ハナマンテン麺の噛み応えが驚異的 そして旨味濃厚の塩肉汁は感動ものです
この日は、狭山ヶ丘へ。
3週間前、うどん百名店 三丁目の手打うどんさんに伺った際に利用した西武池袋線武蔵藤沢駅の一つ手前の駅です。
この日訪れたのも、同じ武蔵野うどんを扱っている自家製うどん うどきちさんです。
狭山ヶ丘駅の西口に出て、セブンイレブンの裏手から始まる所沢和ヶ原商店街、通称トコロードを奥へ。ずっと歩いて行くと、やがて左手にぱん屋 どんぐりさんが現れるので、その手前を左折。そのまま暫く歩くと右側にお店があります。
因みに、トコロード入口直ぐ右側にラーメン百名店 鈴ノ木さんがあったのですが、11時半開店なのにその30分以上前に既に外待ち7人でした。
開店予定時刻の30分程前に着いたところ、先客1人。マイレビさまの口コミにも書かれていた常連のお客さんでした。お店の近所にお住まいで、営業日はほぼ毎日いらっしゃって開店40分程前から待っておられるそうです。
この方がとてもお話好きで、このお店のおすすめのうどんやご飯もの、他のうどん屋の話など、お店がオープンするまでずっと話をされていました。でも、今年になってから私が訪れた川越の手打うどん長谷沼さんや、武蔵藤沢の三丁目の手打うどんさんには行かれたことが無いようでした。
また、この方によると、ご店主夫妻は大の猫好きとのこと。確かにお店のマークにもネコがあしらわれていますし、店内や玄関周りにもネコ関係グッズが沢山置いてありました。
そうこうするうちに、この常連さんが仰っていた通り、玄関脇の電灯が点滅したのを合図にほぼ定刻にお店がオープン。このとき6人待ちでした。
女将さんに招き入れられ、靴を脱いで右側の靴箱に入れてから客席へ。左手前のキッチンの前にカウンター席が3席、後は座敷のテーブル席になります。一番乗りの常連さんがカウンター席の右端に陣取ったのに続き、私はその左端に座りました。
このお店ではお水はセルフサービスのようですが、私がそれに気付く前に常連さんが自分の分と一緒に私の分まで注いで持って来てくれました。今年初めに伺った東村山の手打ちうどん こげらさんでは、本来セルフサービスで下膳口に戻すべき食器をテーブルに置いたまま帰った近所のお爺ちゃんたちに代わって、先着の常連客が片付けをされていましたが、何処のお店にも親切な常連の方がおられるものですね。
予めSNSで拝見していたところでは、この日はスペシャルメニューとしてグリーンカレーうどんが提供されるとのことでしたし、もう直ぐ終売という冬限定メニューのあんかけ肉ねぎ生姜汁うどんも美味しそう。また、常連さんからは初めてなら肉汁うどんがおすすめとのアドバイスをいただきましたし、席に着くとカウンターの奥のご店主からは新もち麺を勧められました。
ですので大変悩んだのですが、結局、初志貫徹。毎日5杯限定という塩肉汁うどん 並盛 1,090円をハナマンテン麺でいただくことにしました。
また、SNSで前日から10個限定での提供とお知らせのあったじーまみー豆腐 380円も気になっていたところ、幸いなことにあと3個残っていたので、これも注文。常連さんと私が注文して残り1個となりました。(SNSによると、好評につき2日後に追加提供されたようですが)
SNSによると、沖縄に住んでおられる2人目のお孫さんのお宮参りなどのため前の週は丸々お休みだったとのこと。お孫さんが2人もおられるということなので、ご店主夫妻は私に近い年代かと思っていました。
ところが、カウンター席から覗いたキッチン内におられるお二人を見ると、私より一回り以上年下ではないかと思われる位若々しい感じだったのでびっくり。きっとご店主夫妻もお子さん夫妻も早婚だったんでしょうね。
注文してから10数分で、先ずじーまみー豆腐、続いて塩肉汁うどんが運ばれて来ました。
先ずいただいたのは、塩肉汁うどん。
白っぽいつけ汁の中には、バラ肉がたっぷり。汁より肉の方が多く見える程です。これに白胡麻と海苔がトッピングされています。
うどんのざるには、通常のハナマンテン麺の他に、武蔵野うどんのお店ではお馴染みの一反木綿が載っていたのですが、これが特大サイズ。しかも凄い歯応えですので、これを食べるだけでかなり顎の力を使います。本体のハナマンテン麺も、長野産国内最強力小麦を使用した極硬うどんという謳い文句に偽りなし。並盛なので見かけは量が少なめの印象ですが、どうしてどうして、噛み応えがあるせいかこれで結構満腹中枢が反応します。
