜をはじめ、他の食材も国産が使われています。
料理に使う水は河内長野の岩湧山のわき水を店主自ら汲みにいっているそうです。
小学生以下の子供は入店禁止となっているのは、プノンペンそばのピリ辛スープのため。これしかメニューにないことを思えば仕方のないことでしょうね。
シャキシャキとした杓子菜の食感、肉厚の焼豚の旨味、醤油ベースの鶏ガラスープはあっさりとしていますがとにかく辛い。麺はやや黄色っぽい中太麺。野菜たっぷりのヘルシーなオリジナルラーメンです。

プノンペン - シンプルな外観

阪堺電車宿院電停から歩いて5分、南海本線の堺駅から7~8分かかります。現在は先代ではなく息子さんが切り盛りされているようです。

和 dining 清乃

和 dining 清乃 本店 - 角長 醤油「匠」

醤油発祥の地 和歌山の湯浅にある天保12年(1841年)創業の老舗醤油メーカー角長の創業170年を記念して販売された醤油 濁り醤「匠」を使って作られたラーメンをいただきました。辛口の大人の醤油ラーメンという感じで、醤油の味が生かされています。見栄えも丁寧で、さすがに全国的な人気ラーメン店だという感じがしました。鶏ガラ、豚骨から取られたスープに醤油だしを加えた濁りのない綺麗なスープ。自家製の低加水麺は博多ラーメンのようです。脂身のあるチャーシュー、半熟の煮たまご、生のメンマが添えられた完璧な醤油ラーメンです。未だこれ以上の醤油ラーメンには出逢っていません。訪問した時は夜も営業されていて箕島産のしらすを使ったしらすサラダで一杯やれたんですが、現在はお昼のみの営業となってしまったのは残念です。

和 dining 清乃 本店 - JR箕島駅から徒歩15分

JR紀勢線の箕島駅から南に下り有田川を渡って、左へ歩き国道42号線の古江見交差点を過ぎ、次の道を下ると右手に見えてきます。写真は夜ですが現在はお昼のみの営業です。

伯備

伯備 - 猪ラーメン 850円 (2012.3)

山が深くイノシシが多く棲息する新見では、昔からぼたん鍋など猪料理が食べられてきました。その猪を新見の名物にしようと考えられたのが、いのししラーメンです。新見駅のすぐ近くにある伯備でいただきました。猪肉のチャーシューが入った醤油味のラーメンです。やや硬めの食感の猪肉チャーシューは、歯応え抜群でクセや臭味は全くなく噛めば噛むほど旨味がじわっと出てきます。シナチク、蒲鉾、もやし
、ねぎという内容。麺は中太麺でもちもちとした食感でした。
他にはピオニーポークラーメンという新見市哲多地区で飼育されているSPF豚が使われたラーメンも美味しかったです。

伯備 - 立派な玄関

JR伯備線の新見駅からすぐのところにあります。伯備線から名前を取った昭和4年創業のお店です。

香味徳

香味徳 - 牛骨ラーメン(大) 600円

鳥取県の中西部では、ポピュラーな豚骨ではなく牛骨からダシを取る牛骨ラーメンが名物となっています。諸説ありますが、1951年米子市にあった「ますみ」という店が牛骨と豚骨をミックスしてダシを取っていたのが、始まりだと言われているようです。JR山陰本線の倉吉駅から歩いて10分のところにある牛骨ラーメンの香味徳さんに伺ってきました。真っ白な丼に澄んだスープ、これが牛骨スープなんですね!
もも肉のチャーシュー、スライスされたゆで卵、色の薄いメンマが入っています。あっさりとした中にも甘みと旨味が感じられるスープに仕上がっています。ちょっとしたクセも感じられる牛骨スープです。中太ちぢれ麺ももちっとした食感でバランスが取れた美味さがあります。

