すだれさんのマイ★ベストレストラン 2014

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美酒

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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外食をする時に求めるものはたくさんある。非日常的な空間、感動を覚える本物の味、心安らぐ上質なサービス。そして、食事の時間そのものを楽しめることが私にとっては何よりも重要。私にとってのベストレストランは、訪れた時よりも幸せになって帰ることができるかどうか。2014年、多くのお店と出会いました。その中から、訪れると幸せになれるお店をご紹介いたします。

マイ★ベストレストラン

1位

バー ノーブル (関内、伊勢佐木長者町、日ノ出町 / バー)

7回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2024/09訪問 2024/10/11

  • (説明なし)
  • Take Five
  • Last Word

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2位

1回

  • 昼の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥20,000~¥29,999

2014/09訪問 2015/06/16

このレストランを経験できたことを心の底から幸せに思う

洞爺湖の絶景を眺めながら頂く、最高峰のランチ。私は、このレストランを経験できたことを心の底から幸せに思う。

北海道入りする前日まで数日間続いた豪雨もすっかり消え去り、後に残ったのは、眩しいほどの晴天と、澄みきった空気、そして、突き抜けるほど青い空。
「ここ最近では最もきれいですよ」と言われながら案内された待合席からは、かつて見たこともない様な、そして今後、何度見ることができるのかというほどの絶景が広がっていた。

夢にまで見た景色に感動していると、ほどなくして席へと案内される。そして、やはりそこからも洞爺湖の絶景が見渡せるようになっており、隣のテーブルとの間隔も十分にとられているため、目の前に広がる大自然を独り占めしたかのような感覚で食事を楽しむことができる。もうずっとこの場を去りたくなくなるほどに。

料理の方は、素材の持ち味を存分に生かしたタイプ。私好みのスタイルだ。
だが、それは当然と言えば当然だ。このような場所で、これだけの景色を眺めながら、主張の激しい料理なんて出てきたらムードに欠ける。何もかもが台無しになってしまう。だからこそ、当レストランはこの土地、この場所を選んだのだろう。
そして、シンプルながらも創造的であり、非常に美しく盛り付けされている。味付けから火入れまで絶妙で、要所々々でハーブの香りが繊細に盛り込まれていたのが非常に印象的だ。
味わう度に感嘆の溜息が出て、味わうほどに奥深さに浸ってしまう。そんな素晴らしすぎる料理であった。

たった一度の食事、時間にすればわずか3時間という短い時間。だがそれでも、憧れ、夢にみたレストランでのランチは、一生忘れることのない思い出となった。食べ物に関心を持たなければ知ることがなかった喜び、感動、そして、幸せ。残念な思いをすることもあるが、それ以上に幸福を与えてくれる。知ってしまった今だから言えることは、このレストランを訪れなければ死ぬまで後悔していただろう。
私よりも今日の食事が気に入った様子の恋人は「帰りたくないね」と。いつかライオールの本店に2人で行きたい。そんな新しい夢がまた一つできた。

  • 現在では"クラシック"、若野菜で仕上げたガルグイユー; 発芽豆&ハーブ、サンショウオイルのレ ドプール (2014/09)
  • 絶景(2014/09)
  • 赤平より; 仔羊フィレミニョンのロースト; ナスのピューレ、モロヘイヤ; フェセル&オリーブオイルで香りをつけたジュ (2014/09)

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3位

コントワール ミサゴ (広尾、表参道 / フレンチ、ビストロ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2014/12訪問 2015/06/16

こういう店をどれだけ知っているのか、それこそが本当のグルメなのだと思う

美味しいものを好きなだけ食べたい。そんな願望は誰にでもあるだろう。美味しさなんて非常にあいまいな感覚で、何を美味しいと思うのか、人によって様々だろう。だが、一端の大人として、そんな時に思い浮かべる店は、当店の様な店でありたい。この店は、味がわかる大人が集い、美味しいものを思いのままに堪能することができる"うまいもの屋"。

この店は素晴らしい。私が求めていた店かもしれない。気取らず、あくまで客目線を貫く姿勢。変な客が紛れ込むことがないちょっとした隠れ家的な立地。決して安い金額ではない。だがそれも当然なのだ。仕入れに金がかかれば、仕込みには手間も時間もかかる。それを考えれば安いくらいだ。

