【角打ち発祥地・北九州】文化圏で愉しむ酒屋7選!

【角打ち発祥地・北九州】文化圏で愉しむ酒屋7選!

角打ち(カクウチ)とは飲み屋ではなく酒屋で立ち飲みすること。鉄と共に栄えた北九州の街には、角打ち出来る酒屋が全国に類を見ないほど出来ました。今でも酒屋でその文化を体験出来ます。(写真/魚住酒店カウンター)2018/06/21更新

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宴会
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テラス
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更新日:2018/06/21 (2015/05/12作成)

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昭和時代の心地良い残像。酒屋と時代…

高度経済成長期の最中。
時代を支えた交代勤務の職工さん達が、仕事からの開放されたのは夕刻ではなく三交代勤務での午前中や午後の早い時間でもありました。
家に帰る前に気持ちのスイッチを切る場所として、その時間に開いている酒屋で酒を買い、軒先で一杯。
それが許される酒販店で、角打ち文化が始まります。
昭和の時代そのままに。
良き時代は店自体が語り、話好きの店主が語り、常連が語る。
庶民的な日常と情が交わされる店先。酒販店の営業時間でのやり取り。夜まで開いているのは稀。
酒販価格でサービスらしいサービスはなく小銭で飲む酒。
懐かしい方も、初めての方も、現在の角打ち店をのぞいて見られては如何でしょう。

北九州市には角打ちの出来る店が点在します。
門司、小倉、戸畑、折尾の老舗角打ち店を、北から7軒ご紹介。
(写真/北九州市八幡西区折尾・高橋酒店店内)

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魚住酒店

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北九州市門司区の酒屋【魚住酒店】
JR門司港駅から徒歩7分。
門司港レトロ地区とつながる山手側。
港町らしい住宅街に位置する老舗。

店に入ったら常連は冷蔵庫に入っている飲料はセルフで取り、飲み始める。それ以外の酒は土間と続くリビングから出てくる女将と息子さんに頼んで出して貰う。自宅と繋がる店は、かなりアットホームな感じ。
惣菜が出されたらそれは女将の厚意。
飲食店の許可のない店なので、酒と乾きものが基本。独特な感じがあるので、多くの方のレビューを読んで訪問してください。
レトロな角打ち文化を楽しむ方にはストライクな雰囲気。

角打ちには、飲食店のサービスは基本ありません。そのサービスなくして飲むのが角打ちです。
酒販店の売価で安価にお酒を飲めるのが魅力。簡単なツマミを買い、量り売りの酒を煽るのです。
あくまで文化。サービス向上を求める場所ではございませんので悪しからず。
この雰囲気をワンコインで楽しみましょう。

北九州では「酒屋の店頭で酒を飲むこと」を「角打ち」と言う。もともと秤り売り用の酒を、升を借りて縁に乗せた塩をアテに、その場で立ち飲みしていたものであろう。

出典:http://kakubunken.jp/untiku/

魚住酒店へは、この電柱のあるところから路地へと入ります。
正面に見えている大きな建物は、門司港の栄華を今に伝える三宜楼。九州最大級の料亭旅館であった三宜楼は、現在、茶寮 春帆楼として、ふぐ料理を楽しめる料亭になっています。
門司港栄華の歴史が語り継がれる趣ある座敷は見学も可能。希望の場合は店にご確認ください。

平尾酒店

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北九州市小倉北区の酒屋【平尾酒店】
最寄駅はモノレール旦過駅。
JR小倉駅からも徒歩圏内の老舗。
角打ち(立ち飲み)の出来る店としてメディア取材も多く入る有名な店。
この道50年の女将、平尾ユカリさんに会うのが目的の人も多い。角打ち初心者も利用しやすい、観光客にも親切対応の店。

赤壁酒店

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北九州市小倉北区の酒屋【赤壁酒店】
最寄駅はモノレール旦過駅。
北九州の台所、旦過市場内に位置する老舗。アテに小倉名物の「ぬか炊き」あり。
現在4代目の女将さんとその息子さんが店を守る。市場散策と合わせて角打ちが楽しめます。
旦過市場には、こちらの酒屋も含め、鮮魚、青果、精肉、惣菜などを扱う店が200店舗以上が軒を連ねる。

