レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2018/06訪問 2018/09/03
湯河原でゴルフの帰り、小田原で有名なうなぎ屋さんをチェックして寄ってきました。
あらかじめ電話をして、鰻のお取り置きをお願いします。3時に電話して、1時間後に行くと言ったので、もう肝は売り切れでした。
4時という中途半端な時間なので、行列はありませんでしたが、ひっきりなしにお客さんがやってきます。
そういえば週末は営業時間が5時までなのですね。入り口横の小さな待合室で待つように言われ、10分ほど待ちました。
8人掛けの個室は半分を2名のお客さんが使っており、もう半分のテーブルを一人で占領。
一応メニューを眺めてみましたが、上うな重4800円か、しら焼き御前5000円を選べという、何とも男らしいメニュー。
さすがにうなぎ茶漬け2400円を頼む人はあんまりいないんでしょうね。
それから、価格は税前です。電話で上うな重をお願いしてあるので、お茶を飲んで待ちました。
登場した真っ赤なお重。わくわくしながらふたを開けると・・・
鰻がでかいです。普通は頭の部分と尻尾の部分合わせて1尾分なのですが、ここのうなぎは両方とも頭の方かと思うくらい太い。これだけ大きいと身も固いのでは、と思ったのは杞憂。一口食べれば、ふわふわの鰻の身から、鰻独特のいい香り。そしてその身と絡み合うようなトロリとした鰻の脂が舌にまとわりついてきます。なんだろう、魚のような白身ではなくて、ふわふわのスフレのような食感と言えばいいのでしょうか。とにかく普通の鰻とは全然違います。
養殖の青鰻が美味しいのか、蒸しと焼きの技術がすごいのか、たぶん両方なのでしょうね。
なぜか、子供の頃、おじいちゃんがたまに出前して食べさせてくれた、今は亡き名店「田川」のうなぎを思い出しました。
ふわふわの蒲焼、こんな美味しいものはない、と思った子供の頃の記憶が蘇ってきました。
それほど食べていて幸せになれる、美味しい鰻。これまで食べた鰻でこんな感動はなかったです。
タレは甘すぎず、辛すぎず、控えめに鰻を引き立てています。卓上のタレを追加するもよし、山椒を振るもよし。
大振りの蕩ける鰻をゆっくり味わっていただきました。
もうすぐ食べ終わろうかという時、美人の店員さんが「ご飯をお持ちしましょうか」と言います。
最初??だったのですが、どうやらタレご飯を無料でお代わりできるらしい。鰻を少し取っておけばよかったな、と思いながらもお願いすると、大きなお茶碗にたっぷり入ったタレご飯が来ました。
適度にご飯にタレがかけられており、まさに大好きなタレご飯です。お米にもこだわっているのでしょう。ちょっと固めの炊き具合も最高。そして茶碗が結構大きい。「食べきれなかったら残していただいて構いません」いえいえ、残すもんですか。蒲焼の余韻と一緒に完食しました。
正直、感動的に美味しかったです。噂には聞いていた青鰻の旨さ。この日の青鰻は三河産の養殖でしたが、産地は毎日変わるそうです。
絶対また行きたいお店のひとつになりました。
2位
7回
2022/08訪問 2022/08/19
石垣島2022シリーズ⑮
航空券を予約した6月下旬に、ここ「たけさん亭」も予約しました、5時半から夕食は石垣タイム。8割の客入りで満席ではなかったですね、
特上3点盛 7920円
ハラミ塩 1980円
せっかくなので石垣牛のおまかせ特上3点盛を。今日は、肩バラ、ロース芯、巻きロースとのこと。
♦肩バラ
7~8割は脂という白っぽい肉。これはすごいなあ。焼いて口に入れると、柔らかく脂がジュワッと溶けます。でも上質の脂なので、全然くどくない。雪塩で食べましたが、ニンニク味噌ダレでもOK。
♦ロース芯
きれいにサシが入っています。石垣牛の赤身と脂身の美味しさをバランスよく食べられる部位。もちろん雪塩で。
♦巻きロース
三角ロースとも呼ばれる、これもサシの綺麗な部位。柔らかくジューシーな肉質は、舌の上でとろけます。雪塩でもいいけど、これはかつお出汁の醤油ダレも合います。
♦ハラミ
これはわざと上ハラミにしなかったのですが、あまり脂が強いよりも、赤身っぽいハラミの方が好きなので。思惑通り、すごく美味しいハラミでした。塩でオーダーシたので、そのまま塩でもうまいけど、ニンニクを入れた味噌ダレでジャンキーに食べてもうまいです。
いやあ、やっぱり美味かったけど、石垣牛も本当に高くなりましたね。特上を食べて1万円以下で納めるのは厳しくなりました。それでもこのお肉を都内で食べることを考えると、まだ割安でしょうか。
「たけさん亭」の厚切り石垣牛はやめられません。
石垣島2021
10ヶ月ぶりの石垣島。沖縄県の緊急事態宣言が7月11日まで延長されたため、多くの飲食店は休業中で、特に島の魚を出す居酒屋はほぼ全滅。なんせお酒が提供できず、夜8時までの時短とあっては商売になりません。その中で焼肉店は比較的元気。もともと焼肉は排煙設備があるため、店内の換気がしやすいこともあるのでしょう。
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さて、いちばん好きな「たけさん亭」 17時半に予約して行くとほぼ満席です。
特上3種盛り 7590円
ハラミ 1760円
石垣牛ホルモン3種盛 1430円
ウーロン茶 385円
ライス・ス-プ 462円 税込
おまかせの特上3種盛りは、ハネシタ、ロース芯、巻きロースでした。ものすごく綺麗なお肉。サシの入り方が見事なのはいつものことながら、カットが美しいのも「たけさん亭」の特徴。
ガスと炭併用のロースターで、表面をこんがり焼いていただきます。
ハネシタは口に入れた瞬間に脂が溶けてあまい。サクッと繊維が噛み切れて溶けていきます。網目のようなサシが半端ない。うー、うまい。ロース芯もサシはすごいけど、ちょっとだけ赤身の味わいが濃くてうまい。
