【大阪】日本料理の春夏秋冬【上方】
新しい季節の到来を慶び、過ぎ行く季節を惜しむ。そんな、季節の変化を敏感に感じ取る心は、日本料理にも深く反映されています。かつて隆盛した華やかな上方文化の名残を見せる大阪で、季節感を満喫できるお料理を集めてみました。深淵なる日本料理の世界を彷徨ってみませんか。
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このまとめ記事は食べログレビュアーによる359件の口コミを参考にまとめました。
日本には豊かな四季があり、日本人は昔からそれぞれの季節を大切にしています。新しい季節の到来を慶び、過ぎ行く季節を惜しむ。そんな、季節の変化を敏感に感じ取る心は、日本料理にも深く反映されています。
「旬」という言葉で表すように、季節によって市場に豊富に出回り、値段も安く栄養価も高くなる素材を用い、料理や器でその季節を表現させるのが日本料理の特徴です。
また、「旬」だけでなく、初鰹のような季節を先取りする「走り」、落ち鮎のような翌年まで食べられなくなる直前の「名残」など、その繊細な味の変化までも楽しみます。
素材本来の味を活かしつつ、季節そのものを料理で表す日本料理。その深淵な世界を五感すべてを使って楽しんでみてはいかがですか。

出典: kurodaさん
近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅の直上、各線・天王寺駅の直近。「あべのハルカス」14階レストラン街にある、大阪で随一の格式を誇る料亭の支店です。
花外楼は北浜に本店をもつ天保年間創業の老舗。維新の元勲たちが明治8年に大阪に集まって立憲政体の樹立を諮った「大阪会議」が開かれ、木戸孝允より「花外楼」の屋号が給われた由緒のある料亭です。
このハルカスのお店は、百貨店内ということもあって敷居はかなり低くなっており、ランチタイムには3,000円未満でいただけるので、意外にリーズナブルです。
店内はテーブル席と掘りごたつ式のお座敷からなる全75席。テーブル上には塗りの折敷がセットされています。
出典: kurodaさん
小向
二枚貝の器の蓋を開けると中は蟹千枚巻 いくら 数の子 菜の花 雪粉長芋山葵漬が品よく並んでいます。
器の内側には、小野小町の歌『花の色は移りにけりないたづらに 我が身世にふるながめせしまに』が記されています。
出典: kurodaさん
煮物椀
黒い漆器で出されます。蓋を開けると香りが立ちあがる。
すっぽんの真藷と焼餅が沈み、かもじ葱があしらわれています。ほのかに生姜が香ります。
出典: kurodaさん
造り
鯛、とろ、伊勢海老が盛り合わされています。こちらも正月らしいお目出度い取り合わせ。どれも肉厚で贅沢な仕上がりです。
あしらいの海苔のゼリー寄せは磯の香がする逸品です。
出典: kurodaさん
焼肴
天然鯛若狭焼、赤羽味噌漬、帆立柚庵焼に赤飯、松笠慈姑があしらわれ、黒豆松葉金箔が添えられています。
魚の旨みを閉じ込めた焼きの妙が味わえます。
出典: kurodaさん
八寸
羽子板の器の上に厚焼玉子、唐墨、姫慈姑、海老翁芋寿司、田作り、辛子蓮根遠山、煮梅、一寸豆、穴子昆布巻、サーモン吟醸チーズ、つく羽根金箔、蕗の薹田楽が並びます。
正月らしい華やかな取り合わせです。
出典: kurodaさん
強肴
岩津葱をロールした黒毛和牛ロースに大黒占地 焼豆腐 菊菜が添えられ、温玉のソースが掛かるというすき焼き風に仕上がっています。
これを「寿喜焼」と称して正月らしい目出たい漢字をあてがわれています。
出典: kurodaさん
焚合
小鍋仕立てになっています。蛤の上用揚、筍、若布に木の芽が添えられる新春らしい一品。
深いコクとともに胡椒の香りが特徴付けています。
出典: kurodaさん
御飯
お釜で炊いたうすい豆と帆立貝柱の炊き込みご飯に、3種の香の物、赤出汁となっています。
お釜でふっくら炊きあがったご飯は、貝柱の旨みとうすい豆の風味が冴えます。
出典: kurodaさん
デザート
パパイヤレモン煮、苺、バニラアイス、ウェハースにミントが添えられています。
最後にお抹茶と茶菓子が出されました。菓子は黒糖饅頭。食後のお抹茶はきりっと締まります。



