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予約をして開店時間前に訪れた。 開店前に店の前で待っていたら、オーナー一族らしき女性の方が開店前なのに優しく店内に迎え入れてくれた。店内は高級感溢れる空間だった。店のセラーには物凄く上等なワインが昔購入したまま沢山あるようだが、とりあえずグラスの赤ワインをお願いした。 この赤ワインも上物で美味しかった。メニューをよく見たが、まずは先程の女性に相談した。大田原牛は独自にいくつかの等級に分けているようだ。 特上→ 極上 →吟撰→超吟で150g6万円前後、そのさらに上の別格になると時価になる。私は今回ステーキを食べるならサシの沢山入ったロースやサーロインではなく、赤身の特上肉が食べたかった。 ランプやイチボやカメノコ、カイノミで充分なのだが、どうせならフィレのいい部分がいいのではと勧められた。 吟醸ランクのメダイオンがカット部分の状態で肉質は変わらないが、今年最後になると思うが一枚だけ残っていると教えてもらい、即決でそれをお願いした。 当然そういう大田原牛の牛脂を使ったガーリックライスも食べたい。 食べるものが決まり、暫く待った後、料理が届いた。フィレステーキの焼き具合はミディアムレアにしてもらった。一口頬張ってみるととんでもない衝撃を受けた。 フィレなのにまるでロースを食べているかのような牛本来の脂の旨み・甘みが凄い。 繊細で複雑な肉の旨みと肉汁がたまらない。 こんなフィレ肉は食べたことがない。松坂や神戸や米沢で食べたシャトーブリアンよりも一枚上の美味しさを感じた。 つけ合わせにグラタンドフィノワが添えてあったことにも感心したのである。 後で話を伺ったら初代料理長がバリバリのフランス料理人でその伝統を受け継いでいるという。ガーリックライスも凄かった。こんな香り高く牛肉の旨みに溢れたガーリックライスは食べたことがない。 普通は薄っぺらい味になりがちなのだが、この店のガーリックライスは広がりがあり複雑な味わいに包まれた一品となっているのだ。バスを待つ間時間があったので、コーヒーをお代わりしたらサービスしてくれたのも嬉しかった。 お店の方は明るく対応やホスピタリティが素晴らしい。 思わず何ヶ所かにこの店の大田原牛の美味しさを共有してもらいたくて肉をおくってもらった。 大田原にこの大田原牛を食べにだけ来て良かったのだ。
2024/04訪問
1回
春の京都を味わうために祇園味舌を訪れた。 最初の料理がリクエストしておいた京都の白筍、それも美濃山の筍を使ったものだった。香りがよく栗のような風味と絶妙な歯触りがたまらない。 続いて椀物が届けられる。 出汁が高貴な品さえ感じられる素晴らしいものだった。 よく仕出し屋が関東のお客さん用に味を少しだけ濃い目にしたようなものではなく、純粋に京都人用にひかれた出汁であった。さらに腕の出汁の中に浮遊しているものを見た方は何だと思われるだろうか。 何と桜の花びらを塩漬けしたものを戻して使っていたのだ。 このスキルはまさに芸術的ですらあった。お造りは、ヤリイカ、鮪、真鯛なのだが、美味しさが尋常ではない。 包丁の冴えが…なんていうレベルではなく、たとえば真鯛を的確に寝かせ熟成させ、最大限に旨みを引き出しているのだ。 新鮮な獲れたて、切りたての真鯛の刺身など比べる対象にもならない。次に、遊び心を持ってこんなのを作ってみましたとこっそり言いながら持ってきてくれたのは、蒸し寿司だった。 いやあ。 こんなに美しくて美味しい蒸し寿司は食べたことがない。 思わず目を見張ったのだ。 続いて、八寸が出された。 どれも春の京都を感じさせるものでしみじみと美味しい。 特に桜鱒の木の芽焼きが良かった。 焚き物は、美濃山白筍の若竹煮ならまだわかる。 さらにそれに桜鯛の兜が合わせてあるのだから恐れ入ってしまう。食事は蕗味噌が中に入れられた白飯が出汁の上に浮かんでいるものだった。 その白飯を崩していただくとえも言われぬ美味しさに到達する。その食事を楽しんでいたら、すみません間違えましたと言われて、筍ご飯が出されたのである。 召し上がれるのなら、両方食べていいと言うのだ。 勿論美味しく両方いただく。 またこの筍ご飯が絶品だった。 筍自体に少し味をつけるタイプである。素晴らしい春の京料理を祇園味舌で堪能できたのである。 春の京都は早いうちから予約でいっぱいになるので注意が必要だ。