巻きロースはとんでもなく柔らかでジューシー。どれもサシから溶ける脂が溢れ出てきますが、石垣牛の脂は全然くどくない。肉の旨味が純粋に味わえます。このあたりの特上肉は、絶対塩で食べるのがおすすめ。石垣の雪塩が抜群です。肉の旨味をダイレクトに引き出してくれる優しい塩。「たけさん亭」の特上肉の醍醐味だ。
ハラミ。上ハラミはなかったけど、並とは思えない脂の乗り。塩で頼んだので、じゃきじゃきとした食感を噛みしめると、ハラミらしい肉の旨味が口いっぱいに広がります。タレも美味いけど塩ハラミはもしかして一番好きかも。食べているうちに、ハラミは真っ先に売り切れ、壁の短冊が外されました。行ったら早めに注文しましょう。
ホルモン盛りも石垣牛。ハツが美味いのでびっくり。サクサクと噛み切れ、独特の食感と味わい。牛ハツって美味いんだ。マルチョウも柔らかく脂が甘い。センマイって厚切りだとこういう形なんですね。味噌ダレで。
今回はお酒が飲めなかったので、白いご飯でゆっくりと石垣牛を堪能しました。期待を裏切らない、最高の特上肉。
たしかに高くなりました。最初にこのお店を見つけた14年前は、まだ石垣牛というブランドの認知度もそれほどなかった時代。値段も今の半分近かった。昔は安かったなあ。時を経て石垣牛の旨さが知れ渡り、ブランドが確立されて、価格も高騰しました。
それでもやっぱり美味しい。この肉を食べるのが石垣にやってくる理由のひとつです。
八重山紀行2020 ⑪
昨日の「焼肉やまもと」に続き、今日はいちばんお気に入りの「たけさん亭」へ。6月に予約して、5時の開店と同時に入店。
ありゃ、やっぱり空いてます。おかみさんが「そうなんです、お客様が少なくて」と。
特上一人前セット 5500円
ハラミ 1600円
オリオン生 550円
於茂登一合 750円
アカセン 750円 税抜き
特上セットの上ロースと上カルビは、相変わらずとても美しいお肉。そうそう、お前らに会いたかった。綺麗なサシだなあ。この厚切りのカットも「たけさん亭」ならでは。
ここは炭火とガスロースターのハイブリッドなので、強い火力で表面をカリッと焼いて、中の脂が溶け出すくらいのレアで食べるのが一番うまい。プチっと歯で噛み切れる繊維の食感と、赤身の肉汁、脂のあまさ。いやあ、絶頂に達します。
なかなかお目にかかれないハラミ。おかみさんに「タレで食べてみてください」と勧められたら、これがまた美味い。赤身の強いハラミに、歯がじゃくじゃくと入っていくと、口中に旨味が溢れます。すげー美味い。ハラミはあったら絶対頼んだ方がいいです。
追加でアカセン。なに?初めて聞いたんだけど。なんとギアラなんですね。牛の胃は、ミノ、ハチノス、センマイ、アカセン/ギアラの4つ。つまり第4の胃ですね。コリコリとした食感で脂が甘いです。
いやあ、大満足。やっぱり「たけさん亭」は最高です。「やまもと」の肉質も素晴らしいけど、厚切りで「肉食ったー」という満足感は「たけさん亭」が抜群です。
でも、お勘定は1万円をちょい超えました。消費税が上がったのもあるけど、高くなりましたね。でも都内で同じような肉を食べたら、2倍以上取られるだろうな。
八重山紀行2019 ④
石垣最初の夜は、一番大好きな「たけさん亭」を選びました。17時半に予約してたのですが、パナリ島に行ったため帰りが遅くなると言ったら、予約時間を19時半に変えてもらえました。ラッキー。
オリオン生ビールで喉を潤し、さて肉を注文。
うっ・・・ 値上がりしてる。
特上おまかせ3種盛り 6900円 税込 7452円
特上おひとりさまセット 5500円 税込 5940円
去年来てから、それぞれ100円、300円の値上がり。最上級の石垣牛だから仕方ないとはいえ、あまり割安感はなくなりましたねえ。
特上おひとりさまセット 5500円 税込 5940円
あと、タンとかハラミを注文しようと思ったら、ガーン、ほとんど売り切れ。
上肉以上は、壁に貼ってある短冊のものしかありませんと。うーむ、やはり5時半の予約で来るべきだったか。
上ハラミは食べたかったのですが、仕方ない。
シンシン 2800円
最初にセットの小鉢とキムチが出てきます。小鉢のローストビーフは量が少ないけど美味いです。
シンシンが出てきました。なんと綺麗なサシが入っているんでしょう。直方体にカットされた極上の肉が美しい。
ジューという音とともに脂がしたたり落ち、炭から炎が上がります。
石垣の雪塩をふって。ジャキッと歯が肉の繊維に食い込み、噛み切る。肉の旨みと脂の甘味が口いっぱいに広がる至福の瞬間。実に美味。分厚いカットだからこそ楽しめる、石垣牛の醍醐味。
特上カルビと特上ロースは、さらに美しいサシの入りかたが強烈。網の上で本当に燃えます。脂があまい。A5ランクの石垣牛らしい、甘いのにさっぱりとした上質の脂。うまい、うまいけど、だんだん歳を取ったらこのサシはきつくなるんかなあ。
雪塩でもうまいけど、ちょっと甘いタレをつけても最高ですね。
『請福』の1合カランを水割りセットでもらい、極上の石垣牛で泡盛をやるのは幸せです。
ここは若いバイトの子をたくさん雇っていて、皆礼儀正しくよく躾けられているので好感がもてるのですが、ひとつだけ要望を言えば、焼肉でお酒を飲んでいるお客さんには、「ご飯とお吸い物は、いつお持ちしましょうか」と聞いた方がいいですね。セットですと言わんばかりに、最初からご飯を出されると、飲んでいる間にご飯は冷めます。
もはや東京の高級焼肉と肩を並べるくらい高価になってしまった石垣牛。
それでもここの石垣牛のクオリティは素晴らしい。やはり自分の中ではNo.1です。
石垣島2018シリーズ⑧
毎度おなじみの「たけさん亭」
2007年に初訪問して以来、6回目の訪問。最初からこのお店は一押ししていたら、ほんとに予約が取れなくなってしまいました。食べロガーとしては、ホントに痛し痒し。
今回も電話では全く予約を受けてもらえず、ちょっと裏ワザを使っての訪問。何をしたかはヒミツ。
いつも「特上一人前セット」を食べてきましたが、今回はついに
「特上おまかせ3種盛り」 6800円 税込7344円 高けえ!!
