ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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行ったお店

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これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。詳しくはこちら

120 件を表示 862

ビストロ バッカス

新栄町、千種、車道/ビストロ、フレンチ

3.48

167

¥5,000~¥5,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-

夜の点数:5.0

昼の点数:5.0

この日は仕事は休日。 大好きな妻を誘ってデートと洒落こもう。 先ずは二人が大好きな映画を観よう。 終わる頃には陽も落ちていて 街はクリスマスの雰囲気を演出するライトアップが施されていた。 車を移動して この日は私の中学校からの友人がオーナーシェフを努めるコチラ「ビストロ バッカス」さんで。 もう長い付き合いだ。 私達の年齢から もう半世紀近い年月が経つ。 その間、シェフも私もすっかりお互いの頭髪の白い部分の面積も増えてしまった。 しかし それでもまったく老けた感じがしないシェフは、中学当時から人気者で、特に女性には人気があった。 そんな訳なのか、この日のディナーは3組9名で、そのうち男性は私1人! ランチならともかく ディナーでの この客層は驚きだ。 この日 コチラでディナーを取ることにしたのは もう1つの理由があった。 私の自宅のセラーで長い間眠っていたワインだが、そろそろ飲み頃を迎えているはずだ、という判断だが、私がいつも自宅で作るレベルの料理と合わせるには……。 そこで同級生のよしみにすがろうと 予約をする段階でワインの持ち込みを了解してもらったのだ。 勿論 放栓料は支払いが必要だが、シェフともう1人の二人でのオペレーションなのでこれに構っている暇はない。 しかし そこは勝手知ったる間柄。 「ワインはナイフだけ渡して あとは自分でやるだろうから ほっといていいよ」とシェフは若いスタッフに指示している。 「いいよ、デキャンタだけ貸してくれたらあとは自分でやるから」と返す私だ。 メドック格付け第三級 シャトーキルヴァンのセカンド「レ・シャルム・ド・キルヴァン」の2004年。 ひょっとしたらピークアウトしているかもしれないこのワインを開けたかったのだ。 慎重にデキャンティングしていく。 幸いオリは少なさそうだ……。 テイスティングしてみる。 ……よし! 大丈夫だ!  20年の眠りから覚めたクラレットはご機嫌だった。 マルゴー特有の繊細は微塵も損なわれてはいなかった。 さぁシェフ! あとは美味しい料理をお願いね! アミューズからのオードブルはヴァリエで。 シェフのスペシャリテの「若鶏の白ワインゼリー寄せ」「鴨肉と豚肉のパテ」は絶品! 「三重県産牡蠣のオーブン焼き」「アトランティックサーモンのマリネ」も美味しかった。 肉料理が得意なシェフ。コンソメの取り方もオーソドックスな手のかかるやり方をしている。 しかし それが旨いコンソメを作り出す最良の方法なのだ。回り道はしない、王道のスタイルだ。 その味わい深いスープに添えられたフォアグラ。 きちんとした火加減で焼かれつつ、とろけるような食感はフォアグラの魅力を最大限に引き出している。 ポワソンには今が旬の鱈を。 淡白な鱈の身にパン粉を纏わせたのは、ソースの乗りを考えてのものか。 それは浅利のジュを加えた軽いトマトクリームのソースだけに素晴らしいハーモニーだ。 メインは牛フィレ肉のポワレ。 私の好みでは この時期ジビエも得意なシェフのことだ、鴨や鹿肉かな、と思っていたが、ワインを考えればこれも悪くない。 トリュフの風味のマディラワインのソースがマルゴーとの相性ピッタリだった。 イメージとは異なるが、シェフはパティシエでもあった。 デセールの「モンブランクリームを纏ったモンブランアイスクリーム」は栗の風味が立っていて、上品な甘さに仕上がっていた。 再度デキャンティングして、もう少し飲める状態にしたワインをシェフにこの日のお礼として渡した。 わがままを聞いてくれてありがとう! 今度はプライベートで飲みにでも行こうや。 また美味しい料理を楽しみにしているわ!

2023/12訪問

2回

にくの匠 三芳

2024年Silver受賞店

The Tabelog Award 2024 Silver 受賞店

にくの匠 三芳

祇園四条、京都河原町、三条京阪/牛料理、日本料理

4.47

571

¥60,000~¥79,999

-

定休日
-

昼の点数:5.0

1回

カイノヤ

移転カイノヤ

朝日通、天文館通、市役所前/イタリアン

4.34

142

-

¥8,000~¥9,999

定休日
-

昼の点数:5.0

1回

バー オスカー

バー 百名店 2022 選出店

食べログ バー 百名店 2022 選出店

バー オスカー

赤坂、西鉄福岡(天神)、天神/バー、ワインバー

3.96

327

¥3,000~¥3,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:5.0

入籍記念日の旅行、2日目。 呼子でイカの活け作りを頂いた後、この日の宿泊地である 福岡に戻り、レンタカーを返却した後に真っ先に向かったのがバー「オスカー」さん。 オーナーバーテンダーの長友氏とは実は随分と古い間柄で まだお互いが若かりし頃、バーテンダーとしてのカクテルコンペティション(創作カクテルを競う大会)に、それぞれの地区予選を勝ち抜いて出場を果たした全国大会で知り合い、何度か一緒に出場しているので、自然と「またお会いできましたね」というような言葉を交わすようになったのだ。 (勿論結果は長友氏のファンの皆様なら承知していらっしゃると思われるが)(苦笑) そのようなご縁を頂き、私はなにかと福岡に訪れる際は 必ず長友氏のカクテルを頂きに向かうのだ。 氏の素晴らしさはカクテルの調合技術だけではなく、その 人柄にある。 いつも紳士であり、ダンディズムをたたえた雰囲気、立ち居振舞い……。私とはほぼ同年代でありながら常に見習いたいと思っている。 この日は食事に行く前のアペリティフとしてのカクテルを 楽しみにしていた。 氏のお店も例外無くコロナ渦に悩まされ、現在は営業時間をなんと14時よりオープンして、ラストオーダー19時、閉店は20時と、以前なら考えられない営業をしていた。 私も妻と食事をするので当然のように来店時間を早めざるを得なかったのだが、やはりこんな明るい時間帯に氏の お店に行くのはなんだか……。 それでもやはり氏はいつものように笑顔で迎えてくださった。 まずはジンフィズをオーダーする。 うん、美味しい!! やはり氏のカクテルはいつも優しい味がするのだ。 シェイクは銀座の修行時代、バー ロオジェの上田和男氏 直伝の三段振りのハードシェイクなのに、その技法故に 大量に発生する細やかな気泡がアルコールのカドを包み込み、カクテルを円やかな味にするのだ。 ここでバー好きな諸兄に問いたいが、皆さんは「ヨコハマ」というカクテルをご存知だろうか? 横浜ニューグランドホテルで生まれたこのカクテルは、今や古典と言っても差し支えないスタンダードなカクテルなのだが、今の若いバーマンにこのカクテルを注文すると、 「少しお待ちください」と言って店の奥にあるカクテルの レシピ本を覗きに行く人が多くいる。 それを長友氏はいとも容易く材料を準備し、調合を始める。 やはり良いバーマンとは、スタンダードカクテルを大切に する。どんなスタンダードカクテルも最初は誰かのオリジナルのレシピだったはずだ。 それが多くの人に支持され、世界中へと広がり、やがて誰もが知るスタンダードになっていく。 その偉大な先達のカクテルをバカにして、見た目華やかなオリジナルばかりに熱心になっても、そんなバーマンは基礎が出来ていないので、出来上がりも薄っぺらな物になる。 氏の「ヨコハマ」は、写真で見ると原処方よりも赤みが薄いのが解ると思うのだが、これは「最近は良いグレナデンシロップが無くなってしまいました。なので自分で○○と△△をブレンドした物を使っています」と教えてくれた。 このカクテルが誕生した時代背景と、童謡「赤い靴」に出てくる女の子がカクテルグラスを通してイメージできる…。 氏はそこまで読みきってこのレシピで調合したのだろう。 本当に優れたバーマンとはこのような人である、としみじみと感じる一杯であった。 ご馳走様でした。次はいつもの時間にお邪魔したいものですね。それまでお元気で。