つけ汁は、利尻昆布、瀬戸内煮干し、鹿児島産4種の鰹節から取ったうどきちさん自慢の白出汁に、更に貝出汁とフランス産ゲランド塩を加えただけあって、旨味が濃厚。これまでいただいた肉汁うどんのつけ汁とは別格の味わいで、正に感動ものでした。
また、残ったつけ汁はスープ割りでいただけるのですが、うどきちさんではうどんの茹で汁ではなく、昆布から取った二番出汁で割っていただくことができます。元々濃厚な旨味のつけ汁を昆布出汁の二番出汁で割って旨くない訳がありません。最後まで私の旨味中枢が反応しまくりでした。
続いて、デザート代わりにじーまみー豆腐。
これはご店主が沖縄滞在中に印象に残った本場のものを再現。ピーナッツを増量して風味アップさせたとのことでしたが、確かにピーナッツの風味を強く感じます。しかも、生地がもっちもちで粘っこく、スプーンで切ろうとしても絡みついて中々上手く切れない程。
添えてあった甘辛醤油を掛け、トッピングしてあった練りわさびと混ぜながらいただいたところ、豆腐・醤油の風味・甘味と練りわさびの辛味が良く合い、とても美味しくいただきました。
ただ、元々サイズも大きめだったこともあり、デザートにしてはかなりの食べ応え。私はうどんとこれだけだったので苦も無く食べ終わりましたが、常連さんは他にご飯もの一品も注文されていたので、最後のじーまみー豆腐に悪戦苦闘中のご様子。そこで、お別れのご挨拶をして先に席を立ち、会計口に向かいました。
キッチン横、靴箱の向かい側にある会計口にいたのは、パートのおばちゃん。忙しいためか、うどんやじーまみー豆腐が美味しかったとか、ネコの飾りが一杯ですねとか話しかけたのですが、全く反応無しで拍子抜けしました。
因みに、この日はいなかったパートの学生さんが卒業・就活のため3月一杯で辞めるそうで、お店のSNSに欠員募集が出てました。原則女性のみですが熱意次第では男性も可とのこと。良い方が見つかるといいですね。
私が退店した12時一寸過ぎには、玄関の内側に6人、外に2人のお客さんが待っている状態。平日でもこれですから、人気の程が分かります。
今回塩肉汁うどんをいただいただけですが、同じ武蔵野うどんのお店でうどん百名店に名を連ねている村山 満月うどんさん、三丁目の手打うどんを凌ぐ出来栄えだと思うので、後は接客レベルがこの2店並みにアップすれば、文句なしの百名店級だと思います。
次は、常連さんおすすめの毎月29日限定竹炭ブラック麺も試してみたいですし、ご店主イチオシの新もち麺も是非いただきたい。それから、あんかけ肉ねぎ生姜汁うどんも次の冬には食べてみたい。
行くのに片道1時間以上かかるお店ではありますが、年何回かは通いたいです。
Restaurant name |
Jikasei Udon Udokichi
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Categories | Udon (Wheat noodles), Curry Udon |
04-2947-0500 |
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Reservation availability |
Reservations unavailable |
Address |
埼玉県所沢市和ヶ原1-691-62 |
Transportation |
7 minutes walk from the west exit of Sayamagaoka Station on the Seibu Ikebukuro Line 553 meters from Sayamagaoka. |
Opening hours |
Hours and closed days may change, so please check with the restaurant before visiting. |
Average price |
JPY 1,000 - JPY 1,999 |
Average price(Based on reviews) |
JPY 1,000 - JPY 1,999