2024/04訪問
1回
レガレヴを訪れるためだけに鎌倉に行った。 ここはパリのラペローズ等でシェフパティシエとして活躍する佐藤亮太郎氏がオーナーシェフの凄いお店である。 その日は一度途絶えたが佐藤シェフが復活させた幻のラペローズのスフレを食べに来たのだ。カウンターに座る。 水までが美しい。 私はヴェルヴェーヌをグラッセにしてもらった。グラッセにすると品がよく心地良い香りが鼻に抜ける。 同行者はカラブリアのベルガモットをたっぷり使ったフランス版アールグレーの最高峰グーリュスを頼んでいた。 さて、パリ左岸のスフレができあがった。 思いの外、焼きたてのスフレは大きく甘いいい香りがした。 そして、パティシエが目の前で焼きたてのプラリネのスフレにオレンジキャラメルのソースを注いでくれる。 萎まないうちに間髪入れずスプーンを中に入れ、スフレを掬って食べる。 プラリネとオレンジキャラメルと玉子の香りが渾然一体となって甘くやるせない味わいが口の中一杯に広がっていく。 まさにベルエポック時代のラペローズに誘われたかのような感覚を抱いた。 つけ合わせのブラッドオレンジのソルベも普通ではない。 ソフレを食べながら合いの手を打つように食べるとたまらない。 同行者は私が以前いただいた3種のチョコレートパフェを無言で食べていた。 チョコレートのゼリー、ミルクチョコのムース、ヴァニラクリーム、グリオットチェリー、塩チョコのクランチ、ミルクチョコ、ホワイトチョコのソルベ、カカオマスで作るチョコレートのソルベがグラスの中に入れられている。 グラス上のマンディアンからはヘーゼルナッツのソースが注がれる。 それらが渾然一体となったものをスプーンで食べるのだからショコラ好きには至上の喜びが与えられることとなる。 ミニャルディーズというかプティフールもきちんとついてくる。 その日は自家製ガレット・ブルトンヌが出された。 これも美味しいこと、この上ない。 ここはただのパティスリーではない。 グランメゾンで提供されるデセールがそのまま味わうことができる凄いところなのだ。 何も知らないで気軽に入店した観光客や普通の鎌倉マダムはメニューに書いてある3,000円という価格を見て大概の方は驚いて店を退出していく。 グランメゾンレベルのレストランのデセールを知っている方はこの価格でこのレベルのデセールを食べられることに納得どころかむしろ良心的だと感じるのではないだろうか。 本物のデセール好きは鎌倉に食べに行くべし。
2023/10訪問
1回
改装のため一時的に移転し営業していた愛群が横浜中華街に戻ってきた。 それもモダンな白い建物になって… 日曜日の昼であったので、流石に開店30分前に並んだが、開店と同時に来たりしたらたいへんなことになっていた。 食べたいものを注文し、料理ができあがるのを待つ。 まず、焼売ができあがった。 かつて2006年までに中華街大通りに鴻昌本店という名店があり、その店の焼売がべらぼうに美味しかった。 その流れを汲むようなおそらく現在横浜中華街一の美味しさであろうと個人的には思われるこの店の焼売をまずお願いしたのである。 肉肉しくて旨み溢れるが、滑らかなそこはかとないその味わいは食べるものの心を打つ。 安記の焼売も相当美味かったが、この店の焼売と比べてしまうと霞んでしまう。そして、五目炒飯だ。 パラパラと炒めあがった炒飯には叉焼がたっぷりと入っている。 炒飯の上には、素揚げされた海老が載っていていいアクセントになっている。 さらに、この店の真骨頂が牛バラ肉かけご飯だ。八角を効かせ過ぎることがないとろみのついたルゥーは味のバランスが素晴らしい。 それに単に軟らかいだけではない牛バラ肉自体のクリーミーな甘みと旨みがたまらない。途中この店オリジナルの辛味噌を混ぜれば味変し、さらに違う世界に連れていってくれる。 愛群はこれで終わらない。 牛乳を使わない材料にこだわったこのお店の杏仁豆腐はキャラメル香も感じられ実に美味しい。 冷凍物の肉や美味しくないと思う原材料は一切使わない。 この潔さとこだわりがこの店の料理の美味しさを構成していると思う。
2023/10訪問
1回
