Official information
This restaurant is registered on Tabelog as a corporate member. Business information is released by the staff.
Restaurant name |
Moyashi Soba Miki
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Categories | Chow Mein Noodle |
Phone number (for reservation and inquiry) |
0947-42-9697 |
Reservation Availability |
Reservations available |
Address |
福岡県田川市春日町1-25 井手口ビル1F |
Transportation |
194 meters from Tagawa Gotoji. |
Opening hours |
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Budget |
~¥999 |
Budget(Aggregate of reviews) |
~¥999
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Method of payment |
Credit Cards Not Accepted |
Number of seats |
16 Seats ( カウンター4席 テーブル8席 小上がり4席) |
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Private dining rooms |
not allowed |
Private use |
not allowed |
Non-smoking/smoking |
No smoking at all tables |
Parking lot |
OK 道路向かいに6台分有り |
Space/facilities |
Wide seat,Counter |
Occasion |
With family/children |Alone |With friends/colleagues This occasion is recommended by many people. |
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Service |
Take-out |
With children |
Kids are welcome |
筑豊の中の筑豊だと個人的には思い、ご在住の方には誠に失礼ながら畏敬と侮蔑が相反する田川市は、ご当地ならではの奥深さがあり、知れば知るほど興味深い街です。
まあ、極端に云えば日本のゴールド・ラッシュのごとく明治期になってからの筑豊炭田で一気に栄え、戦後の石油へのエネルギーの変遷によって衰えた街で、とはいえ、同じ経緯の地方都市は同.福岡県内にも幾つかありますが、いかんせん田川市は後進の主たる産業が今一つ育ちませんでした。
いや、要は重工業とは言わずとも工場など物作りで、炭鉱跡地を工業団地として整備して誘致したものの、遅きに失した感もあります。
とはいえ、不思議と食品系と運送系は強く、なるほど東西は大分〜福岡へ、北は北九州へと繋がってますが、残念ながら南は山あいなんで、特に交通の要衝という気はしないんですけどね?
まあ、南西側は八木山トンネルが開通したんで筑後方面へは行きやすくなりましたが、いまだ途中で完成してない箇所もあるし、ちょっと秋月側は大型トラックの通行が厳しいかな?
ってまあ、田川バイパスから真っ直ぐ行けるようになると、まあまあな運送基地になりそうな田川市、むろん炭鉱時代からの独特の歴史があり、グルメもやや毛色が違います。
お隣の筑豊最大の街、飯塚市にも独自の食べ物はありますが、やはり峠などによって区切られてるからか、街々によって嗜好は多少違いますね。
そんな田川市特有のグルメが『もやしそば』です。
なんと今から100年近く前の1923年、関東大震災で被災し、兄弟を頼って同.田川市に移ってきた方が後藤寺駅前で始めたのが『フッコー(復興食堂)』で、そこの名物が同メニュー『もやしそば』だったんです。
もやしと極少量の玉ねぎと豚肉だけのシンプルな焼きそばで、むろん子供の小遣いでも買えるほど安価ですから、根強い人気を博したそうです。
現在、その『フッコー』はありませんが、味を引き継いで2014年にオープンされたのが同店『焼きそば 巳城』さんで、懐かしの味を求めて来られる方もいらっしゃるようです。
場所は『フッコー』と同じく後藤寺駅の近くながら、本町商店街とは国道を挟んで反対の春日町側ですが、駅から歩いて行けない距離でもなく、しかも有難いことに専用駐車場があります。
とはいえ、弓削田方面から来たワタシは、お店の前という記載がある専用Pがどこだか分からない。
ちょうどお店の前に福岡銀行のP等が入る大きめな月極Pがあり、その中で同店が間借りしてるんだろうと看板を探してたからで、よく見るとそれより駅側に、字のごとく『専用駐車場』がありました。
お店の割にはしっかりした専用Pで、4〜5台は置けそうですね。
店内はカウンター4〜5席、2人掛けテーブル席が3卓、4人掛け小上がり席も2卓ぐらいあったかな?
平日の13時近くで、ご近所の常連さんらしき先客と後客が1組とお一人ほどいらっしゃいました。
『もやしそば 380円』
安価なのは安価だけど、これでもまだ値上げされたようです。
とはいえ、4〜5分で供されたのは、写真のような、口汚く言うなら貧相な見た目。
商品名なだけに、もやしは結構入ってますが、豚肉や玉ねぎは雀の涙程度、
〝うむ? これって何味??〟
と、しかも味つけ自体が普通のソースっぽくなく、なんとなく醤油っぽい。
〝醤油か? ウスターソースの水っぽい薄〜いヤツか??〟
そんな味の違いさえ分からないほどのバカ舌で恐縮ながら、なんとも微妙なさっぱり感。
あまりのバカ舌を情けなく感じられた方もおられるでしょうが、塩コショウの方が際立ってるぐらい薄味なんですよね。
卓上にあったのはソースだったんで、そうかもしれませんが、醤油味に感じられるほど和風なイメージ。
もやしはシャキっとしており、少量の豚肉や玉ねぎは、味わうと言うよりはコクを与える素材といった程度かな?
麺は意外とコシというか粘りがあり、むろんソースを掛けて味変も出来ますが、デフォのままでも結構イケるほど引っ掛かりのない素朴な味わいです。
かといって優しいだけで片付けられる味じゃなく、しっかり焼きそばとしての食べ応えがあるのも不思議ですね。
ですから長い間愛されてるんでしょうし、絶讃こそ出来ないものの、なんかまた食べたくなる後味があります。
まさにある種のソウルフードと言えるでしょう。
● 個人的 食べログ 評価点・・・3.4