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Payment methods |
Credit card accepted (VISA, Master, JCB, AMEX, Diners) Electronic money accepted (iD, QUICPay) QR code payments accepted (PayPay, d Barai, Rakuten Pay, au PAY) |
Number of seats |
25 Seats ( 3 counter seats, 22 tatami mat seats) |
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Private rooms |
Unavailable |
Private use |
Unavailable |
Non-smoking/smoking |
Non smoking |
Parking |
Available Of the 4, 2 are for light vehicles only. |
Space/facilities |
Relaxing space,Counter seating,Tatami room |
Occasion |
Family friendly |Solo dining friendly |Friends This occasion is recommended by many people. |
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Location |
A house restaurant |
Family friendly |
Children welcome |
The opening day |
2013.12.5 |
Remarks |
There are waiting chairs for 7 people inside and 4 people outside. |
この日は、狭山ヶ丘へ。
自家製うどん うどきちさんへ7ヶ月ぶりの訪問です。
初訪問以来、次は竹炭ブラック麺をと狙いを定めていたのですが、竹炭ブラック麺が提供されるのは毎月29日のみ。しかも、29日がお店の定休日(月〜水)や臨時休業日に当たるとその月の提供はありません。
そんな訳で、私が竹炭ブラック麺と初対面できる機会が漸くこの日に巡って来た訳です。しかも、前日のお店のXでのお知らせによると、今回は新もち麺による提供とのこと。新もち麺も2回目以降是非試してみたかったので、正に一挙両得です。
当日朝、お店がXに投稿したところでは、この日の竹炭ブラック麺は16食限定。念には念を入れて、前回より更に早めに出発することにしました。
お店に着いたのが開店予定時刻の1時間前。前回顔を合わせた常連さんの姿は無く、一番乗り。待ち客用ベンチの一番玄関ドア寄りに腰を下ろして、開店を待ちます。
玄関ドア前は屋根があって日陰ですし、9月末になり一時の猛暑は収まって来て、玄関先に吹き込む風も少し涼しく感じられます。
2番手は、自家用車で訪れたアラフォーと思しき夫婦で、私に後れること20数分後。更に、20分程経って初老の女性グループ3人が徒歩で到着しました。
その後は門外に並んでいたので、正確には分かりませんが、
私の視界に入ったのは自転車で来た客2人、徒歩の客2人でした。
そして、開店予定時刻8分前にパートの中年女性の1人が入店。定刻より1分早く玄関前のライトが点滅したのを合図に店主が出て来て暖簾を門の外に掛け、オープンしました。
玄関で靴を脱いで靴箱に入れ、奥に進むと女将さんが待ち構えていて、座敷席に案内されましたが、希望してカウンター席の右端へ座らせていただきました。見ると、目の前には前回は見掛けなかった「優先席」の表示。成程、それで私を座敷に案内しようとされたんですね。でも、私も身体的事情により正座や胡座の姿勢で食事をするのに難儀する(ですので、お気に入りの飯能・こくやさんもかなり辛い)ので、優先席該当者ということでお許しいただきたいと思います。
さて、1巡目で案内されたのは、私を含めて16人。その中にあの常連さんの姿はありませんでした。前回お会いした際は「ほぼ毎日来ている」と仰っていたのですが、体調を崩されでもしたんでしょうか?一寸気になります。