2021/02訪問

2回

はかた天乃 KITTE 博多店

博多、祇園、櫛田神社前/食堂、海鮮丼、揚げ物

3.53

420

¥1,000~¥1,999

~¥999

定休日
-

夜の点数:5.0

1回

四川料理 巴蜀

中国料理 WEST 百名店 2021 選出店

食べログ 中国料理 WEST 百名店 2021 選出店

移転四川料理 巴蜀

博多、西鉄平尾、渡辺通/四川料理

3.74

195

¥10,000~¥14,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:5.0

1回

白馬リゾートホテル ラ ネージュ東館

白馬、信濃森上/フレンチ、オーベルジュ、バー

3.34

34

¥20,000~¥29,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:5.0

料理そのものが素晴らしいのに加えて 支配人以下、スタッフ全員のホスピタリティが 賞賛すべき点だと思う。

2017/08訪問

1回

すずや はなれ

三河鹿島/日本料理、海鮮

3.12

11

-

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:5.0

2017/06訪問

1回

ミクニナゴヤ

フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

ミクニナゴヤ

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/フレンチ

3.76

329

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.7

名古屋マリオットアソシアホテルのメインダイニング「ミクニ ナゴヤ」で、三國清三シェフの美食会が開催されると聞いた。 当日は三國シェフが来名し、自らの手による料理を提供して、ゲストのテーブルにはご挨拶に来て頂けるようだ。 失礼ながら三國シェフは そこそこの年齢。 いまだに矍鑠として仕事もこなしていらっしゃるが、いつまでもシェフの料理が食べられる機会には、私達のような田舎暮らしの者には そうそう巡り会えないかもしれない。 そう思うと いてもたってもいられなかった。 つい4日前には志摩観光ホテル ザ ベイスイートの「ラ メール」でフレンチを食べたばかりなのに「そんなに贅沢ばかりしていいの?……」と妻にも言われる始末。 「じゃあ この食事をクリスマスディナーの代役にしようよ!」 私も必死だ。 ようやく妻の了承を得ることができ、参加する運びとなった。 ミクニナゴヤは以前、一度だけ訪れた事がある。 今回は二度目になるが、いつも礼儀正しくゲストを迎え入れてくれ、丁寧であり、かつスマートなサービスはさすがと思わせるものがある。 今回もメニューは当日までのお楽しみだったので、卓上に用意されたメニューを開くのが楽しみだった。 この日のディナーはシンプルな構成。 ブリニを添えたキャビアをアミューズと捉えると、オードブル、ポアソン、ヴィアンド、それにチーズとデセールと、このような美食会としては皿数は少な目な方に思われた。 先ずはキャビアだ。 フレッシュなオセトラキャビアには蕎麦粉のブリニ。それに刻んだパセリや鶏卵の白身、黄身ごとのアッシェも。 しかし せっかくのフレッシュなキャビアだ。ブリニに乗せるのも良いが、私達はそのままをス直接スプーンで頂いた。 何故なら この日のウェルカムドリンクがシャルル エイドシックのシャンパーニュだったからだ。 日本よりも先にニューヨークでブレイクした このシャンパーニュは 今やセレブ達の御用達のようだ。 やはりキャビアにはシャンパーニュが良く似合う。素敵なマリアージュだ。 蝦夷鮑のステーキは養殖の物としては大きなサイズ。その肝をソースにしてバルサミコの酸味で味を整えた。カリフラワーはライスに見立てたこと。白の他にも紫色やロマネスコも隠してあり、彩りを添えている。味噌や醤油のパウダーと相まって日本人が喜ぶ仕上がりだ。 ワインはボルドー。シャトー ラフォン ロシェ 2007年を。 もう飲み頃と思えたが、少量注いでもらいスワリングしても全然開いてこない。 もう 起こしてあげなくては。 いつまでたっても起きてくれないお寝坊さんは、ソムリエールに頼んでデキャンタージュしてもらおう。 そうすることで ようやく香りが開いてくれた。 サーモンのミキュイ。 この日、私が一番と思えた料理だ。 ノルウェー産のサーモンを厚くカットしたミキュイは かつて口にしたことがない完璧な火加減で、まだピンクの部分がほとんどなのに、どこを食べてもも温かいのだ。 塩昆布をナッペする為に外した皮目は 改めて掃除をした後に再度カリカリに焼いた物にして料理に戻してあった。 その食感、遊び心が溢れている。 レモンの酸味と塩昆布の塩梅も良く、前後の濃厚な味わいの料理を考えるとこのソースはちょうど良かった。 ブレス産のプーレは胸肉の部位だったが、モモ肉にも負けないしっかりとした食べ応え。スライスした沢山のトリュフと共にソースにもたっぷりとトリュフを使用したもの。 芳しいトリュフの香りが鼻腔をくすぐる。 サンマルセランはちょっと珍しいチーズ。 カテゴリーはフレッシュチーズなのだが、これを あえて熟成させてから食べる。 すると白カビとウォッシュの間のような感じに熟成が進み、それをスプーンですくって食べる。 これからウォッシュにトライしてみたい人には入門編として勧めたい味だ。 デセールはクリスマスをイメージしたアソートで。 その小さなグラスの中に三國シェフがポットから水を注ぐと 煙が立ち上ぼり、同時にレモンの香りが広がる仕組みになっていた。 最後に「NINA s 」というメゾンのクリスマスティーを提供されることでディナーは締め括られた。 テーブルにご挨拶に来て頂いた三國シェフは とても気さくな方で、私達のような田舎者夫婦にも笑顔で話しかけてくれる。 「記念に写真でもご一緒に…」との勧めに 恥ずかしながら妻も一緒に納まった。 期待したとおり、料理、ワイン、サービス共に素晴らしい一夜だった。 三國シェフはじめ、坂口部長、レストランの皆様 ごちそうさまでした。ありがとうございました。

2022/12訪問

1回

草喰 なかひがし

2024年Bronze受賞店

The Tabelog Award 2024 Bronze 受賞店

日本料理 WEST 百名店 2023 選出店

食べログ 日本料理 WEST 百名店 2023 選出店

草喰 なかひがし

元田中、茶山、出町柳/日本料理

4.23

662

¥30,000~¥39,999

¥10,000~¥14,999

定休日
月曜日

昼の点数:4.7

中東さんの料理に… というより中東さんに会いたかった。 これが今回の京都行きの一番の理由だった。 なかなか予約が取れないので、先々のお店の都合で空いている日時を教えて頂き、その日に合わせて休みを取るのだ。 ようやく予約が取れたこの日、京都に向かう新幹線の車内からワクワクしていた。 万難を排する為に12時の30分前に到着した。 時間が余ったのでお店の目の前にある「哲学の道」のベンチに腰をおろす。 春の気配にはまだ程遠い、桜の樹の固い蕾が青空と重なる。 やがてお店の軒先に暖簾が掛かる。 荷物を預かってもらい、カウンターの席に着く。 たまたまだろうが、私は何故かカウンターの端の席に通されることが多かったが、今日はど真ん中だ。 しかも私以外のお客は全員女性。微かな恥ずかしさと緊張を感じながら最初の緑茶とおしぼりが出てきた。 喉も渇いてきたので最初はビールを注文した。 待望の料理はいつものように八寸からだ。 季節ごとの歳時記を表した八寸、今回は「雛祭り」だ。 蛤の中にはおこわが。朱く染めた蕪の椿の花見立て。 桜のチップで燻された自家製の蛍烏賊……。 様々な思いが込められている。 ビールで潤った喉が日本酒を恋しがる。 中東さんに「吟醸ではない純米酒を人肌で。」と所望した。 勧められたのは「神聖」。私好みの薄く平らな盃で頂く。 料理についてはあれこれ説明するのは割愛させて頂くが、 今回は鯉と鹿肉が抜群だった。 特に鹿肉は中東さんも「これに赤ワインをお持ちしましょうか。」とおっしゃっる程の出来! 菊芋の摺り流しがこれ程美味しいソースになるのか…。 オクドで炊いた土鍋ご飯もいつものように様々な提供方法で楽しませてくれる。 いつもいつも本当に美味しい料理に感服した。 次はまた妻を連れだって伺うことにしよう。