入ってみて少し意外だったのは、店内の広さ。思ったよりもこじんまりしている。カウンターとテーブル、そして、半個室がひとつ。これなら一人のサービススタッフと料理を作りながら提供するシェフたちによって容易に切り盛りができる。そして、客の要望をしっかり聞き入れ、"最適"を提案してくれる。連れが蕎麦アレルギーだといえば、料理を蕎麦からリゾットに変更してくれたり、シェアするものについては、全て取り分けた状態で提供してくれる。この価格帯の店なら当然のことかもしれないが、それを徹底する姿勢、それがなにより大切なんだ。

もちろん、料理も抜群だ。黒板に書かれたメニューは、どれもこれも美味しそうで、選択するのに困るほど。その中でもひと際輝く"青首真鴨のロースト サルミソース"。当店を薦めていただいたマイレビュアー様から絶品だといわれていたこの料理。量がわからないため、小さいサイズにしたが、これは大きいままでも良かったかもしれない。とにかく美味しく、夢中で食べ続けた。これまで、青首鴨なんて何度も食べてきた。だが、これこそ間違いなく最も美味しい。これでまた、他所で食べる鴨料理が一段と美味しくなく感じることになるが、それもまた仕方がないこと。

美味しい料理の連続で、ワイングラスを片手にニヤニヤと。しかも、料理が出れば、しばし沈黙しながら食べ続けるのだから、周りからすればよほど気持ちの悪い男二人組の客だろう。満足するまで食べ、ワインを一本空けて一人一万ちょっとなのだから、このレベルの料理を食べると思えば十分だ。

もう、再訪することは決まっている。問題は、まだ見ぬ他店を見てみたいという浮気性だけ。その浮気性をコントロールし、この店の得意客にならなければ。どれだけ店を訪れたかではない。こういう店をどれだけ知っているのか、それこそが本当のグルメなのだと私は思う。

  • 男祭り(牛ハラミ、豚ヒレのカダイフ巻き、豚ロース) (Dec. 2014)
  • 男祭り(牛ハラミ、豚ヒレのカダイフ巻き、豚ロース) (Dec. 2014)
  • 新潟網獲り青首真鴨のロースト サルミソース 鴨そば付き(スモールのハーフ)  (Dec. 2014)

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4位

エディション・コウジ シモムラ (六本木一丁目、六本木、神谷町 / フレンチ、イノベーティブ)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.4
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.4
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 ¥10,000~¥14,999

2014/11訪問 2015/06/16

何度訪れても食べることの喜びと楽しみを感じさせてくれる

料理での感動を初めて与えてくれたレストラン。素材を最大限活かした料理は、インパクトがありながらも奥深い味わい。そして、確かな技術力とサービス。何度訪れても食べることの喜びと楽しみを感じさせてくれる素晴らしいレストランだ。

約1年半ほど前だろうか、初めて当店に訪れた。今思えば、それは運命だったのかもしれない。食べ歩きを始めたのが10代の頃、それから数年、下手な大人よりもよほど良いものをたくさん食べてきた。レストランや割烹にも何度も訪れていた。おかげて、とても美味しいものには何度も出会うことができていたが、感動するほどの料理というものは知らなかった。そして、それを初めて教えてくれたのが当店だ。最初に訪れた時は、スペシャリテの牡蠣の冷製から、的鯛のカダイフ、フォアグラのポワレ、イベリコベジョータのグリルまで、全ての料理が私が知っている美味しさの次元を超えていた。ミシュラン2つ星以上になると、今まで出会ったことがない様な味に出会えるのだと学んだ瞬間だった。そして、その所為で食べ物への熱もさらにエスカレートし、フレンチはもちろん、高級店と呼ばれるところに足を運ぶ機会がとても増えた。

今回、もう一度食べてみたくなったのは、自分がどのくらい変わったのか確かめたかったから。そして、当店の料理がどれほど美味しいのか、もう一度味わってみたかったからだ。
サービスのスタッフは、気を利かせてくれたようで、以前食べたことが料理なら別のものに変えられると、いろいろな提案をしてくれた。だが、この日のテーマは原点回帰。できるだけ前回と同じような構成に。

これを食べる為に来たと言っても過言ではない牡蠣の冷製。食感と香りが印象深い的鯛。結論から言えば、今も変わらず、どの料理もとてもとても美味しい。以前訪れた時と変わったことと言えば、私自身がそれぞれの料理を細かく味わうことができたように思う。食材に応じた絶妙な火入れは当然のことながら、食感のコントラスト、さりげなく纏わせた柑橘を主体とした香り。これほどの料理なのだから、当時の私が驚いたのも当然だと思わず納得してしまった。