この時点でお店の駐車場は満杯になっていたらしく、後から車で来た客が他の駐車場所をお店のスタッフに尋ねていました。
この日は、店主夫妻、パート女性2人の4人オペ。パートのうちお1人は私がお店に着く前に既に入っておられたんですね。
パートの1人が客席側の左奥一番手前に立ち、1巡目の客が席に案内されるのをずっと待っています。私が注文を取ってもらおうとその方に合図を送ると、「もう少しお待ち下さい。順番にお伺いしますから」と制止されました。前回は特に気に留めていなかったのですが、こちらのお店は、1巡目全員が着席してから先着順にオーダーを取るというのが流儀のようです。そのつもりで待っていると、早い者勝ちで後から来た客に先に注文されてしまったという残念な経験を何度もしている私としては、全てのお店でこうあってほしいと願っています。
この日注文したのは、お目当ての肉汁うどん 竹炭ブラック麺 並1,050円と、ご飯ものの新定番というミニ肉椎茸丼 380円(いずれも税込)。
竹炭ブラック麺は他の麺より茹で上がるのに時間がかかるのか、注文は1番目でしたが配膳は4番目。席に着いてから20分近く経ってからでした。開店1時間前に来て一番乗りの私でさえこうですから、1巡目でも最後の方の客は着席してからかなり待つことになったでしょう。
肉汁うどんのつけ汁は、具の豚肉、ネギ、炙り油揚げが沢山入っていて、旨味たっぷり。注文前に+300円(税込)で肉を2倍にしようか悩んだのですが、その必要はありませんでした。
竹炭ブラック麺は、色こそ真っ黒ですが風味は普通のうどんと変わりありません。それより、新もち麺のモチモチした食感にびっくり。先立って旗の台の功刀屋さんでいただいた「餅うどん」より余程こちらの方がお餅みたいです。
ミニ肉椎茸丼は、甘めの煮汁が良く染み込んだ豚肉と椎茸がご飯にトッピングされ、その上に金ごまが振りかけてあります。
ラーメン店で出されるミニ丼の中には値段と中身の釣り合わないハズレが少なくないのですが、このミニ肉椎茸丼は味もクオリティーもボリュームも当たり。注文して正解でした。
うどんとミニ丼を食べ終え、最後に残ったつけ汁に2番だしを継ぎ足して最後の一滴まで飲み干し、完食。今回も満足感でいっぱいです。
退店時に厨房内の店主ご夫妻にも聞こえるように、「ご馳走様でした。竹炭ブラックの新もち麺、美味しかったですよ」と声を掛けたのですが、残念ながらリアクションは無し。きっとそれも気付かないくらい、お仕事に集中しておられるんでしょうね。
お会計を済ませて12時08分頃退店したところ、待ち客は店内に4人、店外に9人でした。この時点で1巡目の16人のうち配膳されて食べ始めていた客は半分くらいでしたから、2巡目の方たちもかなり待ちそうです。やはり開店前早めに来て、1巡目の前半に滑り込むのがベターだと思います。
なお、前回伺った後にお店のSNSで紹介されていた「埼玉グルメガイド」(埼玉県観光課発行)を手に入れたいと思っていたところ、追加で取り寄せていたらしく玄関を上がったところに沢山積んでありました。
1冊いただいて持ち帰ってから開いてみると、月刊コミックバンチで連載されていた「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」をベースに、埼玉各地のグルメ情報が漫画と写真入りで紹介されているのですが、全30ページのうちうどきちさんを紹介しているページが連載漫画の抜粋2ページを含め3ページ。これは凄いですね。
念願の竹炭ブラック麺と新もち麺を一挙にクリアしたので、次の狙い目は季節限定の「肉ねぎ生姜汁うどん」かな?平均気温が15℃を切った辺りから始めるそうなので、販売開始のお知らせを気長に待ちたいと思います。
また、9月末で販売終了だった夏限定の「冷やし黒ゴマうどん」は来年のお楽しみにしたいと思います。
ところで、狭山ヶ丘駅からうどきちさんに向かう途中のトコロード沿いにある、ラーメンEAST百名店の鈴ノ木さんは、行きは開店予定時刻65分前で既に2人待ち、帰りは開店予定時刻46分後で4人待ちでした。
こちらも一度は利用してみたいのですが、平日でも早くから並んでいるようですし、はるばる狭山ヶ丘まで来るとまたうどきちさんに行きたくなってしまいそう。いつ実現するかは分かりません。