【狐】大阪のきつねうどん・厳選5店【信太】

出典: kurodaさん

【狐】大阪のきつねうどん・厳選5店【信太】

大阪うどんの代表格「きつねうどん」。そのまろやかな甘さに心癒やされます。大阪で「きつねうどん」が自慢の老舗やその発祥とされるお店、また、新進気鋭のお店を厳選し、ここにご紹介します。

キーワード
ランチ

記事作成日:2018/07/17

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大阪の味「きつねうどん」

 「きつねうどん」は、「おだし」に浸かったうどんの上に甘辛く炊いた「お揚げさん」を乗せたもの。その名の由来は「お揚げさん」がキツネの好物だからとか、その色や形がキツネがうずくまる姿に似ているからだとも言われています。
 お店によっては、「信太(しのだ)うどん」と称するところもあります。これは「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」で知られる「葛の葉狐」からですね。風流です。
 「きつねうどん」の発祥には諸説あるものの、明治26年創業の大阪・船場のうどん屋「松葉家」が、うどんの付け合わせとして、稲荷寿司用の甘辛く煮た油揚げを別皿にして出していものの、油揚げをうどんの中に入れて食べる客が多かったため、うどんに油揚げをのせて一緒に出す事にし、「きつねうどん」と称したのが発祥という説が有力です。
 大阪の人たちに愛されている「きつねうどん」の名店をピックアップ、ここにご紹介します。

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道頓堀 今井 本店

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 多くの外国人観光客で溢れ、喧噪の様相を呈している道頓堀。
 そんなカオスの界隈に、道頓堀のプライドを必死で守ろうとするかのように落ち着いた佇まいを保っているのが、創業が終戦直後の昭和21年というこのお店です。

上方の粋と矜持の「きつねうどん」

 「きつね」(735円)は、やや黄色く濁ったおダシを 啜ってみると、先ずは甘みが広がるが、その甘みの中に丁寧に抽出したであろう出汁の旨みが充満しています。
 あげさんはふんわり柔らかで、これまた甘く味付けられている。このあげさんの油分がダシを色づけているのでしょうか。

 饂飩は讃岐のとは対極的な柔らかいタイプで、プリプリとした歯ざわりが癒やし系。添えられた葱が実にいい。必ず提供する直前に刻むという葱は、著しく香りを発しています。
 うどんとあげさんをすべてすくい上げた後、残ったおダシを最後の一滴まで啜ってしまう。ああ、旨い…やっぱり大阪人のソウルフードはこれだわ。

川福 本店

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 地下鉄御堂筋線の心斎橋駅から地上に上って、大丸百貨店の南側の通りをふた筋東に入ったところの三休橋筋にある、大阪のうどん店では老舗の部類に入る有名店です。
 暖簾をくぐると、左手に厨房があって、その対面が10席程のカウンター席。この1階は禁煙席で、2階が喫煙席だそうで、その上にもお座敷があるのかな?全部で100席とのことです。

艶やかな大阪うどん「はいから」

 ランチメニューにある「はいから」の実態は天かすの入ったきつねうどんです。オーダーが通ってからうどんを湯掻くので、出来上がりまでしばらく待つことになるが、その所在無さのを埋めるように小鉢に入った生キャベツが出されます。
 先ずおつゆを啜ると、やや甘めのチューニングだが、出汁がしっかり効いていて旨みが強い、大阪トラディショナルな味付けです。

 饂飩はやや細めの平打ち麺です。もちろん手打ち。讃岐とは対極の、つるつるっとして柔らかい。かといってナヨッとしてるわけではなくてしっかり張りもある艶やかな風合い。これぞ大阪の饂飩ですね。
 あげさんはやや小ぶりだが実にジューシー。甘すぎない味付けがいいですね。

大阪釆なりうどん きらく 阿倍野店

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 あべのハルカス近鉄本店のデパ地下には、上層階のレストラン街とは別に「あべの市場食堂」と称する軽食堂街があり、気軽に食事することができます。
 このうどん店の店内は、中央に大テーブルと、その周りのテーブル席で40席余り。テーブル面はLEDのスポットライトで料理が映えるように設えられています。

軽食堂街にあるのに本格的なきつねうどん

 きつねうどん定食(976円)は、お出汁を啜ってみると、メジカかサバか…最初に節系の風味が立ってきます。深みのあるまったりとした美味しいお出汁です。
 横たわっているきつね甘あげは2枚、肉厚でしっかりとした食感。かなり甘めの仕上がりになっていて、溢れ出す煮汁がうどん出汁に移って、出汁全体が徐々に甘くなっていきます。

 饂飩はやや細め。コシは弱いがツルツルしこしこした典型的な大阪饂飩です。
 かやくごはんは適度な油分があり薄味で好ましい。意外に量があって、この定食だけで大の大人がお腹いっぱいになりました。

うさみ亭マツバヤ

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 地下鉄御堂筋線、鶴見緑地線の心斎橋駅から北東の方向、せんば心斎橋筋商店街のひと筋東側の筋にあるうどん店です。
 暖簾をくぐると、奥に深い長細い造りになっていて、手前にテーブル席が手前にも、奥の厨房前にもずらっと並んでいます。さらに二階にも席があるようで、小さい店舗ながらかなりの収容力がありそうです。

 きつねうどん(550円)は、大阪にしては珍しい、かなり濃い色の出汁に驚きます。うどんの上にはあげさんと葱、カマボコの他に、柚子の皮が浮かんでいます。
 早速お出汁を啜ってみると…鰹節、あるいは鯖節の風味が効いていていい感じ。甘みも塩辛さもくっきり出している味付けながら、柚子の香りでほんのり爽やかさも演出いている。

 饂飩は意外にもしっかりコシもあり、モチモチ感も保っている。そしてお揚げさんはかなりがっしりしたタイプ。豆の味もしっかりあって、よくしゅんだ甘いおツユが溢れてくる。なんでも、京都の錦市場から取り寄せてるそうです。
 このお店こそ、きつねうどんの発祥とされる「松葉屋」の直系。つまりきつねうどんの元祖です。

麺匠 丸極

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 地下鉄動物園前駅から東へ5分ぐらい歩いたところ、大阪市立大学病院のはす向かいにあるうどん店です。
 店内は白を基調としたモダンな空間で、左右の壁に面したカウンター席のみの10数席。食券制のようです。

 きつねうどん(750円)は、巨大な器に入って運ばれてきます。やや黄色くくすんだ色のお出汁に細めの饂飩、ふっくらと煮こまれた大ぶりの揚げさんのみで、他の具は一切入っていません。容器に入った刻みネギと柚子胡椒が別途用意されています。
 お出汁を啜ってみると、やや甘めな柔らかい風合いで、バランスのとれた節系と昆布系の旨みが広がってきます。

 饂飩はツルツル、モチモチっとしていて、やや柔らかめの仕上がり。揚げさんは大ぶりでふっくらしています。やや甘めの味付けで優しい味わいです。
 この癒し系のおうどんに柚子胡椒を加えてみると、味が一気に変化し、メリハリのついた味わいとなってこれまた美味しいですね。

出汁の引き方とお揚げの炊き方

お店によってさまざまな違いを見せるきつねうどん。出汁の引き方とお揚げの炊き方が味の決め手です。美味しいきつねうどんを見つけに、大阪のうどん屋さんを食べ歩いてみませんか?

※本記事は、2018/07/17に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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