2022/03訪問

2回

レストラン 香松

沖松島、松島二丁目、今橋/フレンチ、洋食

3.53

56

¥10,000~¥14,999

¥3,000~¥3,999

定休日
水曜日

昼の点数:4.6

あぁ!人生とはなんと素敵な出逢いを創造してくれるのだろう! 私が無知なのは自身も認めるところではあるが、私はこの高松の地で、今まで沢山の美味しい仔羊の肉を食べてきたつもりでいたが、この素敵なレストランで「こんなにも美味しい仔羊料理がまだあったのか…」という驚きと感動に包まれることになったのだ。 「レストラン 香松」さんだ。 正直申し上げると、私は随分と不誠実な人間で、一度予約をさせて頂いたにも関わらず、前夜の痛飲が祟り 食事どころではなくなってしまった為に その予約を日延べにしてもらうという、お店に対して大変失礼な所業をしたのに、当時電話対応をして下さったマダムの優しさに甘えてしまったのだ。 来店し、席に着いた私に わざわざご挨拶にお越し頂いたマダム(後程知ったのだが、コチラのシェフの奥様だそうだ)は、とても美しい女性で、その立ち居振舞い、声の質から 以前はどこかのエアラインのキャビンアテンダントでもしていたのかな…? と、下衆な想像が持ち上がる程の美女だ。 そんな美しい女性から声が掛かると、そんなシーンに慣れないオジサンは緊張してしまったが、なんとか会話を経てオーダーを聞いて頂いた。 その会話が私を先記した素晴らしい料理へと導いてくれたのだ。 メイン料理で大好きな鴨のコンフィにするか、仔羊にするかを迷っている旨を伝えたところ、マダムのお勧めが仔羊だったのだ。 その会話が無かったら、バカな私は 実はこの日もまたしても先日同様、職場の仲良しが催してくれた送別会で痛飲してしまい、フレンチレストランでワインを飲まずに食べるなんていうことになってしまったが故の、楽しくも無い食事になってしまっていただろう。 前ふりが長くなったのは、それだけ この料理との奇跡的な出逢いを演出してくれたマダムに感謝したいからだ。 マダムだけでなく、コチラのお店は皆さん全員がハートフルな接客をしてくれて、途中で供されたバケットの美味しさに「もしかして自家製ですか?」と尋ねたところ、そのバケットをお願いしているブーランジェリーをわざわざショップカードを持ってきて紹介して下さり、「お一人でやっているお店なので、朝早くに行かないと、お昼には何も無くなってしまう程の人気店なので…」とまでご教授下さった。 料理も美味しい。 海老とヤリイカのマリネから始まり、スープ、ポワソンも。 そして この日のメイン料理がサーヴされた。 「仔羊のロティ」。 最初、この肉の部位とソースを説明して頂き、ガロニのドフィノアやラタトゥイユもご一緒に、と。 肉の部位は喉に近い部分だという。 (後程教えて頂いたこの仔羊の部位は「コリエ・ダニョー」という名前の部位だそうだ) 私も自宅で愛用しているラギオールのナイフの鋭さをもってして、カリッという食感を痛めないようにカットして口に運ぶ。 最初は「おぉっ?」という驚きが。 後程 よく咀嚼する度に「えぇっ?」に変わり、 喉を抜け、鼻腔に残った風味が「ん~っ……」という なんとも言えない気持ちにさせてくれた。 こんな思いをするのは久しぶりだ。 というより、いつ以来のことだろう……。 あぁ! 思い出した! 石垣島のリゾートホテルの中華料理店で提供された海老料理! あれを頂いた時に感じる事が出来たのに匹敵する出逢いになった。 私も間もなく還暦を迎える。 しかし まだまだ世界には私などが知らない美味が沢山あるのだろう。 そんな感動をすることができた料理を提供してくれたマダムとシェフには本当に感謝しかない。 食後にわざわざ私のテーブルに、まだ仕込み途中の肉を見せる為に持ってきてくださり、煮込み料理に使用することが多い部位なんです、とも教えて頂けた。 最後は帰り際に厨房から出てきてくださり、ご挨拶まで頂いた。 シェフは これまた随分な「イケメン」で、なるほど、この手腕のイケメンシェフにして美人のマダムかぁ…。 これは参った! 私など到底 憧れようがなんだろうが無理だな(笑) しかし私が高松を離れるのは あと数日後だ。 もっと早くコチラを知れば、もう一度この料理を……と思ってしまうのは未練だよなぁ……。 最後は1階の玄関口まで降りて見送ってくれたマダム。 ありがとうございました。 素晴らしい人達、素晴らしい料理、素敵なレストランとの出逢いにお礼申し上げます。

