【★4.0】希少価値は薄れつつありますが【0172-2】 : 四川家庭料理 珍々

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麻婆豆腐（880円）
蒜泥白肉（1,375円）
イカ炒め（1,450円）
家郷鶏
水餃子（530円）
四川担々麺（900円）

10年前は四川の家庭料理を味わえる希少な存在だった同店（3.66）。
現在は日本のチャイナタウン化が進み現地の味を楽しめる中華料理店が激増。
例えば池袋に行けば中国各地の料理をバリエーション豊かに味わえます。

そうなってくると同店の味も昔ほど唯一無二ではなくなってきますし、
マイナーチェンジされているのか10年前と同じメニューでも味が少し変わったように思います。
個人的な感想を申し上げると以前のほうが感動を覚えました。

とはいえ相変わらず味付けは良いです。
麻婆豆腐や蒜泥白肉に感じる麻辣味のキレは他店ではなかなか味わえないレベルですし、
10月でもまだ注文可能な夏メニューの家郷鶏（ジャーシャンジー）は、
青唐辛子の爽やかな辛味、ホールの花椒、それらを吸収した油が鶏腿肉を昇華させていました。
平日19時30分頃に訪れたところ店内満席で人気は衰えていない模様。

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食べログのレビュアー様ら5人でのオフ会で利用しました。
孤独のグルメseason2でも紹介された四川料理店。
店内には孤独のグルメのサイン色紙が飾ってありました。

せっかく人数が集まったのだからと今回は要予約の四川火鍋を注文。
1人3,800円と安くはないですが麻と辣と花椒の効いた独特の味を楽しめます。
鍋の具材は豚肉、豚肉団子、鱈、木綿豆腐、椎茸などキノコ類、蓮根、ネギ、
ロマネスコ（ブロッコリーのような野菜）、白菜、ジャガイモなど。

鍋には肉を最初に入れて野菜は後で入れるようです。
煮えたら刻みニンニクを入れた胡麻油に浸してハフハフ食べます。
花椒（ホアジャオ）などスパイスの香りが何とも蠱惑的。
出汁は取らず辣油、唐辛子、スパイスなどで味を作っているそうですが、
このスープが並の食材を美味しく化けさせるのです。

孤独のグルメで紹介された、じゃがとろ（1,200円）、蒜泥白肉（1,300円）は、
お勧めメニューの一番手と二番手になっていました。
商売根性たくましいです。
こちらもアラカルトで追加注文しました。
さらに麻辣ルーサイ（1,200円）、麻婆豆腐（800円）もお願いします。

じゃがとろはマッシュポテト状のジャガイモの上に挽肉入り餡がかかっています。
辛くて痺れる料理が多いなかでこの料理だけ異質。
やさしい味ですが、とろけるポテトと中華餡が意外と合って美味しいです。

麻辣ルーサイはハチノス、ガツなどを四川風に味付けした冷菜。
モツの質は並なのですがこちらも四川の味付けで美味しさアップ。
薄くスライスされたキュウリと一緒に食べると何とも美味しいのです。

瓶ビール、紹興酒なども飲んでお会計5人で30,500円。
1人あたり6,100円と小岩にしては高い値段となってしまいましたが、
孤独のグルメで紹介され食べログの点数も高いだけの美味しさは味わえます。
残った鍋のスープはジッパー付の袋に入れて貰ってテイクアウト。
自宅でも続きが楽しめそうです。
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辛くても不思議とまた食べたくなる四川料理です。
麻辣鹵肉（1,250円）、ジャシャンジ（1,300円）、盐煎肉（1,200円）、辣子蝦（1,500円）、
四川担担麺（850円）、ジャージャー麺（値段不明）と食べてきました。

担担麺は汁なし油そばタイプで、本場の料理人が作る独特の味わいが美味しいです。
この担担麺を食べにまた行ってしまいそうです。
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小岩に四川料理の隠れた名店あり。
外観は場末の中華料理店にしか見えないのですが、
四川省出身の中国人が作る四川家庭料理は本場の味。

四川料理ならではの唐辛子と花椒が織り成す味は独特かつ鮮烈。
唇をヒリヒリさせながらも食べるのを止められません。

驚くのはこのお店をレビュー済みの食べログレビュアー様たち。
岐阜県の柳家でもレビューされている方が3名もいらっしゃいます。
今回自分もレビューするので4人となるのですが、
柳家のレビューが2012年8月現在32件しかないのに、
東京の東の果てにある場末の中華料理屋で被るとは面白いものです。
このお店は駅からも遠いのですが、美食家の行動力おそるべし。

お店の立地はJR総武線の小岩駅から徒歩10分ほど。
京成小岩駅からも同程度の距離にあります。
JRの小岩駅北口を出てヨーカドー左手の道をずっと直進。
蔵前橋通りを超えてカトリック小岩教会レジナ幼稚園の手前で右折。
細い路地を進むと左手にお店が見えてきます。