静岡にまでやってきたのは目的があった。 それは河内屋のどら焼きを買うことである。それもお店のお休みが日曜・月曜なので、なかなか伺うことができなかった。 火曜前日にホテルに泊まり、朝11時半開店に向けて店の前に並んでみる。開店15分前に行ってみたが、一番乗りだった。開店予定時間が過ぎても販売はまだ始まらない。 11時45分過ぎにやっと準備が始まった。 店主が現れ、歳のため準備が遅れてすまないと客に詫びる。 とても重そうなどら焼きの皮の材料と粒餡を持ってこられた。店主は、銅板を温めて、どら焼きの皮を焼き始める。どら焼きを焼き始めると思ったら、どら焼きの皮を焼きその上に餡子を載せて餡子巻きを手際よく作り、一番先頭に並んでいた私と2番目に並んでいた客に焼きたてをサービスだと言って渡してくれた。 私はそれではとその場で食べてみた。 餡子も皮もびっくりするほど美味しい。 その上、ニッキ飴などいくつもの飴を食べてくれと言う。 サービス精神がもの凄い。一番乗りの私は1人あたりの限度個数の5個を購入し、店を後にする頃には行列が膨らんでいた。そのどら焼きをどうしても京都の甘いもの好きに渡したくなり、急遽新幹線に乗って京都に向かったのである。京都のホテルで食べたどら焼きは、しっとりとしてはいるが餡子が美味しく最高だったのだ。一緒に食べた団子をどら焼きの皮でその場で巻いた団子巻きもかなり美味しかった。またいつ買えるかわからないが確かに日本一のどら焼きと言われるだけの代物だったのである。
2023/12訪問
1回
三島のイタリア料理店で夕食を取った後、静岡駅に向かい、その日宿泊するホテルにチェックインする。 その後、遅くまで営業しているこだわりの中国料理店桜梅桃李に、閉店間際に滑り込み食事をする。この店の店主は香港や広東地方で修行をした方で、こだわりの食材を使って本格的な中国料理を提供してくれる。 特に醬と発酵調味料が自家製であるところが凄い。中国のお酒のこだわりも凄い。 私は、メニューを見て、新進気鋭の造り手が醸す紹興酒東湖12年をお願いした。のタタキ、塩麹発酵ジンジャーソースをお願いしようと思ったのだが、鰹が売り切れてしまったようなので、鰹の代わりに蒸し鶏を使って作ってもらった。 自家製調味料を使ったソースが実にいい。青菜の炒めは、塩麹大蒜、豆腐乳、海老醬で絶妙に味つけられていて本当に美味しかった。店主とお話をし、香港らしいものを作ってもらうことにした。 まずは、発酵塩漬け魚であるハムユイを使った炒飯だ。 独特な香りが立ちのぼり実に美味しい。そして、店主の香港時代の思い入れが強い海老雲呑麺だ。 海老雲呑も素晴らしいが、麺が完璧である。 胡椒の効いたスープもいい。 まさに香港の味である。最後に食べた杏仁豆腐も凄かった。 今はなき吉祥寺竹爐山房や横浜中華街愛群の杏仁豆腐に色といい共通するものを感じた。料理といい、酒といい、こだわりが別次元のお店だった。静岡に来たら必ず立ち寄るべきお店であることは間違いない。 今度は余裕を持って、蒸し魚など料理や酒をゆっくり味わいたいものである。
2023/12訪問
1回
沼津にまた来たのはフランス料理店ルパンアジルの料理を食べるためである。 その店が入っているホテルを予約し、意を決して訪れたのだが、昼は一杯でも夜は予約なしでも入れるだろうとうっかり高を括っていたのだ。 結果、早い時間に訪れたが、昼は満席で入れず、夜は貸切でダメらしい。翌日は定休日で一日やっていない。 狭い席でも構わないので何とかならないかと粘ったら、何と急遽一席設けてくれるという。 多大なる感謝の念を感じながら席に座らせてもらった。 まずは、ヴァンムスーを頼み、ジビエのパテドカンバーニューを出してもらった。このパテドカンバーニューは独特の風味はあるが、極めていい状態であるためかすこぶる美味しかった。やや軟らかいパンドカンパーニュはできたてのようで温かかった。 それにバターを塗って食べると溶けたバターとパンの香りが相まってたまらない。ホタテとあん肝のテリーヌにはシャルドネを合わせた。スープはオマール海老のビスクだった。 濃厚で香り高いことこの上ない。天城の猪のロースト、ソース・カシスには、コートデュローヌのピノノワールを合わせる。この鹿肉焼き具合もソースのできも絶妙で美味しい。