2024/05訪問

1回

氷雪の門

豊水すすきの、すすきの(市営)、すすきの(市電)/かに、日本料理、郷土料理

3.48

204

¥8,000~¥9,999

¥2,000~¥2,999

定休日
-

昼の点数:4.6

北海道・札幌へのご褒美旅。 その中でもかなり楽しみにしていたコチラ「氷雪の門」さんでの食事。 前年の正月、我が家は通販のたらば蟹を購入し、食べる事にした。 が、そのたらば蟹、解凍したら方法が悪いのか蟹そのものが悪いのか、水分が一緒に抜けてしまい、情けない程の姿に変わり果ててしまった……。 その時、妻と「蟹はやはりお店で食べるのが一番」との結論づけた、そのリベンジでもあった。 食べログで「札幌・たらば蟹」のワードで検索すると 様々なお店が。 決め手は料理内容だった。 たらば蟹が食べたかった私達の欲求を十分満たしてくれそうな内容で、宿泊するホテルからもとても近い。 随分早い段階で予約を入れさせて頂いた。 当日は酷い猛吹雪の天候になってしまったが、ホテルから近くだったので問題なし。 改めてコチラにして良かったと思えた。 お昼に予約したのも「蟹をかなりガッツリと食べよう、その日の夜はホテルのレストランでアラカルトで少し食べればいいから…」との考えがあったから。 それだけ この日のスケジュールはコチラのお店での食事にシフトした1日にしておいた。 入り口の扉を抜けると、こんな悪天候でも「お席は満席で…」としてある。 コチラの人気の高さが伺える。 店舗は立派なビルになっており、先ずはエレベーターを利用して3F まで登り、そちらで受付をする。 予約した旨を伝えると、同じフロアの個室へと案内して頂く。 この日お願いしたメニューが卓上に用意されてあり、目を通すと おぉ!活けの毛蟹の入荷があったようだ。 最近は毛蟹が不漁だそうで、万が一入荷がなかった場合、他のメニューに切り替えさせて頂きます、との話を聞いていたので、先ずはひと安心。 これで毛蟹とたらば蟹の食べ比べも出来そうだ。 さっそく料理を始めてもらおう。 その前に北海道のお約束「サッポロクラシック」で喉を湿らせておかなくては。 先付けが。 蟹の真丈だ。 ご挨拶代わりの名刺のようなものだ。 コレを肴にビールを流し込んでいると…… うおーっ!! これは豪快だ! 氷で出来た鉢の上には北海道を代表する魚介類のオールスター達の刺身が盛り合わせてある。 たらば蟹の親爪、蝦夷鮑、松川カレイに生の北寄貝、ボタン海老は特大サイズだ。 箸を伸ばす前に しばし見惚れてしまった……。 いきなりの贅沢過ぎるスタートに、この先は何が…と期待値は上昇一途だ。 その期待通り! 次なるは これまた豪快な火鉢が運ばれて来た。 その上には たらば蟹の太身が鎮座している。 ……これだ。 私達が昨年の正月に食べたかったのはまさにコレだったんだ。 蟹が焼ける香ばしい良い匂いが部屋いっぱいに漂ってくる。 もう、この香りだけで一杯イケそうだ。 御指南頂いた通りに焼き上げ、口に運べば それはもう至福としか言い様のない気持ちになれる。 日本酒だ。土地の酒を飲もう……。 蟹身の甘味、殻が焼けた香ばしい匂い、時折「パチッ」と火鉢から弾ける音も聞こえる。 まさに五感全てが喜びに満たされている。 そしてカセットコンロに出汁の入った小鍋が用意された。 たらば蟹の太身のしゃぶしゃぶだ。 太身ゆえに通常のしゃぶしゃぶのようにはいかない。 小鍋の出汁が沸いたところで蟹を投入し、中火で約2分くらい待つ。 頃合いを見て引き上げ、食べる。 うーん、これもいい。 個人的な嗜好では、先に食べた「焼き」の方が好きだが、コレはコレで美味しいし、寒い時などは更に美味しく食べられるだろう。 次なる料理は 担当してくれた仲居さんがイチオシの 活け毛蟹のセイロ蒸しが登場だ。 北海道民は皆さん たらば蟹より毛蟹の方が好きなのかなぁ。 結構毛蟹推しの人が多いと思う。 しかし私達夫婦は やはりたらば蟹だなぁ。 この毛蟹。剥くのが大変だ。チクチク痛いし…。 誰かが剥いてくれた物を食べさせてくれるならともかく、自分でするのはちょっと……。 そんな意味では私達は蟹の「ツウ」ではないのだろう。 でも頑張って剥いた蟹身を甲羅の中で味噌と和えれば それは文句無しに旨い。 日本酒も進む。 箸休めの酢の物で一息つく。 お後の料理は再び蝦夷鮑が。 「水晶焼」と銘打たれたこの料理は? と仲居さんに問いかけると「耐熱ラップで包んだことで水晶に見立てることが出来たから…」との答えが。 ちょっと安直な回答に思わず笑ってしまったが、その耐熱ラップを紐解くと、中に閉じ込められた磯の香りが広がり、鮑の旨味が野菜達にも移る相乗効果と相まって コレもとても美味しい。鮑も柔らかだ。 まだまだ料理は続く。 次なるは たらば蟹の天ぷらだ。 天つゆではなく、藻塩が添えてあり、サクッと揚がった衣と肉厚のたらば蟹が 天ぷらという料理の技法によって魅力をより一層引き立てられている。 コース料理の最後として たらば蟹の炙り寿司が。 どこまでもたらば蟹だ。 軽く炙ることで、生よりも旨味と甘味が引き出され、一緒に出てきた吉野蟹という、私達が聞いたことの無い蟹の吸物が供された。 仲居さんの「それではそろそろデザートでも…」の声に反発するかのように、食いしん坊な私は更に雑炊セットも追加注文した。 この雑炊セットには たらば蟹のほぐし身も付いていて とてもお値打ちだと思う。 最後の1滴まで蟹を堪能した私達夫婦。 まさに北海道堪能コースのタイトルにふさわしい、大満足の食事だった。 コチラは本当に良いお店だ。 機会があれば是非是非もう一度訪れてみたいものだ。

