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滋味豊かな名店、そのお椀は圧倒的
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まめログ
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まめログさんの他のお店の口コミ
店名 |
虎屋 壺中庵(壷中庵 とらや こちゅうあん)
|
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受賞・選出歴 |
2024年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店
2023年Silver受賞店
The Tabelog Award 2023 Silver 受賞店
2022年Bronze受賞店
The Tabelog Award 2022 Bronze 受賞店
2021年Silver受賞店
The Tabelog Award 2021 Silver 受賞店
2020年Silver受賞店
The Tabelog Award 2020 Silver 受賞店
2019年Silver受賞店
The Tabelog Award 2019 Silver 受賞店
2018年Silver受賞店
The Tabelog Award 2018 Silver 受賞店
2017年Silver受賞店
The Tabelog Award 2017 Silver 受賞店
日本料理 百名店 2023 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2023 選出店
日本料理 百名店 2021 選出店
食べログ 日本料理 WEST 百名店 2021 選出店 |
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
088-679-2305 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
営業時間 |
|
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
¥15,000~¥19,999
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX、VISA、JCB、Diners) |
サービス料・ チャージ |
無し |
個室 |
有 (2人可、4人可) |
---|---|
駐車場 |
有 向かいの神社の庭が駐車場 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
備考 | |
初投稿者 |
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【2015.9 修正&追記】
(修正分)
このお店のある佐那河内村は、夜は本当に真っ暗で、
こんなところに本当にお店があるのかと心配になるが、
徳島駅からタクシーで向かうと、意外にもそれほど遠くはない。
ちなみに、バスの佐那河内線でも向かうことができ、
バスの運転手に「虎屋で降ろしてください」とお願いすると、
本当に目の前で降ろしてくれるので、便利である。
さて、地方都市にある日本料理屋の多くは、残念ながら京都等の一流店と比べると
大分レベル差があるのは否めないと思う。
しかし、虎屋の御主人である岩本さんは、こうした名店にも全く引けを取らない
腕前をお持ちである上、周囲の自然がもたらす豊かな食材を巧みに活用することで、
この地ならではの素晴らしい料理を供していただける。
例をいくつかあげると、まず先付でよく出される山菜には非常に風味があり、
それを活かす出汁や酢の加減と相まって確実にこのお店のレベルの高さを感じさせてくれる。
お椀は、このお店の真骨頂の一つだと思う。
旨味を前に出しすぎることなく、深い余韻の残る逸品である。
一口含むと、まるで水のように非常に薄い味で、昆布の味も鰹の味も突出していない。
それでいて飲み終わるといつまでも口の中に旨味が残っており、圧倒される。
個人的にここのお椀は、間違いなく三本の指に入る美味しさである。
お造りについては、過去にこちらで食べた鳴門の鯛は、
私の経験上では随一と思えるほどの素晴らしいものだった時があった。
ただし、別の年の同時期の鯛は、そこまででは無かったので、
当然ながら常に最上とは限らないであろう。
特筆のものとしては、他の方も書かれているように、
予約時にお願いしておけば天然鰻を献立に組み入れてくれる。
この天然鰻の質は素晴らしく、控えめな味のタレと相まって、非常に美味である。
しかも、この天然鰻はコース料金に含まれているため、高い支払いになることもない。
その点でCPも極めて高いと言える。
総じてこちらの料理は、地元の豊かな食材を中心に、引き算の調理で仕上げた滋味豊かな内容である。
日本料理の料理人の多くは、フレンチ等と違って一つの修業先で長年勤めあげるためか、
修業先の味から大きな影響を受けていることが多いように感じる。
しかし、岩本さんの料理は、石原さんや他の吉兆系のお店の味とは全く異なっていると思う。
岩本さんと石原さんは、同時期に吉兆で修業した料理人として有名だが、
お二人の料理の志向がこうも違っているのは、とても興味深い。
個人的には、岩本さんの料理の方が断然好みである。
年ごとの献立の変化はほとんど無いので、複数回行かれる方は、時期をずらすことをお勧めする。
女将さんの接客が素っ気ないとの口コミも散見されるが、こちらから話しかければ
結構気さくに応じてくださり、無愛想ということもない。
なお、コースはいつも15,000円でお願いしている。
(追記分)
上記で岩本さんの料理は吉兆系と違うと感じると書いたが、やはり自らのお店を開かれてから、
少しずつ違う味を追求していったようである。
このwebサイトにインタビューが載っていて興味深い内容だった。
なお、今回の再訪では初めて天然鰻のない時期に伺ったが、やはり鰻がないと少し寂しい。
逆に言えば、コース料金内に含まれて天然鰻が出てくる時期が断然お得ともいえる。
(献立メモ 2015.5)
鮑と空豆
八寸(鯛の粽、スモークサーモン、筍の木の芽和えなど)
おこぜ、焼いた山芋、山菜、木の芽の清汁仕立
鯛、烏賊、車海老の造りを醤油、ちり酢、昆布塩で
サツキマスの酒盗焼き、水菜をそえて
ぜんまいの湯葉まきと筍、海老の炊合せ
もみじがさのお浸し
鱒と山菜の炊き込みご飯、香の物
柑橘のゼリー
草餅