世界三大スープであるボルシチを極める(10店)【2022年6月更新版】

出典:ゆっきょしさん

世界三大スープであるボルシチを極める(10店)【2022年6月更新版】

世界三大(四大?)スープの一つのボルシチ、見た目も鮮やかで寒い冬には特に食欲がそそられる一品ですね(^_-) そんなボルシチを中心に都内のお店をご紹介させて頂きます(^_-)-☆

更新日:2022/06/30 (2019/12/08作成)

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このまとめ記事は食べログレビュアーによる3264の口コミを参考にまとめました。

ロシア料理(ボルシチ)はどう伝わったのか!

世界三大スープの一つのボルシチは戦後まで日本人には余り馴染みのなかった料理ですが、
その導入過程も歴史として面白いものがありますのでご紹介させて頂きます(^_-)-☆
ロシア料理が日本に伝わった時期は、良く分かっていない様ですが、
有名な黒船来航が1853年(嘉永6年)、1855年(安政2年)日露和親条約締結、
これに伴って1858年(安政5年)、函館にロシア領事館が設置されます。
その数年後、領事館の敷地内に、有名な「ハリストス正教会」が建てられました。
因みに、この教会に迎えられたのが、東京・神田の「ニコライ堂」にその名を残すニコライ神父です。
このハリストス正教会で、ロシア料理を学んだ日本人が1879年(明治12年)創業の
函館の老舗レストラン「五島軒」の初代コック長である五島英吉氏です。
「五島軒」、機会があれば是非伺って見たいお店ですが、現在でもロシア料理セミコースや
アラカルトメニューとしてビーフボルシチやビーフストロガノフなどを提供されています(>_<)
東京・新宿中村屋にロシアの作家のウクライナ人のヴァスィリー・エロシェンコが伝え、
1927年(昭和2年)に販売されたモノが日本におけるボルシチの本格的な始まりとされていますが、
このボルシチはテーブルビートを使用せず、トマトを煮込んだものだった様ですね(;゚ロ゚)
この当時にボルシチを召し上がった方はかなりハイカラって事になるかとは思われます(笑
中国はソ連との関係も深くロシア料理が西洋料理の代表であった様ですが、
戦前・戦中の日本の国策として中国に進出【満州国の成立・移住の奨励・
仕事先(会社・軍隊)としての赴任等】してロシア料理に馴染んでいた日本人が
敗戦によって引き揚げて来てからロシア料理(ボルシチ)が一般に普及して行く事になります。
老舗である1951年(昭和26年)創業の渋谷ロゴスキー(現在は銀座で営業中)や
1957年(昭和32年)創業のスンガリーはそういった経緯で
引き揚げ者の方々が始められたお店であります!
その後、そう言ったお店で修行された方々が、逐次お店をオープンして
現在のような状況になったとは思われます。

【掲載順序は開店時期の古い順になっています。】

新宿中村屋 manna

1901年(明治34年)の創業ですので、伺った事のある方も多いとは思われマス<(_ _)>
勿論イチ押しはカレーですが、こちらにロシアの作家のウクライナ人のヴァスィリー・エロシェンコが伝え、1927年(昭和2年)に販売されたモノが日本におけるボルシチの本格的な始まりとされていますので、ボルシチを語る上では外せないお店でありまする(笑

ボルシチ:オーダーから15分程度で土鍋に入って着鍋で、超アツアツ状態です♡
具材はジャガイモ・タマネギ・人参・キャベツ・角切りのビーツ・ソーセージで上部には、レア感のある牛肉の薄切り・チーズ・パセリ・サワークリーム!!!
ビーツが入っていますので、販売当初のレシピと同じでは無いかもしれません(;゚ロ゚)
トマトベースの様ですが、トマトの風味の弱い独特の(個性的な)お味です(-_-)
日本におけるボルシチの本格的な始まりとされるお店ですので、ボルシチを語る上では外せない一品である事は間違いないでしょうね♡

Russian Restaurant ROGOVSKI

“渋谷ロゴスキー“ 、1951年(昭和26年)創業の日本初のロシア料理専門店でしたが、2015年(平成27年)秋に東急プラザ渋谷の建て替えに伴い銀座に移転されたお店です。
オールドファン多数で、お客様の年齢層高めであります(笑

ボルシチ(いなか風):創業当時からのオリジナルレシピの物ですが、大き目にカットされた豚肉・ジャガイモ・ニンジンが入っておりボリュームはタ~ップリです。
当時の食材の入手状況を反映していますので、トマトベースのお味で万人受けはしますね!(^^)!