2024/01訪問

1回

レストラン ロワール 鉄板焼

ステーキ・鉄板焼き EAST 百名店 2024 選出店

食べログ ステーキ・鉄板焼き EAST 百名店 2024 選出店

レストラン ロワール 鉄板焼

栄町、栄(名古屋)、高岳/鉄板焼き

3.59

55

¥15,000~¥19,999

¥5,000~¥5,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.6

妻の義母から食事のお誘いを受けた。 それで私達なりに「お義母さんは何が食べたいんだろう」「何を喜んでくれるだろう」と思案し、出した結論が コチラ「レストランロワールの鉄板焼」だった。 妻によると義母はまだ歯が丈夫なようで、肉が大好きらしい。 加えて「ホテルのような高級な場所に行くのも好き」なのだそうだ。 ランチの時間帯に伺うこと、義母は高齢者なので あまりボリュームのある内容は避けて欲しかったこともあり、前もって その旨を伝えたうえでの 内容お任せでお願いした。 ご自宅まで車で迎えに行き ホテルに向かったが、お義母さんは久しぶりの外食らしく、終始ご機嫌のよう。 やはり娘と一緒に食事をするのは嬉しいのかもしれない。 ホテルのレストランに到着し、席へと案内してもらう。 コチラの鉄板焼は1つのカウンターで 他のゲスト同士が重なってしまう時間帯には案内をしない。 1組ずつ丁寧な仕事をしたいが故の、前のゲストの料理を焼き終えるタイミングまで他のゲストの予約は待ってもらう方針だ。 故に私達はMAX6名が着席できるカウンターを3人で いわば貸し切り状態で利用させてもらえる事になる。 1人のシェフを私達だけの為に独占し、作りたて、焼きたての料理をすぐさま提供してもらえる…。 やはり鉄板焼とは贅沢なものなのだろう。 お義母さんもそれが嬉しいらしく随分ご機嫌だ。 先ずは妻だけがノンアルコールのワイン、義母は赤ワイン、私は白ワインをそれぞれ注文し、乾杯だ。 最初にご挨拶を頂いたシェフは すぐさま鉄板でガロニの野菜達を焼き始めている。 それを眺めている間にアミューズが配られた。 牛タンと冬瓜のフランだ。 このフランはコチラの鉄板焼のアミューズとしては定番の料理で、優しい味わいはいつも美味しく、安心できる物だ。 シェフはアワビを焼いているようだ。 鉄板に多めの油を敷き、そこへ衣を纏わせたアワビを。 どうやらアワビを天ぷらに見立てているようだ。 焼き野菜のガロニと併せて提供されたものを別添えの金山寺味噌のタルタルで頂く。 シェフは皿上のスダチを指して「これを絞りかけて食べるだけでも美味しいんですけどね」と屈託のない笑顔で話かけてくれる。 こうしたシェフとのやり取りも鉄板焼の魅力だろう。 私が普段はあまり飲まないシャルドネも、このアワビを金山寺味噌のタルタルに合わせてのことだ。 次の料理はスープ仕立て。 秋の野菜や鶏肉を焼き、スープを流し入れたら 仕上げにはトリュフオイルを廻しかける。 その香りが鼻腔を喜ばせてくれる1皿だ。 鉄板では食パンや野菜達、それに胡麻生麩などが焼かれている。 食パンが焼けたら 肉の皿に乗せ、その上に焼き上がった肉を乗せる。 食べやすいようにカットしてもらったステーキだが、そうすると断面からジュースが流れてしまう。 そのジュースを吸わせる為のパンなのだ。 「ジュースを吸わせた食パンは 自分が食べやすいサイズにカットして、そこへ肉を1つ、サラダからレタスのような野菜を選んで、それらを挟んだらチリソースを少々付けて食せば ちょっとしたステーキサンドイッチのような食べ方としても楽しめますよ」、とシェフ。 いつもそのように楽しんでいる私達はともかく、義母は 「なるほど!」と喜んでいる。 パンが大好きなのだそうだ。 そんなパン好きの人が新しい楽しみ方を教えてもらって嬉しいのだろう。 その肉だが、この日は義母の為にフィレをお願いしておいた。 私達は普段はランプなどの赤身肉を好んで食べているのだが、高齢な義母ならば柔らかさが特徴の肉の方が良いだろう。 黒毛和牛のフィレが見事な「トレ・ブルー」に焼き上げられた。 レアな状態ながら しっかりと熱を通してあるのは熟練の技としか言いようがない。 様々なソースも良いが、私達夫婦が黒毛和牛のステーキを食べる際の一番のお気に入りは コチラのように生の本山葵を粗くおろしたものに、塩や醤油、あとはガーリックチップと一緒に食べるやり方だ。 このシンプルな食べ方が、一番牛肉の味を引き出してくれる。 良い牛肉だけが持つ、旨味と甘味をひきたたせる食べ方だ。 今回の部位はフィレだったので肉の旨味が若干物足りなかったが、それでもシェフの肉の選び方、焼き方が それを補ってくれている。 私達夫婦も義母も その美味しさにとても満足できた。 もう結構な膨満感を感じながらも 〆の食事には全員鉄板焼ならではの「ガーリックライス」をお願いした。 コチラのガーリックライスは仕上げに刻んだ大葉を用いるのが特徴だ。 一緒に提供される自家製の香の物。赤だしはきちんと取った出汁が日本料理店顔負けの美味しさだ。 デザートも以前とは若干違い、ヴァリエで。 カボチャプリン、抹茶のガトー、ビターキャラメルのグラス、全て美味しく頂いた。 やはりコチラの鉄板焼は名古屋市内ではトップクラスだ。 最高の焼き手さんにかまってもらい、最高の食材を活かしきる技術、調理法、飽きの来ない話術…。 鉄板焼に求める全てが揃っている。 この日は愛妻の誕生日のお祝いをするべく、リクエストにお答えして名古屋東急ホテルのレストラン「ロワール」の鉄板焼に伺った。 コチラはフレンチもあり、店舗は入り口から進んで右側がフレンチ、左側にある扉を開けると鉄板焼になっている。 どちらもとても美味しいのだが、今回は昨秋にコンラッド東京に伺った際にランチで利用した鉄板焼の魅力にはまった妻が「お祝いしてくれるなら…」とのことでコチラに決めたのだ。 先ずはシャンパンで乾杯。そしてアミューズ。 季節も盛りを過ぎようとしている富山県の湾内産の ホタルイカだ。 最初の前菜はフォアグラと牛タンのスープ仕立て。 予め柔らかく仕込んだ牛タンとフォアグラを和風出汁のスープに。濃厚な素材同士を柔らかな出汁と共に味わうマリアージュはとても良い。 次の前菜はなんと鉄板の上で茹で上げるパスタ! 鉄板焼は最後のデザートまで鉄板で作ることができることは知ってはいたが、まさか茹で上げるパスタまでとは…。 コチラのシェフは料理の遊び心が素晴らしく、今回はこのパスタのソースとして烏賊、海老、貝などのシーフードでラグーを作り、「パスタは茹で上げ時間がかかるからカッペリーニかな?」と訪ねたら「それでは食感が満足できないのでスパゲッティーニを」と教えてくれた。 桜鯛とも呼ばれる、今が旬の真鯛を焼いている間にもう1つの旬の素材、桜海老をたっぷりのオリーブオイルで焼いている。そこにバターを加えると桜海老だけを取り出して焼き上がった真鯛にブールブランのソースと、その上に桜海老から取り出した濃厚で香ばしい海老のオイルを加える。 付け合わせにもこれまた旬のアスパラと筍で、お皿の上はまさに春爛漫だ。 焼き野菜だが、コチラの焼き野菜には2種類の生麩が加わる。名古屋の人は生麩をあまり食べないのだが、コチラで使用の生麩は京都で400年以上の歴史を持つ老舗「半兵衛麩」の物を使用しており、鉄板で焼き上げるとモチモチとした食感が楽しい。それゆえシェフは「外国のお客様に説明するのが難しい素材なんですよね。餅みたい、って言ってます」と笑っていた。 さてメインの肉だが、私達はステーキ肉は脂の少なくてよく噛むとジュースが溢れてくるような赤身が好きで、今回はその私達のリクエストで2種類、ウデとランプを用意して頂いた。 コチラのお店は牛肉には相当の拘りがあり、いわゆる「フェア物」の黒毛和牛は間違いなく1食の価値がある物が出てくる。 今回も肉は勿論どちらも美味しく提供して頂き、妻には「最後に肉を1つ2つ残したら、チリソースと共に下に敷いてあるパンで挟んで食べてごらん。出来の良いステーキサンドみたいに楽しめるから」とアドバイスしたら、その食べ方が気に入ったらしく、とても喜んでいた。 ガーリックライスまで進む頃にはお腹もパンパンだ。 そしてデザートの際にはお店からのサービスとして、ドライアイスで演出した生チョコレートを予めお願いしておいた花と共に出してもらい、喜んでくれた妻を見てお店に感謝した。 コロナの都合上、平日はランチのみでの営業なので仕方なかったが、次回はディナーでもっとゆっくりしたいなぁ…。

2023/10訪問

2回

タワーズバー ベロビスト

渋谷、神泉、代官山/バー

3.58

323

¥5,000~¥5,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-

夜の点数:4.6

素晴らしいディナーを頂いた続きは、すぐ隣にあるバー&ラウンジの「ベロビスト」へ。 こちらで〆のナイトキャップを頂こう。 妻はかなり酔いが廻りご機嫌な様子。普段あまり飲まない人だから余程ディナーがご満悦だったようだ。 妻にはもう軽めのカクテルを、と思い、モスコミュールをヴォッカ少な目で。このバーのモスコミュールのレシピは源処方を尊重する為ジンジャーエールではなくジンジャービアーを使用するらしく、余分な甘味が無いのでスッキリと飲めるだろう。 私はジンベースのカクテルで、シャルトリューズのジョーヌをヴェールに変更した、いわゆる「グリーンアラスカ」をオーダーした。 最近はこれが気に入っており、以前はフレンチのアフターはマールやグラッパ、シャルトリューズはリキュールグラスでストレートで飲んでいたが、この「グリーンアラスカをハードシェイクで。」とお願いすると、ハードなアルコール同士の組み合わせでも柔らかくなって飲みやすくなり、細かな氷片がグラスの表面に浮かび冷たさを維持する役割も兼ね添える効果があるからだ。 先程のレストランとは微妙に窓越しの風景が異なるのだが、渋谷のスクランブルスクエアの隣に見えるのが東京スカイツリー、ギリギリ視界に入るのが東京タワー。 間には新国立競技場が望める。 鴨長明の方丈記「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず……」が頭の中を過り、諸行無常を感ぜずにはいられなかった夜景を眺めていた。

