『海鮮丼論(その10)』stmanさんの日記

伊豆をもぐもぐ食べ歩きガイド 食べログSelectVersion

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今回はわさびのおはなし。
粉わさびが無かったら、刺身はショウガかカラシで食べ日本の食文化は変わっていたかも知れない。
むかし魚屋さんでお刺身を頼むと、脇に薄緑色のわさびが付いてきた。
自宅でもわさびが足りなくなると、粉わさびを水で溶いてネリネリしてつくった思い出がある。
いつの頃からは、チューブわさびが登場し生活は便利になった。
さらに、小さいパックのわさび(画像)が登場し、スーパーの刺身に付いてきたり、回転寿司などではテーブルに置いてある。
実はこれ、ほとんどががセイヨウワサビ。ローストビーフの付け合せのやつだ。
もちろん本わさびとブレンドされている場合もある。

最近、本生とか書いてあるちょっと高級わさびチューブがあって、こちらは本わさびを使っている。
とは言っても、成分表をよく見ると、本わさびのほかに、植物油、食塩、水あめ、でん粉、ソルビット酸、香料、色素などいろいろと入っているのだ。
伊豆が近いので、本物のわさびと出会うことがよくあるのだが、以前よりは本物に近くはなったがやはりチューブは本物とは香が違う。
これはむしろ、別物として考えた方が良いのかも知れない。
そのためか、魚屋さんなどでは今でも粉わさびを使うところが多い。河岸の食堂とかそば屋でもときどき見かける。
あの着色された薄緑色の粉わさび。
懐かしさはあるが、やっぱ本わさびの方が香りが楽しめて私は気分がいい。
余談だが、本物のわさびを使うときは、醤油に溶かずネタの上に乗せて食べると香り高く美味しい。

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