ひっそりと営業、でも実力充分 : RENKON-YA

椎名町駅の一本入った裏通りでひっそりと営業しています。
外観からするとやや入りにくそうですが、中に入ると普通の和食屋さんです。

しゃぶしゃぶやすき焼きのコースがあるのですが、初回なのでとりあえず一品料理を。メニュー数はそれほど多くはありません。10数種類くらい。

刺身は戻り鰹とイカともう1品くらいでしたが、ネタの旬を押さえているのでどれも文句はつけられない味。
さんまの棒寿司は親指を少し太くしたくらいの上品な「一口寿司」で、酢の加減といい秋刀魚とのバランスといい、スバラシイの一言。冷酒と併せることで旨み倍増。
「良い酢を使ってらっしゃるんですか？」と聞くと「いいえ、ミツカンです」ですと。肩透かしにあったようですが、この潔さも逆にたいへん心地よい。
さらに良かったのは子持ち鮎の煮たの、甘露煮に近い味ですが、甘みと内臓の苦味のバランスの良さ、これがもう、日本酒に合うことといったら。。。
カレイのから揚げだけは、ちょっと揚げすぎで「骨せんべい」に近かったのですが、まあ、許容範囲。

1皿のポーションは小さく、単価も800～1000円前後とやや高めですが、お通しなどでお金を取ったりしないところには、良心を感じます。逆にこの雰囲気と値段設定なら、場に似つかわしくない騒々しい若造は排除できるメリットはあるでしょう。

あとはお酒の種類がもう少し増えればなあ。。。いいつまみが多いので、酒の持ち込みを許してくれたら、迷わず通います。