香味徳 - シンプルな外観

香味徳の外観。店の前が駐車場になっています。倉吉タウンホテルの角を東に入るとあります。

豚太郎 高須店

豚太郎 高須店 - みそカツラーメン 720円

高知県には豚カツをのせた味噌カツラーメンというB級グルメが存在します。1967年創業の豚太郎は、味噌ラーメンを県内で一番最初に出した店で、創業当初は食堂だったそうです。その食堂で人気だった定食の豚カツをラーメンに入れたら美味しいのではないかと思い、一口カツを味噌ラーメンに入れたのが始まりだそうです。
土佐電の高須電停から歩いて2分ほど。店の前には車が9台ほど停められる駐車場がある豚太郎 高須店。カウンター席とテーブル席、小上がりの座敷もあります。味噌ラーメンに揚げたての豚カツがのせてあります。厚みは1cm以上ありボリューム満点。ロース肉の豚カツはサクサクとした食感で美味しいですね。辛口味噌味のスープと豚カツの相性もいいです。中細ウエーブ麺も食べ応えあります。もやし、スライスしたゆで卵、メンマ、ねぎというビジュアル。ただ味噌ラーメンに豚カツをのせただけのことですが、この大英断には拍手を送りたいほど美味しかったです。

豚太郎 高須店 - 年中無休です!

食べログでは未レビューのお店でした。初投稿者に名前を残せて嬉しかったです。年中無休というのも凄いですね~。

やのよしうどん店

やのよし - 鍋焼中華 630円(2016.1)

もうひとつ高知には、ご当地ラーメンがあります。須崎市で食べられている鍋焼きラーメンです。1980年に閉店してしまった谷口食堂が考案したそうです。現在では7つの定義が定められています。
1、スープは親鳥の鶏ガラ醤油ベースであること。
2、麺は細麺ストレートで少し硬めに提供されること。
3、具は親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること。
4、器は土鍋(ホーロー、鉄鍋)であること。
5、スープが沸騰した状態で提供されること。
6、たくわんが提供されること。
7、すべてにおもてなしの心を込めること。


須崎駅から歩いてすぐの食事処やのよしへ初訪問しました。ここでは鍋焼中華というメニューになっていました。長い串のおでんと地酒を楽しんだあとにいただきました。日本一熱いラーメンといわれるのが、須崎鍋焼きラーメンで、生玉子、ニラ、もやし、椎茸、白菜、蒲鉾、人参、竹の子と具沢山なラーメンでした。身体はぽかぽかして汗が噴き出してきます。南国高知で食べる熱い鍋焼きラーメンとは意外な感じがありますが、とにかく美味しかったです。

やのよし - JR須崎駅から徒歩3分のところにあります。

JR須崎駅から歩いて3分。メニューにオムライスなどもある街の食堂と言った感じのお店です。

だいとく

だいとく - かつおラーメン・・・新鮮な生鰹の切り身が入っています♪

最後は本州の南端の鹿児島県枕崎市にやって来ました。枕崎の名物というとやはりカツオですね。枕崎にある だいとくで枕崎鰹船人(ふなど)めしをいただいてきました。枕崎で水揚げされた「ぶえん鰹」が使われています。ぶえんとは無塩のことです。一本釣した鰹を船上ですぐに活き〆し、急速冷凍すると弾力ある食感と鮮やかな赤身が損なわれることなく獲れたてのような新鮮な鰹が食べられる方法なんです。
鰹船人めしと一緒に出てきたのが、かつおラーメン。高級品のかつおの本枯節からダシを取った和風スープのラーメンです。チャーシュー代わりにかつおの漬けがのせられた逸品。わかめや白胡麻も入っていました。かつおダシをかけて食べる鰹船人めしも美味しかったです。

だいとく - 外観

本州最南端の駅 枕崎駅から歩いて13分。少し距離がありますが、温かなのんびりした街なのでゆっくりと歩いて行きましょう。

※本記事は、2018/05/26に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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