2013　最もエクスペンスィヴなレビュー : gaden resutoram momijitei

まぁ「B級めしの」と名乗っているくらいなので
１万円を超える店にはまず行かない。（食べログ掲載不可店舗を除く）
しかし「今年の忘年会はここだよ」と言われれば高いからと断るわけにも行かず
見栄と体裁を繕うべくノコノコと出かけたりするわけだ。

で、ノコノコとホテルニューオータニにやって来た。
庭園にあるこの店にたどり着くまでが大変。
ニューオータニって何度来ても中で迷う迷宮のようなホテルだ。

庭園には３つの鉄板焼きの店がある。
「石心亭」「清泉亭」とそしてここ「もみじ亭」
目的に合わせて使いこなすようだが忘年会などの団体向けには
こちらが適しているらしい。
いずれも料理や価格はほぼ同一と思っていいようだ。

各テーブルに６人ほど着席し各々のテーブルにシェフが付いて
鉄板で焼いてくれるというスタイル。僕のテーブルについたのは
この道25年というベテランの女性シェフ。
25年ですから、小学生からやっているわけじゃないんで
それなりのお年を召されているわけです。
さすが熟練とは素晴らしいもので鉄板の上での
包丁さばきなどは見とれてしまうものがある。

さて、頂いたのは
鯛のもろみ味噌仕立て。
鯛がまったりと甘くもろみ味噌が良く合う。
そして鉄板に火が入り焼き物スタート。
まずはサーモンとホタテのソテー。
野菜焼き。全て「これはノルウェーのサーモンです」とか
産地を明確に告げてくれる。
昨今のいろんな産地偽装とかナーバスな時期なので
万全を期して言ってくれているがこちらはあまり産地に
興味がなく「はーん」といい加減に聞いているので何がどこかは
ほぼ覚えてない。ノルウェーのサーモンと北海道の玉ねぎだけ
取り敢えず記憶に残る。
で、味であるがそりゃ美味いでしょ。
素材も厳選しているという感じがするし焼き加減も素晴らしい。
サーモンとホタテに添えられたタルタルも素材の味を引き立てる
素晴らしいタルタル。
このタルタルでカキフライ食べてみたいと思う貧乏性の僕。

野菜焼きも調味料は加えずに焼き、お好みで塩かタレを付けるが
そのまま食べても野菜の甘みが十分に出て美味い。

そして、待ってました！
メインのステーキは佐賀牛のテンダーロイン。
脂ニストの僕としてはサーロインが良かったが仕方ない。
各々焼き方を聞かれ、焼きに突入。
肉を立てたり寝かしたりくるくると目まぐるしくパフォーマンスの如く
焼き上げる。確かにこういうシチュエーションでは
料理を作るところを見せるという要素も必要なのだなぁと感じる。
「作るところをじっと見られて緊張しませんか？」と聞いたら
さすがに25年やっているので今はすっかり慣れたが始めの頃は
緊張で手が震えたとのこと。そうだろうなぁ。。

さて、焼きあがったテンダーロインのミディアムレア。。
柔らかく、ヒレであるのにしっかりと肉の甘味もあり
これはやっぱり美味い。美味くないわけないよねという感じ。

その後、ガーリックライス、サラダ、汁物が出てシメの様相。
どれもお値段なりのことはあるしっかりとした出来。

飲みの方は終始ワインでいってみた。赤白入り混じって
多分1本ちょっとは飲んだだろうか。
ワインを飲み過ぎて苦い経験は数々しているが
この日もその経験値を活かせない夜だったようだ。

B級の僕でもたまにはいいかなと思った次第。
このホテルの界隈の韓国系食べログ掲載不可店舗に行ったと思えば
けして高くはない気もする。
あちらはポッキーと柿の種で軽く今日の会費を超えたりするのだから。
そういう店に行く奴の気がしれないと思うまーちんであった。

ごちそうさま