2020/10訪問

1回

とれふる

千種、車道、今池/フレンチ、洋食、ヨーロッパ料理

3.57

141

¥6,000~¥7,999

¥3,000~¥3,999

定休日
火曜日

夜の点数:4.6

この日は私達夫婦が入籍した記念日だ。 挙式はお互い「いい歳だから…」と、恥ずかしさから二人きりでシンガポールで挙げてきたのだが、入籍はその後に「立春大吉だから…」と京都で済ませて来たのだ。 その私達が出逢って初めて食事をしたお店がコチラ「とれふる」さんだった。 記念日のディナーは その思い出のお店に久しぶりに出かけよう、となったのだ。 別宅のマンションの駐車場に車を停めれば、そこからドア・トゥ・ドアで15分もかからない程の距離にお店はあるので、いつもなら外で食事をする際にハンドルキーパーを努めてくれる妻にも「今夜は一緒にワインも飲もうね」と。 そのワインは あらかじめ10日程前にお店に伺い、預かって頂いてもらったスペインワイン。 フィロキセラに犯され、全滅の危機にさらされた欧州の葡萄畑のなかで、奇跡的にその害から逃れることができた ほんの僅かなスペインのテンプラニーニョ。 それゆえ樹齢は160年をゆうに越えるが、そんな希少なテンプラニーニョの単一畑で造られたのが、この日のワインだ。 この葡萄の樹のように、どんな困難があっても 二人がいつまでも長く一緒にいられますように、との願いを込めたワイン選びだった。 お店に伺う3時間程前にはワインを抜栓しておいてください、とお願いしたにも関わらず、テイスティングしてくれたメートルもホストテイスティングした私も「まだまだですね」との意見が合い、ワインはデキャンタージュしてもらうことになった。 長い年月を耐え抜いた樹の葡萄から出来たワインだ。 慌てることなく ゆっくりと楽しむことにしよう。 やがて最初の料理がサーヴされた。 初めて食事をした時から印象に残っていた、メートルの素敵なバリトンによる料理の説明は 提供された料理の最後に加えられる最良のスパイスとなる程。 その素敵な声によって説明された最初の一皿から私達は魅了された。 北海道産のズワイ蟹を使用したセルクルだ。 人参のマリネを敷き、トップには食用の薔薇を添えたセルクル自体も美しいが、更にオリーブオイルをパウダー状にした白とレモンとボッタルガのソースの黄色、エッジには百合根とブロッコリーのピューレ、スプラウトが華やかさを演出している。 温かいオードブルは更に私達を歓喜に導く。 同じく北海道産の、とても大粒な帆立貝柱と雲丹だ。 最初の蟹といい、もしかして私達夫婦の好みの食材を最初からご存じだったのですか? とでも言いたくなるようだ。 たっぷりの雲丹を惜し気もなく使用した逸品は、その雲丹とソースのサフランの黄色に包まれ、そこに妻の大好きなモロッコいんげんの細切りの緑が鮮やかだ。 魚料理は2種類の食材で。 三重県産の真鯛と活オマール海老だ。 ポワレした真鯛にはブール・ブランのソース、ポシェしたオマールにはアメリケーヌといった、いわば王道のマリアージュ。 しかし特筆すべきはシェフの食材に対する火加減だ。 先程の帆立貝柱といい、オマールといい、まだ生なのでは…と思える程のレアな断面だが、しっかりと火は通っている。 帆立貝柱やオマールの魅力である甘味を活かしきる為のギリギリのタイミングを見切っているのだ。 もうこの時点で私達夫婦の心は鷲掴みにされてしまった。 楽しみにしていたワインもデキャンタの中で、注がれたグラスの中で変化を遂げていて、その移ろい行く様が美味しい料理と相まってとても良い感じだ。 メイン料理だけはゲストが選択し、その食材によってはエキストラチャージを支払う方法だ。 私達は大好きな鴨肉を、追加したフォアグラも添えて提供してもらうことに予約した段階から決めていた。 持ち寄ったワインも 鴨肉をメインにするからV.V.のテンプラニーニョにしたのだ。 嬉しいことにワインも このメイン料理に合わせるかのように花開いてくれた。 料理のソースもシェフはワインに合わせてくれたのだろう。 真っ先に赤黒い果実を思わせる色と香りにスパイスのニュアンスも感じられるワインにピッタリなソース。 またもや見事な火加減のフォアグラは、勿論そのまま食べても、また そのソースに少し潰しながら混ぜ合わせて食べることで、鴨肉の美味しさが更に引き立てられる。 もはや言葉にならない程、私達は……。 満足したディナーを締めくくるデザートは、大人の魅力溢れるラムレーズンのグラスと料理の余韻を引き摺るかのような赤い実の果実ムースだ。 少しメートルとお話をして、私達がこのお店が最初の食事をした思い出話を聞いて頂いたり、それからの幸せな毎日を送っている事を喜んでもらい、その幸せな気持ちになれた時間を過ごせたことに感謝して お店を後にした。 あまりに久しぶりになってしまったが、改めてコチラの素晴らしさを再認識した。 これからもまた、是非ともお世話になりたい… そんな思いだ。

2024/02訪問

2回

アイスビストロ ヒライ

瓦町、今橋、片原町(高松)/ジェラート・アイスクリーム、ソフトクリーム、カフェ

3.51

115

~¥999

~¥999

定休日
-

昼の点数:4.5

あの衝撃的な出逢いから約1週間。 早くも私はコチラの虜になってしまったようだ……。 「アイスビストロ ヒライ」さん。 私のソフトクリームの概念を変えてしまった罪なお店だ。 (このまま このソフトクリーム中毒になってしまったらどうしよう……) そんなバカな考えを妄想してしまう程の存在になってしまった。 再び伺ったのは、うどん2食の後、ラーメンを連食するという暴挙に出た私が、もはや自分で自分を制御出来ない状態になってしまったからこそなのか……。 還暦を間近に控えた初老のオジサンの行動とは思えないことをしていた。 この日訪れた時間は、今まさにランチタイムのピークと思える12時を少し過ぎた頃だった。 さすがにこの時間帯にデザート、スイーツを楽しんでいる人は少数派の皆さんだろう。 まさに そんな時間帯を私は狙ったのだ。 先記したが、さすがに私もオジサンが連続してソフトクリームを短期間のうちに食べに来てる…と思われるのには抵抗があった。 あぁ、こんな時 妻が一緒なら、堂々と食後のスイーツを楽しみに来れるのになぁ……。 そんな事を思いながらも間髪いれずにスタッフの女性に「これを……」とキャラメルソフトクリームを指差した。 今回、キャラメルのフレーバーがある方を選択したのは、やはり「コチラも…」と試してみたかったからだ。 前回頂いたミルクソフトクリームは、私のハートをかなり激しく揺さぶられる程 美味しいことは承知している。 同じマシンから作り出されるソフトクリームの違いを確かめたかったのだ。 やがて運ばれてきたキャラメルソフトクリーム。 ワクワクしながらそれをすくったスプーンを口に運ぶ……。 ん----んっ! 美味しいっ! アイスクリームやソフトクリームが大好きな私にはたまらない! 幼い頃、母と近所のスーパーに買い物に出かけた途中、素敵な洋菓子のお店があり、その店頭でソフトクリームを当時1つ70円で販売していた。 当時私は 親からお小遣いを1日10円という「日払い」でもらっていたので、そのお店のソフトクリームを食べるには一週間分のお小遣いを貯めなければいけない。 しかし母の機嫌が良い時など、買い物帰りに「食べたいよね」と、そのソフトクリームを買ってもらった記憶が未だに鮮やかに残っている……。 私がソフトクリームやアイスクリームが好きなのは、そんな経験がベースになっているのだと思う。 今回のキャラメルソフトクリーム。 衝撃、というものは前回与えられてもらえたので さほどでもなかったが、それでもかなりのレベルで美味しいと言える物だと思った。 それでも私はやはり、コチラに訪れたらミルクのソフトクリームを推すだろう。 私がこの地を離れるのは あと二週間後。 もう一度…… せめてもう一度、というのは私の未練だろうか……。 この衝撃的な出逢いは どう表現したら良いのだろうか……。 先日、素敵なレストランをご紹介賜った方の、これまでの訪問先を拝読させて頂いた時に、コチラが目に止まったのだ。 デザート(スイーツ)の中で、私が最も好きなのが「アイスクリーム」であり「ソフトクリーム」だ。 そのソフトクリームを、最新(?)の設備(機械)で提供してくれる、と記してある。 かなり美味しそうだな…。 よし。 その方がご紹介してくれたレストランでランチを頂き、デザートとしてコチラのソフトクリームを頂くとしよう。 この日はまさに春爛漫の様相で、日中など半袖シャツでも良いのでは、と思える程の陽気だった。 ランチを頂いた後のデザートとしては、ソフトクリームは最高だ。 お店にたどり着く。 パッと見は まるで和菓子のお店のようにも見うけられたが、掛かる暖簾のデザインが、コチラが洋菓子を扱っているお店であることを教えてくれている。 その暖簾を潜り抜け、扉を開く。 様々なスイーツが並ぶショーケースの出迎えをうけ、 私の目指す店内のイートインコーナーは その左奥にあった。 テーブルは複数あれど、基本的には「二人掛け」の小さなもの。 その隅の一角に座り、メニューに目を落とす。 様々なスイーツやドリンクもあるが、迷うことなく私の選択は勿論「ミルクソフトクリーム」だ。 カップ、もしくはコーンが選べるようで、せっかくだから注文を受けてから焼かれるコーンでお願いする。 店内は女性同士、もしくはカップルばかりで、私のような難しい顔をした初老のオジサン1人での利用は かなりのアウェイ感がある。 が、元来ふてぶてしい私だ。 ひたすら美味しいソフトクリームの為なら どんな視線にも耐えてみせよう。 やがて運ばれてきたソフトクリーム。 手渡されたコーンはバイオーダーで焼かれただけに、手に取ると「えっ? まだこんなにも熱い…」と感じる程の熱を持っている。 添えられた小さなスプーンでミルクソフトクリームを口に運ぶ。 えっ…………  何コレ?………… このソフトクリームの質感は いったい……。 あまりの衝撃に言葉が浮かばない。 ただ ただ驚き、この美味しさを どう表現したら良いのかわからない。 この美味しさは、私のような稚拙な言葉でしか書き表すことができない者の表現よりも、とにかく食べてみて それを体感することが一番なによりだ。 ありがとう「サヌキノオトコ」さん。 貴方のレビューを拝読しなければ、こんな思いにしてくれる出逢いはなかっただろう。 高松での勤務期間中には、絶対に再訪させて頂くつもりだ。 そして 出来ることなら名古屋にも出店してくれないかなぁ…。

