下北沢駅南口、「元祖寿司」。【23rd】 : Ganso Zushi Shitakitazawa Ekimae Ten

下北の昔の幻影を感じながら…。

昭和の終わり頃だったろう。
山崎勉の「リチャード三世」を見るため本多劇場に通っていたのは…。

下北沢という駅は、その後も何度かは来てはいるが、僕の中では時間が止まっている。

小田急が地下になり、雰囲気すらつかめなくなった。
南口の階段を降りた正面の富士そばの隣り、丸井があったあたりだろう…。この店は。


元祖寿司。何気によく使う。
昔はあまり良いイメージを持ってなかったが、ココ最近は良くなってきた感じがする。
今では、天下寿司の次に利用している回転寿司チェーンだと思う。

慣れている店は、戦い方がわかっているので、あまりハズさない。

地元池袋にもある。
僕の勝手なレビューの過去の評点で言えば、訪問順に、荻窪店「2.5」池袋店「2.6」恵比寿店「2.8」だった。
ところが、一昨年亀戸駅前店「3.1」でやや見直し、浅草本店「3.3」、浅草駅前店「3.3」と平均的感覚を上回ってきた。

寿司好きが故、こういう感じの店は、サクッとつまむ立食いうどん店のような感覚で利用している。


このチェーン店は、メリハリがある。ハッキリ言えば、良いタネと悪いタネがあるように思う。

高い価格が設定されている「マグロ」「ブリ」系などは比較的良好である。
あと、「エビ系」は、アタリが多い。
逆にダメなのが、「貝類」。「コハダ」「サバ」の〆方は好みでない。
面白いのが「あんきも」。このチェーンの「あんきも」は独特だ。
あと、おススメに従うのも良い。

この日、特に良かったのが「エビ味噌軍艦」。
コレ、気に入った。濃厚であり、その主張がハッキリとしていながら、飽きが来ない。皿数を重ねた。
「ヤリイカ」もこの時期にしてはシッカリした味わい。
あと、前述したダメな貝類ではあるが「貝三貫盛り」の250円は、それなりにお得な印象。「赤貝」については、ちょっと見直した。
ごちそうさまでした。


この元祖寿司チェーン、全店的にリニューアルしている。
この店も、黒を基調としたシックな感じで落ち着いた雰囲気を醸し出していた。


「下北沢」というブランドイメージは根強い。
ちょっと前に、梅ヶ丘駅と世田谷代田駅の中間程度に住んでいる仲間がいたが、他人に「どこ住んでるの？」と聞かれると、頑なに「下北」と答えていたが、さすがに環七越えたらダメだろ！と思っていた。

尼崎の人間が神戸と答えていたのを思い出す。


（文責：京夏終空、2017.7.16）


（※写真は、後日掲載。）