【和歌山】深遠なる和歌山の中華そば【紀州】

出典:kurodaさん

【和歌山】深遠なる和歌山の中華そば【紀州】

海や山の食材に恵まれた和歌山はラーメンも盛んで、独自の「中華そば」文化を育んできました。和歌山市内でいただける中華そばの良店をピックアップ。独特の味と風習を体験してみませんか。

更新日:2022/03/03 (2021/02/22作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる2544の口コミを参考にまとめました。

ご当地ラーメンの嚆矢

 今でこそ日本各地にご当地ラーメンが相次いで出現し、その味を競っていますが、そのブームのきっかけとなったのが「和歌山ラーメン」。地元では「和歌山ラーメン」とは呼ばず「中華そば」と呼ばれています。
 海や山の食材に恵まれた和歌山では、昭和の初期にはすでに屋台のラーメン店が存在しており、今では多くのラーメン店が軒を連ねるようになりました。
 和歌山ラーメンは「醤油ベースの豚骨醤油味」と「豚骨ベースの豚骨醤油味」の大きくふたつの系統に分かれており、前者は比較的あっさり、後者はややこってりしたスープとなっています。

中華そば専門店 井出商店

3.67

夜の金額: ~¥999

昼の金額: ~¥999

中華そば専門店 井出商店

 和歌山県の中心都市・和歌山市の玄関口、JRおよび和歌山電鉄の和歌山駅の中央口から南西方向に歩いて10分足らずのところにあるラーメン店です。
 むんむんと昭和の香りがたなびく店内は、カウンター席とテーブル席からなる全20席。店内は、豚骨独特の臭いが充満しています。

元祖!「井出系」

中華そば専門店 井出商店

 「中華そば」(750円)は、茶褐色のスープが満たされ、その上に叉焼、シナチク、梅かまぼこが乗り、刻みネギが散らされています。
 スープを啜ると見た目に反して意外にもあっさり。サラッとしつつも強力なコクと旨味、そして醤油のキレを感じます。
 ここの独特のスープの味は、偶然に炊き込みすぎてしまったスープが、意外にもコクが深かったことからこの味が生まれたのだそう。いわば失敗の産物なんですね。

中華そば専門店 井出商店

 麺は中細のストレートで、やや柔めの茹で加減。ややとろみのあるスープとの相性はいいですね。叉焼は肉の味がしっかりしています。
 ここのラーメン、和歌山県内の駅やサービスエリアの土産物売場で必ずといっていいほど大量に箱入り商品が並べられています。

○京

3.59

夜の金額: ~¥999

昼の金額: ~¥999

○京

 南海・和歌山市駅とJR・和歌山駅のほぼ中間ぐらい、この両駅を結ぶ和歌山バスに乗れば京橋BSで降りてすぐ近く。市堀川沿いのところにある、いわゆる「車庫前系」のお店です。
 店内はシックでスタイリッシュ。コンクリート打ちっぱなしのラーメン店らしからぬ内装で、テーブル席とカウンター席からなる30席足らずです。

すっきりした風合いの「車庫前系」

○京

 「中華そば」(650円)は、やや小ぶりな器に和歌山ラーメンらしい赤褐色のスープが満たされ、渦巻き蒲鉾と葱が色合いを加えています。
 スープは意外なほどあっさりした風味ながらコクはしっかり主張してくる。豚骨臭は全く感じず、旨味だけが口の中に残ります。

○京

 麺は中太のストレート麺で、少し柔めでもっちりしています。スープの引き上げは良好で、スープとの相性も申し分ありません。
 具材は叉焼、シナチク、渦巻き蒲鉾と小口切りのネギです。叉焼はもも肉かな?薄切りながら、しっかり味が滲みています。

丸美商店

3.57

夜の金額: ~¥999

昼の金額: ~¥999

丸美商店

 JR阪和線、きのくに線、和歌山線、およびわかやま電鉄線・和歌山駅の直近。駅ナカ商業施設「和歌山ミオ」の地下1階、駅の構内地下連絡通路からも直結しているフロアーにある和歌山ラーメンのお店です。
 店内はカウンター席が6席とテーブルが3卓の全18席。昭和の屋台っぽい雰囲気の店舗デザインで雰囲気抜群です。