98人
3748人
050-5456-8098
出典: kurodaさん
近鉄・大阪上本町駅の直上、近鉄百貨店上本町店の12階レストラン街「上町ごちそうダイニング」にある、創業が享保元年、京都・東山に本拠を置く京料理の支店です。
この「美濃吉」は江戸時代、京都所司代の許可を得た「川魚生洲八軒」のうち、現存する最後の一軒だそうで、鰻料理が創業以来の伝統とのこと。なので鰻には自信があるようです。
店内はテーブル席が主体ながら、一部、板場に面したカウンター席のある全70席。予約時に広めの席を…っとお願いしていたので、奥の窓際のテーブル席に案内されました。
出典: kurodaさん
前菜「初春の彩り」
長方形の重箱に収まっていて、蓋には「雪月花」と記されています。胡桃、玉子、蓮根など美しく配されています。
別の器にはミズナと蟹身、イクラです。酢橘の風味がある爽やかな一品です。
出典: kurodaさん
腕物「名代すっぽん小鍋」
濃厚なスープ仕立てで、すっぽんの身がプルンプルン。深いコクを味わうことができます。
出典: kurodaさん
向付
お造りです。氷の敷かれた器には鯛、牡丹海老、鮪の大トロが盛られています。
扇の形をしたお皿には薄くスライスされた鰤。脂が乗ってていて、特製のポン酢でいただきます。
出典: kurodaさん
主菜
あわびの肝焼きとふぐの唐揚げです。唐揚げはほくほくと揚がっていて肉厚。鰭の素揚げもいいですね。
鮑は実に柔らかく、肝の濃厚な風味とのマリアージュが堪りません。
出典: kurodaさん
鉢物
聖護院かぶらの蟹あんかけ仕立てです。スッと箸が通るほどに柔らかく炊かれた聖護院かぶらに、蟹の風味と出汁の旨味が合わさり、上品な味わいに仕上がっています。
出典: kurodaさん
食事「名物うなぎ御飯」
お重の蓋を取ると、タレの掛ったたっぷりのご飯の上に、実山椒とともに鰻が二切れ乗せられています。
鰻の身を箸で持ち上げて皮目を見てみると、両端が黒っぽく中央が白い。つまり背開きだと判ります。江戸焼きですね。
出典: kurodaさん
鰻を小さく切って口に運ぶと、ふわっと蕩けてすぐに形を失うが、口の中には旨みと香ばしさだけが残ります。
ピリリとした実山椒がアクセント。タレは甘過ぎず辛すぎずの軽い風合いです。
出典: kurodaさん
水物とお薄
黒糖のわらび餅と苺の梅酒ゼリー添えです。
お薄の苦みが料理の余韻をしっかり〆てくれます。満足感に包まれる品々です。



46人
524人
050-5600-4745
出典: kurodaさん
阪堺電車上町線・東天下茶屋電停より西へ徒歩2分ほど歩いたところ。阿倍野区晴明通にある、創業が1955年という本格会席料理の日本料理店です。
お店は「阿べの 安来家」と「安来家 HANARE」が隣り合っていて、「阿べの 安来家」はカウンター席とお座敷、「安来家 HANARE」はテーブル席の仕様となっています。といっても厨房は共通で、出される料理も同じだそうです。
通されたのは2階の掘りごたつになってるお座敷です。二間になっていて、襖を外して繋げることも可能とのこと。
高級そうな座卓には予め折敷がセットされ、席に着くとすぐに厚手のおしぼりが出されました。
出典: kurodaさん
先付
涼しげなガラスの器に蓬入りの胡麻豆腐が鎮座し、その上に雲丹、アスパラガス、枸杞の実、山葵が盛られ、カダイフが飾られています。
初夏を感じさせる鮮やかな一品です。
出典: kurodaさん
煮物椀
長芋とアコウに微塵にしたオクラが乗せられ、丁寧に出汁を引いた澄まし汁が満たされています。
上品な旨みを持つアコウは澄ましにに合いますね。オクラは種を取って微塵にしているとのこと。手間の掛かっていそうです。
出典: kurodaさん
お造り
重厚な器で出されます。初鰹、鯛、槍烏賊が盛られ、各種のあしらいが添えられています。
初鰹は独特の風味が軽めで食べやすく、鯛は適度な熟成があって旨みが強いですね。
出典: kurodaさん
焼八寸
陶器の八寸皿に盛られています。銀鱈の味噌焼、帆立の衣揚げ、鰻の八幡巻、子持ち昆布、出汁巻玉子など。
小さい器は木の芽和えのように見えるが、これはアスパラガスと帆立が和えたものです。
出典: kurodaさん
ガラスのカップは牛肉の時雨。ミニトマトが合わされていて旨みが立ちつつ爽やかな風味も楽しめます。
「ちまき」に見えるのは笹に包まれた鯛の寿司です。
出典: kurodaさん
焚合せ
「柏餅」です。柏葉の上に色鮮やかな生麩が乗せられています。柏葉を開けると丸いお餅にきぬさや、赤蒟蒻、蓬麩が添えられていて、上品な風味の餡が掛かっています。
餅の中には小豆餡の代わりに鶏肉のそぼろが詰まっていて、出汁の利いた餡との絶妙のハーモニーを示しています。
出典: kurodaさん
揚物
初鰹のフライと蛍烏賊の衣揚げに酢橘が添えられています。抹茶塩が白味噌のタレでいただくとのこと。
どちらも揚げることによって旨みが封じ込められて、濃厚な風味が楽しめます。実にダイナミックな一品です。
出典: kurodaさん
御飯
ふっくら炊きあがったご飯には、ちりめん山椒がちらされています。
香の物はべったら漬、胡瓜の糠漬、大豆若布です。
お味噌汁には若布やなめこが沈んでいます。
出典: kurodaさん
デザート
イチゴのテリーヌを中心に、サクランボ、ビワ、ブルーベリー、パイナップルが盛られています。
上品な料理の数々の最後を締める爽やかな取り合わせです。



