絵師や画家が生きた時代を俯瞰する際に、
人物の生没年表を自作できると、その関係性が明らかになって便利だと思い、
簡単に作成できるフリーソフトがないか探していたのですが、
どうも、思うようなものがなく・・・・
調べていたらエクセルを使って自作できることがわかりました。
■
excelでよく教科書に載っているような生没年・・(YAHOO! 知恵袋より)
下記のような表を作成
【A列】 【B列】 【C列】 【D列】
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1 名前 生年 享年 没年
(西暦) =D1-B1 (西暦)
表範囲選択 A~C列
挿入→グラフ→
横棒[積み上げ横棒]
作成されたグラフの 系列1【生年】を右クリック
→データ系列の書式設定
→
塗りつぶしなし・枠線なし■作成のポイント・
横棒[積み上げ横棒グラフ]を利用すること。←この着眼点が見事!
・【B列】+【C列】の積み上げ横棒グラフを作成 つまり
・【生年】+【享年】の棒グラフを横に積み上げたグラフができる
・【生年】の棒グラフ部分を
「塗りつぶし」を「なし」にしてブランクに
↑ この発想がすごい!
・【生年】年数は、【データラベル書式設定】で【ラベルの位置】を【内側上】に
↑ これ、自分で考えました
・
【D列:没年】も積み上げグラフにして
ブランクにし、
【データラベル】を【内側軸より】にすると、棒グラフの横に没年が表示
↑ ここも私が・・・・ ←ちょっとこれはすごいかも! 自画自賛 (笑)
■表示順が逆になる積み上げグラフの【A列】の人物が、なぜか逆になる。
何度やってみても・・・・
この原因がどうしてもわからず、部分ソートしたり、
昇順、降順を変えたり、いろいろ試すも
最後は、逆順に並べ直すしかないか・・・と思ったところに光明が!
ネットで調べると指南してくれている人がいます。
〇
横棒グラフの項目の順番が逆!そんな法則が、横積みグラフにあったとは!
かくして自作【生没年表】の完成!
■「アールヌーボとアールデコ」の「工芸作家」と「朝香宮邸」&「モード」アールヌーボとアールデコの時代の代表的な
工芸作家、
「ガレ」「ドーム兄弟」「ラリック」「ティファニー」の生没年の関と、
そして
「アールヌーボ」と「デコ」の時代をどう生きたか。
電球の発明はどんな位置関係にあるのか・・・・
また、フランスでアールデコに影響を受け、
帰ってきてから建築された
朝香宮邸とアールデコ、照明の関係は?
さらに、今回、訪れた
「モードとインテリアの20世紀」の
デザイナーの
生没年を加えアールヌーボーとデコとの関係性を一覧にしたのが、上記の画像です。
このような
「生没年表のひな形」があると、自分の興味のあるジャンルの
人物の生没年を入れるだけで、時代との関係性が一目でわかります。
苦労してやっと出来上がったのですが、
〇
生没年グラフ作成ツール (JavaScriptのページ)を
完成後にみつけてしまいました。
これで、お手軽に生没年表が作れそうです。
それにしても、なんとかとハサミは使いよう・・・・
道具は使いようなんですね。
エクセルで簡単に(ではありませんでしたが)生没年表を
作成できてしまいます。
自作だと追加で項目を足したり、文字を入れたりできるので、
汎用性はあるかも。
■白熱電球の発明による照明の違いアールヌーボー時代の照明、アールデコ時代の照明。
白熱電球が発明されてからその普及のスピード。
日本とフランスの違い。などを考慮しつつ、
アールデコ時代の照明空間の再現、体感できる場所として
旧朝香邸、庭園美術館にあったのでした。
現在、開催されている
「アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間」はとってもタイムリー。
「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタス-さざめく亡霊たち」
も豊島でボルタンスキー作品を見てきたので、興味はいっぱい。
予習的なまとめも兼ねて、いい機会なので作成してみました。
【関連】
〇
「顕微鏡」「写真」「電球」の発明と美術への影響(覚書)