荒々しさを抑え込んだ上品な中華そば

丸美商店

 中華そば(680円)は、茶褐色のスープの中に麺が横たわり、叉焼、ナルト、シナチク、ネギがトッピングされるシンプルなヴィジュアルです。
 スープをはカドのないまろやかな風合いながら旨みは濃厚。和歌山ラーメンらしいコク深い味わいで、豚骨の獣臭さは完全に消え去っています。

丸美商店

 麺は細ストレート麺。低加水の歯切れのいいタイプ。少しトロっとしたスープとの絡みは良好です。
 叉焼はバラ肉の薄切りが2枚で良好な仕上がり。ナルトは視覚的なアクセントになっています。

麺屋 ひしお 和歌山駅前店

3.51

夜の金額: ¥1,000~¥1,999

昼の金額: ~¥999

麺屋 ひしお 和歌山駅前店

 和歌山県の中心都市・和歌山市の玄関口、JRおよび和歌山電鉄の和歌山駅の中央口から、南西方向に歩いてすぐのところにあるラーメン店です。
 店内はテーブル席が並ぶ20席程度。壁には和歌山の観光案内や、和歌山出身の偉人の写真が飾られるなど、和歌山愛に満ちています。

醤油の風味が華やかに広がる「紀州湯浅吟醸醤油ラーメン」

麺屋 ひしお 和歌山駅前店

 「紀州湯浅吟醸醤油ラーメン」(680円)は、特徴的な真っ黒なスープの中に沈んだ麺は完全に姿を隠し、その上にネギ、カイワレ大根、シナチク、そして叉焼が散らされています。
 スープを啜ると醤油の風味が華やかに広がってきます。そしてスープのコクと醤油の甘みが融合された濃厚な旨みが押し寄せてきます。醤油辛さはなく脂分も淡泊です。

麺屋 ひしお 和歌山駅前店

 麺は中細の弱縮れ麺で、ほどよくモチッとした歯ごたえがあり、スープとの絡みも良好です。
 叉焼は肉厚大ぶりのものが1枚、肩ロースと思われます。ネギがまさしく薬味の役目を果たし、スープの味に深みを持たせています。

清乃 近鉄百貨店和歌山店

3.69

夜の金額: -

昼の金額: ¥1,000~¥1,999

清乃 近鉄百貨店和歌山店

 和歌山県の中心都市・和歌山市の玄関口、JRおよび和歌山電鉄の和歌山駅に隣接しているターミナル百貨店・近鉄百貨店和歌山店の地下にあるラーメン店です。
 お店はカウンターのみの全8席。店頭にウエイティングのためのスツールが置かれていて人気店であることを窺わせています。

人気のラーメンがターミナルデパートでいただける

清乃 近鉄百貨店和歌山店

 「こってり(和歌山らーめん)」(750円)は、カレーラーメンかと見紛うような茶色のスープが満たされ、その上に叉焼、ネギ、シナチクが乗せられています。麺はスープに隠れて見えていません。
 まずはスープを啜ってみる…見た目そのままに濃厚などろっとした口当たりで、スープの旨みも強烈ながら変な臭みは皆無。程よく醤油の香ばしさと塩気があって、パンチの利いた仕上がりです。こってりしながらも脂っ濃くないのが不思議です。

清乃 近鉄百貨店和歌山店

 麺は中細のストレートで加水の低いタイプ。粘度の高いスープとよく絡まります。
 具材は叉焼、シナチク、ネギだけで実にシンプル。叉焼はバラ肉のスライスで、厚みもあり肉の旨みがよく引き出されています。

山為食堂

3.70

夜の金額: -

昼の金額: ~¥999

山為食堂

 南海本線・和歌山市駅から南東方向に歩いて10分ほどのところ、市堀川の北側のところにある創業60年以上の歴史がある老舗食堂です。
 暖簾をくぐると昭和の大衆食堂そのもの。4人掛けのテーブル席が並ぶ店内は、明かりもむき出しの蛍光灯でなんの飾り気もない。全部で20数席ほど。