いつ見ても惚れ惚れする美しい肉。見てください、このサシの綺麗なこと。
ハネシタ、肩バラ、ロース芯という希少部位盛り合わせ。
繊維の間に綺麗に脂肪が詰まっていて、これが熱で溶けだし、噛むとぶちっと繊維が切れる食感。
ぜひ石垣の塩で食べたい肉塊。溢れ出る肉汁と脂に塩が溶けて何とも言えぬ至福の味わいです。
肉220gの大迫力。この直方体の肉の塊は、ご主人が丁寧に切り出してくれるものです。
肉のカットの技術は、本当に肉の味に直結しますね。
この日は、いつもはアメリカ産なのに、珍しく石垣牛のタンがあったので追加しました。
石垣牛タン 800円
普通のタンなのに、かなり脂が乗っていて味が濃くて美味い。レモンをギュッと。
特上タン塩だと2200円もするので、これはお得。
やっぱり「たけさん亭」の肉は美味いです。
1年半ぶりの再訪。石垣で焼肉が食べたくなると、厚切りの石垣牛を堪能できるたけさん亭に行きたくなります。
電話するとやっぱり予約でいっぱい。17:30-19:00という時間をもらい、突撃しました。
特上お一人様セット 5200円 ← 4900円
特上3種盛り 6800円 ← 5200円 と値上がりしてました。いやあ最早石垣価格ではありませんね。
3種盛りを頼もうと思って行ったのですが、日和ってまたもやお一人様セットにしました。
食べたことのない牛タン塩、これは米国産ですが追加注文。1200円。
それほど厚切りではありませんが、適度な歯応えと脂の乗りがよく、美味しいタンでした。
メインのロースとカルビは、相変わらず素晴らしいサシ。宝石のようです。
炭+ガスロースターで、外側をカリッと、中はピンク色に焼き上げて、がぶっと。
美味い! サラッと解ける脂、プチっと切れる繊維、甘い肉汁。こいつらに会いに来た甲斐がありました。
追加のハラミは1600円の普通をオーダー。上は2200円になっています。
サシの入り方はさすがに粗いですが、肉質は逆に濃い感じで美味いです。
タレにニンニクを入れて、つけて食べました。これでも十分な気がします。
ちょっと値段が上がり過ぎて、全体的な満足度は下がりました。
10年前とはいえ、もともとこのクオリティの肉を3500円で供していたこと自体が素晴らしかった。
最高品質の肉なので、5200円でも安いのかもしれませんが。
2015/8 再訪
3年振りだが、相変わらず予約がとれません。 今回はなんと17:00~18:30の早メシ。
特上一人前セット ¥4900 すっかり高級店になってしまったようです。
お店の人に勧められた希少部位おまかせセット¥5200と迷いましたが、ご飯やキムチ付の一人前セットを注文。
お肉はカルビとロース。値段以外は昔から変わりません。
炭とガス併用のロースターで表面をカリッと、中はレアで焼き上げて口に運ぶと、歯でプチプチと細い繊維が噛み切れながら
口いっぱいに甘い肉汁が広がる快感。石垣の塩で食べると最高!
追加の上ハラミ¥1600は、こってりの味噌ダレにニンニクたっぷり入れて、がっつりと。
もう至福の時間。
やっぱり石垣牛は美味しいです。
2012/8 再訪
特上一人前セット ¥4500 1000円の値上がりだが仕方ない
相変わらず美味い!
2007/9 初訪
いわゆる「口に入れて溶ける」というのは、牛肉の脂が温度が上がって溶け出すことだ。最近の牛肉のひとつの流行りは、この脂がどれだけ多いか、どれだけ霜降りかで高級かどうかを決める。僕はこれには全然賛成できない。そもそも霜降りが美味しいのは、しゃぶしゃぶやすき焼きのように、肉を薄く切って食べるものだけ。焼肉やステーキのように肉を塊で食べようとする時は、脂(サシ)と赤身のバランスが重要で、脂が多ければ良いというものでは決してない。
前置きが長くなったが、石垣牛は赤身の部分の味が濃厚で、霜降りでもその赤身の味が脂肪に負けないため、旨味と甘みのバランスが素晴らしいのだろう。たけさん亭はJA沖縄公認の石垣牛を扱う数少ない店のうちのひとつ。炭火焼肉 やまもと、焼肉金城(現石垣島きたうち牧場)の御三家だ。
ここも人気が出てきて、当日電話すると予約で一杯。空いたら電話します、と言う。待ってられないので直接店に赴いて交渉すると、1時間だけならば、ということで入れてくれた。7:30からとかの予約を入れている人も多いようなので、早い時間なら時間限定で入れるチャンスがありそうだ。
オリオン生と「特上一人前セット」¥3500を注文。特上のカルビ、ロースに焼き野菜、小鉢(この日はもつ煮込み)キムチ、わかめスープ、ご飯がつく。
程なく運ばれてきた肉は、うーん、美しい!特上のロースとカルビ。適度にそして綺麗にサシが入っていて、赤身の色もよい。網に載せて表面を焼き、レアで何もつけず一口。うまい!塩胡椒だけで牛肉の旨みを含んだ肉汁がジュワっと口に拡がる。一年中温暖な牧草地で青々とした草を食み、潮風に吹かれ、燦々と降り注ぐ南国の太陽を浴びた石垣牛は、どこか力強い味がする。決して硬いとかではない。柔らかで美味しい中に、自然の強さを感じる気がする。
セットの肉は180g位あったが、あまりの美味さで食べきってしまい、壁のおすすめにあった「かいのみ」と「てっちゃん」を追加。かいのみはより野趣的な味わいで、島牛のコクが楽しめる。てっちゃんも新鮮でうまい。石垣塩、醤油ダレに加え、自家製の味噌ダレがあるのも嬉しい。おろし大蒜を入れて食べると、いくら肉があっても足りないほどだ。
生ビール2杯でこれだけ食べていたら、あっという間に1時間経ってしまい、周りも完全満席なので、後ろ髪を引かれる想いで店を出た。もっと石垣牛を食べたかったし、泡盛にも合わせてみたかったが…。セットの直球勝負の肉といい、僕はここが石垣牛焼肉No.1だと思う。東京の一流焼き肉店にも全然負けないだろう。しかも価格的にも圧倒的に安い。絶対再訪したい店だ。