しいて言えばデザートが、以前も今回も私のピントと合わなかった。もちろん、美味しくないわけではない。良質であることは理解できるが、素直に美味しいとか不味いとか簡単に口にできない複雑な味わいだ。

記憶の中に留めていたよりも素晴らしいサービスと、繊細ながらも芯を感じる素材が活きた料理。
EDITION=版という名を掲げた、 シェフ"下村版"フレンチは、何度訪れても食事の楽しみを教えてくれる、とても心地良いレストランだ。

  • カダイフを纏った的鯛の軽やかなフリット ブロッコリーのクーリとシトロン・コンフィチュール (2014/11)
  • 海水で軽く火を通したワシントン産真牡蠣の冷製 海水と柑橘のジュレ 岩海苔風味 (2014/11)
  • マグレ鴨のポワレ (2014/11)

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5位

レストラン リューズ (六本木、六本木一丁目、乃木坂 / フレンチ)

2回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥15,000~¥19,999

2017/04訪問 2017/05/01

未だに思い出してしまうほど美味しかった

2014年の年始、学生時代の友人と久々に再開。
私が、「感動するような旨いもの食べに行かない?」と誘いをかけると、かなり乗り気の返事があり今回の訪問が実現した。
自発的にはやらないような物事の誘いがあった時に、どのような行動を取るか。
様々な制約を理由に断るのか。無理をしてでも未知に踏み出すか。
この時は、友人が踏み出してくれたおかげで素晴らしい料理と出会えた。そして友人との仲も深まった。
私もフットワーク軽くいられるよう、常々努力し準備しておかなければならない。
そうでなければ素晴らしい出会いを逃してしまう。

さて、肝心のレストランの方だが、文句なしに素晴らしい。
まさか、コースで3度も感動できるとは。
この日素晴らしかった料理は、
『新潟産 八色椎茸をタルト仕立てに ラルドの薄いベールで覆って』
『鴨フォアグラのソテー』
『仔羊背肉のロースト』

特に良かったのがシェフのスペシャリテである『新潟産 八色椎茸をタルト仕立てに ラルドの薄いベールで覆って』。

一口食べると、椎茸がこんなにも美味しくなるものなのかと驚かされる。
その大きさにも驚かされたが、なんといっても香りの豊かさ。
そして、ジューシーで肉厚な身。未だに思い出してしまうほど美味しかった。

さらにこれに合わせた白ワインが素晴らしい。
『Domaine des Senechaux Chateauneuf-du-Pape Blanc 2007』
白のヌフというのは初めて飲んだが、なんと美味しいのだろう。
5杯7000円のペアリングのワインだったが、1杯あたり単価から考えれば十分すぎる内容だった。
色々飲みたい私にとっては、ペアリングをやっているレストランは非常にうれしい。

私は、シンプルな料理が好きなようで、上質な食材をさらに美味しく調理した当店の料理はとても私に合っていた。
素晴らしいランチを過ごせたと共に、フレンチ初体験の友人にこれ以上ないインパクトを与えられることができたのは非常に意味があっただろう。友人曰く、ここに訪れた後しばらくの間、普段の食事が不味くて仕方なかったそうだ。

これは年内中に、また食べに行かなければならないだろう。

  • (説明なし)
  • 人参
  • パン、バター

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6位

バー シェイク (銀座、内幸町、日比谷 / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.7
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 4.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 -

2014/09訪問 2015/03/08

これほどまでに1杯ごとのクオリティが高い店は初めてだ

ここは銀座。銀座のBARなんて敷居が高すぎてなかなか訪れることはない。
そしてこの度、新橋から徒歩圏内の銀座のBARに訪れた。その店のバーテンダーはあの上田氏の後輩だという。
怪しげなビルに入っている当店だが、BARの扉を開ければそこには至福の空間が広がっていた。

銀座の水商売系の店舗が連なるビルに入っている当店。ビルに入場することこそ躊躇すれど、当店のBARの扉はあまり威圧感がない。一部がスモークガラスになっているので店内で蠢く影が外からでも見える。そして、一歩足を踏み入れれば、そこには思いがけないほどのスタイリッシュな空間が広がっていた。
平日の早い時間の為、先客はない。おかげで、最初から最後までバーテンダー 古田土(こだと)さんにお相手してもらう事が出来た。

私はBARでは適度に構ってほしいタイプなのだが、たまたま暇なタイミングだったためかこのBARではバーテンダーによく話しかけられた。当たり障りない事柄から、好きな酒、好きなBAR、バーテンダーのイベントの話など、私が好みそうな話題を提供してくれる。このあたりは、さすがベテランというところだろうか。客の情報を引き出しながら相手に合わせて話を展開する話術は、若手のバーテンダーにはできないサービスだ。