7人
251人
06-6661-7383
出典: kurodaさん
地下鉄御堂筋線、長堀鶴見緑地線・心斎橋駅の3番出入口からすぐ、新橋交差点より北西側の御堂筋沿いの大阪豊田ビル・地下にあるお店です。
この「美濃吉」は江戸時代の享保元年(1716年)、三条大橋の鴨川付近に腰掛茶屋を開いたのがはじまりとされる、京料理の老舗です。
店内はテーブル席や広間、個室、茶室からなり、最大120名の収容とのこと。インテリアはシックな民芸調で、陶磁器や日本画など店内各所に高価そうな調度が配されています。
テーブル席には既に折敷がセットされていて、お箸、献立、そして膝に掛ける手ぬぐいが並んでいます。
この「美濃吉」は江戸時代、京都所司代の許可を得た「川魚生洲八軒」のうち、現存する最後の一軒だそうで、鰻料理が創業以来の伝統とのこと。なので鰻には自信があるようです。
出典: kurodaさん
先付
涼しげなガラスの器に、ジュレを纏った自家製の黒胡麻豆腐、その上に雲丹と赤蒟蒻が乗せられています。
黒胡麻豆腐はねっとりとした食感で、ジュレは濃厚な鰹出汁仕立てになっています。キリっと風味が立つ仕上がりは、盛夏にぴったりです。
出典: kurodaさん
椀替り「すっぽん小鍋仕立て」
すっぽんの濃厚なスープの中に、プルンプルンの身がたっぷり。さらに焼いた生麩と葱が沈んでいます。
深いコクと濃厚なコラーゲンが堪りません。暑気払いの一品です。
出典: kurodaさん
造里
お目出度く鶴の姿をした器に盛られています。鯛、烏賊、中トロ、そして鱧の落しです。烏賊は鶴の羽を表すかの如く飾り包丁が入れられています。
鯛や鮪は適度な温度に戻されていて、熟成感が味わえます。鱧の落しは見事な骨切りで、口の中の異物感は皆無。梅肉とのマッチングも極上です。
出典: kurodaさん
焼肴
小石の上を泳ぐように盛り付けられた滋賀県産活け鮎の塩焼です。頭からガブリといただきます。はらわたが実に鮎らしい風味を醸します。この苦みが実に旨い。
添えられてる揚げ物はトウモロコシと鱧の骨です。鱧の骨はサクサクと揚がっていて、食感が楽しい一品です。
出典: kurodaさん
冷鉢
涼しげなガラスの賀茂茄子を模した器の中には、茄子と冬瓜の揚げびたしが盛り合されています。
器と素材の調和した涼やかな仕上がりになってます。
出典: kurodaさん
進肴
熱した石の上に黒毛和牛の炙り焼きが盛られています。黒毛和牛は口の中でとろける柔らかさ。石に滴る脂が澄んでいて、肉質の良さを窺わせます。
野菜はピーマンやパプリカ、ズッキーニといった夏野菜。タレは醤油をベースに、下した玉ねぎやフルーツをブレンドした甘めの風合いです。
出典: kurodaさん
食事「名物うなぎ御飯」
器の蓋を取ると、タレの掛ったたっぷりのご飯の上に、実山椒とともに、江戸焼の鰻が二切れ乗せられています。
鰻を小さく切って口に運ぶと、江戸焼きならでは。ふわっと蕩けてすぐに形を失うが、口の中には旨みと香ばしさだけが残ります。
ピリリとした実山椒がアクセント。タレは甘過ぎず辛すぎずの軽い風合いです。
出典: kurodaさん
水物・煎茶
水物は小倉餡の乗った抹茶シャーベット、お茶の苦みと小倉餡の甘みが口の中で交錯し、上品な風味が広がってきます。
煎茶が料理の余韻をしっかり〆てくれますね。



