発酵とスパイスに愛情を足して : プルジャ ダイニング

1月のM会打ち上げはプルジャさんを慕う常連さんらのアレンジで初ネパール料理。
おそらく常連さんらのおかげで普段より安くしてもらった気はしますが大満足の夜です。
案内役さんに感謝、感謝。

しかも幸運なことに普段は畑に出ていることが多いと聞くプルジャさんが出ていて料理の説明からネパールの食事事情まで聞かせてもらいつつ美味しく、楽しくいただきました。

体験値がないので比較表現は難しいけど、全体的に下にも出てくるAcharアチャール＝ネパールの漬物の酸味と塩味、そして発酵風味が隠し味にも効いているように思います。
発酵ものはすこぶる好みですが、やはり保存が難しい山間部ネパールで培われた味のひとつであるアチャールの力は偉大ということなのでしょう。

いま改めてメニューを見直してみるとBhtekoブテコとは炒め料理全般に使われるようですね。
メニューに見つからないようなものもあるのですが、この料理は？と尋ねても「○○と＊＊の炒め物ですよ」(爆)と。家庭料理なので仕方ないかと幹事役も苦笑い。

★Masu Jeeraマスジーラ（豚カシラのクミン炒め）　
豚肉を揚げてからスパイスとサッと炒めた感じ。
どう表現したらいいのかと皆で戸惑いながら（もちろん美味しいのだけど）一人あたり2切れが即売り切れ。
メニューにはカシラとあるけどこの日は？スペアリブ（骨つきバラ肉）を使用してました。

★★★Acharアチャール(漬物)セット　
初めての味ですが感動。発酵食は奥が深いな。
何も知らず単品でひとくち食べるとちょっと塩っぱいなと酒に頼るものの、この食べ方が間違いと気付き、小指先程度に齧るといい塩梅。その後の薄めの味の料理に合わせると発酵の旨みが加わり味が広がります。
きっとへしこの茶漬けみたいに番茶などと合わせても、塩辛チャーハンのように炒めもので加熱しても絶対に合うはず。冷奴の薬味にもいいだろうし、今度このアチャールだけテイクアウトして試してみます。
タケノコ、茄子、ゴーヤ、カリフラワー、ハヤトウリ、大根、豚耳の7種が並びました。

★★モモ（蒸し餃子）　
説明不要ですね、きめ細かいツヤツヤの皮も美味しいし肉餡も中華とはひと味違います。美味い！

★Sadekoサデコ（バナナ蕾と小魚のカレー炒め）
ココナッツのように見える薄黄色のフレーク状のものはひよこ豆の粉で作ったものだそう。
東南アジアでも食べるバナナの蕾ですが、存在感がわからないほどの刻み加減？ですがタケノコのような食感は微かに。揚げた？小魚の香ばしさとカレー風味、そしてここでもアチャールの隠し味（本当なのかはわかりませんので悪しからず）
もう、口の中がアチャールに支配されてます(爆)

★★料理名不詳（豚カシラ、ハヤト瓜、蓮根、牛蒡、銀杏のカレー炒め）
カシラの味、ハヤト瓜の柔らかさ、蓮根と牛蒡の歯ごたえ、ぷにっとした銀杏の様々な歯ごたえとスパイスに調味料の酸味の妙。

★★豚タン舌のクミン炒め
ヒマラヤ塩と唐辛子と山椒の加減が素晴らしい。一度蒸すか茹でてから炒めるのか下ごしらえの上手さが光ります。柔らかい食感でこちらも速攻で皿から消えました。

★Bhtekoプテコ（サツマイモのクミン炒め）　
じんわり後からサツマイモの甘みが湧き上がりクミンの香りが普段は芋系は食べない自分でも新鮮！
優しい味わいが家庭料理という実感を持たせてくれます。
＊Alu Butekoアルブテコというジャガイモのメニューはあるのですが、この日は代わりにサツマイモを使ったのかもしれません。

★★豆と切り干し大根　
じゃこ入りかと思ったら切り干し大根。和食の切り干し大根のような味はしないけど豆のほのかな甘さと（邪魔をしない）僅かなスパイスと切り干しの食感。
アチャール？の隠し味みたいなものを感じたのは、手当たり次第にアチャールをちょい足ししたせいかも(笑)

小アジ揚げカレー風味　
絡めてあるペースト状のカレーにも漬物も加えてあるのかな、少し塩分と辛味が立っててアルコールのお供にいいですね。1尾丸ごと食べるより4等分して食べると適量な肴に。

★★★ダルカレー、チキンカレー
マイルドで皆のスプーンが止まりません。
特にダルカレーはインドカレーより辛さ、スパイシーさもマイルドで本当に優しい味わい。
プルジャさんのいう家庭料理というものを想像しました。

蕎麦粉のロティ
少し厚みもあることもあり味の濃いものと一緒に合わせるのがよかったかな。素朴な蕎麦粉のお焼きといった感じ。　

デザートは★サツマイモのパルワにマサラチャイ
どうやったらこういう優しい味わいにできるのでしょう。サツマイモの持つ甘さが活かされてます。

次回もここでオフ会をして全メニューを味わってみたいものです。