古田土さんは、BARで飲む3000円のウイスキーは、家で飲む1万円のウイスキーより美味しいといっていた。
私は、BARではカクテルばかり飲むが、家ではウイスキーを飲む。なぜなら、自分で注いでも美味しく飲めるから。
しかし、古田土さんが言いたいこともよく理解できる。
美味しさを感じるうえで最も重要なことは味そのものであることは間違いないが、その時の気分や、店の雰囲気、誰と味わい、誰が作るのかで味わいに雲泥の差が生まれることを私は知っている。私は、美味しさとは掛け算だと思っている。例え、素晴らしい料理に出会えたとしても、サービスが不快であれば、つまり、ゼロもしくはマイナスであったなら、最終的な感想は残念なものになってしまう。私はこれまで何度もそういう経験をしてきた。
そして、その対極として、客を決して裏切らないのが本物のBARである。BARには様式美がつまっている。目に入るもの、感じるものの全てが美しいと思えるからこそ、たった一杯のカクテルが星付きレストランのスペシャリテを凌駕するほどの感動を与えてくれるのだ。

そして、当店、BAR Shakeには、長い年月と絶え間ない努力によって培われた技術を持ったベテランバーテンダーがカウンターに立っている。この空間で、彼の技術、厳選されたグラス、質の高い氷の全てを掛けて提供される酒は、凄まじい価値がつまっていると感じることだろう。持てる力の全てを一杯に注ぐことで、何倍もの美味しさを作りだすのがプロのバーテンダーだ。


また、忘れてはいけないのが、古田土さんのカクテルを作る腕である。
まずは噂のカンパリ・ソーダ。
これは、全く甘ったるくなく、素晴らしい出来栄えだ。他店で飲み比べるとよくわかると思うが、甘さや苦みが引き立ってしまうカンパリを絶妙なバランスでソーダ割りにするこの技術。おそらく、レモンかグレープフルーツが少し加わっているのがポイントなのだろうが、これほどのカンパリ・ソーダは他店では決して飲めないだろう。

そして、店名は如何ほどかという意味を込めて注文したシェイクでお任せのカクテル。
「私が一番好きなカクテルでよろしいですか?」と作り始めたのはダイキリだ。
かつて、色々な店で飲み歩いて勉強したというダイキリ。シェイクする姿、氷がシェイカーにぶつかる音を聞くだけで、美味しいことが伝わってくるそれは、もはや美味しいとしか言いようがないほど素晴らしいものだった。見た目の美しさ、口元に近づけると漂う香り。一口飲めば、夏の気だるさを一掃するかつて最高レベルのダイキリだった。

ラストに、私が愛するマンハッタンを。
ウイスキーベースのカクテルが好きだという話をしていたため、注文した瞬間に「マンハッタンか、ニューヨークだと思っていました」としたり顔の古田土さん。
今日一番の真剣な表情で作っていただいた。レシピは超スタンダードに、C.C.とCinzanoで。まさかこれほどとはと驚きと喜びしか生まれてこないマンハッタンには心の底から驚かされた。これぞまさにマンハッタンという飲み物なのだろう。単に混ぜているのとは訳が違う完成度だった。

ちなみに、当店のカンパリソーダはビールのように喉で飲まないといけないらしい。それが一番美味しく感じるからとのことだ。ちびちび飲んでいると、「ビールのように飲んでください」とアドバイスを受けるので覚えておいた方がいいだろう。

残念ながら、当店は2014年9月末で閉店してしまう。
移転を計画しているらしく、詳しいことは決まったらHPの方にアップするそうだ。
あとわずかな期間だが、一流のバーテンダーの技を堪能したければ必ず訪れるべきだろう。
今でも強烈に印象に残っている、3杯のカクテル。これほどまでに1杯ごとのクオリティが高い店は初めてだ。
私にとって忘れられない名店である。

  • ダイキリ (2014/09)
  • ダイキリ フレークが美しい(2014/09)
  • マンハッタン (2014/09)

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7位

鮨 臥龍 (四谷三丁目、曙橋、新宿御苑前 / 寿司)

2回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.3
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.3 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2018/02訪問 2018/03/04

鮨の世界に魅了されてしまった

2月に六本木のリューズに訪れた友人と訪問。
元々幼馴染であったが、いまではすっかり、グルメ友達となってしまった。やはり、料理にいろいろと関心を持って食べる相手との食事は楽しい。
次回は鮨に行こうという話をしており、どこがいいかと都内の店でいくつも候補を考えたが、店主の雰囲気がいいという口コミと、場所、予算から当店に決めた。また、ワインが置いてあるというのも魅力だった。

