『海鮮丼論(その5)』stmanさんの日記

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今回は代用魚のはなし。
よく100円回転寿司などでは、本来の魚介の代わりに代用の食材を使っているのではと噂されている。ウィキペディアで「代用魚」を調べてみると、主な代用魚の一覧として以下のように書かれている。

アカニシ - サザエの代用。
アカマンボウ - マグロの代用。
アブラボウズ - クエの代用。
イタヤガイ - アオヤギの代用。
ウシエビ(ブラックタイガー) - クルマエビの代用。
オヒョウ - エンガワ(ヒラメ)の代用。
カラスガレイ - エンガワの代用。
カラフトシシャモ(カペリン) - シシャモの代用。
ギンダラ - ムツ、タラの代用。カサゴ目であるが、ギンダラが標準和名である。
サルボウガイ - アカガイの代用。
ティラピア - マダイの代用。
ナイルパーチ - スズキの代用。
ホキ - スケトウダラの代用。白身フライなど。
マルアナゴ(アンギーラ) - マアナゴの代用。ウナギ目アナゴ亜目ウミヘビ科に属するアナゴの近縁種である。
マジェランアイナメ(メロ、銀ムツ) - ムツの代用。
メルルーサ - スケトウダラの代用。白身フライなど。
ロコガイ - アワビの代用。

とある。
コンビニ弁当の白身魚や酒の肴の缶詰などで代用魚を使っているのを見たことはあるが、海鮮丼に限ればこのような代用魚を使っている店は現在ではまず無いと思う。
その理由として、近頃では産地偽装や生産者表示など食の安全・安心が消費者から求められていて、代用魚を使うことを嫌う傾向にあるからだ。先日100円回転寿司に行ったら、サザエの代用魚となっている「アカニシ」が、今や知名度が上がり「アカニシ」として提供されていた。
一方で、サーモンはサーモントラウト(ニジマス)、エンガワはカレイ、シシャモはキュウリウオなどは皆によく知られたのか代用魚が当たり前となってしまったケースもある。
ただ、どこまでが正しくてどこからが代用魚なのか判断に迷うこともある。
例えば、アジと言ったらマアジ、キアジ、アカアジを指すだろうが、ムロアジやイトヒキアジ、カイワリはアジとして名乗っていいのだろうか?
また、深海魚は代用品の代名詞となっているが、クエの代用魚であるアブラボウズはとても美味しく、クエやハタなど食べる習慣の無い私にはアブラボウズとして寿司屋で好んで食べている。
とまあ、我々シロウトでは味で判断できないことが多いので、代用魚にも光をあてて正しい標記で美味しく食べたいものです。一般に知られていない魚はまだ沢山いるのだから。
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