3位
2回
2018/01訪問 2019/01/25
先月に続いて訪問。いつものように森地氏がお肉をワゴンに乗せて持ってきます。
今日は6種類の牛肉が山積み。
ヒレ、ハラミ、短角牛、もも肉、サーロイン2種=前沢牛ともうひとつ。
短角牛ともも、サーロインの3種を皆でシェアすることに。ひとり200gちょっとですね、
前菜はまたたくさんの種類があって迷いますが、3つ選んじゃいました。
☆ズワイガニ
クリーミーなソースがほぐした蟹身に絡めてあり、白トリュフで香り付け。上にも蟹身が乗っており、蟹いっぱい。
☆鹿肉のカツレツ
柔らかい赤身の鹿。癖はありません。しっとりとしたフィレ肉の旨味。カツの衣も美味しい。
☆クエのカルパッチョ 白トリュフ添え
分厚いクエの切り身に、さっぱり目の塩味がつけてあり、擦りおろしたトリュフがたっぷり。これは美味いです。
☆グリーンサラダ
サラダもいかがですか、と言われてお願いしました。これは何の変哲もない葉っぱ。
前菜を白ワインで楽しんでから、いよいよメインのお肉。
分厚い切り身で、中はしっとりピンク色の美味しそうなステーキが三種類。早速いただきます。
短角牛は少し歯応えのある繊維質が特徴。でも肉の旨味は強くてとても美味しい。
もも肉は脂身が少なくて赤身の美味しさがダイレクトに楽しめます。
そしてサーロインはやはり王道。適度に入ったサシが窯焼きで溶け出し、柔らかい肉質に甘味を加えます。
なめらかな口当たりに溢れる肉汁。やはりサーロインは美味しいです。
焼き加減が抜群なのに加え、塩胡椒の加減も素晴らしく、何もつけずに堪能しました。
赤身中心のチョイスが大成功で、脂っこくなくぺろりとたいらげられてしまいました。
赤ワインとステーキ、至福の時間です。
デザートも何種類もあって迷いますが、ベイクドチーズケーキを。
いやあ、クオリティの高いステーキディナーでした。
しかし、後日請求書が来てちょっとびっくり。前菜の価格が2000円から12000円までありました。
どれがいくらかわからないんですが、ズワイガニとクエが高かったのかな。
5人で20万円オーバーの豪華な食事でございました。
麤皮から独立し、ドン・ナチュールを立ち上げた森地克行氏が、さらに自分の作りたいお店としてオープンした「トロワフレーシュ」
ビジネスディナーの接待でしたので、写真はほとんどありません。お肉だけ撮りました。
炭火の釜で焼かれたステーキは、外がカリッと、中は美しいピンクの絶妙に火が通った状態で提供されます。
すごくきめ細かいサシが、窯焼きの絶妙な火入れで綺麗に溶け、赤身の旨味と融合した素晴らしいステーキ。塩だけで食べる最高のお肉。非の打ちどころはありません。
いわゆる日本のステーキの最高峰の一画。お金を払うと本当にうまいステーキが食べられることを実証してくれます。
美味しいし、大好きであることは間違いありません。
ただし、そんな中敢えて気になった点を書いておきます。
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森地氏がみずから塊り肉の乗ったワゴンを持って来て説明してくれるのはドン・ナチュールと同じ。
大きな1本のヒレと3種のサーロインがどーんと乗っています。
この日はヒレとサーロインのひとつが上州牛の3歳の処女牛。もうひとつのサーロインが8歳の経産牛だそうで。もう一つは3週間熟成させた熟成サーロイン。
うーむ、お肉の説明はいいんですけど、処女とか経産牛とか、食べ物の説明としてはどうなの。
麤皮でも処女牛の説明はあったけど。
お肉は400g以上にカットして焼くのが美味しいということです。でも400g×4=1.6kgはいくらなんでも食べられないので、各々好きなものをチョイスして焼いてもらうことに。おやじ4人で合計850gとなったのですが、森地さん、全部試してみてくださいと引きません。
結局、一番サシの多い処女牛は、薄く切って刺身で食べることになりました。
前菜を決めるのも大変。鮑、伊勢海老、うなぎ、ウニなど高級食材を使った料理が、森地さんの口頭で説明されますが、食材の名前しか覚えられないので、各自、伊勢海老とかうなぎ、と注文します。
ちょっと面白い。価格も量もわからないので、何度か訪問している先輩に従って、ひとり2~3品ずつお願いしました。
前菜はとても美味しかったですが、量は少なくてひとり3品くらい食べても大丈夫なようになっています。どのくらい前菜を頼めばよいのか、わからず困りました。もっと頼んでもよかったな。値段が全く不明なので遠慮しちゃいました。
ワインリストはちゃんと値段が書いてあって、事前に打ち合わせできましたが。
奥の半個室を利用しましたが、非常口のような意味不明の扉があって、ビルも古いためかちょっと高級感に欠けます。広間のソファー席の方が少しスタイリッシュに見えました。
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など、敢えて書くとこんな点もあるのですが、ステーキを始め食べ物は抜群に美味しかったです。
ひとり5万円を考えておけば、何の心配もいらない、おまかせで素晴らしいステーキディナーを保証してくれるお店です。
こんな素敵なお店に自腹で気兼ねなく行ければいいのですが。
4位
1回
2018/09訪問 2018/10/09