またコートドュローヌのビオのピノノワールが、ポンソのモレサンドニやトロボーのコルトンを彷彿させるような枯れた味わいと風味にはびっくりした。 鹿肉によく合う。デセールはショコラのスフレとグラスにした。メニューをよく見るとマール700円と書いてあった。 これは頼まねばなるまい。マールはルイ・ジャドーのしっかりとしたヴュー・マール・ド・ブルゴーニュだった。 これを一杯700円で出すなんて昔のオー・ボン・ヴュータン以来の安さだ。マールはルイ・ジャドーのしっかりとしたヴュー・マール・ド・ブルゴーニュだった。 これを一杯700円で出すなんて昔のオー・ボン・ヴュータン以来の安さだ。 沼津にはまたこの店目当てで来なければなるまいと確信したのである。
2023/12訪問
1回
銀座に来たら、天米の天丼が食べたくなる。いつものように揚げ場の見えるカウンター席に座る。ご高齢のご主人が目の前で1つひとつ丁寧に天ぷらを揚げてくれる。できあがったこの店の天丼は、すぐ蓋を開けずに少し蒸らすのが私の流儀だ。少し蒸らしたらおもむろに蓋を取り、少しふわふわになった天ぷらに箸をつける。烏賊にメゴチに海老に小海老のかき揚げだろうか。 丼という小宇宙の中で渾然一体となり、天ぷらが繋がってえもいわれぬ美味しさとなる。若干いつもと雰囲気が違う味わいだったが、親父さんの体調だろうか。それでも久しぶりの天米の天丼はうまかったのである。
2023/12訪問
1回
栃木県足利市は昔から織物の街として栄え関東の西陣と言われた。 利根川の支流渡良瀬川には昔は鴨川さながらに旦那衆が設えた床さえあったと言う。 そんな足利で京都を彷彿させる京料理を提供するお店があることをご存知だろうか。 京かのこである。 お酒は而今の純米吟醸酒をお願いする。先附は、タマネギのすり流し。 足利ですり流しが出されるなんて驚きである。向付は焼き胡麻豆腐だった。 ふわっと片栗粉がまぶされた焼き胡麻豆腐に胡麻ペーストと金胡麻の風味がたまらない。料理の立ち居振る舞いが美しい。お造りは、平貝、鰆、中トロだった。口取は、玉子焼き、春野菜の炊いたん、才巻海老、白筍煮、山菜、サツマイモの蜜煮、鰆の焼魚などがひしめき合っていた。焚き合わせは、真薯の岩海苔ソースだ。最後の食事は以前ジャコご飯を食べていたことをお店の方は覚えていてくれていて、牛時雨煮と白筍の炊き込みご飯に替えてくれた。この炊き込みご飯の美味しいことこの上ない。どこかで食べ覚えがある味わいとセンスだなと思っていたら、店のデザインがあの店の逆バージョンではないか。あの京料理の名店を彷彿させる味わいが足利で5,000円以下で気軽に味わえるのは実にありがたいことなのである。 しかし、予約なしでは当然店に入ることはできないが。
2024/03訪問
1回
日曜日の朝、白金で焼き菓子を買いに行った。メゾンダーニである。 このお店は、ガトーバスクを始め焼き菓子の美味しさに定評がある。その日は、フィナンシェ、2種類のガトーバスク、3種類の小さめの焼き菓子が3個ずつ入ったチキ、パンオショコラを購入した。 店頭で買う焼き菓子の賞味期限は3日だ。家に着くまでが待ちきれず、お店の近くの白金の公園で包みの箱の蓋を開け、フィナンシェを摘んでしまう。 外側特に四隅は少し硬めでカリッとしている。 中はオランダ製の濃厚な発酵バターの風味が物凄い。新宿伊勢丹などで売っているブルトンヌのフィナンシェが東京ではトップレベルかと思っていたらそれの遥か上だった。もっと驚いたのは、パンオショコラの美味しさだ。 生地はシュワシュワと崩れていき、バターの風味とショコラのいい香りが爆発する。 何だこれは。 今まで名店と言われるお店のパンオショコラはいくつも食べてきたが、間違いなく今まで食べた中でもトップレベルである。 チキは親しくさせてもらっているバーカヴェルナの並木さんのところにお土産として持っていった。こだわり限定農家の林檎のコンポートが入ったガトーバスクとチェリーのコンフィチュールが入ったガトーバスクは家に着いてから食べたが、これらも尋常なく美味しい。 特に期間限定のガトーバスク・オ・ポムはなかなか素敵な味わいだったのだ。 この店の焼き菓子は癖になってしまいそうだ。
2024/02訪問
1回