藤高酒店

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福岡県北九州市戸畑区の酒屋【藤高酒店】
戸畑駅から徒歩6分。
創業大正初期の酒屋。
利用客のために飲食店の許可をとり、乾きものや缶詰だけではない、おつまみもいただける。
朗らかな女将に癒される労働者は多い。
地元工業関連の方が仕事後に立ち寄る様子は、昭和ながらの三交代の角打ちを肌で感じられる。

はらぐち酒店

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北九州市戸畑区の酒屋【はらぐち酒店】
JR戸畑駅から徒歩3分。
大通りに面し本業の酒屋としての規模も大きい。全国の地酒や銘酒・焼酎を揃え、ワインも本格的なワインセラーで管理。
酒屋とは入口を別とした角打ち店。
写真の自販機の左側が「かくうち」入口。
先代(母)女将から引き継いで、現店主の奥様が女将として切り盛り。

はらぐち酒店の店内。
ショーケースには小鉢が並ぶ。
日によっては、刺身やローストビーフなどがあり驚く。角打ち歴は20年未満ですが、早くから飲食店の許可を取っており、小料理が美味しくいただけるのが魅力。
角打ち店では中々見られない高級日本酒がメニューに並ぶ。高級日本酒が酒販価格で飲め、美味しい小料理とともに楽しめるので、人気は上がるばかり。
営業時間が短く常連も多いので、狭い空間に入り込むハードルは高い。
常連は譲り合って空間を作ってくれるので、勇気をもって一度お試しあれ。
角打ちは不定休なので、営業されているかどうかは、お店に確認を。

宮原酒店

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北九州市八幡西区の酒屋【宮原酒店】
JR折尾駅から徒歩2分。
創業155年を超えるらしい老舗酒屋。
リアル昭和を感じられる店舗で角打ちが出来る。
間口は狭く奥に続く店。
入口から垂直にカウンター席。
奥には座敷もあり。
常連で賑わう。

高橋酒店

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北九州市八幡西区の酒屋【高橋酒店】
JR折尾駅から徒歩3分。
折尾駅東口前から続く堀川沿いに位置する。
創業大正7年創業。
今年で創業100年の老舗酒屋。
老舗角打ち店の中でも代表格。
一見客も多いことで入り易い。
運営は家族で。
堀川沿いの情緒とともに楽しみたい。

高橋酒店は100年続く生粋の酒屋。
飲食店の許可はなく、店売価格での酒を客は楽しむ。
販売されている乾きものや缶詰などが、高橋酒店の酒のつまみ。
ゆで玉子を、コロンブスの卵的に出してくれるのは、三代目女将。
紙皿は、飲食店ではない店が出来る簡易サービス。缶詰や焼酎などは店内のレンジでチン出来る。
故 高倉健さんと東筑高校の先輩後輩の仲だった三代目は他界されており、今は四代目が酒の配達をし、夕刻から店の客の相手もする。母の三代目夫人はお昼の店番をされていることが多い。
家族だけの経営で、定休なしなのは、休むと先祖が心配するからと、商売人のスピリッツに頭が下がる。
この店では一升飲んだとしても、2000円もかからない。

高橋酒店は、立飲み出来るスペースが横に広く、また入口がオープンで商況が分かりやすく入りやすい。
学校のテーブルと椅子が外に置いてあり、テラス席となっている。
写真の乾きものを一声かけて貰う。
ギョニソを食べやすいよう、封切りしてくれる四代目は同世代。

かっぱえびせんを買う。
「おつまみ仕様にしましょうか?」と四代目。
袋を開き、店にある調味料のマヨネーズと一味で化粧。
ジャンクでヘビーだけど、酒のつまみとしては嬉しい一品で、また飲めちゃう(^^
箸で食べます。
お味はエビマヨ。

JR折尾駅東口から続く、堀川沿いの景色。
小さなスナックや飲食店が並ぶ。
この通りの店は、折尾駅周辺の再開発で10年内の立ち退きを余儀なくされており、無くなる景色と言われています。
高橋酒店も宮原酒店も、今の店舗とその歴史と角打ち文化に価値があると思うのですが。
歴史のあった折尾駅駅舎は解体され新しくなりつつありますが、この風景は残って欲しい。そう思っている地元の人も多いと思います。
再開発も必要だと思いますが、関係者の方々には、多くの利用者の思いも考慮の上、良案を出して貰いたいと思うんですよね…

※本記事は、2018/06/21に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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