旧赤坂プリンスは、立派な高層ビルに生まれ変わり、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」という名前になったんですね。うん十年前の結婚式の当日、赤プリに泊まったなあ。時は流れたもんです。
30階から36階のフロアがホテルゾーンになっているそうで、36FのOASIS GARDENでのディナーミーティングに招かれて行ってきました。
36階までの直通エレベーターを降りると、35階から吹抜けになった空間があらわれます。中央部のらせん階段から見下ろすと、メインバーのカウンターの向こうに、煌めく東京の夜景。これはかなり素晴らしいパノラマ。
2フロア分、ぶち抜きの大きな窓いっぱいに広がる夜景は、美しいの一言。東京タワーが小さく見えます。
さて36Fに戻って、GARDENの入り口を入ると、大きなワインセラーの横を抜け、奥の個室へ案内されます。
ドーンと大きな個室に長テーブル。こちら側の窓は、大手町から新宿方向が一望できる素敵な眺望。
この最高の雰囲気の中、ディナーをいただきます。
☆スモールアペタイザー
ショットグラスに入ったカプレーゼ。フルーツトマトとモッツァレラチーズのクリーム。
味の付いたゼリーが寄せられているお洒落な一皿。期待を抱かせるに十分。
☆シェフおすすめのアンティパストミスト
生ハムとサラミ、白身魚のカルパッチョ、フォアグラのパテ、小魚の南蛮漬け
☆丹波産黒豆のスープ仕立て、カリッと焼いたホタテを添えて
なかなか珍しい黒豆のスープ。塩味が香ばしいホタテを引き立てます。
☆価値の漁港より シェフのひらめきで
こういうディナーミーティングの場合料理の説明は省略されるのはしかたありません。
魚は鱸だと思います。カリカリに焼いた皮とふっくらとした白身。マスタードソース。
☆牛フィレ肉のウェリントン マッシュルーム入りマルサラソース
フォアグラ入りのパテで覆われたフィレ肉のパイ包み焼き。甘いマルサラソースが良く合います。
☆マンゴーのタンバル仕立て
デザートはフレッシュマンゴーが乗ったタルト 可愛らしいパイ生地にアイスとマンゴーが
もりつけられています。カスタードのソースも美味しい。
☆コーヒー
地中海料理を謳っているだけに、面白いアレンジのお皿がいくつかありました。
ただ決して奇をてらったものではなく、安心して食べられる欧風ダイニングという感じでしょうか。
ワインも白赤といろいろ出てきたものを飲みましたが、ディナーミーティングでは料理もワインもゆっくり楽しめなかったのが残念でした。プライベートでゆっくりと夜景を見ながら過ごしたい空間です。
5位
1回
2018/05訪問 2021/04/13
行列がすごくて、蒲田で2回振られた「とんかつ 檍」
大門にもあるのを発見して、喜び勇んで行ってきました。
お店に向かって歩いていくと、遠くから行列が見えます。
11:14 到着 先客18名 19番目に並ぶ すぐに後ろに5名
11:31 前の回の集団が出てくる その後もパラパラとお客さんが出てくる
11:43 入店
11:45 とんかつ配膳
と、こんな感じ。29分待ちは悪くない方ですかね。
並んでいる間に注文しておいた、特上ロースかつ2000円。周りのオーダーはロースかつ1500円が多いようです。
ドーン! さすが280gの褐色の塊。綺麗な揚げ色の大きなとんかつです。
おそるおそるかつをずらして断面チェック。おー、綺麗なピンク色、いい感じのレアです。
さらには肉の厚み。4~5㎝はあろうかという分厚いロース肉。これを幅2㎝ほどにカットしてあるので、まさに直方体の肉塊のとんかつ。箸でつかむと重さを感じるくらい。
卓上に用意された4種類の塩を全部試してみました。
塩をちょっとつけたとんかつをがぶっと。サクサクの衣の次に、柔らかく歯が通っていく豚肉。
肉汁がぶわっとあふれて口中に旨みが充満。脂の部分も甘くて美味しい。
うまいとんかつですね。素直に感動しちゃいます。
塩は、ボリビア、ペルー、モンゴル、ヒマラヤと、それぞれ美味しかったです。
キャベツはやっぱりソースが美味いです。
そして、とんかつもソースが好き。たしかに塩で食べると肉の味がよくわかりますが、豚肉を味わいたいならとんかつじゃなくてもよくないですか。ポークソテーを塩で食べればいい気がします。
とんかつはサクサクの衣と一体となっているので、ソースが合う。豚肉と衣と脂がソースと融合してとても美味しくなる。
ソース屋さんだって、ずっと長年研究を重ねてきて、美味しいソースを作ってます。
なので、とんかつは最初は塩で食べたら、後半はソ-スをつけて食べるのが好きです。
レモンをちょっと絞って、ソースをつけてがぶっと。これまたうまい。端のほうの脂身はソースの酸味でさわやかに。
280gのボリュームは食べごたえありましたが、サクッと食べてしまいました。
ご飯は普通でも結構大盛り。豚汁もたっぷりで美味しかったです。
さすが食べログでも高得点のとんかつ屋さんの名店。文句なしに美味しかったです。
これだけ厚みのあるとんかつを、適度にレア感を残して揚げ、ジューシーなとんかつに仕上げる技術もさることながら、林SPFのなせる業でしょう。さすがに以前ほどレアレアでは供していないようですが。
値段も2000円は安いと思います。
一点だけいうと、もっと味の濃い豚肉を使ったらもっと美味しくなるんだろうなと思いました。
6位
1回
2018/12訪問 2018/12/08
再び中華街でランチです。食べログNo.1の萬珍楼さんへ行ってみました。
立派な看板の掛かる、緑の屋根と赤い柱のファサードは異国情緒たっぷりで風格十分。
一歩入ると、クリスマスのデコレーションが華やか。中華街もクリスマスを祝うんですね。
