神戸の老舗洋食・中華

神戸の老舗洋食・中華

開港都市である神戸は、昭和初期から洋食店を創業するハイカラな食文化です。 また南京町には、多くの中華料理店が建ち並びます。

記事作成日:2020/08/03

850view

このまとめ記事は食べログレビュアーによる3443の口コミを参考にまとめました。

エピソードのある洋食店など歴史を感じます

ドゥミグラスソースの歴史が100年にも及ぶお店、なんだかワクワクしますね。

グリル十字屋

グリル十字屋 - ビーフカツレツ

関西のカツレツと云えば、
私は豚カツより
ビーフ(牛)カツレツの方が
馴染み深い。
実家で子供のころから食べていた
フライも牛肉。巷の串カツも肉は
主に牛ではないかしら。

神戸に昭和8年創業の
グリル十字屋のメニューにも、
ビーフカツレツが存在します。
老舗洋食店のお味を楽しみに
訪問してみることにしました。
場所は神戸市役所の近くにある
ビルの1階にあります。

ガラス窓にカーテンがかかった扉を
開けて入店すると、階段があり
下りていきます。
半地下になったフロアはそのためか
天井が高く、アールのついた壁の装飾、ウォールライト木製チェア、
チェックのテーブルクロスで
クラシカルな雰囲気です。

壁際の席に座りメニューを見て、
ビーフカツレツ1550円と
スープ(スモール)・パンの
ライトセット600円を
オーダーしました。
紙ナプキンに包まれたカトラリーが
セッティングされます。

まずスープがサーブ、コーンポタージュ
ですがバター感のあるお味、
スモールでも充分な量。
次にビーフカツレツとロールパンが
運ばれました。ポテトサラダ・
茹でキャベツ・マカロニ添え。

ナイフを入れてビーフカツレツを
口に運ぶ~柔かくほんのり
赤味が残り旨みのある
しっとりした食感のお肉です。
デミグラスソースは酸味がある
甘口寄り。
ポテトサラダのマヨ・マカロニの
ケチャップは自家製ぽい
あっさりした酸味系。
ロールパンは玉子風味がして
とても美味しい。バターも美味しいが
量が少な目。

最初お客は私一人でしたが、
ぞくぞく人が入って来てこちらも
地元の方が中心のよう。
老舗店ながらも、どこか肩ひじを
張らずに気どり無く神戸洋食の
お味を堪能できるお店だと思いました。

グリル十字屋 - 三宮にあり

グリル十字屋

グリル十字屋

グリル十字屋 - スープ

グリル十字屋 - パン

グリル十字屋

グリル十字屋

グリル ミヤコ

グリル ミヤコ - ビーフシチュー

グリル ミヤコは 1965年
(昭和40年)に神戸のハンター坂に
オープン。
創業者は船上のコックで降船時に、
先輩からドゥミグラスソースを手に入れ
船と同じに作り始めました。
追い足しながら現在まで煮込み続ける
そのソースの歴史は100年にも
及ぶもの。なんだかワクワクしますね。

現在のお店は、
みなと元町駅近くにあります。
外観には両手鍋を模した
丸いモチーフに、
先のドゥミグラスソースのエピソードが
記してあります。
店内は明るく清潔感があり
こじんまりしていて、
カウンター席とテーブル席の仕様。

テーブル席を勧められたので着席し、
メニューを見てビーフシューを
オーダーしました、2200円。
セットで付いているパンorライスは
パン、ドリンクは紅茶を選択。

しばらくして、ビーフシチューとパンが
運ばれました~
ビーフシチューにはマッシュポテトの
縁取りがされています。
これは船の上で揺れても
シチューがこぼれないよう、
マッシュポテトで土手を作って
いるのだそう。
撮影をしていると、
カウンターのコックさんから
「お肉とマッシュポテトを一緒に
食べると美味しいですよ」
とのご指南がありました。