結論から言えば、本当に素晴らしい鮨であった。
といっても、鮨の経験値はまだまだ乏しいので、どこまで適正に把握できているかわからないが…
少なくとも、数少ない経験上では最も良い鮨であり、つまみ類に関しても、居酒屋や割烹等でこれまで食べて、最も旨いと感じてきたものと同等かそれ以上のものばかり。正直、こういう店、あるいはそれ以上の店で頻繁に食事をしていたら、ちょっといい居酒屋程度で食べる刺身程度では、基本的に不味く感じるようになってしまうだろう。他人が旨いと思うものを不味く感じるようになってしまうのは大変不幸なことだが、鮨の世界を一瞬でも覗いてしまった今では、これほど旨いものがあるという事を知らずに生きていることはもっと不幸だろう。

四谷3丁目駅からすぐ、気を抜くと通り過ぎてしまうようなところに当店はある。
L時のカウンター、明るく清潔な店内、感じのいい店主。
席に着くと、店主の手元が非常によく見える。調理をしている様子を眺めれられるのは非常に楽しい。
まずは、イタリアのワイン Soave Classico 2012 Giniから。平均樹齢60年以上のものから作られる、すっきりとして、ミネラル感を感じる夏にぴったりのワインだ。それを先付けの蓴菜や茄子の刺身とともに。

次はお造り。
調理しているところが見えていた北海道産 特大の牡丹海老。
ねっとりと濃厚で甘みのあるこの味を知ってしまったら、海老好きにならないわけにはいかないだろう。
真子鰈の肝和え。これを見た瞬間にどうしても日本酒が飲みたくなり、ワインはここでストップ。訪れる前は最後までワインで通そうと思っていたのだが、こういうものが出てきたら日本酒を飲まずにはいられない。お任せでお願いすると、宗玄 特別純米酒 純酔無垢が提供された。
お造りはどれも唸るほど美味しく、どれもこれまで食べてきた同種の刺身と比べて頭一つ抜けていた。

その後、揚げ、焼きなどが続くが、蒸し鮑は抜群に旨い。実は、私は最近まで鮑が嫌いだった。いや、嫌いというよりは美味しいと思えなかった。本物の鮑と言うものをしらなかった。だが、当店のように丁寧に調理した良質な鮑を食べると、鮑という貝が高級である理由がよく理解できる。そこらの店で出てくる単なる貝の一種とは根本的に異なる。
ただ、残念だったのが鮎の唐揚げ。これは少し生臭く、決して美味しいとは言えない。

そして、握りへとはいっていく。
握りは女性がいる場合は貫数を減らして、グレードを上げるのだとか。
鮨を食べに行くと毎回思うが、なぜ貝に臭みが全くないのだろうか。
単に鮮度の問題なのか、調理の仕方がそもそも違うのか、鮨屋の貝類は本当に旨い。
「貝は生臭くて苦手…」なんて思ってる人は大勢いるだろうが、本物を食べれば全くそんなことはないということが理解できるはずだ。世間に溢れている紛い物が、食べ物の好き嫌いを助長しているのは確実だろう。

握りは、お任せでは少々足りなかった為、追加でさらに握ってもらった。
どれも語る必要がないほど美味しかったのは当然だが、今まで食べていた干瓢がどれほど不味いか思い知らされた干瓢巻、溶けるように柔らかい穴子、風味豊かでいつまでも味わっていたいほどの紫雲丹は特に印象的だった。

一緒に行った友人はといえば、終始ため息をつき、旨い、旨いと唸るばかり。とても気に入ったようで、後日、店の詳細情報(おまかせの値段など)が知りたいと連絡があり、後日また訪れるつもりのようだ。

これだけのものが食べられるなら安いとさえ感じてしまう。
現在のタイミングで、当店と出会えたことは非常によかった。もし、同価格帯の大したことのない鮨店に訪れていたら、鮨を避けるようになっていたかもしれない。まだ、鮨の世界を垣間見た程度だが、おかげで、鮨の世界に魅了されてしまった。

  • 真鱈白子
  • 鮪中トロ
  • 葱トロ

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8位

Bar P.M.9 (新橋、内幸町、汐留 / バー)

1回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 -
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2020/09訪問 2020/10/27

  • Martini
  • Suze Gimlet
  • Highball
  • Suze Gimlet

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