コンシアージュでひとりだと告げると、すぐにスーツ姿の美人女性店員がエレベーターで2階まで連れて行ってくれます。
中は結婚式場か、フレンチレストランのような綺麗な近代的なビルディング。
2階の吉祥という広間に案内されました。ゆったりとしたテーブル配置のスペースには、なぜかグランドピアノまで置いてあります。
ランチのコースを食べたかったのですが、残念ながら2名以上とのことで、アラカルトで注文することにします。
豆腐の海鮮あん和え(小) 2900円
豚肉シューマイ 750円
牛肉ニンニク炒飯 1800円
「お料理をお出しする順番にご希望はございますか」と聞いてくれます。さすが。
ビ-ルが飲みたいけど、車なので我慢。温かい中国茶を飲んで待ちます。結構広い店内はほぼ満員ですが、静かに流れる音楽が聞こえる、上品な雰囲気です。
☆豚肉シューマイ
熱々蒸したては当たり前。透き通るような薄くて柔らかい皮に包まれた餡は、豚肉がぎっしり。細かく刻んで練ってあるため、口当たりが滑らかな餡です。玉ねぎが入っているのも気付かないくらい。
そのまま食べても十分美味しいけど、辛子醤油でもとても美味しくいただけます。
☆豆腐海鮮あん和え
メニューに大きな写真で載っていたので頼んでみました。豆腐と海鮮の塩味は広東料理ど真ん中です。
ふわふわの卵白と豆腐を、じわっと美味しいあんかけが包み、プリップリの海老が口の中で踊ります。
食べていたら、フカヒレが入っていることに気付きました。どうりでなかなかの値段な訳です。
これは(小)ですが、普通サイズだと3800円です。
味はぎりぎりの塩味。海鮮や椎茸の旨みが口中に広がりますが、うわぁ、塩降りたいと思う寸前の味付け。
そう、ここ萬珍楼は、化学調味料を使わないのでした。それだけに素材の味を繊細に味わえます。
☆牛肉ニンニク炒飯
ニンニクの香りがふわっときます。上にかかっているのはカラスミか何か?と思ったら、フライドガーリックのパウダーでした。なるほど、これがニンニク炒飯ですね。
玉子を纏ったお米は、すごくシンプルなのにめちゃくちゃ美味い。パラパラなのにしっとり。
大き目の牛肉は柔らかくてとても美味しい。こういうあっさりで美味しい炒飯が食べたかった。
この前食べた四川料理とは対照的に、薄味で、素材の旨さを十分に引き出す、萬珍楼の広東料理。
とても美味しかったです。こういう繊細な味付けで、舌を鍛えておかないといけませんね。
ランチのコースも美味しそうですし、中華麺とシューマイみたいな使い方もできるところが素晴らしい。
おすすめです。
P.S. 車ならお店の裏に専用のタワーパーキングがあります。4千円以上利用で2.5時間無料。
パーキングの真ん前がお店の裏口で直結ですが、表の入り口から入った方が雰囲気を味わえます。
7位
2回
2018/04訪問 2018/04/15
あんまり美味しいので、またまた再訪。
刺し身も美味しいし、野菜も美味しい。さつま揚げも最高。
となれば、焼酎も美味しいし、日本酒も美味しい。
のどくろは大きなやつを2匹お願いして、2人で1匹ずつ食べちゃいました。
脂が乗っていて、ふっくらで、のどくろの美味さ爆発です。
この日はハラミステーキまで出してもらい、料理もお酒も満喫しました。
のどくろの原始焼きがどうしても食べたくて、中俣酒造の 築地店に行ってきました。
前回訪問して、のどくろの美味さに感動した中俣酒造 館の姉妹店です。
こちらはビルの1階ながら、かなり凝った和風の佇まいを演出しており、大きな赤い暖簾が印象的な、ちょっとした和食料亭のようなファサード。
お店に入ると、すぐにガラスに囲まれた炭火が赤々と燃えており、串に刺さったのどくろの原始焼きが焼かれています。うまそー、テンション上がります。
テーブル席は適度に衝立で仕切られており、なかなか落ち着いた店内。
ビールからスタートし、まずは刺し盛り。のどくろ入り5点盛¥1980はすごくお値打ち。
のどくろのとろける甘い脂も美味しいし、鰹や甘海老も新鮮で美味しかったです。
残念ながらこの日は烏賊の入荷がなく、活きイカの刺身が食べられなかったー。
さつまあげ。これもマストな一品。鹿児島のさつまあげはふわふわの食感の白身が素晴らしい。東京のと全然違います。¥680。
大あさり浜焼き。2個で¥880。
ハマグリが品切れであさりを頼みましたが、身がふっくらでなかなかの美味。写真は食べかけですいません。
中俣酒造の焼酎お湯割りが2杯あく頃、タラバガニ登場。¥2480。
最近蟹は高いですからねえ。太い足に身がぎっしり。ロシア産でしょうが美味しいです。
牛タンネギまみれ¥1280。
たまには肉をということで注文。
そしてお待ちかねののどくろ原始焼き。時価。
500gを超える大きなのどくろが、こんがりふっくら焼き上がっています。白身がふんわり柔らかくて、脂の乗りがすごい!これは美味い。
契約の専属漁師さんから仕入れているから、こんな大きなのどくろが入るんですね。
パリッと皮もおいしい。これが食べたかった。
興奮して写真を撮り忘れました。写真は半身を食べてひっくり返したもの。
〆はざるそばで。さっぱりと美味しい。
満足、満腹の楽しい時間を過ごすことができました。
8位
1回
2018/04訪問 2018/04/17
成田から佐原のエリアは鰻屋さんがたくさんあり、少しずつ焼きが違ったり、蒸しが違ったり、もちろんタレも様々なので、鰻屋さん巡りがとても楽しいです。
佐原で美味しいうなぎ割烹山田に行ったのは、もう何年も前になってしまったので、山田の別館に行ってみることにしました。
