店名 |
Ittou An
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類型 | 蕎麥麵、日本酒 |
預約・查詢 |
03-6903-3833 |
可供預訂 |
可以預訂
予約は夜のみ可 |
地址 |
東京都北区東十条2-16-10 |
交通方式 |
JR京浜東北線・東十条駅 南口改札より徒歩2分 距离東十條 214 米 |
營業時間 |
營業時間和假日可能會發生變化,因此請在用餐前諮詢餐廳。 |
預算 |
¥1,000~¥1,999 |
預算(評價匯總) |
¥8,000~¥9,999¥1,000~¥1,999
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付款方式 |
无使用卡 无使用電子錢 无使用二维码支付 |
座位數 |
24 Seats ( 座敷8席、テーブル2人掛け×1卓、4人掛け×2卓、6人掛け×1卓) |
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個人包廂 |
可能的 可容納8人 締切可能な座敷あり。 |
包場 |
不可能 |
禁煙・吸煙 |
嚴禁吸煙 |
停車場 |
不可能 |
空間、設備 |
平靜的空間,座位寬敞,有日式包廂 |
酒水 |
有日本清酒,有燒酒 |
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此時建議 |
許多人推薦的用途。 |
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位置 |
神秘不為人知的餐廳,家庭式餐廳 |
網站 | |
開店日 |
2011.12.13 |
備註 |
定休日以外の臨時休業が良くあるので、予め電話にて営業予定を確認してから訪れた方が無難。 |
東十条駅南口から徒歩2〜3分。
お店の入り口に掛けられた「お願い」の看板には、
「店主・女将の2人の営業のため お時間のある方のみ お願い致します」と、記されている。
急がず、焦らず、のんびりと構えることにしよう。
この日は春爛漫のうららかな土曜日。
お店に着いたのが13時15分頃。待ち客の列は10人ほど。時間に余裕のある私は、用意した文庫本を開いて、しばし時を忘れようとする。昼の営業は14時30分まで。だから問題はないはず。と言い聞かせながら。が、一抹の不安は残る。
列の進行は眠ったようにゆるやか。食事を済ませた客が次々と出て行く。けれども、その人数の待ち客が招き入れられるわけではない。後で分かったことだが、客が去った席を片づける余裕が、女将さんにはないらしい。
13時50分。待ち客の列は、先頭に立つ私と、その後ろに並ぶ二人連れのみとなった。戸口から出てきた女将さんが三人に向かって、
「お客様方でお蕎麦が品切れになりますので、申し訳ありませんが、どなたかがお並びにいらっしゃいましたら、そのようにお伝えくださいますでしょうか」
と依頼した。拒む理由はない。「いいですよ」と同時にうなづく三人。女将さんは一礼し、入り口横に「蕎麦完売」の暖簾を掛けて店内に消えた。
どうやら私たちは蕎麦にありつけるようだ。安堵の空気が流れた。
その後も食事を終えた客たちが次々と去っていく。しかし私たちは呼ばれない。
女将さんが最後の三人を招き入れたのは、閉店時間が迫る14時20分過ぎだった。
店内には食事中の客が二組四人。あとの席は食後の器類で埋まっている。
のんびり蕎麦前の空気ではない。私は、急かされたわけでもないのに、せわしなく「三種せいろ 天ぷら付(3,300円)」と冷酒「伯楽星 純米吟醸(1合 1,100円)」を注文した。
そこからはテンポが上がった。1〜2分で冷酒とお通し。ひと口、ふた口、味わったところで天ぷら。み口、よ口で、ひとつめの蕎麦、すぐに二つめの蕎麦。
ここで女将さんから一声。
「三番目のお蕎麦は、二つめをお召し上がりになったころ、お持ちします」
この日の「三種せいろ」は次のとおり。
⭐︎山形県 越沢(こえさわ)三角そば
⭐︎埼玉県 三芳(みよし)秋そば
⭐︎島根県 美郷(みさと)さひめそば
冷酒や天ぷらも美味だが、このお店の醍醐味は、何と言っても蕎麦の食べ比べにある。
三種はいずれも在来種のブランド蕎麦。極限的に精密な扱いを想像させる繊細さで、それぞれの色、香り、舌ざわり、歯ごたえが表現される。
比べるからこそ分かる違いがある。いやそもそも食べ比べとは、そういうことではないか。
「三種せいろ」に向かう時、私はそこに畑を見、山を仰ぎ、風を聴こうとする。
あるいはこの蕎麦は水墨画に喩えられるかもしれない。淡彩でありながら、墨の濃淡、水の多寡、筆づかいによって、さまざまなニュアンスが描き出される。
自分がどれだけ蕎麦を知っているか? そんなことは関係ない。ただ「三種せいろ」を食べ終えた私は、「本物」に触れたことを実感している。それだけのことだ。
と、今回はなんとなく、いつもと違う書き方をしてみました。ここからもとに戻ります。
私はいつも、お蕎麦屋さんでは必ず蕎麦前を楽しみます。けれどもこの日は、冷酒1合はいただきましたが、それ以上は遠慮しました。もちろん、昼の営業終了時間が迫っていたからです。しかしながら、もっと早い時間に入れたとしても、お店の状況に忖度した可能性が高いと思います。
お店の方針として、昼は予約を取らず、夜は予約可能ということのようなので、このお店で蕎麦前からゆっくり楽しむならば、夜のほうがよさそうですね。
ともあれ今日は、本当に美味しくて楽しい「三種せいろ」、ご馳走様でした。