恵比寿駅内でひと息つこうと思った。 向かったのは恵比寿駅ビル内にあるル・グルニエ・ア・パンである。 フランスでは有名なお店だが、日本にもあったのだ。併設されたカフェコーナーで好きなパンと飲み物を味わっていくことにした。選んだのは、クロワッサンとショコラ・ショーである。パティスリーでもあるこの店のショコラ・ショーが680円なのは安いだろう。 それも量がたっぷりある。味は濃厚過ぎることもなく甘過ぎることもなくいい感じのショコラ・ショーだ。クロワッサンは美味しかった。 パリで食べるまさに本物の味わいだ。東京で食べられるクロワッサンの中でも間違いなくベスト5には入るだろう。 ちなみにバゲットも購入してタルティーヌにして食べたが美味しかったのだ。他にも色々なパンやケーキもあるがここではシンプルにオーソドックスなクロワッサンやバゲットを選ぶといいと思う。
2024/01訪問
1回
関内に来たら立ち寄らなければならないのが、バーノーブルだ。まずは、ジントニックをお願いした。 キニーネが入ったフィーバーツリーを使ったジントニックはその作る技術とも相まって実に美味しい。お通しもお洒落だ。2杯目はマンハッタンを選択した。 1杯目同様オーナーバーテンダーの山田さんが作ってくれた。 京都ロッキングチェアーのオーナーバーテンダー坪倉さんが作るマンハッタンとはまた違うが、やるせない味わいに満ちたマンハッタンに惹きつけられるのだ。2人とも同世代で2人とも世界チャンピオンである。 西の坪倉、東の山田だろう。 帰りには店の前まで見送りしてくれた。 横浜には素晴らしいオーセンティックバーがあるのだ。
2024/01訪問
1回
鎌倉に来たらてくてく歩いて美鈴に上生菓子を買いに行ってしまう。それも普通予約しないと和菓子は買えない。 なぜならば、店内に入るとショーケースなどは全くなく、予約注文の菓子折りがそこにあるだけだからだ。店内では、名前を伝え、注文した菓子折りの数を確認し、代金を支払って店を出る。 京都松屋常磐、嘯月や東京銀座空也以外ではあまりこの販売スタイルは見たことがない。包みを開けると見目麗しい上生菓子が顔を現す。一時期跡継ぎの菓子職人がいなくて閉店が噂されたが、鎌倉から美鈴がなくなってしまうとその佇まいも含め鎌倉の魅力が半減してしまうので是非頑張ってほしいものである。
2024/01訪問
1回
京都のリーガロイヤルの新しいホテルに荷物を置いて、夕食に出かける。 ゴーミヨでは評価されているお店だ。 まずは、日本酒を頼む。 九頭竜の岬と赤武だ。 金沢にいるかのようにバイ貝を頼む。金沢なら香箱蟹だが、京都ならコッペ蟹だ。 内子も味噌も身も一緒くたにしていただく。 グラスに入った日本酒を飲む手が止まらない。挙げ句の果てにはおでんだ。 金沢おでんというわけにはいかないが、京都のおでんも出汁が効いていて美味しい。日本酒は京都徳次郎特別純米吟醸直汲み生原酒に移っていく。鯖寿司は焼きが入っていた。 とろりとしている。そして、この店の圧巻は出汁巻玉子だ。 あまりにも美味しくてここでは1人一皿を注文するルールがいつの間にかできてしまった。 DNAは本物を使った料理を高い技術とセンスのもと提供してくれるお店なのだ。
2023/12訪問
1回
銀座に用事があった。 久しぶりに遅めの昼食を三笠会館内の秦淮春でとる。私は翡翠ランチにした。 メイン料理が2つ選べるので、メインは揚州料理のむき海老とサツマイモの醤油炒めと広東料理の鶏ももの油淋鶏にした。油淋鶏は、味がやや強いが、野菜とのバランスもよく美味しく食べられる。この2つのメイン料理とご飯とスープの取り合わせは満足感のある昼食となる。スープは品のある味わいだし、ご飯そのものも美味しい。 以前ご飯はお櫃に入って出てきたが、今はお代わりを店の方が持ってきてくれるシステムに変わっていた。デザートは杏子のジュレだった。 酸味が穏やかだが効いていて素敵な一品になっていた。サービスも素晴らしいし、いい雰囲気の中中国料理がいただける。 隣には内田裕也氏のようなお洒落な年配の紳士が焼きそばを食べていた。 また来よう。
2023/12訪問
1回
中国料理として別世界の美味しさである。 こんなに出てくる料理にワクワクさせらる中国料理店は他にない。 特にニラのグラニテが載せられた餃子にはその発想に驚愕した。 全部合わせて食べてみると美味しい餃子なのである。