ホワイトデーは男菓子で迫ってみよう。

ホワイトデーだから白ケーキ!?のっけから悪ふざけで、ホントに相済みません。しかし、今時のウェディングケーキよりも遥かにマッチロで、ドッシリ石膏細工の様なこのガタイ。これでホワイトデーに攻められれば、洒落がお分かりの大人な女性なら、瞬時に吹き出すこと必至だと思うのですが。ダメっすかね?

ホワイトデーだから白い餅!?いえ、2つ続けてギャグってる訳でもなくて、大福餅だから白くても仕方無いんです。多量にへばり付く黒豆の食感と風味、ガッツリ仕上げられた重いつぶ餡も、ひたすらキリリと引き締まった大福餅の中の大福餅。甘く蕩けるチョコレートには、こんな硬派な男餅のカウンター･アタックは如何でしょう。

ホワイトデーにクッキーってベタ過ぎやろ!?と突っ込まれたとしても、やはりこの男前クッキーは外せないでしょう。ベルギーからやって来たこいつ、煎餅のようなバキンバキンの食感に、生地から滲み出すバター、ガツンと来るシナモンのスパイシー芳香。ちょっと噛んでみて、それから口に含んで、最後はゆっくり蕩けさせる。う～ん、大人。←アホか!!

兄貴分である大判どら焼きとほぼ同じ量の、ガッツリ練り上げられた重いつぶ餡を、一枚皮で無理矢理挟んだ強引な一個。どら焼きなのか、餡子を喰っているのか分からなくなって来る餡子オバケ。こんな分かり易いと言うか、男気全開の甘モノには、そうそうお目に掛かれるもんじゃありません。その極めて江戸前な箱意匠（サムネイル参照）も、唯一無二の存在感です。