本店は佐原の古い街並みに溶け込むような一軒家ですが、別館は国道沿いの大きな駐車場完備のお店。瓦屋根や白壁で一応雰囲気は出してます。
入って左手のテーブル席に案内されました。背もたれの高いベンチシート型のテーブル席で、周りが見渡せないので他のお客さんが見えません。ただ14時過ぎだったのに、かなりの席は埋まっているようでした。
瓶ビールの当ては蛍烏賊。山葵と醤油でいただきます。もちろん茹でですが、ふっくらと美味しいです。
ちゃんと目玉が取ってあって、丁寧さを感じます。
ただ、あとでわかったのですが、お通しは250円取られておりました。
肝焼きはやはり売り切れていたので、芝海老の唐揚げを注文しました。
お皿一杯に芝海老の唐揚げです。よく揚がっていて、サクサク美味しくいただけました。
真鰻重(上)3900円は、今時のお値段としては標準的でしょうか。
注文してから優に40分以上待ちました。なんか久しぶりに鰻が焼けるのを待った気がします。
最近出てくるのが早いお店が多いですよね。回転を上げるには仕方ないのでしょうが。
出てきた真鰻重。蓋を開けると大きな鰻が1尾分、お重から溢れんばかりにドーンと。いや、実際溢れてますね。
ふっくらと厚みのある鰻は、照りがすごくきれいです。食べてみると、脂が良く乗っていて鰻の香りもしてとても美味しい。柔らかい食感ながら身がしっかりなのは、箱蒸しという手法のおかげでしょうか。
濃いめのやや甘さを控えたタレが、自分にはどんぴしゃ。鰻にもご飯にもとても合います。タレは追加分がテーブルに置いてありませんので、これで食べるのが一番という自信が感じられます。炭焼きにも合うタレなんでしょう。
唯一、皮をそんなに焼いていないので、箸では切れないくらいの弾力があります。これはこれで美味しいのですが。
半分食べたところで、山椒を振りかけていただきました。ちよっと味が締まってまた美味しい。
肝吸いには、大きな肝がごろんと入っていました。プリッ、くにゅっとした肝。
肝焼きで食べたいのですが、数が限られるので仕方ないですね。
鰻が大きかったのと、ご飯もしっかり盛られており、大満足で完食。山田さんの鰻を楽しませてもらいました。支店で食べても本店と同じように美味しかったです。
特上鰻5300円というのにとても興味を持ちましたが、天然ではないのでしょうね。もっと鰻の量が多いのかな。
9位
1回
2018/11訪問 2018/12/22
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このお店は本当に評価が難しい。
最初に言っておきますが、僕は東京生まれの東京育ち。したがって鰻は蒸して焼くもの、ふわふわのトロトロの鰻が美味しいと思っています。ガキの頃のごちそうは、今は亡き西荻の名店「田川」のふわりとした鰻重だし、東の鰻(こういう言い方が正しいのかわかりませんが)で最高なのは、「友栄」さんの鰻だと思っています。
柳川でも、名古屋でも、蒸さない鰻を食べてみた結果、そう思っている。これを前提に書きますのでご理解ください。
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四谷三丁目「鎮守の森」の竹口代表から、「かぶと」さんとのコラボイベントのご招待を受けて行ってきました。
「かぶと」のうなぎを肴に「鎮守の森」の日本酒を楽しむという、贅沢な夜。行かない手はありません。
約束の7時より30分も前に着くと、第1部のお客さんがまだ残っていて、しばらく待って入店しました。
常連さんは、カウンターのご主人の真ん前の特等席から座るようで、一見の僕は奥の小上がりに案内されます。
以下、★=鎮守の森のお酒 ☆=かぶとの料理
あいさつ代わりの食前酒は、
★スパークリングにごりの純米酒「Winter Bomb」 口中すっきり。これを合わせるのは、
☆えり焼き 蒸した頭のタレ 関東風
残念ながら、はっきり言って美味しくない。骨ばっていて、口の中がバリバリ。
店主の藤森さん、「どうですか、これは当店で一番おいしくない串です 笑」
なんで美味しくない串が最初に出てくるんでしょう。あとでどんどん美味しいものが出るのかな。
★櫻正宗 純米生もと造り
☆えり焼き 蒸さない頭の塩 関西風
これはもっと骨バリバリ。タレと塩で蒸しの違いを判断するのは難しい。おいしい鰻が食べたい。
★岩清水 NIWARINGO 袋吊り生酒
☆ヒレ焼き タレ
やっとちょっと鰻らしい串。でもやっぱりひれの骨が。
★稲里 初しぼり
☆奴 塩
なんと冷奴が出てきました。近所の豆腐屋さんの豆腐だそう。大豆の香り豊かなねっとりした口当たり。
でもなんで豆腐なんだろう。冷酒には合うけど。
★金冠黒松 JOKER
☆心臓 生
これですね、名物の動いているうなぎの心臓。「噛まずに飲んでください。噛むと毒で口が痺れます」
飲んだら味なんかしません。ラムの古酒みたいなJOKERで流し込みます。これは合わせる竹口さんも、ちょっとヤケクソ気味か。
★神渡 純米辛口
☆肝焼 タレ+ごはん
「肝が足りないので」と言っていましたが、肝串の半分ずつが提供されました。
タレ付きのご飯と一緒にいただきます。でも、肝って一番お酒のつまみになりそうなんだけどなあ。
肝串一本食べたかったです。
★不老泉 山廃純米吟醸無濾過生原酒 総の舞
☆一口蒲焼 タレ
一口サイズの蒲焼です。やっと美味しい鰻が出てきた。蒸してないから、皮がぱりっと、身も締まっていてお酒のつまみにいいですね。
★鷹長 純米吟醸
☆レバー 塩焼き
鰻のレバーって初めて食べました。割とあっさりしていて、塩で食べるとほんのり内臓のまったり感。苦くはありません。
