辛じょっぱすっぱ苦い不思議な変化球ラーメンの直球勝負 : RAMEN GOTTSU

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★2017　ビブグルマン東京　ラーメン　29店舗
トイ・ボックス（三ノ輪）、饗くろ喜（浅草橋）、麺えどや（小岩）、らぁ麺やまぐち 辣式（東陽町）、麺や七彩（八丁堀）、銀座篝（銀座）、むぎとオリーブ（東銀座）、らぁ麺やまぐち（面影橋）、黄金の塩らぁ麺ドゥエイタリアン（市ヶ谷）、ソラノイロ（麹町）、鳴龍（大塚）、JapaneseSobaNoodles蔦（巣鴨）、しながわ（要町）、麺処篠はら（要町）、RAMENGOTTSU(練馬）、麺や金時（江古田）、味噌麺処花道（野方）、らぁ麺すぎ本（鷺ノ宮）、麺尊Rage（西荻窪）好日（東中野）、青葉（中野）、一福（初台）、金色不如帰（幡ヶ谷）、らぁめん小池（上北沢）、維新（目黒）、麺処びぎ屋（学芸大学）、中華蕎麦三藤（緑ヶ丘）、ブンブンブラウカフェウィズビーハイヴ（旗の台）、多賀野（荏原中延）（順番は自分用なので特に意味はありません）

こうやって並べて見ると食べログラーメンランキングとは結構異なりますね。ビブグルマンは無化調系が多いと聞きますがこのお店もそんな無化調店のひとつ。
さーてチャリで初練馬です。今日は昨夜～午前中にかけていろいろ仕事をしていて本当は神保町方面に行きたかったのですが出遅れてしまいました。ってことでお昼過ぎ到着を目指して練馬方面です。このゴッツも行列店だとは知っていますがお昼過ぎ到着なら行列と言ってもたかが知れてるだろ、もしこの店がダメだったら練馬のもう一つのチェック店「濃菜麺井の庄」もあるしまあいいっかーで出発。12:42十条出発で環七経由ゴッツ到着は13:25（所要時間は43分）、ゆるやかだけど結構長い坂があり思ったよりしんどかった。と言うか環七まっすぐは前にも行ったことがあるんで知ってる道なんですが、たぶん体力が落ちてるんだと思います。見ると行列は5人。でも中にも待ってる人が3人なので私は9番目です。チャリを店舗脇に停め（あとでわかったことですが、チャリは店舗の前に置けるようになっていて説明書きもあります、が、この時は誰も店舗前には置かず横の側道に停めてました。恐らく行列が邪魔していたんだと思います。チャリを置くスペースが邪魔されてましたから）
食券を購入してから並ぶシステムらしく店員さんが途中外に出てきて指示されました。購入した食券はごっつラーメン980円です。と言うか後でわかりましたがお客さんの9割以上はこの「ごっつラーメン」を注文します。
行列は最初あまり進まず遅いなあと思いましたが、一気に客が出て結局25分くらいでカウンターに座れました。行列時に食券を回収するので着席してからラーメンの提供も早く5分ほどで食べることができました。
味の感想は以下です。
＜出汁＞
一口飲むと超濃厚煮干し風味です。鰹も見え隠れしますので濃厚魚介って感じです。ただ丸みがあるしつこさもありこれは動物系、まさに鶏出汁が下支えになってると思います。豚骨も入ってるらしいのですがそれほど主張してないと思います。口にふくむとこってりなんですがあと味はスッキリしてます。カエシの醤油もこれまたかなり濃厚でそのためしょっぱさ、辛さもあります。辛じょっぱい系なのですが煮干しに後味の酸味が後に残りなんか不思議な味わいです。ちなみに甘みはかなりありません。
肉味噌がトッピングされているのですが、挽肉と砕いたナッツを豆板醤味噌であえたようなもので、これを溶かすとかなり味わいが変わり和風からちょいエスニック風になるようです。しかも辛味が増します。3割くらい食べてから溶かしたのですが、もうちょっと引っ張っても良かった。味わい深い出汁がこれを溶かすことで一気に直球に変わります。無くてもいいんですが後半単調になるんでこの味変は有りだと思います。
＜麺＞
一口食べればすぐわかる三河屋製麺のパッツン系低加水ストレート細麺で歯触りもよくこのスープとやや喧嘩しているようにも思えますが喧嘩するほど仲が良い的なそれぞれが主張しあって相乗効果が生み出されていると思います。
＜焼豚＞
薄味の低温チャーシューの大判スライスが2枚。チャーシューそのものは薄味なんですがこの濃厚スープにからめると肉本来の味を楽しめるように味わえます。。逆にこの薄味こそがこのスープのベストマッチングでとてもおいしく頂けます。
＜メンマ＞
極太の材木系？拍子木系？メンマが3本でこれには甘辛い味がついてます。これも薄味でもいいと思うのですがスープに甘さが足りない分唯一の甘みとしてよい遊び場の役目をしています。個人的にはめちゃ美味しく感じました。
＜煮玉子＞
ちょうど良い半熟具合でこれも濃厚ラーメンとベストマッチング。
＜その他＞
普通の白ネギが底に入っていてトッピング的に九条ネギ系の刻み青ネギがかかっており底と表面のネギのドッキングをしています。メンマが遊び場の役目ならこの九条ネギは箸休め的な役割をしています。あとはこういう濃厚系にはよく合うゆずがちょこんと乗っかってます。海苔1枚はまあ飾りの役目ですかね。

＜総合すると＞
超濃厚辛じょっぱ後味すっぱけどすっきり超濃厚醤油のラーメンで不思議な味です。とても創意工夫されたラーメンであることは間違いなく、さらに肉味噌を溶かすと辛さがドドッと直球勝負してくる球質の重いスープです。ただ中毒になるかと言われればこの一杯での達成感があまりにも強く、かなり日を開けないとまた食べたいと思わないのではないかなあとも思います。もちろん毎日このラーメンが食べたいという飽きの来ない味でもありません。
良く言うと最高のアトラクションラーメンで、悪く言うとキワモノラーメンのような気がします。そういう意味では評価に困ります。高い点数はつけますが、かと言っても好きなラーメンか？と問われるとクビをかしげます。
あんなに濃厚と感じたのに後味もなぜかスッキリしているのはやはり無化調だからでしょうか？それと量的にもそれほど多くは無いはずなんですが満足感なのか満腹感のような錯覚があります。980円とちょっとお高いですが、煮玉子分を除くと880円計算にもあり、ドケチな私でも高いとは思いませんでした。

＜ちょっと気になったこと＞
青ネギの飾る時の店長の手つき、ラーメン鉢を温めていることも含め細部までこだわる神経質系な店長なのに、ラーメン鉢の底を丁寧にずっと同じふきん（タオル）で拭くのは若干違和感がありました。あのふきん（タオル）が不潔だとは言いませんが温めてるんだからそこは自然乾燥の方がいいような気がするんですけど、、、（すぐ乾くし）