ボルシチ(ウクライナ風):発祥の地のウクライナに敬意を表するべくのネーミングだそうです。
野菜・牛肉・豆・ビートを細かくカットした物が入っており、こちらの方が本来のボルシチらしいとは思いますね(笑

ビーフストロガノフ マッシュポテト添え:ストロガノフ伯爵家伝来といわれる牛肉のサワークリーム煮込みですが、ちゃんとヒレ肉を使っている様で柔らかくて美味しいです♡
単品注文だとバターライスも付く様ですが、マッシュポテトも美味○

スンガリー 新宿三丁目店

1957年(昭和32年)に新橋で創業のロシア料理の老舗?の一つで、加藤登紀子さん(のご両親)のお店です。
新宿駅から至近ですが、地下B1Fのやや分かりにくい場所にあるお店ですね(@@;)
開店時間少し前の到着で、既に3名の待ち有りで入店後も五月雨的ながら7~8割の入りでフラッと来た様なお客様皆無で歴史なりの知名度があるお店って感じであります!

ボルシチ:ビートこそ使っていますが、熱さ程々っでお味も程々って感じです(@@;)

ホワイト・ビーフストロガノフ:具材(細切り牛フィレ肉と茸)も少なくて、ただのホワイトソースのグラタンです

ゴルブッツィ(ウクライナ風ロールキャベツの煮込み焼き、トマトクリームソース仕立て):これは美味しいですね○

サラファン

初代オーナーの岡本エカチェリーナさんが満州から引き揚げて来て、1966年(昭和41年)に近くのニコライ堂への礼拝者のために開いたお店です。
「リーズナブルでおいしいロシア料理を日本人に食べてもらいたい」 との思いで始められたお店ですが、初代は1990年に引退され、2代目の現オーナーはワインの騎士の称号をお持ちで美味しいワインも頂ける様です(笑

ボルシチ:まず赤が際立っています。
ボルシチ、牛と鶏と野菜でとったスープに、ビートを加えるのですが、ビートは色が壊れやすいため、他の野菜と共にピュレにして加えているので綺麗な赤なんですね(^_^;)
サワークリームで温度が下がる事を計算しているのか?、かなりアツアツの状態で供されます。
サワークリームを溶かすとピンク色になり、味も酸味が加わりコクが増してきます。

ビーフストロガノフ:やや粘度高めですが、お肉もタップリで癖もなく美味しいと思います。

ガルブツィー(ロールキャベツ):少し甘めの味付けですが、本場の味を知らないので・・・(T_T

チャイカ

こちらは1972年(昭和47年)創業と歴史のある
ロシア料理店でありまする~♫
HP を拝見すると「恵雅堂出版」と言う会社とリンクする様になっていますので、同社の運営かも知れませんが???
高田馬場駅から徒歩1分と至近の場所にありますので、アクセスはしやすいお店ですね( ̄。 ̄;)

ボルシチ:肉片が2~3個入っており、野菜の量も程々って感じですね。
ビーツの千切り入りで、野菜の甘さが強い一品であります。

ビーフストロガノフ・サフランライス:ビーフストロガノフと言うよりも、甘さしっかり目のビーフシチューですね(*_*;

ロシヤ料理 ラルース

浅草は何故かロシア料理屋さん(それも高評価のお店)が集中しているのですが、その理由は1969年(昭和44年)3月にオープンのロシア料理の老舗浅草マノスから独立されたシェフが、
この近辺で店を構えるからだそうです。
こちらのお店のオープンは1983年(昭和58年)9月で、提供されている料理がマノス系とは似ていませんので、マノス系ではないとは思われますが???