2024/04訪問

2回

SAPPORO STREAM HOTEL

すすきの(市電)、すすきの(市営)、狸小路/ホテル

3.11

4

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.5

宿泊したホテルのプレミアムラウンジ。 プレミアムフロアに宿泊したゲストの朝食は、7F のレストランのブッフェか、コチラのハーフブッフェスタイルの特別な朝食かを選ぶことができる。 ブッフェ嫌い、人混み嫌いな私は迷うことなくコチラを選んだ。 それに飲んべえの私には嬉しい朝からアルコール飲料もフリーで楽しめるのがもう1つの魅力だ。 朝陽が窓いっぱいに降り注ぐソファー席は見晴らしも良く、西側にはその朝陽を浴びて美しく輝く藻岩山が望めるのも素晴らしい。 ハーフブッフェのサラダと共にビールを頂いていると、程なくしてプレートに乗った朝食が運ばれて来た。 やはり私はこのスタイルが好きだ。 ブッフェが好きな人には申し訳ないが、何故わざわざホテルまで来ているのに、お金まで払っているのに、自分で料理を取りに行かなくてはならないのか。 ホテルという所では、スタッフの人が「どうぞ お召し上がりくださいませ」と作りたての料理を運んでくれて、それを食べることが醍醐味ではなかろうか。 ブッフェ料理になると、出来立てを提供するオープンしてから直ぐの時間帯ならまだしも 常に作りたて、出来立ての料理が頂ける筈がない。 なかには 人気の無い料理になると「これはいつからここに置いてあるんだろう」と思われるような、表面が乾ききってしまった料理が並んでいたり、レストランがクローズする少し前の時間帯に行くと、見た目が悪くなった料理が並んでいたり、あるべき料理が並んでいなかったりもする。 そんな理由から私はホテルでほとんど朝食を取らないのだが、このようなスタイルで提供してくれるなら話は別、ということだ。 小さなお子さんが走り回ったり、叫び声をあげることも苦手なので、こうした場所でゆっくりと朝食が食べられる時間はとても貴重だった。 料理もまずまずで、特にこだわりの卵を使用した茹で卵はとても美味しかった。 クミンのようなスパイスが香るチャウダー、グリルしたベーコンなども良い物を使用しているのが解る。 おにぎりにはいくらがトッピングされ、北海道らしさを演出している。 すぐ隣のスパに向かい、大きな浴槽で脚を伸ばして湯に浸かる、もしくはサウナで一汗出してからコチラのラウンジで朝食を頂けば、ちょっとした温泉旅館のような楽しみ方も出来よう。 次回から札幌に来たら宿泊はコチラでお世話になろうかな……。 北海道・札幌はススキノの交差点に新しく再開発された「ココノ ススキノ」に入居したホテル「札幌ストリームホテル東急」。 その16F、17Fのエグゼクティブフロアに宿泊するゲストの専用スペースが18F に誕生した。 そのフロアにはサウナを備えたスパや大浴場のほかにテラス席もあり、ラウンジでは軽いフィンガーフードやアルコールも含めたフリードリンクになっている。 自分で豆から挽いてネルドリップで淹れるコーヒーや地元・北海道産のワイン、日本酒やクラフトビールが楽しめる。 窓側の席からは藻岩山や、反対側のテラス席からはテレビ搭や札幌駅が望める。 このような大人が寛げる空間を備えた、素敵なホテルが誕生した。

2024/01訪問

2回

洋食の朝日

洋食 百名店 2023 選出店

食べログ 洋食 百名店 2023 選出店

洋食の朝日

西元町、花隈、大倉山/洋食

3.73

1434

-

¥1,000~¥1,999

定休日
-

昼の点数:4.5

結婚記念日の旅行で四国・高松から神戸に渡った。 その神戸で宿泊し、旅の最終日を迎えた。 その日のランチ。私達は衝撃的な体験をした。 それがコチラ「洋食の朝日」さんでの食事だ。 余談から始めるが、私は愛知県名古屋市の下町・大須という街に産まれ育ち、そして当時その街には1軒の老舗の洋食店があった。 第二次世界大戦後には進駐軍のベースキャンプでコックの仕事もしていた今は亡き父親は、そんな経験から洋食が好きだったようで、幼かった私も父親に手を引かれ その老舗洋食店にしばしば連れていってもらった記憶がある。 その時に食べたハンバーグステーキの美味しさが、父親が美味しそうに食べていたタンシチューやグラタンが私の洋食への憧れの原点だ。 「いつか大人になったら美味しい料理(洋食)をお腹いっぱい食べたいな……」 そんな夢を具現化できたのが今回の食事だった。 お店の開店時間は11時となっている。 が、お店からのお願いで、開店時間前に並ぶのは9時30分以降にして欲しい、としてあったので、私達夫婦は遠慮気味に30分前の10時30分に到着した…… が! 写真を見てもらえば解るように、既に凄い行列が! 私達よりも前には約30~35名の人達が開店を待っている。 この時点で「しまった… もっと早く来たら良かった…」と後悔する気持ちと、「こんなに待たなくてはいけないなら 他のお店にしようか…」という気持ちが胸の中で交錯する。 その気持ちを妻に伝えたところ 「いいじゃない。せっかく来たんだし、待ちましょうよ」と。 その一言に救われた。 妻も私同様、行列嫌いだ。 いつもなら「そうだね。やめようよ」となるのだが、何故かこの日の私達はお互いに寛容だったようだ。 いつもと同じ「やめよう」なら、この後の感動を体験する事ができなかったと思い返している。 並び始めてから1時間20分。 記憶の中では過去最高の待ち時間を経て ようやく私達は席に着く事ができた。 12月の初旬とはいえ 穏やかな陽気だったので、寒さに震える事はなかったが、その間に回覧用のメニューを渡されていたので、着席してすぐに注文をする事ができる。 だが、1点だけ解らない事があった。 そのメニューの左上から二番目の「ランチ」とは、どんな内容なのだろう。 日替りメニューでもあるのかな…。 帰って来た言葉が 「ハンバーグとエビフライの盛り合わせです」と。 それはいい! せっかく来たのだ。いろんなメニューを試してみたかったから。 私達がお願いした内容が ・ビフカツ×2 ・ランチ ・クリームコロッケ(トッピング) ・メンチカツ(トッピング) ・瓶ビール ・(そしてあまりの美味しさに後悔したくないから追加した)牡蠣フライ 以上の内容だった。 料理への賛辞、感想は私のような者が陳腐な言葉を並べるよりも 先に来店した諸兄の言葉を参考にして欲しいが、冒頭に記したように「美味しい料理(洋食)をお腹いっぱい食べたい」という私の夢を1つ具現化できたのが今回の食事だった。 「洋食の朝日」さん。ありがとうございました。 私の夢が、幼い頃からの夢が、1つ叶った気がしました…。

