旨い串焼き＋極上ラーメン＋ノリのいいお客さん。父と娘の最強コンビ、博多屋台の一番星☆ : かじしか

［福岡市］［来訪回数：2回］
2015/12/11（金）更新
中洲近く、須崎町の屋台。
串焼きを主力とし、魚介料理・ラーメンも楽しめる。

場所は、ホテルオークラから北へ徒歩2分、博多川の東岸。
中洲の中心部からは北側に位置し、繁華街から（徒歩圏だが）やや離れているため静かなエリア。

大いに混み合う人気店のため、早い時間は電話予約必須。
予約していない場合、23時以降なら空きがあることもあるので、ちらっと覗いてみよう（25:30 LO）
なお屋外のため、天候などによる早仕舞いあり。

座席数は、正面に5～6名、両サイドに3名程度。
これはどの屋台でもほぼ同じで、条例で12名までと定められているそうだ。
また「生もの提供不可」というのも共通のお約束。

席につくと、爽やかな香りのおしぼりを手渡してくれる。
バーではおしぼりの清潔感が重要と考えるが、屋台でこのレベルのおしぼりというのは実に素晴らしい。

見事復帰された大将（女性）、小大将（こだいしょう・大将のお父様）の明るい接客がとても魅力的。
私は丸2年のご無沙汰だったが、小大将は覚えていて下さり嬉しい限り(^-^)
初めてお会いする大将も 噂に違わぬ美人さんで、焼酎の味が 4～5割は増すこと間違いなし。
バイトとして、ベトナムから来た留学生の方が頑張っていらっしゃる。

新しいお客さんが来店すると、まず小大将が今日来ているお客さん全員の出身県を紹介。
地元が3割、あとは全国各地からの観光客＆出張者。ちなみに女性が半分くらいを占める。
お互い旅行者であっても、思いがけず地元同士だったりして、会話のきっかけを作ってくれる。

目の前がネタのショーケース。
もう24時近く、ネタは少なくなってきているが、
それでもベーコン巻き・タイラギ貝・白子など、焼き物の材料が並び、興味をそそられる。

メニューは以下の通り。季節・仕入れによって日々異なる。
〔魚貝串〕　　貝柱ほたて、貝柱たいらぎ、活車えび、太刀魚、真鰯、真さば
〔ベーコン巻〕レタス明太チーズ、博多ネギ、トマト、ぶどう、エリンギ
〔その他串〕　うずら、銀杏、豚バラ、干し柿、新ごぼう、平茸、山芋、紫芋
〔一品料理〕　和牛ひうちステーキ、和牛みすじステーキ、大将のトン足、辛子れんこん
　　　　　　　ラーメン、替玉、白子、唐津の魚ロッケ、厚あげ、新じゃがチーズ　etc.

中でも、小大将自慢の品は…
「レタス明太チーズのベーコン巻き」「博多ネギのベーコン巻き」の2品。

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■麦焼酎「壱岐の島・伝匠」（￥550）
麦焼酎の名産地、壱岐からの舶来品。小大将オススメ。
ガツンと来る、ちょっとクセのあるくらいの麦の香り。
これはイイネ！

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■うずらの串焼き（1本￥150）
「有名人が絶賛した串焼きがあるから、召し上がってみませんか」
うずら卵の串焼き。殻ごと焼き上げ、なんと殻ごと食べるのだと言う。

屋台の奥で、じっくり丹念に焼き上げられるうずら卵。
皿に乗って出てきた姿も、当然うずら卵そのもの(笑)
串で穴を開けられた部分から、ほんのわずかに黄身が飛び出て、プチ玉子焼が出来ている。

熱々のところを、口に入れる。
シャリッという感覚とともに、はかなく殻が割れ、ゆで卵のような「焼き卵」が姿を現す。
うずら卵の殻って、こんなに薄いものだったんだ！　新しい発見。

まさにシャリシャリと、カルシウム補給になりそうな一品。
殻ごと焼いているからか、ピータンに似た独特なにおいが感じられる。

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■ぶどうベーコン巻き（￥200）
見た目にもフォトジェニックで、注文せずにはいられない一品。
フルーツ＋薫製肉の相性は外れなし。
塩辛さと甘酸っぱさの絶妙なコントラスト、これは絶品です！

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■レタス明太チーズ（￥300）
やっぱり博多に来たら、明太子が食べたい！
豚バラで巻かれており、ぱっと見は明太子が入っているようには見えないが、
カットされた断面が、ぷちぷちとして美しい。

付け合わせのざく切りキャベツも、お酒が進む美味しさ。
尋ねてみると、博多名物の「キャベツうまたれ」を掛けているという。
ポン酢にも似ているが、それより旨味を強調した感じ。

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■干し柿のベーコン巻き（1本￥200）
メニューには「ぶどうのベーコン巻き」があったが、こちらは売切れ。
興味を惹かれ、同じフルーツ系の「干し柿巻き」をお願いした。
小大将いわく、信州リンゴを巻くこともあるらしい。

屋台奥の焼き場で、干し柿にじっくりと火を通す。
出て来た干し柿。
カリカリベーコンと、ほの甘くもっちりした干し柿との取り合わせは、「生ハム＆メロン」を想起させる。

干し柿は温められることで、甘みがより豊かに感じられる。
干し柿を食べるときは、常に温めた方が美味しく食べられるのではないか、とさえ思えてくる。

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■白子（￥850）
白子も串焼き？ と思ったら、こちらはさっと湯がいて提供。
この店のメニューとしては、かなり高額な部類に入るが、それにも納得。
十分な甘さを持つ白子だ。

一緒に屋台を囲んだご婦人方は、「嵐」のコンサート帰りだと仰る。
ご婦人方から1本、こちらからも1本、串焼きをシェアし合う。
和気藹々とした雰囲気、これこそ中洲屋台の醍醐味である。

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■辛子れんこん（￥450）
生ものは出せない規則なので、軽く炙っての提供。
3年前の熊本旅行以来、個人的にも好きな辛子れんこん。
心の準備をしていても、これがやっぱりツンと来る(笑)　大人向けの刺激物だ。

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■厚あげ（￥250）
絹ごし豆腐の厚揚げをこんがり焼いたもの。たっぷりの青ねぎが嬉しい。
糸島揚げといって、福岡西方・糸島市の名物らしい。
皮はカリカリ、中身は柔らかい。九州の醤油も口に合い、素直に美味しい一品。

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■ラーメン（￥600）
ここはもちろん「バリカタ」で！　茹で時間が短いから、すぐに供される。
すり胡麻と紅生姜を乗せて。うーん、食欲をそそる！

結論としては、これが非常に美味(^-^)
まず、麺の歯ごたえが素晴らしい。
バツバツと快いちぎれ感、単に硬いだけでなくきちんと美味しい。

そして「あっさりだけれど、味のある」スープ。
一般的に考える豚骨のイメージとは、だいぶ異なる。
トロトロしていないけど、きちんと旨味があって、かつ塩辛すぎないのだ。

隣のお客さんは「いろんな屋台でラーメンを食べてきたけど、ここのが一番」と断言する。
私も屋台経験は少ないが、何だか共感。
専門店でないからといって、これは侮れない…
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食べて呑んで、お会計は 1人￥3000弱。
たまたま同席したお客さんとの掛け合い、大将・小大将の当意即妙な切り返しを聞くのも楽しく、
博多屋台の魅力を十二分に感じることのできる名店だ。

次は博多のネギに加え、小大将自慢の「牛ステーキ」を頂いてみたい。
そうそう… 早めの予約を忘れずに！