普通の肝=レバー+胃腸なんだそうですね。
★花邑 山廃純米吟醸無濾過生原酒
☆ぬか漬け 普通の糠漬け。
★穏 純米吟醸 白麹
☆白焼き
本日いちばんのお皿でした、白焼き。捌きたての鰻を直焼きした白焼きは、本当の鰻の美味さが楽しめます。
脂ののった鰻の身。これは岩塩で食べるのが一番ですね。
何もつけず→岩塩をつけて→わさび醤油で、とお作法がうるさいですが、それぞれに美味しかったですよ。
「ほうら、醤油つけたら台無しでしょ」と言われても・・・
★二世古 特別純米 彗星
☆蒲焼+ご飯
「ご飯の量はどうしますか」と聞かれ、茶碗に入ったご飯と蒲焼登場。
よく締まった身で、皮もパリッと美味しい。でも鰻が小さいですね。もっと太い鰻が食べたかったな。
もっと太くて脂が乗った鰻を、ふっくら蒸して、柔らかく焼く蒲焼が大好きです。
タレは甘さ控えめで鰻の味を邪魔しないのがいいです。
★中乗りさん 特別純米 ひやおろし
☆吸い物
肝吸いだから、ここにも肝が入ってますからね。肝は捌いた鰻の分しかないので仕方ない。
★ふた穂 雄町 山廃純米吟醸無濾過生原酒 27BY
☆タレ
最後は小皿に垂らしたタレをなめるそうです。タレは鰻やご飯と一緒に味わうものではないんですかね。
これにお酒を合わせる竹口さんもすごい。雄町の原酒。もう酔っぱらてて、よくわかりませんでしたけど。
この会は、鎮守の森ての竹口さんが張りきってくれて、都合13杯のお酒を飲んだので、かなり酔っぱらいました。
鰻を食べたというより、お酒のつまみに鰻のコースが出てきたという感じ。酔っ払いました。
通常のコースであれば、こんなにお酒を飲むこともないでしょうから、印象は変わると思います。
白焼きの美味さは、特筆すべきものがあり、さすがに捌きたての鰻を、蒸さずに直焼きで味わうと鰻の旨味が伝わる素晴らしい一皿でした。
蒲焼も、好みの差はあれど、蒸さない鰻の脂の旨味は素晴らしい。このふたつで十分です。
だとすれば、最初の頭とかヒレの焼き物は、何のためだったのか。空きっ腹に出てくるから食べるけど、本当に食べたいわけではありません。コースはお酒込みで2万円でしたが、えり焼きやヒレ焼きなしで、1万5千円以下にならないですかね。
先代のアクが強い店主が、悪態をつきながら頭や心臓を食べさせていたなごりでしょう。
今の優しそうな藤森さんが、所々同じような口上でコースを進めていきますが、ちょっとキャラが違いすぎます。
先代の荒っぽいべらんめえ調に乗って、お店が一体感につつまれ、ひとつの劇場にいるような高揚感が常連の優越感だったとすれば、藤森さんは自分のスタイルを作り出してほしいです。
もっと安かったらまた来たい。
10位
1回
2018/03訪問 2023/11/27
若者がいっぱいの、渋谷は宇田川町の薄暗い路地裏。
20人以上の人が屯していなければ、ここに美味いホルモンを食べさせるお店があるとは気づかないでしょう。
開店時間の7時になり、店先に明かりが灯ると、突然命を吹き込まれたかのようにお店は活気で溢れます。
店内は、毎日毎日煙に燻されているんでしょう。まさに使い込んでいる感じ。カンターの上部が七輪の火で焦げていたりして、年季が入っています。
生ビールをお願いしたら、突き出しはなんと枝豆。ここはナムルでしょ、やっぱり。
☆ハツ刺し
シャキッとした歯触りの美しいピンク色のハツ。このお店のホルモンのクオリティの高さを思い知らされる一品。
さっきまで動いていたかのような躍動感を感じる、実に美味いハツです。
☆タン
綺麗に切り揃えられていないのが、逆に生々しい。焼いてみると、タンらしい適度な歯切れ感はあるものの、決して固くない。口の中で脂が溶けるような、柔らかなタン。絞ったレモンだけでいただきます。
☆シビレ
見るからにすごい脂。モクモクと煙を上げて焼くと、脂が溶けて適度な歯応えのある胸腺。これもレモンだけ。
☆膵臓
店員さんに勧められて頼んでみました。白い見た目の通り、すごい脂。超高級な霜降り肉の脂だけ食べてる感じかな。
甘くて美味しいんだけど、ちょっとくどいです。
☆ハラミ
ここでやっとタレが出てきました。このハラミ、新鮮だから繊維が立ってますね。適度な脂で肉の旨味が強い美味しいハラミです。おろし生姜でいただきましたいただきました。さっぱりして美味い。
☆ミノサンド
名前の通りミノと脂のサンドイッチ。もうもうと煙をあげる部位。甘い脂とピリ辛のタレの相性抜群。
☆マル腸
このタレも良かったです。ミノサンドとは違い、ちょっと醤油ベースっぽい。これも七輪の上で白煙を上げて大炎上。
脂があまい。
☆上カルビ
最後にやっと精肉が出てきました。
やや粗めのサシですが、柔かくて脂がとろけるカルビ。甘めのタレも安心感があります。ホルモンのお店に来て何ですが、やっぱり精肉は美味しいと思ってしまいました。
途中からホッピーを頼み、中お代わりもして、ホルモンを堪能しました。いやあ、美味かったです。
確かな鮮度の良さを感じる、美味しいホルモンを思う存分楽しめます。
でもね、おっさんにはちょっと脂がくどかったなあ。
最初のハツ刺しとタン、おろし生姜のハラミは抜群に美味しかったですが、ホルモン系の脂は若者向けですね。
赤身のアメリカンステーキを美味しく感じる年頃には、ちょっとハード過ぎる脂でした。
ストイックで強面の店長さんのもと、若い店員さん達の接客はとても好感が持て、煙モクモク楽しいお店です。
2018年は、鰻を結構食べました。名古屋と東京で関西風と関東風を食べ比べる機会があり、とても興味深かったです。
その他では、やはり石垣牛のたけさん亭は、いつ行っても美味しい。予約が年々取りづらくなっているお店です。