平日早朝１時間ちょっとしか営業していない町蕎麦の名店「蕎麦政」 | じきの食歴 : Soba Masa

平日早朝１時間ちょっとしか営業していない町蕎麦の名店「蕎麦政」
週に３日、平日の月水木のみ、朝７時から蕎麦が売り切れるまでの１時間ちょっとしか営業してない町蕎麦「蕎麦政」。
最寄りのつくばエクスプレス六町駅からも徒歩２５分という立地だが、朝から行列となる。
ちなみに数日前、TBSでジャニーズWESTがやっている「イキスギさんについてった立ち食いそばSP」でも紹介されていた。
以前は、昼過ぎまで営業していたらしいのだが、大将の高橋國雄さんは74歳で奥様の町子さんも71歳とご高齢のため、営業日数と時間を現在のように減らしているとのこと。
現在は、常連の客のためにあけているようなものらしい。
ちなみに大将は、かんだやぶそばで修行されたとか。

今回は、お店の近くで輸入車ディーラーをしている中川さんに朝６時に迎えに来てもらい、事務所でコーヒーいただいてからお店へ。
開店３０分ぐらい前に着いて６番目、オープン直前には約２０名もの人が行列をなしていた。

時間となりお店もオープン。
順に券売機で注文品を発券して席へ。
奥に長いＬ字型の１０席ほどのカウンター。

注文は、この店一番人気の「冷肉そば」(480円)を大盛り（150円増）で。
あと常連の中川さんに聞いて、裏技（？）でカウンターに200円置いてかきあげの単品も追加注文。

かき揚げは、蕎麦を出すのと同時に揚げ終わるように揚げられており、途中で衣を継ぎ足して成形したりと、かなり丁寧につくられている。
そして、１０分ほどでお膳が前に。
蕎麦の量は、かなりある。
つけ汁は、大き目の茶碗ぐらいの大きさ。
早速いただいてみる。
蕎麦は、白く細く、そして長い。
店の奥には製麺機があり、打ち立てを出しているようだ。
プチプチ切れていることもなく、それでいて蕎麦の風味もしっかりあり、歯ごたえよく喉ごしの良い麺。
多分、蕎麦と小麦の分量は７：３から５：５ぐらい。
値段からすると５：５かもしれない。

つけ汁の中には、肉がたっぷり。薄切りの豚肉や細かなチャーシューの他、底の方には、直径１０センチ近くあり厚さも１センチ近くのチャーシューが沈んでいた。（大きさについては、当たり外れがあるらしい）
味は鰹節の風味が強く、濃い目。
配膳と共に目の前に蕎麦湯を出してくれるので、自分で調整していただくことになる。卓上の七味を入れても旨い。
細い麺が、このつけ汁をたっぷりとからめとり旨い。

そして別皿で頼んだかき揚げは、ゴロリとした海老、イカ、たまねぎが入っていてサクサクで旨い。
これは、別添えでもらってつゆに浸かる前も是非味わってもらいたい。

１０分ほどで完食し、満腹感と共に店をあとに。
うん、これで大盛630円というのは安い。
朝からこのボリュームでいただけば、昼抜きで夕食まで大丈夫そうだ。

なお、ご夫婦共に高齢のため臨時休業も多いとのことで、先日も２週間ほどお休みだったらしい。
お店で出されている蕎麦のように、細く長くつづいてほしい、そんなお店だった。