小岩駅から遠いと嫌がる友人を説得して2人で入店。
カウンター席とテーブル席で構成される小さい店内は、
どこにでもあるような街の中華料理店にしか見えません。

飲み物はビール中瓶（580円）を注文。
紹興酒もメニューにはありますが、慣れたビールでいきました。
中瓶580円は少し高めの値段ではあります。

料理は暑い季節にお勧めという蒜泥白肉（1,300円）、
さらに麻辣鹵肉（1,250円）、麻婆豆腐（800円）と注文。
漢字を読めないので番号で注文しました。

まずは麻辣鹵肉。
牛のハチノスや豚のガツを四川風に炒めた料理のようです。
これが素晴らしく美味しかったです。

マー油ラー油が効いた味なのか分かりませんが、
ピリ辛で四川ならではの独特の味つけ。
牛豚胃袋の食感とネギが抜群に合っています。
ハチノスの料理としては今まで食べたなかでもトップクラス。
ビールの肴として最高でした。

蒜泥白肉はニンニク味の茹で豚といったところでしょうか。
湯引きされた豚バラ肉の上に四川の薬味がたっぷり乗っています。
これもまた日本人には思いつかない独特の味。
小岩駅から遠いと文句を言っていた友人も、
この味には納得したようです。

麻婆豆腐は花椒と唐辛子の効いた本場の味。
日本の中華料理店で出てくるそれとは次元が違います。
もちろん日本人向けにマイルドになった麻婆豆腐にも良さはありますが、
これは本場の中国人ではないと出せない味でしょう。

横浜中華街の重慶飯店で食べた麻婆豆腐のほうが個人的には好みですが、
これは本格的で素晴らしい麻婆豆腐です。
ついライスを追加注文して麻婆丼にしてしまいました。

最後は辣子鶏丁（1,300円）を注文してみたのですが、
これは唐辛子の量が凄いです。
唐辛子は普通は食べないそうですが知らずにバリバリ食べていました。
ピーマンが甘いと思えるほど辛い唐辛子。

この日は2人で計4皿頼みましたが、見事に翌日影響が出ました。
唐辛子の副作用おそるべしです。
それでもまた食べたくなるのが四川料理の魅力。

懲りずに1人で再訪してみました。
注文したのは豚レバー炒め（1,000円）と四川辛チャーハン（850円）。
1皿の量は多くないのでコストパフォーマンスは良くないのですが、
この独特の味は他ではなかなか味わえません。

豚レバー炒めはレバーより野菜のほうが多いのが残念でした。
この料理は麻辣鹵肉や蒜泥白肉に比べると穏やか。
ちょっと物足りなさもありました。
もっと刺激が欲しいところです。

四川辛チャーハンはベッチョリしていてこれはダメかと思ったのですが、
食べていくうちに不思議と後を引く美味しさです。
自分はチャーハンはパラパラのほうが好きなのですが、
刻まれたザーサイや独特の辛味が舌を覚醒させます。
気付いたら完食。
チャーハンで850円は安くないのですが、独特の魅力があります。

値段は決して安くないのですが、また訪れたくなる不思議な魅力があります。
四川独自の味つけは日本の家庭では再現困難。
まさに外食する価値ある味だと思います。

要予約の火鍋や魚料理も気になります。
個人的には近い距離にありますし再訪必至のお店です。
花椒と唐辛子が生み出すこの味は刺激的な魅力があります。
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料理寸評、【】内は標準点2.5に対しての料理の評価点

【4.0】麻辣鹵肉
…ハチノスにガツと、牛と豚の胃を四川風に炒めた料理。
胃のクニュリとした食感とネギのシャキっとした食感がベストマッチ。
麻油や辣油が絡んだピリ辛の味はクセになります、酒肴にもピッタリ。
【4.0】四川担担麺
…汁なし油そばタイプの本場のタンタン麺。
花椒の効いた挽き肉が爽快なアクセント。
【4.0】蒜泥白肉
…茹でた豚バラ肉の上に四川風の薬味、下にはキュウリ。
唐辛子や花椒の織り成す味が強烈ながら、茹でた豚のサッパリ感が夏向き。
【3.5】麻婆豆腐
…日本人向けにマイルド化された和風麻婆豆腐とは一味違う本場の味。
ライス必須、マーボー丼にすると最高です。
【3.5】ジャージャー麺
…裏メニュー、タンタン麺より甘めの味。
一緒に行った友人はタンタン麺より高評価。
【3.5】四川辛チャーハン
…ベッチョリしていてハズレと思いきや食べているうちに味に覚醒。
刻みザーサイのアクセントが心地よいピリ辛チャーハン。
【3.0】豚レバー炒め
…豚レバーより野菜が多い構成比率がよくない。
【3.0】ジャシャンジ
…茹でた鶏モモ肉の上にタップリの刻み青唐辛子。
青唐辛子の辛さに悲鳴を上げながら食べる鶏肉が美味。
【3.0】盐煎肉
…豚肉のトーチ炒め、素揚げしたと思われる豚肉にトーチの塩気をプラス。
中国人の豚肉扱いの巧さに唸る一品。
【2.5】辣子鶏丁
…衣をつけて揚げた鶏肉を唐辛子や香味野菜で炒めた料理。
唐辛子は本来食べないものらしい、食べると翌日泣きます。
【2.5】辣子蝦
…殻つきの小海老を唐辛子と炒めた料理。
唐辛子ばかりで値段の割に可食部が少ないのが難点。
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初投稿2012年8月、更新2012年9月、2013年12月