存在感こそすべて・和歌山の中華そば

山為食堂

 中華そば(850円)は、いかにも濃厚そうなスープが満たされています。スープは見た目そのままのドロッとした風合い。濃厚ではあるが豚骨独特の臭みはなく、コクが際立っています。
 徹底的に骨の髄からも抽出したあろうザラっとした舌触りを持つスープは、醤油の香味と合わさって、脳天を突き抜けるかのような旨みとなっています。

山為食堂

 麺はストレートの太麺。コシもあって食べ応え十分かと思いました。モチモチしつつコシのある食感で、重厚なスープに負けない存在感のある麺となっています。
 具材はネギにトロトロの叉焼、蒲鉾、千代巻です。チャーシューは実に柔らかく、箸で掴んだら身が崩れるほど、脂の甘味も濃厚です。器の底にドロッとした成分が残るのは濃厚な証です。

グリーンコーナー イオンモール和歌山

3.07

夜の金額: ~¥999

昼の金額: ~¥999

グリーンコーナー イオンモール和歌山

 南海線・和歌山大学前駅の目の前、「イオンモール和歌山」に出店している、ルーツが江戸時代中期にさかのぼることができる和歌山の老舗茶舗が運営するお店です。
 このグリーンコーナーの名物が「グリーンソフト」と「天かけラーメン」です。このふたつは和歌山市民のソウルフードとも言われるぐらい地域で親しまれているとのこと。

異色の和歌山ラーメン

グリーンコーナー イオンモール和歌山

 「天かけラーメン」(390円)は、グリーンコーナーのロゴとキャラクターが記されたやや浅い器に褐色のスープが満たされ、天かすが散らされています。
 鶏ガラベースのスープは昔ながらの懐かしい味で、醤油の風味が程よく感じられるさっぱりとした優しい塩梅です。

グリーンコーナー イオンモール和歌山

 麺は中太のほぼストレート。加水率が低めで歯切れのいい風合いです。半面、スープの引き上げは期待できないので、レンゲは必須です。
 トッピングは天かすの他にワカメ、ネギ、紅生姜が少量ずつ。天かすにより奥深いコクが感じられるのが実にいい。これに紅生姜の辛味がアクセントになっています。さすが、昭和42年から続く伝統のバランス感です。
 井出系や車庫前系のような濃厚な豚骨醤油とは対照的なあっさりとした優しいラーメン。これも和歌山ラーメンのひとつの完成形です。

本家 アロチ 丸高

3.63

夜の金額: ~¥999

昼の金額: ~¥999

本家 アロチ 丸高

 JR・和歌山駅から目の前のけやき大通りを西方向に進み、北ノ新地交差点から柳通りを北に少し上ったところにある、いわゆる「車庫前系」の老舗です。
 店頭には黄色い大きなテント看板があり目を引きます。中に入るといかにも昭和のラーメン店といった雰囲気で、テーブル席のみの30席足らずです。

車庫前系の老舗店

本家 アロチ 丸高

 「中華そば」(650円)は、やや小ぶりな器に和歌山ラーメンらしい赤褐色のスープが満たされ、叉焼、シナチク、花形蒲鉾、刻みネギが乗せられています。
 スープはしっかりとした醤油の風味と共に奥深いコクが広がってきます。豚骨臭が無くて旨味だけが口の中に残るスッキリとした後味です。

本家 アロチ 丸高

 麺は加水多めの中細ストレート麺で少し柔めの茹で上がり。ノスタルジックな風合いです。スープの引き上げは良好で、スープとの相性もいいですね。
 乗せられている叉焼は豚バラ肉。煮豚を薄めにスライスしてあり、噛み締めるとコクや旨味が滲み出てきます。シナチクはしっかりした食感があり、花形蒲鉾は癒し系。

※本記事は、2022/03/03に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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