それではお肉にナイフを入れます。
とろけるように柔かく
煮込まれています。
自慢のドゥミグラスソースのお味は
甘味が殆ど無く微かな酸味と
塩味の効いた、コク深い大人な風味。
それ故、マッシュポテトを一緒に
食べると円やかに感じるのです。
パンはふっくらして全粒粉のような
素朴な味わい。食後の紅茶も
思ったより香り高い。

お客さんは、ご常連らしき年配の方や
学生風のお若いグループなどで
すぐ満員になり、知名度の高さを
感じました。

グリル ミヤコ - みなと元町駅近くにあり

グリル ミヤコ

グリル ミヤコ

グリル ミヤコ - パン

グリル ミヤコ - 紅茶

グリル ミヤコ - エピソード

グリル ミヤコ

欧風料理 もん

欧風料理 もん - 名物とんかつとみそ汁

生田神社より下りたところにある、
欧風料理 もん。
1936年(昭和11年)の創業。
間口は狭いですが存在感のある入口、
いかにも昔の洋風文化が感じられます。

扉を開けて店内に入ると
1階はカウンターしか空きが無く、
テーブル席なら2階をと
案内されました。
階段を上っていくと壁にもいろいろな
装飾がなされています。

2階は全てテーブル席のようで
衝立があり、他席が見えにくいので
落ち着けます。
ダークな木製内装で木彫りの椅子や
ランタン、置時計や民芸風な飾りが
昔の日本の解釈のような洋風で
エキゾチックな雰囲気です。

テーブルに置いてあるメニューは、
神戸らしい船員がトリオで演奏する
図柄でアールデコ風。
そのメニュー欄の一番上にある
名物とんかつ1650円と、
みそ汁100円を注文しました。

やがて運ばれました。
名物とんかつは細長い形に切られ
キツネ色に揚がっています。
添えられたソースを付けて口に運ぶ~
パリッとした香ばしい衣に
柔かい豚ヒレ肉。
脂でしつこくなくさっぱりしている、
ソースは甘いめのトマト風味。
カレー味の茹でキャベツ・もやし・
人参・さやえんどう添え。
みそ汁には大根・玉ねぎ・刻み葱が
浮かび、野菜の甘いコクがあります。

こちらのお料理は創業以来の味を守り、
3階より上ではすき焼きやしゃぶしゃが
いただけるそうです。
約80年前のもんの創業当時から、
このような洋食や肉料理を
楽しんでいた神戸の人達が
いかにハイカラな食文化であったかが
偲ばれます。

欧風料理 もん - 生田神社近くにあり

欧風料理 もん

欧風料理 もん - メニュー

欧風料理 もん - ヒレ肉

欧風料理 もん - みそ汁

欧風料理 もん

欧風料理 もん - マッチ

欧風料理 もん - びふてき

欧風料理 もん - ハイカラな人

元祖豚饅頭 老祥記

元祖豚饅頭 老祥記 - 豚饅頭

老祥記は大正4年の創業。
初代が天津地方の、天津包子
(テンチンパオツー)と呼ばれる
饅頭を味・名称ともに日本人に
馴染む物にしようと考え『豚饅頭』を
生み出した、元祖豚饅頭の店です。

行列店であるのは聞いていましたが、
今日は並んでいなくてチャンス。
暖簾をくぐって入店すると、
テーブル席とカウンターがあり
持ち帰りはカウンターで注文します。
持ち帰りは何個からか?と
お店の人に尋ねると、3個と言うので
それでお願いしました300円。
手提げの袋に入れてもらい、
阪神電車に乗って
甲子園の阪神・巨人戦観戦に
向かいます。

甲子園球場に到着してシートに座り、
豚饅頭を広げてみます。
紙包みから豚饅頭をひとつ取り
割ってみると肉餡に青葱入り。
口に運ぶと、醤油味の濃いめ味付け、
片栗等の混ぜ物も無く
ダイレクトな美味しさ。皮はもちもち
した噛み心地で食べごたえがあります。

なお、阪神は4-1で負けました・・。

元祖豚饅頭 老祥記 - 南京町にあり

元祖豚饅頭 老祥記

元祖豚饅頭 老祥記

元祖豚饅頭 老祥記

※本記事は、2020/08/03に作成されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

ページの先頭へ