ボルシチ:アツアツ状態で提供された美味しいボルシチですが、塩味やや強めでお酒のアテにもなる一品かとは思われます( ̄。 ̄;)

キャベツロール(限定20食):これもアツアツ状態での提供で美味しいのですが、マノス系に比べると武骨というか?見目麗しさに欠ける一品ですね(T-T)

ボナ・フェスタ

浅草、何故かロシア料理屋さん(それも高評価のお店)が集中しているのですが、その理由はこのお店からも至近のロシア料理の老舗浅草マノス【1969年(昭和44年)3月オープン】から独立されたシェフが、この近辺で店を構えるからだそうです。
こちらもそのマノスから1988年(昭和63年)に独立されたシェフが腕を振るっておられるお店ですね(^^)

ボルシチ:お客様に出すまで丸々1日をかけて肉、野菜を煮込む事により素材の旨味や栄養分をたっぷり抽出している一品であります!
トマトベースで、ビートも入っていますが、アクセントにサワークリームならぬ生クリームを添えておられます(泣

ロシア風キャベツロールのトロトロ煮:開店以来の人気商品だそうです!
8時間コトコトと煮こむので、口の中で溶けるように広がり、この口当たりの良さから、お子様からご年配の方まで年代を問わず人気です。

ジャンボマッシュルームの爆弾:ジャンボマッシュルームの中に牛ひき肉、ラタトゥイユ、マッシュポテトを入れ、チーズをのせて焼き上げたものでこのお店のスペシャリテですね!

マトリョーシカ 新宿ミロード店

「小田急ミロード」8階にあるお店ですので、
新宿駅からも近くてアクセスしやすいお店ですね。
15年以上の歴史はある様ですが、運営会社等は不明です。

ボルシチスープ:トマトベースですので、ビーツの風味は弱いものの、上に少量のビーツの千切りがのって、アツアツ状態での提供でありまする~♫
良く煮込まれた肉片はホロホロ状態で、野菜タ~ップリの美味しいボルシチです。

豚ヒレ肉の香草パン粉焼き:豚ヒレ肉は思っていた以上に柔らかくて、ピリ辛のアジカソースとサワークリームの組み合わせも良い一品ですね♡

ゴドノフ東京 丸の内店

こちらの本店は、モスクワのクレムリン宮殿やボリショイ劇場から至近距離にある伝統の食文化に徹底的に拘った生粋の正統派ロシア料理レストランで、300年以上の歴史があるお店だそうです(@@;)
こちらのお店は2018年(平成30年)のオープンですね。

牛タンのボルシチ:これまで頂いた中で最も赤が強調されたボルシチで、ビート・ニンジンの千切りがタ~~~ップリと入っています(^_-)-☆
ランチのコース物ですので、牛タンは一片のみですが、サワークリームを別に持って来てくれるのは嬉しいですね♡

クラシックストロガノフ:マッシュポテトが添えられており、お約束の牛ヒレ肉も柔らかくてこれまで頂いた中でも上位に来るビーフストロガノフであります(^^)/

マトリキッチン

埼玉県の春日部の菓子工房『オークウッド』のシェフ、横田秀夫氏が監修する季節のアシェットデセールが楽しめた名店【リール・ギンザ】の入っていたテナントに、2020年(令和2年)10月にオープンしたロシア料理屋さんですね(^^)
銀座でロシア料理と言えば『ロゴスキー』ですが、こちらは低価格が売り物のお店かとは思われます。

ボルシチ:サラファンのモノ程の鮮やかな色合いでもありませんし、野菜以外の旨味が乏しいボルシチです(泣

ストロガノフ:ビーフのモノしか頂いた事は有りませんが、チキンを使った「ストロガノフ」で、この値段(1100円)のセットのランチとしてはしょうが無いのかも知れませんね。

※本記事は、2022/06/30に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。

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