日本食の食べ納めは高山ラーメン : Mametengu

私はこの文章を成田空港のラウンジで書いている。今日から一週間程学会でロサンゼルスに出かける。ロサンゼルスは日本食レストランが沢山有るだろうから日本食の食べ納めはどうでも良いののだが、昼御飯を食べていなかったので、成田に立つ前に昼食を食べることにした。トランクを預け、エスカレーターを上がって目の前の店に入った。なにしろ時間が30分しかない。ここで家内の言うことは聞かないことにしている。家内は、デパートに寄ると「5分で済む」と言って平気で3時間は帰ってこない。昨日は美容院に言って夕食の時間になっても帰ってこない。家内に聞くと、髪を染めたが気に入らなかったので、もう一度最初からやり直してもらったとのこと。こんなことは日常茶飯事で、気に入らないと美容院を一日で3度もハシゴする程だ。

メニューを決めるのも時間が無い時は私が彼女の意向は無視して決める。家内は私がワインリストを墨から墨まで読むようにメニューを読んだ上、まともな感覚なら絶対ダレも注文しないメニューを頼むのだ。結果、材料が品切れで、またメニューの最初から読み直し10分はかかる。その点、私は店で一番売れている商品を選ぶ。それがその店の看板商品だからだ。店が売りたい物を食べるのがベストだ。

ということで中華そば全部乗せ￥1000円と白湯全部乗せ￥1050円を選んだ。結論から言うと、マズくは無いが旨くも無い。高山ラーメンというのはもっとあっさりしているイメージが有ったが、時流に圧されてか、なかなか濃厚なコクのある味なのだ。しかし、濃厚でコクが有ることと美味しいことはイコールでは無い。この値段だったら、吉野家の牛丼の方が遥かに洗練された味だと思うし、コクを追求するのなら、博多ラーメンを追求した方が良いと思う。要するに中途半端な味なのだ。