白菜が主役のおいしいラーメン。スープの優しい旨みがクセになる。 : どうとんぼり神座 道頓堀店

■　どうとんぼり神座・道頓堀店（大阪・道頓堀・ラーメン）について／２６．５．７
　道頓堀あるラーメン屋「どうとんぼり神座（かむくら）」
道頓堀のくいだおれビル付近には密集してラーメン屋があり、飲んだ後の〆に利用される方も多いかと思います。
私も有名どころのラーメン屋はほとんど訪問したのですが、神座は最も人気があるといっても過言ではなく、いつも行列が出来ているため倦厭していたのですが、たまたまPM５時くらいに通りかかったときに中を覗くと空いていたので、ふらりと寄ってみました。
「どうとんぼり神座」は、近畿を中心に展開するラーメン屋で、関東や名古屋にも支店があり、道頓堀店はその本店。
場所は、地下鉄なんば駅から徒歩５分。
周囲には金龍ラーメン・金久右衛門・ラーメン東大など、ラーメン屋が特に密集したエリアの一角にあるので分かりやすいかと思います。
休日の１７時ぐらいに訪問させていただきました。

１．雰囲気について
　店舗は、入口のある方の壁面がガラス張りで、中まで見渡せ非常に明るく、女性一人でも安心して入れる雰囲気。
オーダーは食券制で、入口の横にある食券機で購入してから入店します。
店内は、間口は狭いのですが、奥に長い長屋のような構造となっており、厨房を中心にカウンターが並んでいる光景は圧巻。
また、店内が非常に清潔に保たれており、座席が綺麗なのは当たり前ですが、厨房の清潔さが特に目を引きました。
したがって、用途はお一人様はもちろん、カップルでの利用も十分アリだと思います。
なお、通路は一方通行で、出口は厨房を右回りで一周した辺りに位置しますのでご注意を。

２．料理について
　料理のメニューは下記のとおりで、小チャーシュー煮玉子ラーメンをオーダー。
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ラーメン
　■　小チャーシュー煮玉子ラーメン（\880）
　□　煮玉子ラーメン（\780）
　□　ネギキムチラーメン（\830）
　□　白菜たっぷりラーメン（\830）
　□　温泉玉子わかめラーメン（\830）
　□　煮玉子コーンラーメン（\830）
　□　煮玉子磯海苔ラーメン（\880）
　□　おいしいラーメン（\630）
　□　スープ春雨（\630）
　□　半チャーシューラーメン（\930）
　□　つけ麺１．５玉（\730）
　□　つけ麺２．５玉（\830）
　□　ラーメン雑炊（\830）
　□　おいしい雑炊（\550）
　□　ミドルサイズ変更（１．５人前）（＋\100）
　□　ダブルサイズ変更（２人前）（＋\300）
トッピング
　□　半熟煮玉子・温泉玉子・キムチ・ねぎ・もやし・わかめ・コーン（各\100）
　□　磯海苔・小チャーシュー（各\150）
　□　半チャーシュー（\300）
サイドメニュー
　□　どうとんぼり餃子（５個）（\200）
　□　揚げ餃子（５個）（\200）
　□　水餃子（５個）（\200）
　□　からあげ（\250）
ライス
　□　おにぎり各種（こんぶ・かつお・ごましお）（各\100）
　□　ライス（\100）
　□　ライス（大）（\150）
　□　チャーシューそぼろ丼（\300）
ドリンク
　□　スーパードライ（\500）
　□　ウーロン茶・コーラー・オレンジジュース（各\200）
セット
　□　どうとんぼり餃子セット：ラーメン＋餃子＋おにぎり（\880）
　□　からあげセット：ラーメン・からあげ・おにぎり（\930）
　□　チャーシューそぼろ丼セット：ラーメン＋チャーシューそぼろ丼（\880）　
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食券を渡してから程なくして運ばれてきた「小チャーシュー煮玉子ラーメン」は、透き通ったスープの上に白菜が敷き詰められ、その上に豚バラ、チャーシュー、煮玉子が盛り付けられたもの。
巷のラーメン屋ではあまり使用されない「白菜」が主役の具材として使用されているのが外見上の大きな特徴です。
早速スープから味わってみると、一口味わった途端、とても美味しいのですが何とも言えない違和感があり、例えるならば鍋の〆で食べるラーメンのような感覚。
独特の食材を使用しているのか、ラーメンを作り上げるアプローチが独特なのか分かりませんが、とにかく感じたのは「違和感」。
スープの味は、さっぱりとした醤油ベースで、凝縮された白菜の旨みが感じられるのがこのラーメン最大の特徴で、口の中に胃の中に優しい野菜のエキスが広がります。
一言であらわせば、ブイヨン・ド・レギュームならぬブイヨン・ド・ハクサイともいえるスープです。
具材はやはり白菜の美味しさが際立っており、ザク切りに刻まれていて、見た目は美しくはありませんが、あえて不揃いにすることにより、微妙な食感の違いや微妙なスープの浸透度の違いを生み出し、良いアクセントとなっています。
また、過度に煮込まず、シャキシャキ感を残した食感も良く、スープで白菜の旨みを味わい、具材では食感を味わうものだという理解。
また、テーブルに置かれているニラのピリ辛和えを入れることにより、スープの味が大きく変化し、オリジナルのスープが豚肉と白菜のミルフィーユ鍋と例えるなら、それがもつ鍋に変化したような感覚で、１つのラーメンで２つの味を楽しめます。
麺は、もちもちした中太麺で、スープほど際立った特徴はありませんが、スープの特徴を邪魔しないのが特徴で、出汁を楽しむ京うどんの麺のような存在。
神座には「３度食べたらやめられない、クセになる、神座のおいしいラーメン」というキャッチコピーがありますが、私にとっては「１度食べたらクセになる、美味しいラーメン」でした。

３．サービスについて
　スタッフの方全てハキハキとした対応で、やはりラーメン屋は威勢がいいほうが良い。
総じて回転率重視の接客スタイルですが、行列が出来るような店舗では「並ばせない・待たせない」接客スタイルを主眼とすべきだと考えるので、サービスについては申し分ないものと思います。

４．コストパフォーマンスについて
　周囲のラーメン屋と比較すると、ラーメンの価格面での差異はありません。
ただ、餃子の２００円を筆頭にサイドメニューの価格が魅力的。
また、後から知ったのですがセットも非常にお得なので、次回はセットをオーダーしようかと思います。

５．総評
　白菜が主役のラーメン屋で、パンチを求める人には物足りないかもしれませんが、飲み干したくなる白菜の旨みの利いたスープは確実にクセになる。
明るく、清潔な店内も道頓堀においては際立った存在で女性の方にも是非お勧め。
この界隈の中では一番好きなラーメン屋です。