【大阪】庶民的な街で味わう本格カレー【生野】
大阪市の東部にある庶民の街・生野区には、多くの外国人が居住し、さまざまな文化が交錯しています。そんな生野区で味わえる本格的なカレーやインド・ネパール料理をピックアップしました。バスや自転車に乗って、気軽に異文化体験してみませんか。
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更新日:2020/05/08 (2019/05/17作成)
このまとめ記事は食べログレビュアーによる147件の口コミを参考にまとめました。
大阪市の東南部に位置する生野区は、西端が大阪環状線の鶴橋・寺田町間、北端が近鉄奈良線の鶴橋・布施間によって区切られたエリアに、小規模な住宅や商店が立ち並ぶ庶民的な街です。
多くの「渡来人」がこの地にやってきた古代・仁徳天皇の時代、渡来人たちがブタ(猪)を飼っていたことからこの地域を「猪飼野(いかいの)」と呼ぶようにり、それが現在の生野に転化したものとされています。
さまざまな歴史的な経緯から、日本最大規模のコリアンタウンを形成するなど、韓国人をはじめ多くの外国人が居住し、多彩な文化が交錯。インド・ネパール系の外国人も多くなってきており、彼らが作りだす本場のカレーを気軽に味わえるようになってきました。
出典: kurodaさん
近鉄・今里駅から前の商店街を南にしばらく歩いた所のバス通り、大阪市バスの12号系統・新今里BS近くにあるお店です。
店内は少々のボックス席とともにたった4席のカウンター席、奥には普通のテーブル席があって全部で36席ほど。やや暗いものの賑やかに南アジア風の装飾がなされています。
「Bランチ」(880円)は、日替りのカレーとキーマカレーの2種にナン・ライス・チキンティッカ・サラダ・飲み物が付きます。丸いステンレスのターリ皿に2種のカレーの小皿とチキンティッカ、ライスの入った器、サラダの小皿が並んでいます。
この日のカレーはチキンとエノキ茸のカレー、やや酸味があってさわやかな風味。キーマはたっぷりの鶏ひき肉が入っていてコクが強調されていて、食べやすく仕上げられています。2種のカレーはどちらもトマトベースで、スパイスの香味がシャープです。
チキンティッカは柔らかくジューシー、ライスはジャポニカ。ナンはギーがたっぷり塗られています。やや甘めでモチモチしたタイプ。お替りは何枚でも可能とのことだが、1枚で充分です。
出典: kurodaさん
JR大阪環状線・桃谷駅を出て、桃谷商店街を東へまっすぐ5分ぐらい歩いた最深部、疎開道路に至る手前あたりにあるネパール料理のお店です。
店内は4人掛けのテーブル席が6卓ほど、掘りごたつ式のこ上がりが20席ぐらいのやや大きめの造りです。
ネパールの国民食「ダルバート」(1,200円)は、4区画に仕切られたステンレスの器で出てきます。、手前にたっぷりのライスがもられ、アチャールが添えられています。
奥の左はダル、中央がマトンのカレー、右が野菜カレーとなっています。ダルを一口啜ってみると、レンズ豆が主体のさらっとしたテクスチャー。豆の甘みに抑制的なスパイスの香味が掛け合わさってスパイシーながら優しい味わいです。
カレーにはマトンがたっぷりで、マトン特有の旨みがありつつ、独特の臭みはスパイスで見事に打ち消されています。これは旨い。
ライスはバスマティではないが、長粒種がブレンドされていて、適度な粘りを持ちつつ淡泊な風合い。ネパールカレーには最適かもしれない。ダルやカレー、アチャールをぐちゃぐちゃに混ぜていただくと様々な風味が口いっぱいに広がります。
出典: kurodaさん
いまざとライナーの大池橋BS下車すぐ。今里筋と勝山通りが交わる大池橋交差点の北東側にあるインド・ネパール料理店のお店です。
店内は7卓のテーブル席のみ、全部で30席足らずです。ネパールの風景写真や織物、置物などの装飾が施され、エスニックっぽい雰囲気です。
「ダルバートセット」(1,200円)は、ステンレス製のターリ皿で出てきます。「ダル」は金属の器に装われ、クリームで星形に飾られています。アチャールは陶器の器、「バート」は平皿にたっぷり盛られています。
軽い仕上がりのダルは、クミン等によるスパイス感と豆の甘みが際立ちます。挽き割りのひよこ豆が溶け込んで、最初は甘いが、後から辛さがやってきます。
タルカリはジャガイモ、大根、タマネギがゴロゴロと器に盛られています。こちらもスパイシーな仕上がりだが、野菜の味が活きてます。
ライスは普通の白飯だが量が大盛なので、最後のほうはもうお腹がはちきれそうになります。
出典: kurodaさん
地下鉄・南巽駅と北巽駅の中間ぐらい、内環状線の「巽東2」交差点を西に入ってすぐのところにあるお店です。
店内は大きなガラス窓のおかげで明るく開放的。テーブル席ばかりの全60席と意外な収容力です。
日替わりランチ(780円)はカレー、ナンorライス、サラダ、スープ。+300円でマトンのミニカレーを追加でお願いしました。
本日の日替わりカレーはエノキとジャガイモのカレー。トマトベースのドロッとしたタイプで、野菜の甘みの中に辛さが潜んでいます。基本、野菜カレーなのでさっぱりとした味です。
ナンは大ぶりでやや甘目。もっちりとした食感を持ちギーの風味も豊かです。
スープはスパイシーなトマト風味。サラダはたっぷりなのがうれしいですね。
マトンのカレーマトンの濃厚な旨味があって実に旨い。
出典: kurodaさん
地下鉄千日前線・北巽駅から勝山通を東に少し進んだところにあるインド料理のお店です。
店内には18席のテーブル席と5席ほどのカウンター席、それとインド料理店には珍しい小上りがあります。
濃い茶褐色のダルカレーは、最初に直線的な辛さが襲ってくるが、その後にじんわりスパイスの香味とレンズ豆のほのかな甘みが広がります。ねっとりとした食感が特徴的です。
チキンティッカもマライティッカもかなり大ぶり。ともに充分ジューシーだが、スパイシーなチキンティッカに対して、マライティッカはクリーミーでマイルドな味わいです。
ナンはかなり大きめで、モチモチ感が強くほんのり甘め。ライスはジャポニカ米だがビリヤニのような風合いになっています。
出典: kurodaさん
天王寺駅から東方向に1,5kmほど、生野本通り商店街と疎開道路の交わる場所のすぐ近く。大阪では超有名な銭湯「源ヶ橋温泉」の真ん前にあるカレー店です。
店内はカウンター席が4席と、テーブルが1卓4席の計8席です。
この日の「きまぐれカレー」(850円)はひよこ豆と茄子のカレー。行平で火を入れて、平皿に盛って出されてきました。ひと匙、口に運ぶと…サラッとした口当たりの中に直線的なスパイスの風味が押し寄せてきます。
野菜の甘みと、スパイスの香味が織り成すハーモニーが実に華やかです。ピリピリとした辛味はピーキーではあるが、潮が引くように鮮やかに減衰していく…品のいい仕上がりになっていますね。
薄暗くてムーディーかつゆるやかな雰囲気の実に小さい空間を、女性店主の「カレーちゃん」が切り盛りしています。
お風呂道具を貸してくれる「入浴セット」もユニーク。向かいの登録有形文化財に指定されている銭湯で、カレーでかいた汗を流せます。
※本記事は、2020/05/08に更新されています。内容、金額、メニュー等が現在と異なる場合がありますので、訪問の際は必ず事前に電話等でご確認ください。