42人
850人
050-5600-8062
出典: kurodaさん
近鉄・大阪上本町駅に隣接する都市型ホテル、シェラトン都ホテル大阪の3階にある日本料理のお店です。
室町期の格調と桃山文化の華やかさを湛えたという店内空間は、半個室のテーブル席やカウンター席、和洋の個室からなる全100席ほど。ホテルのレストランらしいゆったりとしたレイアウトです。
出典: kurodaさん
先附
ランチメニューの「天ぷら膳 -つばき-」(9,000円)では先ずは先附。蟹の身が乗った紅白なます、浅蜊を乗せた小松菜のおひたし、菊菜の白和えです。
出典: kurodaさん
造り
造りは鯛、鰤、サーモンの3種で、程よい熟成でむっちりした歯ごたえと深い旨味があります。
出典: kurodaさん
揚物
天ぷらでは魚介類3種と野菜7種。海老は頭の先から尻尾まで余すところなく食べることができます。
野菜は秋らしい取り合わせで、天ぷらには天つゆ、藻塩、レモン、大根おろしが添えられます。
出典: kurodaさん
寿司
にぎりは鰤、サーモン、鯛、中トロ、鮃に玉が添えられています。手毬寿司ほどではないが球体になるようにしっかり握っています。
出典: kurodaさん
水菓子
最後は水菓子、抹茶のムースの上にわらび餅とフルーツがゼリーで寄せられています。煎茶とともに美味しくいただけます。



87人
1177人
06-6773-1253
出典: kurodaさん
阪急・梅田駅の茶屋町口から歩いて3分ほどのところ、または、地下鉄・中津駅から南にすぐのところ。ホテル阪急インターナショナルの25Fにある京料理のお店です。
「竹茂楼」は、京料理の老舗、美濃吉の運営する上位ブランド。関西と首都圏で多店舗を持つ美濃吉でも、この名を冠するお店はここと京都・東山の本店だけのようです。
中に入ると、向かって左側が一般席、右側に個室が並ぶ全60数席。一般席の一角、衝立で区切られた席に案内されました。窓からは足元で往来する阪急電車や、遠く明石海峡大橋まで見渡せます。
出典: kurodaさん
座付
ふたつの引千切(ひちぎり)の器には筍木の芽和えと花菜辛子浸しが盛られ、蛸の桜煮が添えられています。蛸には見事に桜の風味が乗っています。
雪洞の器には卯の花車海老が盛られ、田楽と稚鮎の素揚げが添えられる、早春らしい実に華やかな装いです。
出典: kurodaさん
向付
お造りの盛り合わせです。サワラ、タイ、イカ、マグロが並び、手前には厚切りのてっさが盛りつけられています。サワラは皮目を炙っているのかな?マグロは中トロのようです。
てっさのポン酢は程よい酸味で、フグの風味を引き立たせています。お造りに添えられている蝶々の飾り切りが見事ですね。
出典: kurodaさん
煮物椀
春霞仕立てとのこと。
実に風味豊かな澄まし汁に肉厚の真鯛昆布蒸し、鍵わらび、蓬餅が沈んでいます。鯛の旨味が引き立っています。
出典: kurodaさん
焼肴
黒毛和牛と筍の炭火焼です。黒毛和牛は赤身で肉質は申し分ない。
粒マスタードとホースラディッシュが添えられます。筍は深い甘みが引き出されています。
出典: kurodaさん
進肴
葱のぬた。山菜とともに白魚の天ぷらが合わされ、オーロラソースがかかっています。
出典: kurodaさん
強肴
「名代すっぽん玉蒸」と名付けられたすっぽんの茶わん蒸しです。
すっぽんの旨味と食感が際立っています。
出典: kurodaさん
御飯
桜海老と筍のご飯、香りよく炊きあがっています。
お汁はしじみ汁、香物は三種盛りです。ピンク色の日野菜が春らしさを演出していますね。
出典: kurodaさん
水物
イチゴのグラニテで、白ワインのジュレが乗せられています。
甘味は黒糖のわらび餅。これは美濃吉ではよく出てきます。
出典: kurodaさん
最後にお薄ですっきりと。
料理の味、季節感、装い、器、設え、サービス…そのすべてが上質。それなりの値段にはなるが、納得できるお食事でした。



79人
1542人
050-5600-8070
※本記事は、2026/03/20に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。