2023/12訪問

1回

The ANCESTOR nagoya

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/バー

3.03

2

¥4,000~¥4,999

-

定休日
日曜日、祝日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.5

長らく名古屋マリオットアソシアホテルのメインバー 「エストマーレ」をチーフバーテンダーとして勤めあげられた福手氏が独立し、開店したバーがコチラだ。 さっそく……  と言いたいが既に開店してしばらく経過していたようだ。 まだ陽も落ちきらない夕方の16時。 妻を連れだって初訪問した。 この日はこの後バンテリンドームでの野球観戦を予定しており、18時のプレイボールにあわせての訪問となったので、ゆっくりする…という訳にはいかなかったが、16時のオープンならその前に伺えば……となったのだ。 目の前にあるコインパーキングに車を停めたのが開店5分前。 ちょうど時間になったので車から降り立ちお店へと進む。 ビルの二階にあるお店にたどり着き、扉を開き中に入れば 人懐っこい笑顔の氏がカウンターの中で出迎えてくれた。 開店直後ということで勿論他にゲストはいなかったが、良いバーとはこうした口開けに利用するのが一番良いと思う。 まだ凛とした空気に包まれた店内、その微かなバーマンの緊張感を感じながら、私も背筋を伸ばして…… オーセンティックなバーは、こうした「駆け引き」がお店の雰囲気を作り上げていくのだと思う。 とはいえ 氏とは公にも私的にもわずかだが関わりがあり、最初から砕けた挨拶から始まった。 先ずはファーストドリンクだ。 私はジントニック、しかしトニックウォーターだけではなくソーダも加えて、とリクエスト。 妻はハンドルを握ってもらっているので、何かノンアルコールのカクテルを、とお願いした。 良いバーマンは たとえジントニックにでさえ拘りを持って製作するものだ。 その手法の一挙手一投足を見つめていると、氏がいかに優れたバーマンかが解る。 何も言わなくても完璧に私が「こうやってくれたら…」と考え求めている手法通りに製作してくれたジントニック。 ただのジントニックとはひと味もふた味も違う出来映えに言葉に出来ない満足感に包まれる。 妻のお任せには私に歩調を合わせるかのようにノンアルコールのジンをベースにしたカクテルを調合してもらった。 昨今のアルコール離れは顕著なようだ。 ついにノンアルコールのジンまで…… と思ったが、参考までに妻のカクテルを少しテイスティングしたところ、しっかりとジンの味、風味がするではないか。 ちょっとした驚きと、こうした飲料を同時にトレンドとして取り入れないといけないのか…… やれやれ、バーマンも受難な時代なのかもしれない。 その後は私だけがビターをソーダ割りにした物を頂いたが、その間にも男性1人、女性1人のニューゲストが来店し、まだ早い時間帯なのにも関わらず氏の人気ぶりが伺えた。 野球観戦の時間が迫っていたこともあり、頃合いが良いと思い会計を済ませたが、氏は扉まで見送ってくれた。 やはり経験が人を成長させる。 以前より人望の厚い氏ではあったが、最近はめっきり貫禄も備わってきたように思う。 このままこの地方を代表するバーマンになっていって欲しいものだ。

2023/05訪問

1回

にぎり鮨 一五〇

寿司 EAST 百名店 2022 選出店

食べログ 寿司 EAST 百名店 2022 選出店

にぎり鮨 一五〇

高浜港/寿司

3.71

176

¥3,000~¥3,999

¥2,000~¥2,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.5

以前利用させてもらい、その素晴らしさに「是非もう一度…」と再訪する機会を求めていた。 今回は愛知県の知多半島方面(日間賀島)に出かけることにしたが、その前にコチラにかなりの寄り道をしてまで来たかったのだ。 名鉄電車のローカル路線の無人駅「高浜港駅」に降り立ち、そこから徒歩にて10分弱。コチラに到着した。 以前と変わらない提供方法だ。 寿司ネタは何を選んでも全て150円。 なかには違う金額のネタもあり、その日ごとに店内に掲示してある。 (ちなみにこの日は青森県大間漁港に水揚げされた生本マグロの大トロが1貫450円(1人1貫限り)という安さだった。) 席の前には注文する度に記入する為の用事があり、それをツケ場の板前さんに直接お渡しする方法も変わってない。 何を食べたかは写真を参照して欲しいが、鮑が少々残念だったこと、車海老の水揚げが無かったことを除けば、他は全て満足できる内容だった。 なかでもこの日印象に残ったネタは「大間産本マグロの大トロ」「甘鯛」「炙りサワラ」だった。 やはり良いお店だ。 私達が在住する街にはこれ程美味しい寿司店は無い。 コチラのご近所に住まわれる人達が羨ましく思える。 今回、妻と一緒に行く温泉旅行には、実はもうひとつのお楽しみがあった。 それがコチラのお店で思う存分 寿司を堪能することだった。 愛知県の西三河、高浜は昔から屋根瓦、特に鬼瓦の生産が日本でも有数の土地で、その隣町 碧南では料理に使う味醂なども盛んに作られていてこの辺りはとても栄えていた。 それが時代の移り変わりと共に生産量も落ちてしまい、今では電車の駅も小さな無人駅、利用者も減少して寂しい街になってしまった。 そんな小さな街にある一軒の寿司店は、ミシュランガイドではないが「わざわざ その店で食事をする為だけに出かける価値がある」お店だと思う。 全てのネタが150円。 原価が高い、安いなど関係なく、大トロだろうがウニ、アワビだろうが全て均一なのだ。 こんな料金システムのお店を私は知らない。 いや、他にもあるかもしれないが勉強不足な私が知らないだけかもしれない。 かといってネタが悪い、小さいといったことも無い。 はたして このシステムで利益が出るのか 逆に心配になってしまうほどだ。 予約した時間の少し前にお店に到着したが、カウンター席のみでこのシステムで提供しているので 時間を制限して入れ替え制にしている為に「お時間まで少しお待ち下さい」と。 やがて時間となり席へと案内される。 白木のカウンターに美濃焼きの織部皿が映える。 私の好きな器だ。寿司も美しく魅せるだろう。 注文の方法は目の前にある用紙にネタと貫数、山葵の有無を記入して、ツケ場に立っている職人さんに直接お渡しする。 すると寿司を一貫ずつ順番に握ってくれるのだ。 あまり一度にいろいろ記入するのも職人さんは大変だろうし、注文する側も品が無い。 そこで用紙は一枚に5種類しか記入できないようになっている。 よって あれこれ食べたいとはやる気持ちを抑え、先ずはゆっくりと周囲に目を配ろう。 日によっては入荷の無いネタもあるのだ。 私は車海老が好きで楽しみにしていたが、この日は残念ながら入荷無しだった。(他にも金目鯛など5種類程が未入荷だった) 寿司に合わせる最高のマリアージュは やはり日本酒だろう。 ワインや焼酎も否定はしないが、鮮魚をネタにする寿司には日本酒が一番だ。 この日は同じ三河の尊皇蔵元、「奥 夢山水 十割」を。 私は以前、この蔵元まで伺った事があり、その酒造りについて杜氏さんとお話する機会があり、そんなご縁もあって好きな日本酒だ。 とろり とした滑らかな口当たり、アルコール度数が18%もあり、酒米の夢山水に由来する濃厚な味わいに香り。 寿司を頂くときにはちょうど良いだろう。 私も妻も様々な寿司を堪能し、季節も終わろうかという土瓶蒸しも頂いた。 二人で40貫程の寿司と日本酒に土瓶蒸しまで頂いて10000円でお釣りがある。 なんともありがたく幸せな気持ちにさせて頂いた。 私はめったに言わない台詞だが、このお店はいわゆる「他人には教えたくない」気分だ。 いつまでこの営業スタイルを継続してくれるのかわからないが、またわざわざ遠出してでも伺うつもりだ。

2023/10訪問

2回

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